【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.40』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.40』@神楽坂EXPLOSION

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。

毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。

・AnBぷれみあむぅ presents 『第40回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-11930279076.html

昼の激戦の熱気も冷めやらぬ神楽坂。
赤城神社のお祭りも人と賑わいで溢れていた。

記憶の片隅に残るのは、返り咲きで沸いた大歓声と、強烈極まりないあのキャラクター(笑)
そんな中、神社に程近い、神楽坂EXPLOSIONでも、夜のお祭りが始まろうと、刻一刻と時を刻んでいた……。

しかしそこで待ち受けていた結果は誰もが驚きを持って迎える事になる。
そして最後に待ち受けている結果に、このイベントの厳しさと尊さを知る事となる……。

秋の実りを巡る、熱い戦い!
多くの実りと幸せは一体誰の元に振り注ぐのか!?

激戦必至!秋の一大決戦、節目の40回目となる「ぢゃ☆ベストテン vol.40」の様子をレポートいたします。

●開演前

例の如く某ファミレスで食事を済ませてから会場に向かいます。
今回はちょっと早めにつきましたが、多くの方は祭の縁日を楽しんでいるようで、いつもより入場待機列は短かったかもしれない。

やがてほぼ開場時間通りに入場開始となる。
まずそこで会ったFICEに「今日、始めまして!」という声をかける人大多数(笑)
昼からいる人にすれば、やはり……別人以外、何者でもないな(笑)

そんな会場内ですが、まさに雰囲気は「祭」
二ヶ月に一度のライブバトルという祭が、本家の祭りにも負けないくらいの熱さを持って、今か今かと開始を待っていました。

やがて流れるOP映像。
まるで祭囃子のように手拍子が会場を包み込む。
徐々に会場の熱気が上がっていき、やがてそしてスクリーンに「ぢゃ☆ベストテン」の文字が現れ、爆発音と共に映像は燃え尽きた……。

こうして新生司会~ずの二人、☆★朋★☆とあをいちんの二人が登場。
※ちなみに☆★朋★☆がちょっとフライングで上がりそうになったのは、ここだけの話(笑)
いつものように諸注意、投票ルールの説明を経て、いよいよ本編開始と相成ります……。

●本編

まず登場するのは「第39回イカすアキバ天国」を優勝した彼女……。
初めて「ぢゃ☆ベストテン」のステージに上がったその姿は……。

・昇格組:江織杏
「第39回イカすアキバ天国」優勝。昇格組の江織杏。
この日、私服で着ていたパンダ柄のパーカーを着て、颯爽と登場。
そして一曲目「桜月譚」のイントロが流れる。
いつもと変わらない表情でうたうえおりんこと江織杏。
しかし会場の熱気は昼のゲストの時の物と明らかに違うのは、彼女自身、肌で感じ取っていただろう。
現に昼よりも人口密度の高いロビーを前に、心なしか彼女の表情も興奮気味だったように思える。
そう……そしてスピーカーの上に待機したパンダたちもいつの間にか逆立ちしているくらいなのだから(笑)
このようにスタートした江織杏のステージ。
続いて二曲目はすっかりお馴染みとなった「パイレーツ・オブ・エオリアン」
これから「ぢゃ☆ベストテン」という舞台に船出をするという意味合いでも、ピッタリな楽曲だったと思う。
そしてラストは「江織's エアライン」で締める流れ。
彼女定番のセットリストだが、この挨拶代わりとしていい流れだったと思う。
ステージの最中、彼女は語りかけている。
「なんとしてもこのステージで勝ちあがっていきたい」……と。
いきなり昼を初出場初優勝した時とは違う、いよいよ戦いにきたという彼女なりの実感なり、想いだったのかもしれない。
こうして江織杏、初の夜のステージは終了。
言葉に出来ない充実感が顔から滲み出ていました。

ここから前回のランキング。
前回、ひゞかなが卒業したため、11位はなくいきなり10位からになります。
なおしばらくは繰り上げランキングになるため、予めご了承を。
そんな訳で今回10位だったのは……。

・10位:福井うらら
前回と同ランクをキープ。うーたんこと福井うらら。
……なのですが、今回は裏開催の所属事務所のライブ出演のため欠席となりました。
例の如くビデオメッセージを寄せて、会場の皆様に挨拶しておりました。

