【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.42』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.42』@神楽坂EXPLOSION

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。

※このイベントは1/17に開催されたものです。

毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。

・AnBぷれみあむぅ presents 『第42回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-11981195954.html

昼の激戦も終わり、しばしの休憩……。
勝利の余韻に浸る者、省みる者がいる一方、夜に向けて備える者もいる……。
それは出演者のみならず、それを見届ける客の立場も例外ではない。

2015年……年の変わり目と共に、それまでの流れが変わる事もしばしば。
そしてその流れの変化は決してこのイベントでも例外ではなかった。
その結果……誰も予想が出来ない、白熱のライブバトルとなった!

8年目のシーズンの開幕戦。
その始まるは例えるなら「濁流」
これまでに無い大きな流れが、全出演者を巻き込み、結末の予想出来ないライブバトルへと発展した……。

そして……頂点に立った出演者は……。
2015年・シーズン8開幕戦!「ぢゃ☆ベストテン vol.42」の様子をレポートいたします。

●開演前

昼と比べるのは失礼かもしれませんが、昼とは比較にならない程、多くの人が既に開場する前から列を為していました。
それは会場に入った後も同様で、既に多くの人で会場全体に熱気が迸っていました。

しかしそれで居て、空調問題が解決された事による安心感は非常に大きく、酸欠を気にせず最後まで声援を送れる環境が整った安心感は大きいです。
やがてモニターで流れていた、各出演者のCMが一通り流れ終えて、いよいよOP映像。

会場の手拍子と共にボルテージが上がっていく……。
そして司会の新生司会~ずが登場……するが、まず☆★朋★☆の衣装にツッコミが入る(笑)
どう見ても、いつもの「司」Tシャツじゃない(笑)
赤いウインドコート(胸にはネオジオンのエンブレム付)に、白い紙で「司」と貼り付けられている(笑)

別名「シャア専用司Tシャツ」(爆)

……事の真相を話すと、☆★朋★☆がTシャツを忘れただけ(笑)
ちなみに「ぢゃ☆ベストテン」開催を一週間間違えていて、慌てて秋葉原の店を閉めて駆けつけた結果、こうなった……との事。
遅刻はしなかったものの、Tシャツが無いのでこうなりました……というオチです。

そんなツッコミどころ満載の新生司会~ずの登場から始まった今回。
諸注意と投票ルール説明を経て、本編が開始となる……。

そして呼ばれたトップバッターは……。

●本編

・昇格組:29-Q
昨年11月「第41回イカすアキバ天国」を勝利した29-Q。
満を持して「ぢゃ☆ベストテン」の舞台に初登場!
皆が待ちわびる中、ステージの上に現れたのは……。
「アナと雪の女王」でお馴染みのアナ……のコスプレをしたけーな。
「アナと雪の女王」の劇中歌「雪だるまつくろう」を歌いながら、ステージの上を駆け回る。
そんなけーなアナ、エルサを呼ぶのだが、その声に呼ばれて出てきたのはエルサ……ではなく、雪だるまのオラフのコスプレをしたまや(笑)
「そっちー!?」と誰もが思いつつ、「あこがれの夏」をダンディに歌いながら、まやオラフ、ステージに颯爽と登場する。
こうしてアナとオラフに扮した二人で「とびら開けて」を歌う。(劇中ではアナとハンスのデュエットですが、ここではアナとオラフのデュエットに・笑)
けーなアナのかわいさらしさはいいんだけど、なんだろう……この、まやオラフの無駄な男前感は(笑)
さぁこうして29-Qの二人が歌って踊る「アナ雪」も終盤。聞き覚えのあるピアノの伴奏……。
皆様、ご存知の「Let it go」をけーなアナ……と見せかけて、まやオラフが歌い出す(笑)
この展開に場内大爆笑。しかしここでステージの上のまやオラフに異変が……なんと、まやオラフが脱皮を始める!
オラフが脱皮したら、中から……エルサが出てきた!(爆)
こうしてまやは歌っている途中で、オラフからエルサに大変身!こうしてけーなアナとまやエルサの二人のヒロインが揃いました!
そして最後は29-Qのオリジナル「世界に翼広げゆこう」を熱唱する。
……ステージの殆どを「アナ雪」の世界観で展開しつつ、ラストだけは自分たちのオリジナルという流れでしたが、この流れで行くと「世界に翼広げゆこう」も本当の「アナ雪」の主題歌に聞こえるから不思議。
さしずめ29-Q版「アナ雪」EDテーマとでも言ったところだろうか。あまりにも違和感が無かった。
こうして笑いと感動の15分をお送りして、29-Q、初の「ぢゃ☆ベストテン」のステージを終えました。
会場はしばし、29-Q版「アナ雪」の余韻に浸っていました……。

こうしてトップバッターから、度肝を抜かれた会場。
しかしこの後のランキングもこの感動に負けず劣らずのインパクトをもたらす事になるとは……この時は誰も予想していなかった。

ここから前回投票結果を踏まえたランキングとなります。
当日発表しませんでしたが、11位で脱落したのが……。

・11位:みく16歳
前回より3ランクダウンで脱落。
しかしご存知の通り、昼「第42回イカすアキバ天国」で優勝を決めて、次回返り咲きが決定。
時間的にはもう少し後になりますが、MC中にこの朗報を初めて知った☆★朋★☆は「二ヶ月に一度の楽しみが戻ってくる~」と、この日一番の笑顔を見せていました(笑)

