[3/23加筆・訂正]【レポート】ゆきまち×神戸忍の全力でやかましい合同BDツーマンライブ@渋谷Milkyway
※このイベントは3/8に開催されたものです。
「誕生日」
意味:人の生まれた日、あるいは、毎年迎える誕生の記念日のこと。(wikipediaより抜粋)
生きている限り、誰もが例外なく一年に一度迎える記念すべき日。
そして生まれてきた事を、誰からも祝福されるべき素晴らしい日……。
3月8日。
この日、誰からも祝福されたのは、3月1日が誕生日のゆきまちと、3月12日が誕生日の神戸忍……同じ年に生まれた二人の女子だった。
厳密には二人とも当日が誕生日では無い。
だけど誕生日が近い者同士、この日を「バースデーライブ」……2015年の記念日と定めた。
だがこのライブは二人にとって、単なる誕生日以上の大きな、大きな意味を持つ事になる事を、始まる前は誰も予想しなかったであろう……。
今回は「ゆきまち×神戸忍の全力でやかましい合同BDツーマンライブ」の様子をレポート致します。
●開演前
今回の会場、渋谷Milkywayはビルの3階にあります。
開演まで客は外階段に並んで待つ事になりますが、私が到着したおおよそ15分前で既に10数人が前に並んでいました。
その後も続々と自分の後ろに人が並び、列は恐らく3階から1階付近まで延びていたと思います。
こうしている間に開場。
前物販は既に開始されており、多くのグッズが売っていた。
開場直後から多くの客がグッズを求めて列を作った。
そして会場の中はどんどん人が増え、あっという間にいっぱいになった。
またこれまで、ゆきまち、神戸の二人と共演した多くの方が、これから始まるであろう二人のステージを観に来ていた。
そう……誰もが待ち遠しく、そしてどこか……寂しげな目をして……。
やがて開演時間。
ステージの前に下りていたスクリーンが上がる……。
巻き起こる客層の歓声!そしてステージの上に立っていたのは……。
●OPアクト
OPアクトの大役を務めたのは……スーパーアイドル☆Hico!
「イカすアキバ天国」などのイベントでお馴染みの彼が今回、OPアクトという事で異様な盛り上がりを見せる(笑)
そんな彼が一曲目に歌ったのは「HAPPY HAPPY BIRTHDAY」(Dreams Come True)
これをアカペラでHicoが歌い上げる。
途中、歌詞が危ないところもあったけど、見事に歌い上げ、会場の拍手喝采を浴びる。
そして二曲目、三曲目はこの日主役の二人からのリクエスト。
二曲目は「おかしな2人」(ユニコーン)
これは神戸忍のリクエスト。
Hicoはこの楽曲が出た頃、恐らくリアルタイムだが、神戸は……(笑)
まぁそんな事をいちいち気にしたところで今更なのですが、彼女らしい選曲だと思いました。
ラスト三曲目は「マジLOVE1000%」(ST☆RISH)
歌いだしの瞬間、会場爆笑(爆)Hico、男前度が1000%増し(笑)
アニメ、ゲームなどで展開された「うたの☆プリンスさまっ」の楽曲だけど……これかよ!(笑)
もちろんこれ、ゆきまちのリクエスト。いかにも腐女子らしい選曲でした。
こうしてOPアクトのスーパーアイドル☆Hicoは無事、客層の喝采中、出番を終えました。
そして……この日発売の写真集の衣装に身を包み、いよいよ主役の二人が登場。
いよいよやかましい合同ツーマン、本番が始まる!
