【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第45回イカすアキバ天国』@四谷mono | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。

7月18日……この日の四谷は熱かった……。
「暑かった」……いや違う「熱かった」のだ……。

週末にもなると都内各地のライブハウスで、多くのアイドルイベントが行われるのが昨今では当たり前の光景ではあるが、この日の四谷も例外ではなかった。

このイベントが産声を上げた老舗のライブハウスでは、某事務所の主催ライブが行なわれていた。
一方、別のライブハウスでは、このイベントにも出演したあるアイドルが年に一度の大切な日を迎えていた……。

……そして、ここ四谷monoでも「二ヶ月に一度のライブバトル」が始まらんと、その時をじっと待っていた……。

一日だけ早い「梅雨明け」宣言!真夏の暑さは四谷にも訪れる!
一年で一番、熱く燃える夏の日に、勝ち名乗りを上げるのは一体誰か!?
AnB ぷれみあむぅ 8年目の夏……「第45回イカすアキバ天国」の模様をレポート致します。

●開演前

前回よりは若干慣れた感じの四谷mono。
入口入ってすぐの受付兼バーカウンターに迷う事なく直進する。

前回から開場から開演までの時間が20分となったため、ステージの上に映される映像は瞬く間に、出演順を決めるアミダくじになっていた。
開演時間が近づくにつれ、人で膨れ上がっていく会場。

会場は比較的、夜と比べると客の絶対数が少ないにも関わらず、開演直前には程よく満員になっていた。

やがて出演順決定アミダくじは終わり、OP映像が流れる。
そして四谷monoでは二度目となるアキ天の幕が上がる……!

●OPアクト

……そんな訳でOPアクトを務めたのは、がちゃぴんず。

プロジェクターのスクリーンが上がるまでの間、右手に持ったピコハンで音を立てながら、仁王立ちで待っていた(笑)

この日は「Chai Maxx」(ももいろクローバー)で開始。
曲の中盤で客席に飛び込んで行って、ピコハンで客層をボコボコ……ならぬ、ピコピコしたのは言うまでもない(笑)

そんな訳でがちゃぴんずによるOPアクトはあっという間に終了。
がちゃぴんずも颯爽とムーンウォーク(?)でステージを後にした……。

ここで司会兼任のFICEが登場。
諸注意の数々を経て、いよいよ本編スタートとなります。

そんな訳で今回のトップバッターは……。

●本編

・1番手:響己(出場:3回目)
ソロでは実に久々の登場となる響己。
ちょうど一年前、夜の部をひゞかなとして卒業(及び解散)して以来となる。その間、FICEのコーラスとしては出演はあったものの一出演者としての出演は久々である。
そんな響己、一曲目に歌ったのは「暗夜の心中立て」(石川さゆり)
石川さゆりと言えば、言わずとしれた演歌の大御所だが、この楽曲、作詞曲が椎名林檎である。
そんな楽曲を難なく歌いこなしてしまう響己。
実はFICE・炎のリクエストだったらしいのだが、彼女のキャラクターや持っている世界観からしても非常に似合っている。
二曲目は新曲。今回が初披露の同曲。
非常にゆっくりしたテンポが印象的な楽曲。彼女の歌唱力を堪能するのはもってこいの一曲……。また新しい楽曲で、新たな可能性を示した瞬間でした。
そしてMC。過去、ソロにおける2度の3位で、すっかり「(夜への)門番」というあだ名がついた事に言及。
トップバッターである事と、その点を踏まえてか敢えて自分を「基準点」に考えて、観て下さいと訴えた響己。
そんな彼女が最後に歌ったのが「再会の約束」(響己)
しなやかな歌声が会場に響き渡った。
この楽曲を含めて、物凄い盛り上がるというのではなく、どちらかというとじっくり聴かせる楽曲、そして歌に終始した響己のステージ。
歌声一つで勝負出来る、数少ない歌い手としての真骨頂を見せつけた15分だった。
こうして響己自身、久々となるアキ天のステージは終了した。