そんな訳で今回10位となったのは……。

・10位:ゆきまち
前回10位から同ランクキープ。欠席ながら“奇跡の残留”を果たしたゆきまち。
しかし3月8日のツーマンライブを最後に引退を発表している彼女にとって、今回が最後の「ぢゃ☆ベストテン」のステージとなった……。
そんな彼女のステージ……今回の卒業にかけて「卒業式」と見立てて進行した。
まず校長の挨拶に見立て……一曲目「雪の季節に」
ゆきまちの代表曲。会場は最初から大いに盛り上がりを見せる。
曲の終盤では客同士で肩を組み、一体感が出来上がった。
続いて来賓の祝辞と見立て……二曲目「スタート」
タイトルはこれからの始まりを予感させる同曲。
この卒業は終わりではなく、これからの人生のスタート……というメッセージがあったかもしれない。
とても前向きな気持ちにさせてくれる楽曲である。
二曲終えここでMCなのだが、ここでアカペラで「仰げば尊し」を歌い始める。
これはゆきまちだけでなく、客も一緒になって斉唱となり、会場全体に歌声が響いた……。
歌い終わった後に会場を包む拍手……次いでゆきまち自らの口から、このイベントを高校に見立て……卒業を宣言した。
そしてこのイベント最後に彼女が歌ったのは……「Alice Tale」
今やこの楽曲の代名詞となったプロジェクションマッピングと共に……万感の想いを込めて歌った。
昨年5月……このプロジェクションマッピングを初披露した「第37回イカすアキバ天国」でゆきまちは優勝を決めた。
それからゆきまちにとって、夜の部で戦う上でも、この楽曲は欠かせないものとなっていった。
彼女自身を導いた、この楽曲と共に……そして多くの客に見守られて、ゆきまち最後の「ぢゃ☆ベストテン」のステージを終えた。
このイベントに対する大きな愛情を胸に抱き……ゆきまちは巣立っていきました。

感動的なゆきまちのラストステージだったが、その余韻に浸る間も無く、激しい戦いは続いていく。
続いて9位に入ったのは……。

・9位:石戸なつみ
前回、再昇格して再ランクイン。なーここと石戸なつみ。
華々しい復帰戦を飾ったと思われたが、結果としては上位を伺う事は出来なかった。
一曲目は激しいところで「JDA」から入る。
のっけからヘッドバンキングが入る、激しい入り方である。
そんな彼女だが、今回はふと自分が当初なりたかったもの……という事で声優を目指していた過去を語っている。
その気持ちは今でも変わらないが、こうして歌っている日々の中で、そんな昔の自分の夢と向き合ったという趣旨のMCを展開している。
当時の彼女に大きな影響を与えた人物の歌……という事で二曲目「Give a reason」(林原めぐみ)を熱唱する。
アニメ「スレイヤーズ NEXT」のOPで言わずとしれた林原めぐみの名曲であるが、実はもう20年近く前の楽曲になる。
彼女の年齢からすると、小学生の頃だろう。
客層の中でもアニメヲタ、声優ヲタの流れだった方々には非常に馴染みもある楽曲で、懐かしい想いを抱いた方も大勢いただろう……。
なーこ自身、この楽曲の歌詞「新しい夢がきっと私の背中押すから」の部分に非常に感化されたと言っており、また今回で卒業していくゆきまちに対するメッセージも込めているとの事だった。
こうして年齢層が高めのヲタな皆様のハートを捉えたところで、最後の一曲。
ラストはご存知「WHITE OUT」
定番中の定番の同楽曲。
彼女の代表曲であり、これが無いと終わらないという同曲である。
こうして最初から最後まで熱いライブを演じて、なーこのステージは終了。
2月頭に控えるワンマンに向けても、勢いを感じさせるライブステージだった。

・8位:江織杏
前回4位より4ランクダウン。えおりんこと江織杏。
スタートダッシュは成功した印象だったが、今回は残念ながら順位を落とした。
一曲目は昨年12月にレコ発となった「エオリズエアライン」からスタート。
元気いっぱいの彼女が見れる、楽しくも盛り上がる楽曲である。
その盛り上がりのまま、連続で二曲目「桜月譚」と繋がる。
これまで殆ど一曲目に持ってくる事が多かった、彼女の代表曲。
「エオリズエアライン」とは対極の位置にあるロックテイストの楽曲。
いきなり連続して対なる楽曲の構成でガツンと頭を叩かれたような気分になりました。
ここでMCが入りますが、そんな彼女、今年の目標は大きく分けて二つあるとの事。
一つはワンマンライブの開催。現在は決まっていないが、順調に成長したら、年内にやりたいと……その目標を語った。
そしてもう一つは自分の楽曲をもっと世に出す事。
昨年も「エオリズエアライン」は出したが、自分の出したい色の濃い楽曲を今年は昨年以上に出したいというのが、彼女の目標との事。
その具体例として最後に歌ったのが「EL MUNDO」
前述の「エオリズエアライン」のC/Wになる同曲だが、これまでの彼女にないロックバラードに仕上がっている。
歌い手・江織杏の想いがこの一曲に詰まっている……。
そして今年はこのような楽曲を出して勝負していきたい……そんな彼女の意気込みが伝わってくるような一曲でした。
以上、江織杏のステージでした。