●本編
本編の始まる前、二人の挨拶からスタート。
MCではゆるい神戸のトークに、ゆきまちが突っこむスタイル。
どこかゆきまちが保護者っぽく見えた。
そんな訳で、神戸忍を残し、ゆきまちはステージを去る……。
・神戸忍(ソロ/第1ターン)
まずは神戸忍、ソロステージでからスタート。
一曲目は「HUSTLE MUSCLE」(河野陽吾)からスタート。
アニメ「キン肉マンⅡ世」のOPで有名な同曲。ここで一気にボルテージが上がる。
次に「すみれ september love」
一風堂か、SHAZNAでお馴染みの同曲。懐かしいところだが、今回、彼女が歌ったのはメガマソfeat.IZAMのバージョン。
なかなかいい選曲センスである。
しかし神戸といえば……忘れてはいけない、信者なのだ!(笑)
という事で「1999 SECLET OBJECT」(聖飢魔Ⅱ)を熱唱。
多分、聖飢魔Ⅱの信者の大多数は高まっただろうなぁ(笑)
そんな訳で神戸のソロステージ、第1ターンは終了となりました。
・ゆきまち(ソロ/第1ターン)
続いてゆきまちのソロ。
会場の多くの方が感慨深く、ステージを見つめていました……。
このツーマンBDで……全ての活動から引退する彼女にとって、この日のステージはラストステージ。
多くの客層が、そして多くの共演者たちが、その最後の姿を目に焼き付けようとしっかりステージを見つめていました。
ゆきまちも最初は写真集での衣装で登場。
記憶が確かなら最初が「スタート」。
ただこの時はラストのステージ……という、どこか寂しげな感じや悲壮感は一切感じさせない、明るい、いつものゆきまちという印象でした。
むしろ新しい旅立ちに向けての「スタート」……という、どこか清々しさすら感じました。
続いて二曲目「UFO!」
この歌を歌った時の彼女は非常に活き活きしていました。
この楽曲は最後のサビのところで、彼女のお手製UFOを紐に繋いで回すのですが……実は2月の某ライブにて、紐が切れて失敗した経緯がありました!(笑)
今回は最後のリベンジ!……という事で、見事にゆきまちお手製UFOは紐が切れる事なく、客層の頭の上をかすめて回転を続けました。
曲の終わりに、ゆきまちは一言……「スッキリ!」(笑)
こうして「UFO!」の未練を思い残す事なく終わりました(笑)
そしてここでの三曲目「応援歌」を熱唱。
かつて「早口マシンガントークアイドル」として売り出していた頃の早口言葉を言わせたりとかしていたのを思い出したりして……。
この前後に久々に「警告!」から始まる早口の自己紹介MCを聞いて、懐かしさを覚えました。
こうして懐かしさも交えつつ、楽しいゆきまちソロステージ、第1ターンは終わりました。
・神戸忍(ソロ/第2ターン)
続いて神戸忍ソロの第2ターン。
先ほどと打って変わって、ラフなパーカー姿で登場した。
ここでのパートでの一曲目は「マリア」(黒夢)からスタート。
いつもの彼女らしいというか……そんな感じ。
次に「Black cherry」(Acid black cherry)
これは逆に彼女のステージでは意外と聴いた事が無かったから少し意外だった。
その後に「ONLY YOU」(BOOWY)を持ってきた時はらしいと思ったが(笑)
何はともあれ彼女らしい選曲の数々だったと思います。
ここもMCはほぼなく、すんなり終了。
実は神戸、今回、自分のソロパートはほぼMC無し。
話が面白い彼女にしては珍しいのだが……まぁその理由は後程。
神戸のソロ第2ターンが終わったところで少し間が挟まる。
そして少しの間を空けて、二人揃って登場したのだが……。
・アニソンピアノ部
ゆきまちが時々やっていた企画物。
ピアノの伴奏をゆきまち、そして神戸が歌うのだが、神戸の衣装がまんま合唱団の女の子という感じで似合いすぎ(笑)
逆にゆきまちはメガネをかけて、まるで引率の先生……なんだ、この少女合唱団(笑)
そんな訳であたふたしている神戸を尻目に一曲目歌ったのは「Butter-Fly」
アニメ「デジモンアドベンチャー」の主題歌としてお馴染みの同曲。
今回は最終回のバラードバージョンで歌いました。
「Butter-Fly」の感動をそのままに、この後はメドレーで締めにかかる。
楽譜めくり係でスーパーアイドル☆Hico登場で謎の大歓声(笑)
そして歌った楽曲は以下の五曲……。
「宇宙戦艦ヤマト」(ささきいさお)
「愛のうた」(ストロベリー・フラワー)
「DANZEN!ふたりはプリキュア」(五條真由美)
「Climax-Jump」(AAA)
「銀河鉄道999」(ゴダイゴ)
年代も幅広くて良かったのだが、メドレー二曲目の「愛のうた」……が、皆、まさかの選曲で大爆笑していたなぁ(笑)
この楽曲でゆきまちが最終兵器としてピアニカ(鍵盤ハーモニカ)での演奏を披露。
また皆、歌って言いというもんだから、異様な盛り上がりを見せていた。
でも客層の年齢層から言って「ヤマト」と「999」が一番、高まっていたように思える(笑)
こうしてアニソンピアノ部は和気藹々とした雰囲気の中、終了しました。
そしてここでもう一人、登場したスペシャルゲスト!