続いての出演者が2回目の彼女ですが、登場時から何か調子が違った……。

・2番手:小日向由衣(出場:2回目)
出場2回目、小日向由衣。
その外見はアニヲタならば皆様が知っている、某魔法少女のまどかちゃん(笑)ウィッグの一部を忘れたのを気にしてた。
そして手には、某キュゥべえ(笑)
……と、ここまでくれば、やりたい方向性は何となく見えてくる。
実際、登場時もそんな雰囲気満々……。
しかし彼女はこの日、重大なミスをしていた……。

音源を忘れる(爆)

なんとこの日のために用意した音源を家に忘れてきたというのだ!
しかも本人としては、相当凝っていたらしく、台本も用意して、台詞の数々も言うのだけど……音が出ない(爆)
そんなとっても残念な状況の小日向由衣。
なんとか持ち合わせの音源で一曲歌ったものの、それ以外は予定が完全に狂って、一種、漫談のようなスタイルに……。
おおよそ15分経過したところで、締めて終了という展開となりました。
司会を兼ねるFICEは「由衣ちゃんワールド」と評し、一種、奇妙で独特なステージが繰り広げられました……。

そんな音源など忘れた小日向由衣以上に、ある種切羽詰っていたのは彼女たちかもしれない……。

・3番手:ダイエット・デス・スパイラル(出場:4回目)
すっかりお馴染み。3回連続出場となった、ダイエット・デス・スパイラル(略称・DDS)。
……が、この日のメンバーはタマオと、めあの二人。
タマオ曰く……「ウィッグじゃなくて、こっちはメンバーがいないんだよ!」……切実すぎる(汗)
こうして本来なら4人のはずのDDSも、二人でのステージを余儀なくされる事に……。
だが二人でパワーダウンするどころか、却って吹っ切れたようなステージを展開。
一曲目を終えて、二曲目「ぶっ生き返す」(マキシマム ザ ホルモン)では会場全体を巻き込んでの大フィーバー!
客層も本人たちもノリノリ(?)で、ヘッドバンキングの繰り返し。
アイドルライブなのに、マキシマム ザ ホルモン……メチャクチャ、ギャップがあって良い!(笑)
しかし笑っていられないのも、また事実。
メンバーがなかなか揃わない……という事で、重大発表!

ダイエット・デス・スパイラル……第3期メンバー募集!(爆)

……あ、集まるのか!?(爆)
そんな心配をよそにDDS、ラストはなんと新曲。
タイトルはズバリ「アイドル大戦争」
歌詞を聴いていると昨今のアイドル事情を毒々しく歌うという、なんともDDSらしい楽曲となっています。
そんなこんなでDDSのステージは終了。
次回登場する時は、果たしてメンバーは増えているのでしょうか?

かなり濃いステージの後で登場したのは、どこよりも、誰よりも濃い主宰者です……。

・4番手:FICE(出場:8回目)
堂々真ん中に登場したのは主宰・FICE。
全身光りながら(笑)いかにも「アンドロイド」な外見で登場(笑)
(すっかり忘れがちですが、FICEはアンドロイド……という設定です)
さてそんなFICE、この日は「上等!!」からスタート。
開始早々「やっちまおうぜ!」の大合唱。これで会場は一気にヒートアップ。
有無も言わせません。文句も言わせません(笑)
続いて二曲目は「視線」
この日もあまり馴染みのなさそうなお客様が新たな餌食……もとい「家族」に(強制的に)なりました(笑)
物販のFICEガチャ一回タダで出来ますが、一方的にFICEの家族認定……そういえば、された側は嬉しいのだろうか?(爆)
そんな疑問はさておき、なんとこの日、FICEは新曲を披露!
新曲のタイトル……

「神様。。。~ただひとつの願いごと~」

……まとも(爆)
正直、とてもいい曲。ここ数年のFICEの中では、一、二を争うくらいまともでいい曲です。
タイトルが「乳様」にちょっと似ているけど(笑)いい歌です。
……まさかこのタイミングでこんないい曲を出してくるとは……ちょっと意表を突かれました。
今回のFICEは全体的にはっちゃっけている部分と、締めるところは締めている、王道的にいいセットリストでした。
主宰、そして14年目の大ベテランの貫禄を見せ付けたステージでした。
久しぶりに夜のFICEが見られるか……そんな期待も感じる、FICEのステージでした。

……そして今回、最大の台風の目がやってきた!
この超異色コンビが会場を席捲する……!

