【レポート】[簡易版]「電子万博 EXPO'18 -ハロウィンスペシャル!!-」 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

[簡易版]【レポート】「電子万博 EXPO'18 -ハロウィンスペシャル!!-」@池袋・LIVE INN ROSA
 
いつもはインディーズアイドル界隈のレポートを中心にお送りする自分ですが、今回は厳密にはちょっと路線が違うイベントのレポートを致します。
 
お伺いしたイベント……「電子万博」はイベント団体・ARTiSM主催のイベント。
様々なアーティストのイベントを手がける団体として、その名前は到るところで耳をするが、ちょいちょいインディーズアイドル界隈にもかすっているかと……。
 
さてそんなイベントにどうしても今回、自分が観ておきたかったバンドが2組出演した。
 
一組目は「少女式ヱリス」
ドラムの半蔵門あをいこと、自分のレポートでは「司会~ず」などお世話になっているあをいちんがメインで所属するバンド。
今年の2月から「歌謡オペラ楽団」として活動を開始している四人組である。
 
もう一組は「プラネロマン」
ヴォーカルのヨツイミワ(デカシャツ喫茶、ドリルパープル)、ベースの青ヰ奏(元・ひゞかな)らが所属する四人組ガールズバンド。
2014年秋口から活動を開始している。
 
どちらもメンバーは面識あるのだけど、これまで一度も拝見する機会が無かった。
しかしようやくこのイベントが行われた2015年10月18日……拝見する機会に恵まれた!
……そんなところ。
 
そんな訳で当初はただ、この二組がどんなもんか拝見して終了……するつもりだったのだが、プラネロマンの青ヰ奏(いやここでは奏っぽ☆の方がいいか)に、少し前にこうお願いされたのだ……。
 
「おーいしん、レポートに書いてー」
 
……という事で、簡単ではありますが「電子万博 EXPO'18 -ハロウィンスペシャル!!-」の様子をレポート致します。
 
●開演前
 
OPENが16:30とだけ聞いていたので、その時間に間に合うように行ったら、会場前の階段列が出来ていた。
意外と盛況である。気がつけば、開始直後からそれなりの人数を集めていた。
 
LIVE INN ROSAと言えば、ロビーのど真ん中にある柱が相変わらず残念だが(笑)まぁそこはうまく避けて、人だかりが出来ていたと思います。
 
実を言うと入場直後から既にDJタイムは軽く始まっている。
最初から入った客層は軽くノリノリの状態である。
でも今回のイベントに関して言えば、DJタイム及びMINI LIVEと称したステージの上で行わないライブは「繋ぎ」の部分もある。
 
そこで今回のレポートではDJタイムの感想は割愛とさせていただきます。
恐らく一番、感想が難しい(汗)

こうしてテンションが高まる中、いよいよ本編がスタートします。

●本編

・うさいんくさいん
個人的には初見。今回のイベントのトップバッター。
名前だけはフライヤーなどで知っていましたが、まさに名は体を表す(笑)
アイドル(?)のリサたんとヲタ二人(佐藤氏、鍋氏)のコント形式音楽ユニット(笑)
リサたんのいかにもっていうぶりっ娘らしさと、ヲタ二人のいかにもステレオタイプな痛々しい外見なのだが……これはハマるといけるかもしれん(笑)
言い換えればスルメみたいな中毒性を秘めている。実は音楽も結構、正統派でいけてる。
固定ファン層の多さにも納得の出来栄え。
しばらくリサたんが舞台出演準備期間に入るので、残ったヲタ二人でしばらく頑張るらしい。
地味な二人が……と思ったが、意外とファン層にも人気ありそうなんで、心配はなさそう。
また三人でのステージが見てみたいと思いました。
 
・みく16歳(MINI LIVE・1回目)
今回のメンバーでは一番面識があると言って過言ではない、バーチャルアンドロイドアイドルの三人組。
ちなみに出番は2回あり、これが1回目。
この時の衣装はセクシーなシスターな奴。
いい意味で、いつも通りのパフォーマンスを披露。
うさいんくさいんで疲れきっていた皆様には、目の保養になった模様です(笑)

・リアル3区
初見。女子三人によるスリーピースバンド。
基本、ヴォーカル、ギター、キーボードの構成……なんだけど、キーボードの娘、必ず弾いているとは限らないでラップに専念している時もある。
一見正統派に見えるのだけど、楽曲のタイトルとか、パフォーマンスを見ると……。
ラスト一曲は「住民税が私を殺す」って(笑)
ただ今回に限れば濃い出演者が多すぎて、若干埋もれてしまった感があるのが残念。