その人は……。
・ゆきまち弟
前年のゆきまちBDでもOPアクトを務めた、ゆきまち弟、まさかの再登場!
ラブライバーらしくラブライブTシャツに身を包み登場。
確かゆきまちの紹介だと推し変したとか(笑)まぁ詳しい人が笑うところかな(笑)
アニメ「マギ」のOP「V.I.P」(シド)だけワンコーラスで熱唱。
そしてリアル姉弟コラボで「ハレ晴レユカイ」をこちらもワンコーラス、歌って踊って披露。
しかしゆきまちのMCで気付いたけど、涼宮ハルヒも初放送から10年経ったか……。
そんな訳で一般人のゆきまち弟、この場でデビューして、このまま引退というステージでした(笑)
・ゆきまち(ソロ/第2ターン)
後半戦はゆきまちソロの第2ターンからスタート。
ここでは懐かしい歌を中心に選曲した……と、記憶している。
ここのターン一曲目は「白桜」
ゆきまちオリジナルの中でも、ゆっきりめのテンポでどこか切ない楽曲。
続いて二曲目はカヴァーで「涙そうそう」(森山良子)
普段、明るい楽曲が多い彼女にしては、珍しくバラードでした。
とにかくこの二曲で、かなり感傷に浸り、そして感動したのを思い出しました。
ただこの二曲目の後のMCで「狭い会場だけど……右に左に動くけど、大丈夫かな?」と言われた瞬間……頭の中にはあの楽曲の前奏が早くも脳内リピートされていた。
そう……あの伝説の名(迷?)曲「Oh!さんぽ」(笑)
ゆきまち……いいオリジナルは沢山あります。
ネタバレするなら、この後、まだ歌っていない名曲が控えています。
だけど……やっぱり「Oh!さんぽ」はゆきまち初期の超名曲(笑)
この楽曲における会場が左右に動く時の一体感と、微妙な脱力感は絶妙としか言いようがない!
「Oh!さんぽ」もこれで最後か……と寂しくなりそうなところですが、この楽曲の間は会場がせわしなく、絶えず左右に動いて、揺れていました。
そんな感じでゆきまちソロ、第2ターンも終了しました。
・神戸忍(ソロ/第3ターン)
そして神戸忍、第3ターン。
スカジャンにその下にはお馴染みの黒を基調とした衣装に身を包み登場した。
ここの一曲目は「PLASTIC BOMB」(BOOWY)からスタート。
ロックを基調とする彼女らしい選曲で、ここで一気にテンションが上がっていく。
ただしこの楽曲がリアルタイム世代だった方からすると、やはりここで神戸の年齢詐称疑惑が噴出する訳で(以下略)
続いて「愛のバクダン」(B'z)を熱唱。
これもまた熱い楽曲である。
しかし神戸と言ったら、この楽曲を忘れてはいけない!
ソロターンラストにもってきたのは、「私は嵐」(SHOW-YA)
やはりというか、神戸忍にとって最大に自信を持って送り出せる一曲と言って過言では無いだろう。
赤いサイリウムが会場を包み会場のボルテージも一気に上昇、この日一番の盛り上がりを見せた!
年齢詐称疑惑が出るほど「昭和ROCK」にのめりこんだ、平成生まれの女!
それが神戸忍!まさに「昭和ROCKの伝道師」の看板に偽り無しのステージだった!