こうしてあっという間に9位発表に移ります。

・9位:Ma:rchen-holic*
前回と同ランクをキープ。めるほりことMa:rchen-holic*。
実はこれが今年4回目の9位である。残念ながら(いい意味でなく)「定位置」と言われているが、下位とは言えこの位置をキープし続けているのも凄いのではあるが……。
さてそんなめるほり、今回のステージのコンセプトは……「お盆」
何故お盆?というと逆説的になるのだが……。
一ヶ月早いけどハロウィンの季節→妖怪うかれぽんち→日本でいったらお盆……という事で衣装も和風テイストだった……という事。
この辺りの衣装のこだわりとか、さすがめるほりらしいところである。
そんな訳でセットリストもその辺りを考慮して作られている。
まず最初にメドレー構成になるが「ゲキテイ」→「千本桜」→「幼芽と幻有と」と続く。
「ゲキテイ」なんて非常に懐かしかったですよ(笑)しかしここで「千本桜」はちょっと驚いた。
「幼芽と幻有と」は久々。
初期めるほりの代表曲と言って過言ではない楽曲で、会場も「ソーラン、ソーラン」と合わせて盛り上がっていた。
さてそんなめるほり、ここで新曲披露。
タイトルは「Blind Circus」
めるほりならではの煽り系の楽曲となっている。
まさに今回の「お盆」を締めるには相応しい出来となっていた。
こうしてめるほりことMa:rchen-holic*のステージは終了。
果たして今回の結果はどうなったか……まずは無事にステージが終わって「めでたし、めでたし」

なお卒業したひゞかな。
卒業していなければ9位相当との事でした。
よってここからは繰り上げ無しの順位となります。

・8位:森永まみ
前回から1ランクダウン。まみぴょんこと森永まみ。
ここのところメドレー構成が続き不調。
更に会場のまみぴょんTシャツも一名と超少数派……昨年9月、初優勝した際、会場を真っ赤に染めた光景を振り返ると俄かに信じがたい光景ではある。。
しかしだからと言って泣き言は言っていられないまみぴょん。
今回は8月に発表した新曲から二曲披露となった。
一曲目は「S.F」
まみぴょんらしい王道のラブソングとなっている。
この楽曲も大いに盛り上がるのだが……むしろ最近のまみぴょんと言えば、こちらではないだろうか。
二曲目「エンカウントが止まらない」
……おどろおどろしい8bitの音楽から始まる同曲は、あの「まことにざんねんですが(以下略)」に続くゲーム系トラウマソング第2弾として作成。
歌詞を聞いていると皆さん……幼き日々に味わったゲームにおける、苦々しい思い出の数々が蘇ってくる……はず(笑)
なお「S.F」も「エンカウントが止まらない」も作曲したのは、うにかんてんてー氏。
現在当イベントには参加していないが、らめるの楽曲提供でお馴染みの御仁である。
同じ人間が作ったとは思えない、だけどインパクトの強い8bitの音楽……これまでのまみぴょんの楽曲からすると相性はいいかもしれません。
しかしそれでもラストは「トルネード」
この楽曲がないと、まみぴょんではない。
最後はこの楽曲で一つになり、無事、まみぴょんのステージは終了となりました。
以上、まみぴょんこと森永まみのステージでした。

・7位:ゆきまち
前回昇格組から初ランクイン。会長ことゆきまち。
さて今回も彼女の登場の前にスクリーンが下りてきて……そう!今や彼女お馴染み、プロジェクションマッピングの始動!
……という事で一曲目「Alice Tale」からスタート。
今回も「不思議の国のアリス」をモチーフにした水色の衣装で登場。
でもこの衣装。何気に前回のとは違う。似ているので気づかなかった方も多いと思うが、そこはコスプレイヤーならではの細かいこだわりが感じられました。
さてここでプロジェクションマッピング終わり……かと思ったが、なんと続いて二曲目も続行!
ここで歌ったのは新曲「ニセモノローグ」
「不思議の国のアリス」初版には出ていたが、何故かその後削られてしまったウミガメの気持ちを思う綴ったバラードとなっている。
海を中心とした映像が非常にきれいな、静かだけど心に染みるバラードとなっていました……。
ゆきまちはアップテンポの曲調もいいけど、こうしてバラードを歌わせても味があるのを認識させられる。
さてこうして、静かになったところでラスト「雪の季節に」の流れ。
この時……実は名物TOで、某アロ君が仕事から駆けつけている最中で残念ながら間に合わず(汗)
会場はギリギリで駆け込む通称「アロ芸」発動を期待していたが実現せず(笑)
だけど今や定番となった、会長コールやゆきまちMIXなどで、ゆきまちを大いに盛り立て無事ステージは終了しました。
こうしてゆきまちのステージは無事終了しました。
※余談ですが、その某アロ君の到着は5位の方の時だったようです……。

さてこうして7位に初ランクインのゆきまちまで終了。
ここまで下位は前回と比べて上下動の少ない平均的なランキングで進んでいました。
だがしかし……この後の6位の発表は、誰もが耳を疑う大波乱が潜んでいました……。