・stomach patrol.(MINI LIVE・1回目)
記憶が確かなら拝見するのは2回目。
この方も楽曲のセンスが独特。タイトルも「たべたいけど、たべちゃだめ」とか。
映像と音楽の融合という意味では、一番溶け込んでいた感がある。
ステージの上じゃないところで、ひっそりとこじんまりに佇んで存在感を発揮する。
なかなかいいセンスをしていると思う。
 
・カラーポワント
今年の6月以来、拝見するのは2回目。以前は英語表記だったような……。
トゥーシューズを履いてパフォーマンスする四人組ダンスユニット。
トゥーシューズを履いている点からも察しがつくように、彼女たちの根幹にあるのはバレエ。
しかしそのパフォーマンスはバレエの枠に捉われない、実に躍動的なものである。
ステージの上を所狭しと、バレエ仕込みのダンスで踊る様は一見の価値あり。
楽曲も一曲目の「マジカルランド」を始め、かなりいい楽曲が揃っている。
今回、このイベント自体がハロウィンスペシャルでしたが、普段のパフォーマンスが既に幻想的。
見ているだけで、まるでおとぎの世界に入り込んだ感覚にさせてくれるユニットでした。
 
・少女式ヱリス
今回のお目当て、その1。
大正ロマンのイメージが根底にある「オペラ楽団」として活動中の少女式ヱリス。前述の通り初見。
楽器隊の三人が以前所属していた前身のバンドは何度か拝見しているので、楽器隊については安心して見られた。
それ故、今回、パフォーマンスを初めて見る事になる、ヴォーカル・籠原帝子に注目して観たのだけど……。
一言で言うと、良い意味で想像以上の出来。
籠原帝子の透き通るような歌声にまず驚き、彼女がステージの上で醸し出すその存在感にまた驚いた。
決して圧倒的という訳ではないが、ステージの上で彼女の存在自体がこのバンドの世界そのものを作り出していた。
実際、あの場で大正ロマンのような空気を作り出していたのは、彼女の歌声とその美しい外見、仕草である。
そんな彼女の存在感を楽器隊のどこか懐かしくも、優しい演奏が包み込んでいた。楽器隊がヴォーカルの特徴を良く活かしたと思う。そういう意味では籠原帝子と、少女式ヱリスの楽器隊の相性は非常に抜群と思える。
それにしても籠原帝子……先日、19歳になったばかりだが、これで19歳とは末恐ろしい。
ただMCになると天然なキャラが顔を覗かせ、歳相応のかわいらしさを見せてくれる(笑)
このギャップもまたファン層にはきっとたまらないし、また年配の客層からすると、どこか娘や歳の離れた妹のような親近感を抱かせるのかもしれない。
こうして全部で6曲を披露して、ステージは終了。
また機会を見つけて拝見したいと思える出来でした。
 
・みく16歳(MINI LIVE・2回目)
先程に続き2回目の登場。
個人的にはこの時の衣装の方がエロくて好み(笑)
このパートでは「HONEY POT」などオリジナル中心の構成。
だけどラストは「ワールズエンド・ダンスホール」というお馴染みの終わり方。
彼女たちらしさが出ていた、二次元と三次元の間的ないいステージでした。
 
・YANAKIKU
今年の6月以来、拝見するのは2回目。
「きもコス」(きものコスプレ)でお馴染みの和製ダンスボーカルデュオ。
“NIPPON”をテーマにこれまでも海外でも活動するなどしている本格派デュオ……。
……だがMCで見せる、二人のやり取りは下手な漫才よりも面白く、作り込まれている(笑)
二人ともオリエンタルな雰囲気な美人なのに……美人が面白おかしいと「最強」という一種の好例である(笑)
だがステージにおけるパフォーマンスは圧巻の一言に尽きる。
二曲目「パクパクキンギョ」における二人の美しいハーモニーの掛け合いは個人的に好み。
でもなんといってもラスト二曲「フジヤマ△デスコ」→「NINJAノIROHA」の盛り上がりは尋常じゃなかった。
客層の乗せ方がうまいのもあるけど、分かりやすい振付と、乗りやすいメロディで客層に訴えかける力は圧倒的。
恐らくこの日一番の盛り上がりを見せたのは、この瞬間だったと思う。
12月にワンマンも控えているYANAKIKU。伊達に世界相手に活動を展開していない。
未見の方は機会があれば一度は観た方がいいと思います。
それくらい見ていて、素晴らしい二人組でした。
 