大きな大きな熱気が会場全体を包んだところで、神戸忍のソロは終了した。
・ゆきまち(ソロ/第3ターン)
ステージの上のスクリーンは下りたまま……そして映し出されたのは、あの映像……。
楽曲の前奏に合わせて、ゆきまちがあの代名詞ともいえるアリスの衣装で登場。
これだけで会場は拍手喝采!
もちろん歌うのは、ゆきまち後期の代表曲「Alice Tale」
このプロジェクションマッピングに合わせて歌うスタイルも、昨年5月の初出し以来、すっかり定着した感があります。
もっともこれまで神楽坂でしか披露した記憶が無いし、神楽坂でしか出来ないと思っていたので、最後にこれが観れたのは本当に嬉しかったです。
この楽曲における、ゆきまちは「不思議な国のアリス」から出てきた、アリスそのもの……。
本当に素敵な一曲でした。
その次の「ありがとうのうた」でも、スクリーンは下りたまま。
今度は思い出の映像が流れます。
これまでコスプレイヤーとして、インディーズアイドルとして、様々なシーンでの思い出の写真が次々と流れます。
その映像一つ一つに、皆、それぞれのゆきまちとの思い出を重ねて、黙って映像を見ていました……。
彼女の「ありがとう」の気持ちをヒシヒシと感じながら……。
こうして刻一刻と、ゆきまちが「ゆきまち」でいられる時間は残り少なくなってきました……。
そして次がゆきまちソロでの最後の一曲となりました。
最後に彼女が歌った楽曲……「雪の季節に」
この楽曲の間、ただただゆきまちを見ていた。
ステージの上で歌う、もう「ゆきまち」としての時間が僅かしか残されていないゆきまちを……。
会場は最後と言わんばかりに、盛大にゆきまちを送り届けようと、精一杯のコールを送る。
青いサイリウムの海が、会場を……そしてゆきまちを包む。
楽曲の終盤、TOの一声で会場の客層が皆、肩を組み一つになった。
きっと皆が心の中で思っていたと思う。
「ありがとう、ゆきまち」「さようなら、ゆきまち」
だけど誰一人、それを口にする事なく、最後の瞬間までゆきまちに声援を送り続けた。
こうして大きな感動の渦の中、ゆきまち、最後のソロのステージは終わった。
だが……もう一人の主役を呼び込まないまま、終わりにする訳がなかった。
・コラボ
ここで神戸忍が登場し、二人の主役が勢揃いした。
最後に二人のコラボレーションで締まる事となった。
歌ったのは「TRANSFORMERS_EVO」(JAM Project)
最後の最後でまた熱いところを持ってきた感がある(笑)
このコラボで熱く、熱く燃え上がる!
ライブ終盤、客層も残していた力を振り絞るように、最後の声援を二人に送る!
それに応えるように、二人の熱唱が響く!
こうして二人の熱いコラボで、ツーマンBDの全てのプログラムが終了……
……するはずがなかった!
舞台の袖からスーパーアイドル☆Hicoがぼそっと呟いた一言が導火線だった……。
「アンコール!」
やがてその声は会場全体を包み……正真正銘、最後のステージに二人は立った!
●アンコール
二人の登場とほぼ同時に流れた楽曲の前奏、多くの客層はその前奏を聴いた瞬間、何を歌うか分かった……。
歌ったのは「SKILL」(JAM Project)
最後の最後まで熱かった!
もうこの楽曲の熱さと、会場の盛り上がりは説明するまでも無いだろう。
この楽曲の良さを知っている人なら、容易に想像できると思う。
最後の最後に会場全体が燃え尽きた。
そんな言葉がピッタリな終わり方でした。
こうして全ての楽曲を終えてMCに入る。
ここで会場が一番驚いたのが、実はゆきまちと神戸忍が同い年だったという事実。
ゆきまちはこれまで(自分の知る限り)年齢を公にしていなかったので、初めて知る方も多かったようで驚いていました。
またゆきまちがこのツーマンを最後に引退する理由を語ってくれました(もしかしたらゆきまちソロの第3ターンだったかもしれないけど、ここはうる覚え)
……今後の彼女の立場上、このレポート上では詳しくは書けませんし、彼女も少し濁すような感じで言える範囲内で伝えてくれました。
一つ言えるのは……社会人としての彼女が、新年度を期にこれまで以上に羽ばたこうとしている事。
ゆきまちとしてはこの日で終わってしまうけれど、これからの人生においては非常に前向きな決断をした事を最後にきちんと我々に伝えてくれました。
一方、神戸忍はフリーから事務所所属になる事をを発表。
所属するのはFICEなどが在籍するBig Fighter Project(略してB.F.P)
これにも大きな拍手が送られ「頑張れよー」という声もチラホラ上がっていました。
こうして最後の最後まで、神戸のゆるいキャラとボケに、ゆきまちがツッコム、漫才スタイル(笑)のため、終始、笑顔で進行し、締めに入ろうか……というところで、ここでケーキ登場!