さて続いては7位の発表ですが、ここで読み上げられた点数に一瞬耳を疑った……。
7,000点台に早くも突入。
通常、中位……低く見積もっても、これまでなら5位相当が獲れる点数である。
この点数の高さに、常連の客層はこの後のランキング……そしてこの後の波乱を予感せずにはいられなかった……。

・7位:MicA
前回5位より2ランクダウン。みかぽことMicAが登場。
この日の衣装は上半身の露出が非常に高く、非常にセクシーだった。
そんな彼女の一曲目は「OneLimitation」
「ぢゃ☆ベストテン」では初出しとなる一曲。
非常に軽快なメロディと歌詞が印象的である。
続いてカヴァーソングメドレー。
「STRIKE WITCHES ~わたしにできること~」→「Unnamed world」→「続く世界」と続く。
それぞれ石田燿子、平野綾、中川翔子のアニメ主題歌のカヴァーだがオリジナルとはアレンジが違う。
過去にアニソンのアレンジアルバムの音源にも参加しているMicA。
この手のアレンジなどは実は打ってつけだったりするのである。
そしてラストは「ミナミゾラ、ウチアゲハナビ」
昨年の発表以来、彼女の代表曲になりつつある名曲である。
季節は真冬……だがまだ遠い夏に想いを馳せる意味で考えると、とても感慨深い一曲である。
こうしてこれまでとは若干違うセットリストを組んできたMicA。
果たして再び上位戦線に絡む事が出来るのか……。
彼女なりの試行錯誤が見て取れるステージでした。

・6位:桑名美沙子
前回2位から4ランクダウン。美沙っちぃこと桑名美沙子。
昨年は上位戦線の中心にいただけに、このランクダウンは残念であるが……。
一曲目「銀閃の風」(鈴木このみ)
昨年11月に発売された楽曲で、アニメ「魔弾の王と戦姫」のOPである。
比較的、新しい楽曲をカヴァーしてきた。
相変わらずカヴァーでもオリジナルと遜色無く歌える力量があるので、この楽曲を彼女のオリジナルと勘違いした人も多いかもしれない。
そんな中、このイベントでは最近、カヴァー偏重だった彼女だが、久々にオリジナルを歌った。
二曲目「約束の時は、まだ遠い日々の果て~Milky way story~」
もう発表して2年近く経つのだろうか……この楽曲のテーマは「織姫」。
歌詞の一つ、一つを切々と歌い上げる姿は、まさに「織姫」そのものだし、それに「歌姫」が乗っていると言って過言ではないだろう。
そしてラストに持ってきたのは「希望の剣」
昨年あたりからの彼女を知る人なら、桑名美沙子の代表曲と思っている人も数多いだろう。
実際、この楽曲が出てきた時の盛り上がりや、場の空気はどこか違う。
今年も歌一つで勝負を賭ける、桑名美沙子。
再び上位を窺う事は出来るのか!?

こうして7位、6位と発表だったが、その差は殆ど無い。
確かこの二人の間も100点前後かそんなレベルだったはず。
更にここから先もしばらく……それこそ10点単位のせめぎ合いが続くのである……。

・5位:森永まみ
前回7位より2ランクアップ。まみぴょんこと森永まみ。
徐々に巻き返しつつあるか……そんな中、一曲目に「ぴょん祭りだよ☆~かかってこいや!~」を披露。
新年のお祭りの雰囲気らしく、明るく楽しく、歌い上げる。
ちなみにこの楽曲、昨年の11月のBDワンマンライブで披露された楽曲である。
続いて二曲目もその時に披露された新曲「空気ちゃん」
ただ先ほどの楽曲とは真逆のトラウマソングの類。
彼女の楽曲の歌詞は王道と、その逆のベクトルのギャップが激しいのが特徴である。
さてそんなまみぴょんだが、昨年11月の「ぢゃ☆ベストテン vol.41」時点ではここに戻ってこれる保証は無かった。
このレポートを読んでいる方ならご存知の方は多いと思いますが、前述のBDワンマンライブで引退を賭けていたのがその理由である。
MCでは引退回避が出来、そしてこのイベントに戻ってこれた嬉しさのあまり、涙を流す場面が見られた。
彼女は前回も涙を流している。
しかし前回がワンマンに向けての悲壮感が溢れた涙なら、今回はここへ戻ってくる事が出来た嬉し涙という大きな違いがあった。
それにしてもまみぴょん、本当に良く笑い、良く泣く。
その喜怒哀楽の分かりやすさが彼女の魅力なのかもしれないが……。
MCを経てラストは「トルネード」
まさに彼女のステージに立てる喜びがここに凝縮されていた。
こうしてまみぴょんのステージは終了。
引退の危機を回避した、森永まみ……これからこのイベントでどんなステージを見せていくのか……。