・6位:大和撫子
前回1位から……なんと5ランクダウン。連覇どころか、上位5位からも漏れてしまったやまなでこと大和撫子。
この衝撃的な結果に会場は騒然……。
このイベントに長く通っている方なら、ご存知の通り大和撫子は前回も優勝している上位常連である。
昨年、2013年までは3年連続最多優勝も誇る、いわばこのイベントの「女王」である。
しかもベスト3からの陥落ですら、昨年初めて4位が一度あっただけで、今年もこれまで常にベスト3より上に居続けた……。
このイベントを知っていれば、知っている方ほど、この結果に驚きを感じたでしょう。
しかしこの結果に衝撃ばかり受けていられないのも事実。
この日の三人の衣装はゴシックなドレスと言っていいのだろうか。
黒を基調に白い縁の牡丹に、黒の百合、そして白の芍薬となっている。
芍薬に関しては、先日まで彼女が出演していた舞台を観ている方は、どことなくその時の役柄をオーバーラップさせたかもしれない。
そんな彼女達のセットリストだが、一曲目「ONE FOR ALL」からスタートする。
長く固定ファン層のみならず、やまなでを知っている人たちに愛された同曲である。
続いて二曲目「devotion」
本来の姿である五人体制ではなく、このオリジナルメンバー(どうやら「元祖大和撫子」が正式名称)のための楽曲。
とてもカッコイイ曲だし、歌詞も非常に力強いものを感じるが、どこかで悲壮感にも似た叫びにも聞こえた。
こうして二曲目を終えてMC。
百合は目に涙を浮かべながら語りかけ、牡丹はこの状況を楽しむように語りかけ、そして芍薬は泰然自若としていた。
三者三様。それぞれこの順位に思うところはあったようです。
ラストはこの翌々日BDライブが控えていた百合がセンターになる楽曲という事で「RUN RUN GIRL」を披露。
最前に並ぶ、やまなでの固定ファン層「チームやまなで」を中心に大いに盛り上がりを見せました。
こうして騒然とした空気の中、大和撫子はステージは終了しました。

あまりにも意外な順位にざわめきが続く会場……。
しかしこの後、5位、4位と実は非常に僅差だった事が分かる……。
こうして5位にランクインしたのは……。

・5位:まかべまお
前回より1ランクダウン。まおまおことまかべまお。
最近、色んな工夫をこらしている彼女のステージだが……まずそのBGMでどよめきが起きる。
恐らく30代より上が「ピクっ!」と反応したあるイントロ……会場のあちこちで「ちょっと待った!」コールが聞かれた(笑)
誰に告白するでもあるまいし(笑)そんな訳で懐かしい「ねるとん紅鯨団」のテーマに乗って、まおまおがステージに登場。
しかしライブ本編もかなり強烈。
いきなりメドレーなのだが、やはりこれも高い年齢層を狙い撃ちにしているとしか思えない(笑)
「木枯らしに抱かれて」(小泉今日子)→「優しい雨」(小泉今日子)→「幸せになりたい」(内田有紀)→「慟哭」(工藤静香)
……何、このおっさんホイホイ!(笑)
楽曲によっては「おぉ~!」という声がチラホラ。
まおまお……分かっているなぁ(笑)
上記楽曲をワンコーラスずつ終えて、その流れからオリジナル「Love Distance」という流れ。
ここの流れは秀逸。
客層(特にまおまおの固定層以外)の心をしっかり鷲づかみにして、自分の楽曲という誘導術は見事の一言。
そしてラストは「Coi girl Magic」
入口こそ懐かし要素満載だったが、最後はまおまおカラー全開の展開で会場を魅了した。
以上、まおまおのステージは終了。果たして次回は浮上できるのか……。

・4位:みく16歳
前回より1ランクアップ。みく16歳の三人。
さてこの日の衣装は一ヶ月早いハロウィンをテーマに構成。
そんなみく16歳のステージ。毎度お馴染み「みくみく動画」OPテーマから「みくみくにしてあげる」の流れからスタート。
しかし直後に来たのが「メルト」
結構、これは珍しい流れだった。
その後、いつもの通り、一切しゃべらない(笑)客に読ませるMCを経て残り三曲は連続(笑)
どうやら11月にあるワンマンに向けての練習も兼ねて、色んな楽曲を用意した模様。
その残り三曲というのが「ワールドイズマイン」→「サクラメント」→「ワールズエンド・ダンスホール」の流れ。
「サクラメント」以外は有名なボカロ楽曲でカヴァー。
もっともみく16歳のコンセプト上、どれがオリジナルか、カヴァーの垣根さえ微妙な気もしますが……。
彼女達の特性を考えると、一つのパターンとして確立されているセットリストと言っていいと思います。
それにしても衣装も含めて、見せ方は上手い。
今年前半の創意工夫ぶりも良かったですが、ここに来てみく16歳の原点とも言えるステージが続いています。
11月のワンマンに向けて、そして次回以降の更に上位に向けて本来の魅力で勝負しつつあるみく16歳。
果たして今後、どうなるのか……非常に楽しみであり、気になるステージでした。

こうして大接戦の中盤を終え、いよいよベスト3!
大和撫子がいないベスト3、そこに残ったメンバーは……!
今回の3位に輝いたのは……!