(確かここでケーキを持ってきたのも、スーパーアイドル☆Hicoだったよな……って、Hicoさん、本当働いたわ)
ケーキの出来が非常に素晴らしく、これには二人とも大感激!
ローソクの火もあっという間に消して、会場からのクラッカーで祝福となった。
更に!……ファンを代表して二人のTOから、二人にプレゼント贈呈となった。
そしてここでゆきまちTOのA氏がプレゼントを渡そうとするのだが……声が詰まって言葉が続かなかった。
だが前方にいた回りのファンが彼の背中を叩き、励まし、そして彼はゆきまちに対して、これまでの感謝の気持ちとお礼を、自分の言葉で伝える事が出来ました。
会場にいた誰もが彼のこれまでの頑張りを知っていた。もちろん、それはゆきまちにも伝わっているように見えました。
誰もがこのシーンに演者と推しの絆を垣間見たと思います……。
……で、一方、神戸TOのB氏と神戸のやり取りはまるで漫才(笑)
こちらは会場を大爆笑に包んでくれました(笑)
対照的な両者でしたが、でも最後の最後まで大きな感動と笑顔が溢れる素敵なツーマンBDライブとなりました。
こうして「ゆきまち×神戸忍の全力でやかましい合同BDツーマンライブ」は終了し……ゆきまちは最高の笑顔で、最後を締めくくる事が出来ました。
●総括
これは失礼な話かもしれないけど、当初はゆきまちの引退ライブという色合いが強くなるのかな……と思っていましたが、とんでもない。
とっても素敵な二人の合同BDライブでした。
しっかり者のゆきまちと、ちょっと頼りない神戸(笑)
アニソンピアノ部、コラボ、アンコールなど二人でステージにいる間は終始、そんな感じ。
ただその神戸のゆるいキャラが終始、場を和ませたのも事実。
それ故、終始楽しいライブになったし、またゆきまち引退が「旅立ち」という位置づけで前向きなイベントとして消化できたと思います。
ゆきまちは昨年の段階……引退を決意する前から、ツーマンBDのパートナーに神戸にお願いしたというのも頷けます。
本当に神戸忍はいいキャラしている。
そんな神戸忍について今回思った事、とにかく愛されキャラ、愛され上手だという事。
脱力感と天然キャラ、一歩間違えると「をいをい」とツッコミたくなるような、どこか危うさを兼ね備えているのが、神戸忍という歌い手の魅力だと思います。
ただ彼女は基本的に明るいキャラで、また人の気持ちを明るくする事に長けています。
それが今回、ゆきまちの引退という、一歩間違えれば「寂しさ」に支配されかねない状況でも、それに捉われずに場を和ませる事が出来たのではないかと思います。
たびたびゆきまちに突っこまれたのも、彼女ならではのご愛嬌という事で笑いに転換できたと思います。
あと今回、自分のソロパートでほぼMCを入れなかった理由も、自分がしゃべらない事でゆきまちの話す時間を増やそうという不器用だけど彼女なりの優しさ、気配りが見えました。
ただ……祝いのステージにおいて、この指摘はどうかとも思ったけど、神戸忍はまだこれからも活動するので敢えて言わせてもらうと……。
これが悪い方向に作用した時は、本当に危険と思う節もあったりする。中だるみとか、真剣さが足りないように見えたりするかもしれない。
また既に社会人として、社会に出ているゆきまちと比べるのは酷かもしれないけど、礼節の部分では見ていて心配になる部分はちょいちょいありました。
あとソロのステージも、今の彼女の状況を踏まえると仕方無いとは言え、カヴァーオンリーの構成になってしまったので、オリジナル中心の構成のゆきまちと比べると、若干惜しい気も……。
しかしその不安を払拭したのがB.F.P所属というニュースでした。