・4位:大和撫子
前回3位から1ランクダウン。やまなでこと大和撫子の三人。
この日の三人は、翌日にBDライブを控えていたメンバー・楓(「ぢゃ☆ベストテン」には出場せず)のために楓Tシャツを着ていた。
そんな三人の一曲目は「Snow halation」(μ's)
ちまたで話題の「ラブライブ」からです。
「ラブライブ」と言えば、2月にBDライブを控えている芍薬ですが、今年のテーマは「ラブライブ」です。
そういう意味では芍薬のBDを見据えた一曲目だったようにも思えます。
続いてここからメンバー三人によるソロコーナー。
芍薬が「Piece of My Wish」(今井美樹)
牡丹が「三日月」(絢香)
百合が「愛・おぼえていますか」(飯島真理)
……をそれぞれワンコーラス歌う。
テーマとしては、この時期ならではの楽曲をそれぞれ聴かせるのを目的に歌った模様。
こうしてカヴァー中心で盛り込んだ、大和撫子のステージだが、ここまでオリジナルが一切ない。
そんな中、ラストは久々に「風車」を披露。
最近歌っていなかったオリジナルなので、久々で懐かしい方も多かった模様。
こうして15分のステージに色んなものをふんだんに盛り込んだ、大和撫子。
果たして指定席とも言える、ベスト3圏内に戻れる事は出来るのだろうか……。

混戦続くランキングもいよいよベスト3。
しかし3位に出演者もなんと7,000点台!
大混戦の結果、3位に入り込んだのは……。

・3位:デカシャツ喫茶
前回1位から2ランクダウン。デカシャツ喫茶のお二人。
昨年は年間最多勝を飾るなど、このイベントの中心的存在となった。
だが今回、二連覇で止まり、「ぢゃ☆ベストテン」以来初の3位となった。
もっとも一年以上出演を続けていて、3位以下が無かったのが凄い事なのだが……。
一曲目は「ふわり、ひらり。~sweet dream memories~」からスタート。
デカシャツ喫茶屈指のバラードナンバーからスタートした。
そういう意味では非常に静かな立ち上がりだったが、二曲目はやや意外な選曲に走る。
歌ったのは「サラバ、愛しき悲しみたちよ」(ももいろクローバーZ)
布袋寅泰が作曲した事で話題になった楽曲だが……。
デカシャツ喫茶がこの選曲というギャップと、最後に出てきた秘密兵器に会場騒然!
そう……「ひみつノート」に歌終盤のコールが書かれているのだ(笑)
このノート、ヨツイ→シノンの順番で読み上げるように出来ているのだが、一部、分かりづらいところも(笑)
中にはそれで合ってるの?というコールも一部あったりした(笑)
ももクロもデカシャツにかかれば、こんなに面白い!?……という感じのステージだった。
そんなデカシャツ喫茶ですが、MCもいつもの調子(?)で進み、場を和ませてくれる。
三曲目にもってきたのが「before daybreak」
しかしいつも聴き慣れたバージョンではなく、全編ピアノバージョンである。
これまで出だしだけピアノバージョンとかはありましたが、前奏からサビに至るまで全てがピアノ伴奏のバージョンはこれが初。
デカシャツ喫茶一の盛り上がる楽曲ですが、ピアノだとまた違った印象になる事に驚きました。
こうしてしっとりと終えた後に流れたのは……「before daybreak」(笑)
こちらはいつも聴き慣れている通常版(笑)
まさか二曲連続、同じ楽曲の別バージョンとは思わなかった(笑)
だがこうして聴き比べると、同じ楽曲でも、演奏一つでここまで雰囲気というのは変わるものかと発見はありました。
実際、その場に居て、同じ楽曲なのは分かるけど、同じ楽曲のノリではいませんでした。
明らかに似て非なる物。そんな感じで聴いていました。
こうしてラストは「before daybreak」の別バージョン連発締めで終了しました。
これまでも意外な選曲で、我々を驚かせてきたデカシャツ喫茶、今年もイベントを席捲していくのか……。

……そして残った上位2組。
会場は騒然としていた……残った2組、どちらが優勝しても初優勝確定!
得点はようやくここにきて8,000点台突入。それでも3位とは1,000点も離れなかった……。
騒然とした雰囲気の中、2位に読み上げられたのは……。

・2位:Ma:rchen-holic*
前回6位から4ランクアップ。めるほりことMa:rchen-holic*。
惜しくも初優勝は逃したが「ぢゃ☆ベストテン」ランクイン以来、初のベスト3入りとなった!
一曲目はカヴァーで「ジッタードール」
ボカロ曲だが、歌詞はめるほりの世界観に非常にマッチしていて、知らない人が聴いたらめるほりオリジナルと錯覚してしまうのではないかと思う。
めるほりもそれくらいしっかり歌いこんできた。
さてここからはオリジナル構成。
二曲目「孤島の絶唱」
すっかりめるほりお馴染みの楽曲として定着した感のある同曲。
非常に盛り上がりを見せて会場を巻き込む。
実は今回のオリジナル楽曲、全て昨年末に発売されたシングルから楽曲。
別名「海原の章」と言われた一連のシリーズの楽曲ですが、そこから全曲抜粋となっている。
三曲目「僕の頭の中の小さな世界」
このイベントでは初披露。
優しいメロディが非常に印象的が楽曲である。
めるほりの丁寧かつ、優しい世界観が凝縮された一曲である。
会場の心が一つになり、最後の歌詞の部分を会場全体が一体となり歌い上げる……CDの中ではこの楽曲が最後の一曲。
まるで「海原の章」、そしてめるほりの物語の締め……ラストシーンに向かっているようなどこか儚げな旋律もどこか切なく、でも優しい。
こうして三曲目を終了。
MCではここまで来たら優勝を狙いたいと宣言!そしてそのまま直後に脱落して名を残したいと迷言を残す(笑)
ちなみに今回、4位以下、15分のステージを想定していたらしく、若干大変だった模様。
もっともそれだけ上位に慣れていないという事は、これまで苦戦してきた証とも思う訳です。
そしてラストは「空想旅行団」
今やめるほりの代表曲と言って過言でない一曲。
この楽曲が出てきてから、めるほりの快進撃は凄まじく、今回の2位の原動力にもなったと感じさせてくれます。
初の2位を楽しむように、そして大いに祝うように、会場は大きな大きなうねりに巻き込み、大いなる盛り上がりを見せました。
こうしてMa:rchen-holic*、初のベスト3のステージは終了しました。