・5番手:Bevitrice e Goloso(初出場)
初登場、Bevitrice e Goloso。
……ちなみに読み方は「ベヴィトリーチェ エ ゴローゾ」(読めない人、多数)
イタリア語で「大酒飲み(の女)と大食らい」の意味だそうな……。
そんなBevitrice e Goloso……その正体はこのイベントでは「三代目シルバーコレクター」でお馴染み・神戸忍と、そのお客さん・Benjamin。
つまり出演者とその客という異色のコンビなのだ!
……そんな二人のステージだが、まずは髪をセットするBenjaminのシルエットから始まる。
遅れて出てきた神戸忍が長い髪の毛のウィッグと、ロングスカートという格好で登場する。
この二人で何をやるかと思いきや……なんと歌い始めたのは……BARBEE BOYS。
……少しお歳をめされた方なら、ご存知かと思いますが、80年代に活躍した男女ツインボーカルのロックバンド。
今回、それをこの二人でカヴァーするというのが流れ。
一曲目「暗闇でDance」からスタート。
神戸忍の歌唱力はさる事ながら、Benjaminの高い歌唱力は会場にいる者を虜にするのに時間はかからなかった。
続いて二曲目「目を閉じておいでよ」
BARBEE BOYSの最大のヒット曲。某お笑い芸人がモノマネしている事でも知っている方も多かったかと思われる(笑)
なので、この楽曲の時、一瞬、神戸が某鬼奴さんに見えてしまうのは……気のせいだろうか(爆)
だけど二人とも文句なしにカッコイイ。相当、練習を積んだのが分かる。
そしてMCを挟んで、ラスト「負けるもんか」
ここでBenjamin、最終兵器・リコーダーを持ち出す……が、歌唱力と比べて……残念な出来に(笑)
だが終始、会場をノリノリに盛り上げ、会場をまるで80年代のライブ会場のように染め上げてくれた。
拍手喝采の中、ステージを降りようとする二人。
しかし最後の最後、Benjaminから衝撃の発表があった……神戸「集客一人……」→Benjamin「俺、13人」(爆)
どんだけ人気者だよ!(笑)
以上、異色ユニット・Bevitrice e Golosoのステージでした。

会場の異様な盛り上がりの後、登場するのは……ある意味、この人も盛り上がりの楽曲に関しては強い方です……。

・6番手:山名純(出場:2回目)
今年1月以来、2回目の出場となる山名純。
前回のステージも相当、濃いものだったが今回は……。
一曲目「Crescent Moon」からスタート。
ちょっと幻想的な前奏から入る、比較的正統派な楽曲。
彼女の純粋な歌唱力を知るにはもってこいの一曲。
この楽曲までは比較的、普通に楽しめた……。
続いて二曲目……なんとここで新曲披露。
その気になるタイトルは……「ぱいぱいわっしょい」(笑)
常日頃「爆乳」や「胸の谷間は世界遺産」と自称する彼女ですが、オリジナル楽曲でここまでどストレートなのを持ってきたのは……(笑)
そんな「ぱいぱいわっしょい」ツッコミどころも豊富な、ナイスな楽曲に仕上がっています(笑)
何より曲中に「ぱいぱい七拍子」と言って、三三七拍子のリズムで「ぱいぱい」とコールを入れるところがあったりとか(爆)
……これまで同系統の楽曲だと、カヴァーの「爆乳音頭」(爆乳三国志)がありましたが……まさかオリジナルでそれを超えるものを作ってくるとは(汗)
恐るべし、山名純!
そしてラストもネタ要素満載のオリジナル「SHOOTING STAR☆」
彼女の名誉のために言うと、楽曲自体は相当まともだし凄くいい曲です。
客のケチャとか、振りコピとか、相変わらずメチャクチャおかしい(笑)けど、完成度が高過ぎるから許せる(笑)
そんな訳で破壊力抜群の新曲引っ提げ登場した、山名純のステージ。
彼女の爆乳以上に「ぱいぱいわっしょい」の衝撃度が印象的でした(笑)