まずFICEという大先輩がいるという事実。これは彼女にとって大きい。
これまでのFICEと関わる機会は多かったと思いますが、これから接する機会が多くなる中で、FICEから教わる事は数多くあるはずです。
その中で彼女が今、自分に足りない物を自覚して学んでいけば、様々な面で成長は期待できると思います。
また楽曲についても、事務所側がバックアップしてくれる可能性もあるので、総じてメリットは大きいと思います。
とにかく今回のBDツーマン、神戸忍にとっては大きな第一歩だったと思います。
これからの彼女に対して大きな期待しか無いので、是非とも頑張ってほしいと思います。
そしてゆきまち……まずは活動、お疲れ様でした。
その一言に尽きます。
二週間近く経っても思うのですが、とにかく今でも、ゆきまちの引退が惜しい。ただその一言です。
しかし一方で、これから新たな人生の一歩を踏み出そうとしている彼女に「引退が惜しい」というのも間違えている気がします。
最後の最後で、こんなに素晴らしいステージを見せてくれた事に、本当はもっと素直に感謝の気持ちを伝えるべきだと思う自分がいます。
ここから先は個人的な思い出になりますが……。
ゆきまちを最初に観たのは、C@GIRLSでした。
最初は早口で面白い女の子がいるなぁ程度の認識でした(失敬)
しかし回を重ねる事に、面白くなってくるし、歌もうまいと感じる事も多くなってきたし……次第に自分の中では欠かせない存在になってきました。
少なくとも数年前のC@GIRLSは、ゆきまちと神戸がいてナンボ……と思うイベントでした。
やがてC@GIRLS以外でも拝見する機会が多くなり、面識も出来て、少しずつ彼女を応援する機会が増えたような気がします。
FICEの着ぐるみダンサーズ、AnBでのステージの数々……ここ数年の業界の思い出を振り返ると、ポイント、ポイントでゆきまちの姿がそこにありました。
だからこのイベントが終わった後も、正直今でも、ゆきまちが引退したのが少し嘘みたいに思う自分がいます。
なんか4月以降も社蓄キャラ全開で、以前ほどイベントに出る回数が少なくても、ちょいちょい撮影会やライブの告知していそうなイメージが未だにありますもん。
だけど…………新たな一歩を踏み出すんだよね。
「頑張れ!」
それしか、今、ゆきまちに……いや「ゆきまち」だった彼女に掛ける言葉は見つかりません。
これからまた少しずつ、時は流れていきます。
もうすぐ春が来て、季節は巡って、きっとまた「雪の季節」が訪れる。
だけどその「雪の季節」が終わる間近の3月に……「ゆきまち」がいた事を思い出せるようありたい。
そんな願いも込めて、このレポートを今、書いています。
でも……かっこつけている割に、二週間前のライブのセットリストを半分忘れているというけしからん奴ですけどね(苦笑)
(※3/23、ゆきまちのブログが上がりセトリを参考にさせていただきました。両者ともありがとうございます)
神戸忍は歌い手として、新たな一歩を踏み出そうとしている。
そして……「ゆきまち」と名乗っていた彼女も、一人の社会人として、新たな一歩を踏み出そうとしている。
「誕生日」
もし自分たちが生を受けた意味以外の意味を持つとするなら、新しい門出を意味する日にもならないだろうか。
2015年3月8日……二人にとっては、新たな人生の門出という意味の「誕生日」だったと思います。
二人の未来に幸多からん事を!
そう願い、レポートを締めたいと思います!
※追伸。
そんな二人をOPアクトなどで支えたスーパーアイドル☆Hico。
さりげなくカッコイイあなたは、やっぱりスーパーアイドルだと思う。お疲れ様でした。