・エコ怪獣
拝見するのはこちらも今年の6月以来になる。
まず最初に登場したのは、最近「エコ怪獣ファミリー」入りしたマリリンピーチ(夢への案内人)。
彼女は初見。もう固定ファン層には認知されているのか、もうすっかり人気者の印象があった。
その後で本家・エコ怪獣が登場となる。
今回は「ハロウィンスペシャル」という事で衣装も、それっぽく登場。
それにしても相変わらず、よーく拝見しないと妖精ユナと人形エリィの見分けが全くつかない……。←ファンの皆様、すみません(汗)
最近、ご無沙汰していた事もあり、何曲か初めて聴く楽曲があったものの「涙のぶらっくほーる」→「夢へのカウントダウン」あたりは鉄板で楽しめた。
ラストの「ぱらだいす」は初めてでも、分かりやすい振付があるので、初でも楽しめた。
個人的に神曲の「すたーらいと」あたりが組み込まれていなかったのは残念だったけど、それでも満足な出来。
最後のヴィーナス・シンコの「皆、愛してるわよ~!」→「俺も~!」のやり取りも抵抗がなかった(笑)
 
・stomach patrol.(MINI LIVE・2回目)
先程に続き2回目の登場。
感想については前述とほぼ同じ。
ちなみに近々、メインステージの上でパフォーマンスするとの事。
あのセンスがステージの上に行ったら、どうなるのか見てみたい気もする。
 
・その名はスペィド
個人的には初見。
この日はヴォーカル、ダンサー、DJのガイコツ(でも柔らかそうな奴)の三人(?)だったけど、本当はもう一人いるらしい……。
ってか、その前に設定を確認すると、人外という設定なので、この方々(笑)
(詳しくは彼女たちのサイトを参照)
初見のイメージなのですが、これは知っているところを引き合いにして申し訳ないけど、みく16歳に通ずる物はある。
女性陣のスタイルの良さとか、立ち振る舞いはモデルそのもの。(実際にファッションモデルをしている実績もあるらしい)
ただ楽曲の方向性はDJのガイコツことSLF!!が方向づけており、生音なので、そこでハッキリとみく16歳とは別物にはなるのですが……。
今回は初見故、この程度の感想ですが、次回見れば、もう少し印象は違ってくるかもしれない。
 
・プラネロマン
今回のお目当て、その2。
今回のトリを務める四人組ガールズバンド。前述の通り初見。
この日の衣装はハロウィンをテーマにしていたけど、全員似合いすぎ(笑)これだけでもかわいらしさで点数を稼げる。
肝心のステージは、一部メンバーがインディーズアイドル界隈で揉まれているだけあって、客層の乗せ方を熟知している点に強みを感じる。
とにかく楽しくて、乗せるのがうまいというのが第一印象。
メンバーが全員、演奏中も終始笑顔なのはとても印象的。
楽器隊はドラムの一二三、ギターの佐々木架保のうまさが素人でも分かるくらい際立っている。
ベースの青ヰ奏もピック奏法から、チョッパー奏法に変化しているため、以前よりベースの音に力強さを感じる。(あくまで素人目ですが)
二曲目に新曲として披露した「蕉風華」も青ヰ奏が作曲との事だが、相変わらず彼女のセンスの良さを感じる。
ヴォーカル・ヨツイミワのキャラクターは相変わらず(笑)だけど優しくて、楽しそうな歌声はここでも健在だった。
こうして初のプラネロマンでしたが、心の底から楽しさを感じるステージでした。
 
●総括
 
お目当てはいたけど、それ以外にも全体的にレベルが高いイベントで個人的には大満足でした。
 
まずは個人的にこのイベントのMVPだと思ったのはYANAKIKUの二人。
彼女たち自身のステージのスタイルが洗練されているし、見ているだけでも良し。一緒に乗っても良し。
正直言うと完成度だけ見ると、他の出演者と比べても圧倒的に高いと思う訳です。
美人で歌うまい。でもそれだけじゃとっつきにくいところを、MCを利用して、うまくくだけている点も戦略的に見ても見事だと思う次第です。
自分が普段、顔を出しているインディーズアイドル界隈に来てほしいけど、なかなか機会無さそうなのがなぁ……。
個人的にはアイドル系なら大和撫子、29-Q、バンド系なら金色あたりと共演して一緒に見てみたいですね。
(既に共演歴があるなら、すみません)
 