こうして濃いメンバーが続いた今回のトリを飾るのは……このイベントの「生ける伝説」ともいえるこのお二人です。

・7番手:ゅん((・∀・))ゅん(出場:14回目)
FICEの言葉を借りるなら「2周目の3回目」通算すると14回目(笑)
もちろん歴代最多出場記録更新中、ゅん((・∀・))ゅんのお二人!
ちなみに今回の出場で、主宰・FICE以外では唯一の歴代全会場出演という快挙を達成!(爆)
(注:個人単位では、MINO+の朶恵みのりが、YUIMINO時代と合わせて達成済)
……まぁ第一回から出場しているし……しかし本当に息が長いです。
ちなみにFICEとゅん((・∀・))ゅん以外の出演者で今後、この記録を達成出来る可能性がある方は、数人しかいません。
そんな大記録がこっそり達成されていたこの日のゅん((・∀・))ゅん、珍しくカヴァーから入る。
一曲目「ロボットガールズZ」(きかい少女隊)からスタート。
往年の某ロボットアニメのロボットたちを美少女化したアニメの主題歌。
オリジナル構成が多い彼女たちにしてみれば、意外なスタートでした。
さてそんな中、MCではBGMに聞き覚えが無い楽曲が……。
実はゅん((・∀・))ゅん、このたびエロゲーの主題歌が決定したとの事。
その楽曲が流れていたのですが……残念ながら、今回は生でのお披露目とはならず。
しかし彼女たちにとって約5年ぶり(!)となる新曲、是非楽しみにしたいところです。
気を取り直して残り二曲はオリジナル構成。
二曲目「maniac☆shooter」、そしてラストは「微★糖LOVE」の流れ。
こう言っては失礼かもしれませんが、安定のゅん((・∀・))ゅん。
非常に安定しています。笑いどころも、某ぴよ氏がマイクを奪う(いや最近は譲り受けている!?)タイミングまで、一連の流れはお笑いにおける伝統芸みたいな感じ。
それ故、大きな驚きは無くとも、安心して笑って見られるステージでした。
もうキャリア……もうすぐ10年近くなるのか?彼女たちの芸風に安心してステージを観ていました。
こうして四谷monoには初登場なゅん((・∀・))ゅんの二人でした!

かくして、とっても濃厚な全7組のステージは終了し、投票タイムに移行。
 
全ての客の投票が終わり集計タイムへと突入。
果たして今回の結果は……。

●ゲスト

集計タイムの間にゲストコーナー。
今回のゲストは「第44回イカすアキバ天国」優勝したMINO+。

さてどんなステージを見せるのか……と思いきや、最初はまたMCから始める(笑)
あれだけ前回、MCのダメさを露呈したのに(笑)
いや……でも面白いMCだから、笑って許せるけど(笑)

しかし一曲目入ったところで、ある異変を感じる。
明らかに東雲ゆうさの歌声がおかしい。
恐らく何かあったのでしょう。ただそんなゆうさの不調を朶恵みのりをカヴァーする形。
そして面白おかしいMCを挟む(笑)
基本、そんな構成。

セットリストは全曲、覚えていませんが、前回も歌ったカヴァーでは「Preserved Roses」(T.M.Revolution×水樹奈々)、オリジナルでは「アヤツリニンゲン」も披露。
確かラストが「FREEDOM」だったと記憶しております。
30分で全5曲。

しかし今、振り返って思うと、昼は彼女たちにしてはやたら大人しかった印象があります。
これは夜への布石では……そんな事を思いつつ、昼の30分のゲストステージは終了。
果たして初登場となる夜の部では、どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか……。

●投票結果→ED

こうしてゲストのステージも終わり、いよいよ結果発表。
EDアクトのがちゃぴんずと、全出演者が登場し結果発表を待つ。
EDアクトを務める、がちゃぴんずの口から出たのは「圧勝」の二文字。
今回の「アキ天キング」の名は……。