いよいよ1位の発表……。
今回がちょうど4年目のスタートになった彼女……。
丸3年かけて、遂に頂点にたどり着きました!
そして呼び出された、その名は……。

・1位:まかべまお
前回9位から8ランクアップで大逆転!初優勝を飾った……まおまおことまかべまお。
大いに盛り上がる会場……そして客席中央を真っ二つに割るように作られたステージまでの花道に、客層によるアーチ。
その即席で出来上がった花道を……体操服、ブルマ姿のまかべまおが駆け抜けていきました!(爆)
この日のまおまお、優勝した記念と称して、なんと体操服、ブルマ姿で登場!
これには男性諸氏、狂喜乱舞(笑)
そんなサービス精神旺盛なまおまお、初優勝のステージは「モノクロームシンパシー」で幕を開ける。
序盤から大いに盛り上がる。その場に居た誰もが、彼女の初優勝を祝いたい気持ちだったのもあるが、それ以上に彼女からは楽しそうで、嬉しそうな雰囲気が滲み出ていた。
曲間のMCでは初優勝の嬉しさを語るまおまお。もちろんなんでブルマなのかも語る(笑)
初優勝……だがここまでたどり着くのに3年。その間、下位に低迷する事もあったが、一度も脱落せず3年間……本当に感慨深い表情で語っていました。
MC明け、続いて二曲目はカヴァーで「天樂」
最近、ボカロのカヴァー曲として結構歌われている楽曲である。
元々はアニソンカヴァーから始まった彼女としては、この手のカヴァーソングはお手の物だが、あまり彼女=ボカロのイメージが無いので少し驚いた。
さてこの後は「ぢゃ☆ベストテン」では初披露の新曲を二曲。
今年はアルバムを出す事を目標にしている彼女は今後も新曲をちょいちょい出してくる模様です。
三曲目「Magic」と四曲目「XXX」を連続で披露。
三曲目「Magic」はどちらかというと、これまでの彼女のオーソドックスな楽曲の路線に近い印象を受けました。
四曲目「XXX」読み方は「キスキスキス」こちらはドリルパープルなどでお馴染み、おかやん。氏作曲の楽曲。
どちらもいい楽曲でしたが、四曲目「XXX」の振り付けが意外とセクシー。
しかもこの日は体操服、ブルマ……妙なエロさが漂っていました(笑)
余談ですが、この曲を提供したおかやん。氏も会場内におり、ブルマ姿のまおまおを拝見して喜んでいたとか(笑)
そんなこんなで、まおまおのステージも一曲を残すのみ……ラストは「LOVE Distance」(ハッピートランスver.)
今や彼女の代表曲の一つ。前回初披露のハッピートランスver.を披露しました。

この楽曲の最中、これまでのまおまおの事を思い出していました。
「イカすアキバ天国」に初挑戦した日の事。
「第23回イカすアキバ天国」に優勝した日の事。
「ぢゃ☆ベストテン」で戦い続けた日々の事。
優勝まであと一歩届かない、2位を獲った時の事。
いつか某投票制ライブと、このイベントとの「二冠」を目指すと宣言した日の事。

……「ぢゃ☆ベストテン」への出演を重ねる事……実に19回。
その間、一度の脱落もなく、3年の月日を過ごし、遂に彼女は頂点を極めました。
そして今、目の前にあるこのステージを最後まで楽しむように、噛み締めるように、彼女が初めて味わう特別な25分は過ぎていきました……。

こうして初めて優勝者として迎えたステージを、まかべまおは万感の想いを胸に締めくくりました。


……このように「ぢゃ☆ベストテン vol.42」のステージは終了しました。
今回はゆきまち卒業に伴い脱落も無く、投票タイム後は和やかな雰囲気で物販が進んでいました……。
特に初優勝したまかべまおの物販は長蛇の列が出来、初優勝特需が発生しておりました。

……が、このままで終わらないのが「ぢゃ☆ベストテン」
ステージの上に集計を終えた、主宰・FICEが登場。
何事かと思い、ある発表を始めました。

残念ながら今回も無効票が2票出たとの事……。
しかしその2票が……明らかにまかべまおの客層というもの!(爆)
この無効票により、なんとまかべまお、1,000点近い点数が無効となりました!
更に無効票ではないですが、投票箱に……なんと、まかべまおのフライヤーが入れられていたとの事でした!
(当日、まかべまおLINEスタンプのフライヤーが織り込まれていました)