あとは久々のエコ怪獣も満足いく内容。
ただエコ怪獣の場合は完成形ではなく、未だに「進化」している印象があり。
完成形というには、ちょっと違うと思ったのが今回です。
新曲「ぱらだいす」など、自分のように久々な客層では「いつの間に……」という感じもアリ。
これからも「進化」を続けるでしょうが、その「進化」が客層がついていけるように歩調を合わせていくのが、もしかしたらエコ怪獣の課題かもしれませんね。
(あ、6月に撮ったチェキ、ようやく回収出来ましたので、ありがとうございました・笑)
 
他にはカラーポワントも印象に残った一組。
本当にダンスのレベルが高いし、あのダンスの数々だけで十分お金は取れます。
しかし彼女たちを初めて観た時は、もう少し大きいステージだったのですが、ROSAのステージの広さでも十分やれるんですね……。
彼女たちの場合、会場をどうしても選んでしまう傾向はあるだろうけど……それでもあのダンスは一見の価値有。
またどこかでお会いしたいグループです。
 
ここからはお目当ての二組。
 
先に少女式ヱリス。
本当に文句の付けどころが無いくらい、完全の予想の斜め上の素晴らしいステージを見せてくれました。
前述の通りヴォーカル・籠原帝子の歌声と存在感が、楽器隊の奏でる世界観に完全に合っている!
凄い盛り上がるというよりは、じっくり音を聴かせてくれる……そんな空間が広がっていました。
どこで見つけてきた、あんな凄い19歳……本当にそう思います。籠原帝子の存在自体が奇跡だと思います。
あと個人的にはドラム・半蔵門あをいの器用さにも驚かされる。
このメンバー中では彼女を一番知っているつもりですが、別のところではメチャクチャ激しいところもこなす程の腕前。
自らを「破壊王」と称するほど、パワー系のイメージが強いのに、少女式ヱリスではリズムをしっかり取って裏方として徹しているのが印象的。
他のメンバーにも共通して言えるけど、本当に楽器隊がヴォーカルの良さを最大限に引き出す術を持って、臨んでいるのが良く分かります。
何気にメンバー全員の衣装もカッコよく決まっているし、籠原帝子は今回はクラシックなメイドだったけど、音源のジャケットにあるような和装でも十分、目を引くと思います。
音楽、そしてコンセプトの方向性もしっかりしているし、また機会を見つけて拝見出来たらいいと思えるバンドでした。
 
一方、プラネロマン。
こちらは想像以上に楽しいステージを見せてくれました。
前述の少女式ヱリスとはコンセプトも、楽曲の方向性も逆のベクトルにあるガールズバンド。
少女式ヱリスがヴォーカルを前面に出し引き立たせるための演奏に徹して、世界観を醸し出しているのに対して、こちらは全員が主役みたいな印象を受けました。
小柄な体格からは想像できない、パワフルな演奏が持ち味のドラム・一二三。
バンドのセクシー担当、ライトハンド奏法など高い技術も併せ持つ、ギター・佐々木架保。
いぢられキャラ兼マスコット的立ち位置だけど、作曲などのセンス抜群、ベース・青ヰ奏。
そして……フロントマンにして、バンド一の変人(?)、皆の優しいお姉さん、ヴォーカル・ヨツイミワ。
……こうして観ると、メンバー一人一人のキャラが非常に立っていて個性的。
例えとして適当か分からないけど、アニメ化もした漫画「けいおん!」の放課後ティータイムに重なるところはところはあるかな……と。
でもこの盛り上げ方の根底にあるのは、インディーズアイドル界隈での経験が強いかと思いました。それ故、自分のようなインディーズアイドル界隈が中心の人間でも違和感なく入り込めたと思います。
若干、楽器隊とヴォーカルのパワーバランスが取れていない点が気になりますが、それさえ修正すればまだまだ上のレベルに行けるんじゃないかと思いました。
 
 
 
……と言ったところですね。
 
ただ総括で上げなかった出演者の皆様ひっくるめて、総じてレベルは高かったし、見どころ満載のイベントでした。
時間的、金銭的余裕を見て、また皆様の活躍を拝見したいと思っています。
楽しい時間をありがとうございました。