がちゃ姉の中の人、噛んで言えない(笑)
何度か言い直した結果、出てきた名前は……。

・Bevitrice e Goloso

いや最初に「ベヴィ」と噛んだ時点で予想はついていたけど(笑)
そんな訳でBevitrice e Goloso、2位にダブルスコアをつける圧勝劇。昼で1万点超えという久々の事が起きました。
Benjaminの集客13人(+神戸、集客一人)という時点で、基礎票は固まっていたとは思いますが……。

しかし優勝のインタビューの時、神戸忍から出た一言は喜びの声……ではなく「悔しいです」の一言。
過去にソロで2位を5回獲っている彼女ならではの一言だったと思います。
ユニットになって、この差だと彼女自身、思うところはあったでしょう。
ただそんな深刻な雰囲気では無かったため、概ね祝福ムードで進行。
出演者に申し訳無さそうに頭を下げつつも喜んでいるBenjaminと、ちょっとだけ複雑な笑みを浮かべている神戸の表情が印象的でした。

そして2位になったのは……

・響己

ソロ3回目にして初の2位。
優勝したBevitrice e Golosoに大差で離されたとは言え、この結果には響己自身、満足そうな表情を浮かべていました。

続いて3位に入ったのは……

・ゅん((・∀・))ゅん

さすが「生ける伝説」(笑)
ただでは終わりませんでした。
ちなみに今回の3位で、3位獲得通算3回目となり……「三代目ブロンズコレクター」となりました(笑)

最後にFICEが今回も5位だった事を自白(笑)
がちゃぴんずによる「愛鯛」で締めて、「第45回イカすアキバ天国」は終了いたしました。

●総括

衝撃的な結果でしたが、意外……と言える程、そうでもなかったような。

恐らく当日、来ていない方々はBevitrice e Golosoの優勝にまず驚いたかと思います。
歌い手とその客による異色ユニット。
言い方は悪いですが、どこか「お遊び」と思った方も多いのではないかと思います。
しかし蓋を開けてみれば、ぶっち切りの優勝(正直、優勝という結果には驚かなくても、2位とダブルスコアの圧勝には驚きましたが……)
フロック、もしくは集客力による力押しに思われた方も多いかも知れません……。
ただ当日のステージを見ていると、その考えは吹っ飛びます。
まずBenjaminの歌唱力の高さ。
一番分かりやすいところでこれ。ただカラオケが上手いレベルではなく、相当歌い込んだのが解るレベルで上手かったです。
相方の神戸忍も歌は上手い部類に入りますが、それと遜色無いと少なくとも自分は感じました。
また元々客なので、盛り上げ方が非常に上手い。ここでああしたら……という、客層の心理は読み切っていると思います。
さてそんなBenjaminの出来栄えの良さばかりがクローズアップされますが、神戸忍の働きも見逃せない。
今回、このユニットを組んだのは、他ならぬ彼女自身。楽曲の構成を仕切ったのも彼女自身。
実はステージの上では前に出ないで、いつもよりは控えていたように見えましたが、これもステージ慣れしていないBenjaminを引き立たせるための方策(だったよう)に思えます。
こうして見ると、今回は前に出る必要が無い神戸忍が、Benjaminを引き立たせるために下がった……もしくは裏方ポジションに回ったとの見れなくない。
そういう風にみると、異色ユニットに見えるけど、ただのお客さんを一人の歌い手として引き立たせた、神戸忍のプロデュース能力の高さが伺えます。
(ただし本人の性格上、そこまで考えていたのか疑問は残りますが)
そういう意味では非常に面白いユニットが出てきたと思うし、夜への挑戦でどう変化していくかも見てみたくなりました。
また神戸忍自身、夜を経験し空気を肌で感じるのは、今後の彼女の事を考えてもプラスだと思います。
彼女の表彰式での言動聞く限り、ソロでのアキ天挑戦はいずれするのは間違いありません。
また今回の優勝に際し「悔しいです」とコメントしていますが、ソロで挑戦して跳ね返され続けた壁を、ユニット組んで一回で超えたなら、そう思うのも至極当たり前。(しかも集客はBenjaminに負けているのですから……)
神戸忍にとっては、アキ天挑戦を始めた当初の望んだ形での優勝で無かったにしろ夜の部を経験して、今後のソロでの活動にフィードバック出来れば、自然と彼女の成長に繋がりプラスの効果が期待出来ると思います。
集客面については、夜の部では今回ほどBenjaminが集められるとは思えませんが、そんな中でどういう結果になるのかも注目です。(恐らく今回、彼で入った客の多数が、夜の出演者の推しのため……)
Bevitrice e Goloso……一人のシルバーコレクターと、その客の行く末を見守るのも、普通のライブでは味わえない……これもまた一興だと思う、そんな優勝でした。
なお……Bevitrice e GolosoのBenjaminは男性出演者として初のアキ天キングになった事も併せて付け加えておきます。