これには会場大爆笑!
こうしてまかべまお、初優勝の感動の後に、壮大なオチがついて「ぢゃ☆ベストテン vol.42」は終了となりました。

●総括

2015年開幕戦でしたが、8年目のシーズン、いきなり波乱が続きました。

まず今回は個々の出演者の総括の前に、その点の分析から……。
レポート本編中でも触れた通り、今回は点数が非常に拮抗していました。
7位のMicAで7,000点を超えていましたが、前回なら普通に5位くらいは取れていておかしくない点数です。
そんな7,000点台が3位のデカシャツ喫茶まで続きます。中には10点単位での点差もあったレベルです。
一方、今回、見事初優勝したまかべまおですが、その点数は8,000点台半ば。2位のMa:rchen-holic*と200点くらいの差で8,000点台はこの2組だけでした。
この結果から見ると、優勝から7位まで差は大体2,000点の中でひしめき合っていた事になります。
なお8位の江織杏も6,000点台後半、9位の石戸なつみが若干離されたものの5,000点台……。
ついでに言うと脱落したみく16歳でも4,000点台前半で、前回なら十分下位に留まれる点数でした。

この事から見ると各出演者間の点差はそこまでなく、客層の流れ一つで十二分に逆転可能な状況だった事を物語っていると思います。
それだけ出演者の実力、支持が拮抗していた回だったと思います。

そんな中、初優勝を飾ったまかべまお。とても素晴らしい初優勝でした。
まず記録の観点から見ても、8ランクアップは最大ランクアップ記録タイ。
vol.8でぷちきゅ→が同じく9位から1位になった以来、実に約6年ぶりの出来事でした。
ソロの出演者の優勝という観点で言えば、vol.34の森永まみ以来、1年4ヶ月ぶり。
しかし何より初出場から3年を要しての初優勝……これは初優勝までにかかった最長期間となります。
現在、このイベントの一番の古株が大和撫子で4年2ヶ月(初出場:2010年11月・vol.18/25回)。それに次ぐのが、一度脱落していますが森永まみの3年2ヶ月(初出場:2011年11月・vol.23/19回)
そして……ちょうど3年を迎えた、まかべまおとなります。
「ぢゃ☆ベストテン」今年で8年目ですが、これまで3年以上出演を続けた出演者は今回のまかべまおを含め7組しかいません。
特に脱落システムがあって居たくてもいれないパターンがあったり、諸事情により卒業を余儀なくされる出演者もいる中で、まず3年間出演を続けた事が素晴らしい事だと思います。
そしてその3年の間でもコンスタントに新曲を発表し続け、また昨年あたりからは、これまでのステージと変化をつけてきたり、誰の目にも明らかな変化や進化がありました。
時に結果が出ず、時に薄い酸素にやられたり、苦しい時期もあったと思います。
それを乗り越えての初優勝。本当に素晴らしいの一言しか出てきません。
確かに初ランクイン初優勝だったり、連覇だったり、華々しい優勝に目が行きがちですが、それにも負けないくらい本当に素晴らしい優勝を飾ったと私は思います。
今回のステージも非常に構成も良く、また新曲も今後、どのような進化を遂げるのか楽しみな一曲です。
まぁ無効票は残念でしたけど(笑)ただ無効票の点数の内訳を聞いていると、このイベント初心者の方の間違いだと思うので、これまで見てくれた客層の者じゃないと思うので、そこまで気にしないでいいと思います。
ただ初優勝を飾って、まだ日が経っていない状況で言うのもあれですが、こうなったら貪欲に2回目の優勝、どうせなら連覇を狙って今後も頑張ってほしいと思います。
最後に……第13代目王者・まかべまお、本当におめでとう!

※以前までは、このレポートでは夜の優勝者を「○代目女王」って呼び方していたけど、今後、男性が取る可能性があるし、昼は「アキ天キング」って称号だから「○代目王者」と変えてみました。
なお主宰では正式な呼び名や称号は無いので、このレポート独自の表現です。予めご了承ください。

続いて2位のMa:rchen-holic*。大躍進の2位、おめでとう!
実は優勝したまかべまおの次に古株のMa:rchen-holic*(初出場:2012年5月・vol.26/17回)
これまでの最高成績が4位(2回)でしたが、これを遂に上回り、初のベスト3圏内となりました。
昨年まで主に下位で低迷する事が多く、長かった彼女たちですが、まかべまお同様、長い期間、一度も脱落せず邁進し続けた結果だと思います。
しかしまかべまおとの違いがあるとすれば、彼女たちは進化はあれど、劇的な変化はなくここまでやってきた事だと思います。
途中、ステージの見せ方という意味での変化はあったかもしれませんが、彼女たちのユニットにおけるコンセプトには一切ブレを感じません。
毎回物語に見立てたステージの構成、そして衣装で魅せる姿はもうすぐ3年が経とうとしている今でも、変わらない物がありました。
その確固たるスタイル故、古い客層には飽きられる危険性も大いに孕んでいたし、脱落の危機に面した事も一回や二回ではありませんでした。
それでも自分たちのやりたいスタイル、魅せたいスタイルを貫き通した結果が今回の結果に結びついたと見ています。
また昨年テーマとしていた「海原の章」が一つ完成を見せたのも大きかったと思います。
これによりめるほりが、どういうステージをしたいのかという完成形が客層に示せた。それが評価された向きもあると考えています。
今回のステージなんかはその際たる例だったと思うし、何か一つの物語の完成形が見れたと思います。
迷言(笑)はあったにしろ、次回こそ優勝を目指して頑張ってほしい!