さて大きく離された2位以下ですが、今回は総じて「空中戦」の色合いが強かったものの、レベルは高かったように思います。

2位の響己。今回の出来は入賞圏内に入って納得の出来でした。
今回の三曲とも、どちらかというと大盛り上がりするタイプではなく、静かに聴かせるタイプの楽曲です。
特に一曲目、椎名林檎作詞・曲で石川さゆり……ジャンル的には演歌か歌謡曲です(笑)
しかしそれを歌いきってしまうのが、響己の凄さ。
オリジナルの楽曲の種類も幅広く、きっと盛り上げ要素を中心にしたセトリ構成も出来たけど、それよりも聴かせる事に特化した構成はさすが彼女らしいと思いました。
これまでは「(夜への)門番」とか、自らを「基準点」と評したり、他の出演者の物差しになる(される)事が多かった彼女ですが、今回のステージを見て、もうそれからは卒業でいいと思いました。
恐らく「門番」と最初に言われた時期は、ひゞかなの活動真っ最中であった事も手伝っているし、実際、それが彼女をソロで勝ち抜くための足枷になっていた部分はあると思います。
もうひゞかな解散からは一年経ちました。あとFICEのコーラスしているのも(違和感が無いという意味で)決して気になりません。
一人の歌い手「響己」として勝負する時が来た!今回のステージはそれを感じさせてくれるには、最高の出来だったと思います。
まぁ……響己自身、ソロ以外にもユニット掛け持ち(りゅうきとのユニット「HUNG×RIDER」や「化面狂奏戯樂」など)が多いですが……どんな形でもいいので、また上を目指して欲しいと願います。

3位に入ったのはゅん((・∀・))ゅん。
通算14回目の出場は、三度目の3位となりました。
まぁ……最初の優勝の前に3位が一度あって、脱落して「2周目」になって3位が二度……で、計三度目の3位なので「三代目ブロンズコレクター」……でいいでしょうかね?(笑)
※某Twitter上で本人たちも喜んでいたし、以前、主宰ともそういう話になったので、これでいいと思いますが(笑)
本編でも書いた通り、安定感抜群のステージでした。一種、貫録みたいなのも出ていて、さすがベテランという風格を漂わせています。
このように基礎がしっかりしているので、大崩しないのと、またお約束があるので、安心して笑ってみていられるのが強みだと思います。
一方でベテラン故のジレンマですが新鮮味が無いのは弱点かも知れません。今回は最初にカヴァーを持ってきましたが、オリジナルの新作がここ5年程ないのは……やはり厳しい面かも。
それ故、新曲がエロゲーの主題歌に決まったという情報は非常に大きいと思う反面、今回、間に合わなかったのはやや残念だったかも……。
しかし新旧の良曲、織り交ぜれば、再び夜の部に返り咲く日は近い……かもしれない。
とにかく既に「生ける伝説」となっている彼女たちですが、これからも頑張って、長く活動を続けて欲しいと願う次第です。

そして入賞圏外の皆様ですが……。

某Twitterで4位を告白した山名純。
非常にバランスの良い構成と、そして破壊力抜群の新曲でした。
一曲目、三曲目は楽曲的にも良曲。しかし昨今、三曲目「SHOOTING STAR☆」の客層の統一感は半端無い(笑)
ただそれを今後、凌駕する可能性があるのが二曲目「ぱいぱいわっしょい」
ここまでどストレートな……しかもオリジナル楽曲を作ってくるとは……さすがにファンでも予想外だったのでは(笑)
これまでカヴァーで歌っていた「爆乳音頭」はおろか、FICEの「乳様」すら超える、おっぱいソングになる可能性も秘めています。
これで入賞しなかったのは、残念の一言。だけど「ぱいぱいわっしょい」の盛り上がりを見たら、収穫は大きかったと思います。
どうか次回は是非、入賞圏内、もしくは一気に優勝して頑張って欲しいものです。

表彰式で5位を自白(笑)したFICE。
衣装の光具合と、王道のセットリストのバランスは絶妙。FICEを堪能するのに十二分に満足なステージ。
正直、あの全身光っている具合は、何かネタを予感させるのに十分なもの。
実際、セットリストは王道……とは言え「上等!!」→「視線」の流れは見事でした。
ただ予想以上に「神様」の出来が良くて、感動したのも事実。
真面目なFICEが本気を出せば、これくらいの神曲が作れる事を示したのは大きいと思います。
これで5位はちょっと評価が低すぎると感じたくらいでした。
この出来栄えを見ると、そろそろ夜に戻って欲しいと思う、非常に濃い内容のものでした。

今回、メンバー少なくて苦戦したダイエット・デス・スパイラル。
でも今年に入って、最高の出来だった……かもしれない……。
トークの内容が若干、自虐的だけど(笑)でもそれが彼女たちの持ち味と考えると非常に面白い。
特に後半の「ぶっ生き返す」→「アイドル大戦争」の流れは、もうかわいいを潔く捨てた姿勢がたまらない(笑)
タマオ、めあ共に成長しているのが良く分かる、好ステージでした。
後は場数をAnB以外にもっと求めれば、もっとステージの幅が広がると思うので頑張って欲しい。
あと第3期メンバー……集まるといいね(笑)

音源忘れて色々大変だった小日向由衣。
一言で言ってしまえば、残念なステージ。
音源忘れた時点で、当初のプランが崩れたのは分かりますが、それにしても中途半端になってしまった印象が強いです。
いっその事、楽曲なしで突っ切れば良かったかも……でも今回は常に躊躇する姿勢が見えたので、非常に中途半端な出来になってしまった感が否めません。
後半は正直、見ていられませんでした。ましてや持ち時間の管理も出来ないのは出演者としてどうかと思います。
個人的には自分の地元・千葉県を拠点にしているので、少なからず応援してたのですが……残念です。

ゲストのMINO+。
さすがのステージ!MCも……まぁそこそこOK(笑)
正直、衣装や外見はカッコいいですし、ステージもバッチリ、決めるところはさすが決めてくると思いました。
ただ心配だったのは、ゆうさの喉の調子。みのりがカヴァーしていましたけど……そういう意味では心配にはなりました。
しかしその心配を置いといても、30分のステージをこなせる力量は大したもの。
課題のMCはもう少しどうにかなるとは思いますが(笑)まぁタイムオーバーしている様子もなかったし、最低限はクリアしたのではないでしょうか。
俄然、夜の部が楽しみになる出来栄えでした。


こうしてBevitrice e Golosoの優勝で幕を閉じた「第45回イカすアキバ天国」
異色ユニットの優勝に会場はざわついたものの、新たな伊吹を吹き込んでくれる事をどこかで期待していたかもしれない。
だが惜しくも敗れた他の出演者たちも、今後の活動、そして次回以降の挑戦に期待を持たせてくれる内容が多く、投票を抜きにしても楽しめるライブイベントだったのは間違いありません。

そんな昼の部を経て、数時間後に迎える夜の部……。
昼の圧勝劇とは対照的に混戦模様が続く昨今。
正直、今回も展開が読めないため、誰がどこで出てくるか分からない状況だった……。

誰が笑い、誰が泣いたか!?

Bevitrice e Golosoの優勝の余韻が一気に吹き飛ぶ!
夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.45」の様子は……。

後日(笑)

※今回の優勝者!

 

Bevitrice e Golosoのお二人。神戸、Benさん、おめでとう!