……と言いたいところですが、気になる事もあります。
既にご存知の方も多いと思いますが、このイベントの翌日、めるほりのメンバー:りゅうき(ソロ名義:りゅうきいずむ)によるほぼワンマンライブが敢行されました。
その中でMa:rchen-holic*がこれまでの二人体制から四人体制に移行するとの発表がありました。
メンバーはりゅうき、まほしに、男性ヴォーカルとして朝日諒、そして……このイベントでお馴染み・桑名美沙子が加わる事となりました。
主宰・FICEは「名義さえ同じならば、メンバーの変更があっても出場は認める」との方針を明言しています。
実際、直近の例だとみく16歳がメンバー変更があったものの、引き続き出場を続けています。
逆にメンバーが増えたものの、そのメンバーを出場させないで3人での出場を続けている、大和撫子の例もあります。

また桑名美沙子の扱いですが、これもこれまで通りソロ名義での出演と、Ma:rchen-holic*としての出場に差し支えは無いとの見解。
直近の例だと、ひゞかなが「ぢゃ☆ベストテン」時代のFICEにの響己がコーラス、奏っぽ☆がダンサーの一員として出場を兼ねた例があります。
過去にはSplash!の迫畠彩が、いちご姫withいちごダンサーズのいちごダンサーズを兼任していた事例もあります。
もっとも両者ともあくまでサポート的な役割での兼任であり、両者ともメインになる桑名美沙子の場合、兼任可能なのか……という問題が立ちはだかります。

いずれにせよ、Ma:rchen-holic*が今後、このイベントにおいてどのように出場するのか……。
このレポートを執筆している時点では発表がありません。
発表を静かに待つとしましょう。

各出演者の総括に戻りましょう。

3位のデカシャツ喫茶。息切れ……といったところでしょうか?
しかし前回の構成も非常に良かったので、2つ下げたのは若干意外でした。
だけど昇格以来初の3位……というのも、恐ろしいと言うか……。
長いことベスト3陥落が無かった、大和撫子ですら、出場4回目で3位になっている事を考えると、初ランクインから一年以上3位以下が無かった事が非常に驚異的な成績だと言えます。
ただデカシャツ喫茶の場合、セットリストの出来栄えによって、今後の順位が左右されるような気がするので、今回の結果も致し方ない点があったのかも。
そういう意味でポイントは2つ。
一つはカヴァーソングの選曲。これまでデカシャツがセットリストに組み込むとは考えにくかった、ももクロをチョイスした意外性。
「ひみつノート」とか持ち出した時点、多くの客層が目を点にさせたと思いますが、これがどう影響するか。
もう一つは「before daybreak」の連発。
ピアノver.と通常ver.と連発して披露しましたが、これがどれくらい客層のハートを捉えたか。
恐らくここだと思います。
守りに入ったセットリストで無いので、今回の結果如何で下位転落もあるかもしれませんが、ここが彼女たちの評価される所以とも思えます。
昨年の年間最多勝、次回のランキングが大いに注目されます。

ここからは4位以下の出演者について。
4位の大和撫子。前回のステージを観る限り、妥当な結果かと思います。
前回も今回も三人ならではの特色を見せようとしているし、季節柄「冬」に関わる楽曲を持ってきているテーマも分かるのですが、何か物足りない。
厳密には物足りないのではなく、既視感があるのです。
三人のメンバーがソロでメドレーで一曲ずつ歌う構成は過去にもあった訳で、申し訳ないけど目新しさも、斬新さも無い。
何より多くの客層は三人の実力の高さは分かっており、今、別にソロをやらなくてもいいのでは無いかと思います。
またカヴァー中心のセットリストに偏りがちなのも気になるところ。
今回、評価出来るのはラストに歌った「風車」
最近、歌っていなかったのもありますが、こういう楽曲もあるという認識は高まったと思います。
ただ本来、もっと攻めに転じなくてはいけないところなのに、結果、これまでとあまり変化の見えない「守り」のセットリストに終始しているのは残念。
もっとも上位とはそこまで差は無い今回だったので、歯車が噛み合えば、まだ巻き返せるのは間違いないので、次回以降の奮起に期待と言ったところでしょか。

5位の森永まみ。本当の意味での再スタートは今回からかと。
申し訳ないですが、今回の5位については、私個人としては全く評価していません。
引退回避はしたものの、昨年11月の時点で曖昧な立場で出場した時点で「点数」で評価していいステージは無かったと思います。
(個人的にはこのランクアップさえ無いと思っています。もっともそんなまみぴょんより、評価されないステージをした出演者にも非はありますが)
とにかくまみぴょんには、今回、この位置で再スタートを取れた事を、支えてくれたファン層に感謝すべきだと思います。
そういう意味で今回のステージ。これまでと違うものを二曲見せたのは良かったと思います。
また前二曲があって、それでも定番の「トルネード」で締めるという流れが非常に良かったと思います。
今回もMCで涙ぐむシーンがあったものの、セットリストに影響を与えるものでは無かったと思うので、今回は評価していいと思います。
ここからの巻き返し……ではなく、再スタートに期待したいと思います。

6位の桑名美沙子。勢いがなくなってしまったか……。
昨年の快進撃から、その前の中位に戻ってしまった感があります。
歌唱力が相変わらず高いので、毎回安心して聴けます。
ただ高い歌唱力を惜しみなく、毎回発揮している故、客層にはそれが評価の対象で無くなってしまっている部分があるかもしれません。
それ故、前回がカヴァーオンリーだったセットリストから、今回はオリジナルを交えたセットリストに変化を出したのはいいと思います。
彼女らしいセットリストを打ち出す事が出来れば、自ずとまた上位を狙えるのではないかと感じます。
前述のMa:rchen-holic*加入の件もありますが、ソロとして出場を続けるのであれば、今後とも彼女の動向は見逃せません。

7位のMicA。正念場が続くといった感じ。
前回から2ランクダウンと、一度3位になって以降、下落傾向にあり、その流れが止まらない印象を受けました。
しかし今回、これまでとセットリスト、衣装に変化をつけてきました。
彼女自身、このままでは上位を窺えないという判断をした上での変化だったのではないでしょうか。
セットリストに関しては、ここ数回、マンネリ感があったので打破する意味で良かったと思います。
このまま下位に沈んでしまうには惜しいので、どうにかして挽回して欲しいところです。

8位の江織杏。今回はこれでいいかと。
前回4位から4ランクダウンですが、今はガムシャラに上位を狙うよりはこのイベントに地に足つける時期だと思います。
そういう意味では今回のセットリストはとても良かったかと。
今年、自分自身がどういう方向に進んでいきたいのか、セットリスト、MCを通じて非常に分かりやすかったです。
このように自分のやりたい方向性を明確に打ち出し、しかもその中に変化が見て取れるので、これからの彼女が楽しみです。
何はともあれ、次回以降が本当の勝負になってくると思うので頑張って欲しいと思います。

9位の石戸なつみ。思ったより伸びなかった感があります。
前回はそんなに悪くなかったと思うんですけどね……。復帰組という事もあり、そこまで評価が上がらなかったのでしょうか。
今回はカヴァーを織り交ぜるなどしましたが、セットリストにマンネリ感を感じます。
目指すべき方向性はしっかりしていますが、今のところ、そこにまだ追いついていない印象も受けます。
2/1に行われた2ndワンマンライブ内でも新曲が発表されましたが、徐々に彼女の目指すべきカラーがくっきりしてきた印象もあります。
そのワンマンライブも成功に終わったので、これを弾みにもう一つ高みを目指して欲しいと思います。

10位を飛ばして、昇格組の29-Q。初出場とは思えない圧巻のステージでした。
まさに15分のステージでミュージカルというか、一つの物語を作り上げた……そんな感じでした。
29-Q版「アナと雪の女王」……さしずめタイトルをつけるなら「けーなと肉の女王」と言ったところでしょうか(笑)
会場を巻き込んだ、あのステージなら久々の「初ランクイン初優勝」も夢じゃない……そう感じました。
強いて不安材料を挙げるなら、カヴァーを交えず、オリジナルだけの勝負になった時、同じクオリティが保てるかと言ったところ。
「ぢゃ☆ベストテン」デビューは最高の物でした。次回以降も大いに期待したいと思います。

最後に今回10位で「ぢゃ☆ベストテン」を卒業となったゆきまち。最後まで素敵なステージでした。
今回のステージを卒業式に見立てた構成でしたが、その発想がいかにもゆきまちらしいと感じました。
「ぢゃ☆ベストテン」に在籍した期間は4回。前回は欠席でしたから、実際は3回しか出場していないのですが、彼女のステージからはこのイベントに対する愛情を感じました。
昨年5月「第38回イカすアキバ天国」を勝ち上がった後、彼女自身、この「ぢゃ☆ベストテン」は憧れの舞台だったと語っていたのを思い出しました。
他に「ぢゃ☆ベストテン」を憧れの舞台と表現する出演者は、何人か知っていますが、こうして公言して勝ち抜いたのは彼女が初めてだったと思います。
だけど「ぢゃ☆ベストテン」で見せたステージはどれも、ここでしか出来ないゆきまちの努力や想いが詰まっており、彼女が本当にこのイベントに対して真摯に臨んでいたのが分かる出来栄えでした。
最後まで「ぢゃ☆ベストテン」を愛し、そして多くの客層からも愛されたゆきまち……だからこそ、多くの客層がその別れを惜しみ、最後まで拍手を贈り続けたと思います。

彼女にとって「ぢゃ☆ベストテン」に居た時間は短かったかもしれません。
だけどこのイベントを本当に愛してくれた彼女にとって、昼のアキ天時代を含めて、このイベントに出れた事はアイドルとしての彼女の誇りになったのではないでしょうか……。
個人的には本当に彼女がこの「ぢゃ☆ベストテン」を愛してくれた事が、本当に嬉しかったし、その気持ちに尊敬の念すら覚えます。
彼女は立派に最後まで「ぢゃ☆ベストテン」の出演者として、我々客層を大いなる感動に誘ってくれました。
心から彼女の門出を祝いたいと思います。

ゆきまち……ありがとう。そして、卒業おめでとう。
そして残り少ないアイドルとしての活動期間、悔いの無いよう過ごしてください。


こうして2015年開幕戦は多くの感動に包まれた回となりました。
3年掛けて辿りついた頂点に立った喜びと、短いけれどイベントを愛した者の門出と……。
それだけでは語れない多くの感動が、全ての出演者のステージにこめられていました。

しかし一方、あまりにも点差のない、拮抗した状態は次回以降の大混戦を予感させます……。
一筋縄ではいかない状況が次回も続くのか……それとも一気に勝負の大勢を決定づける衝撃が走るのか……。

全く予想出来ないライブバトル、次回は春……。

2015年3月21日。

「ぢゃ☆ベストテン vol.43」

桜は咲くのか、散るのか!?
春の嵐がもたらす結末とは……。