・3位:MicA
前回より3ランクアップ。みかぽことMicA。
「ぢゃ☆ベストテン」3回目にして初のベスト3に入り込んだ!
今、全出演者の中で最も勢いのある出演者かもしれない……。
この日は上半身浴衣に、下はスカートという格好。意外と見かけるこの手のファッション。
そんなMicAの一曲目……「みかぽ音頭」からスタート。意外とガチな音頭でした(笑)
しかしよーく考えたら……今日は近所がお祭りで、会場の天井は提灯の数々が垂れ下がっている!(笑)
更にMicAの固定ファンは(グッズの)ハッピ着ているファンが多い(笑)
……凄い計算され尽くしているなぁ(笑)まぁ赤城神社の祭は計算していたか不明だけど(笑)
そんな「みかぽ音頭」でまったり始まった後、二曲目「CRAWL」に突入。
これまでとは違って、激流に巻き込まれるような激しさを伴う同曲。
まったりした感じから一気に盛り上がった。
ここで一度スイッチが入った感はあります。
そんなMicAのステージ。
この日はだいぶ涼しかったですが、過ぎ行く夏を惜しみ、夏の思い出を振り返る……。
8月のバスツアーを思い出し歌ったのが「HIMAWARI」
会場の最前列が歌詞にあるように、赤、青、黄色のDDブレードが咲いた。
そしてメドレー形式でカヴァー「secret base ~君がくれたもの~」を歌う。
明るい曲調の「HIMAWARI」と、どこか切ない「secret base ~君がくれたもの~」……両極端の楽曲だけど、夏の季節の移り変わりをうまく歌で表現してたと思います。
そんな彼女の真骨頂がラスト「ミナミゾラ、ウチアゲハナビ」
今は過ぎ去りし夏が……ここにはあった。
20分ほどのステージの上で、夏を見事に表現しきったMicA。
そしてそんな彼女の目標は更に上のステージだった……。
MCの中でこのような趣旨の言葉を言っていた……。

もっと応援する皆の笑顔が見たい。そしてもっと長い時間歌いたい……。

微かに薄い空気の中、彼女の目が見つめていたのは……薄っすらと見え始めた、頂点だった。
以上、初のベスト3、MicAのステージでした。

更に熾烈を極めたのは、上位2組。
3位と2,000点近く離した上位2組。
その差は僅かに約250点……まさに大接戦!
そして2位の座についたのは……。

・2位:桑名美沙子
前回より1ランクアップ。美沙っちぃこと桑名美沙子。
……無念。あと一歩のところで初優勝を逃した美沙っちぃ。
しかしそれでも自己最高位となる2位を獲得した!
そんな彼女の前半二曲は初出しを連発。
一曲目「シドニア」(angela)
勇ましい旋律が印象的な楽曲。歌詞もまさに戦いに向かう様を歌っており、このイベントにおける美沙っちぃの心境をそのまま歌にしたような歌詞だった。
彼女の力強い歌唱力が心地よかった。
続いて二曲目もangelaの楽曲(曲名は失念したが……)
これまで美沙っちぃのangelaカヴァーと言えば「Shangri-La」が印象に強かったが、これはこれでカッコイイのである。
そんな初出しの楽曲を連発した美沙っちぃ。
MCでは今回も優勝出来なかった悔しさを滲ませたが、優勝する事の難しさを改めて認識するような趣旨の発言も見て取れた。
だが一方で、自己最高位の2位につけた事は素直に喜んでいる節も見せた。
続いて三曲目に歌ったのは「君へ」
彼女の中でも珠玉のバラード曲である。
既にイベントも終盤で疲れきっていたであろう客層の心身に染み渡るような歌声で癒してくれた。
動と静……この使い分けが歌一本で表現出来るのが彼女の最大の強みであると感じる。
そしてラストは明るく「明日も一緒♪」を披露。
彼女のかわいらしさ、明るさが前面に出ているポップなナンバー。
この楽曲に関しては激しさというよりは、一緒にいられる楽しさ、嬉しさが詰まっているような楽曲に仕上がっている。
前回と比べると鬼気迫る印象は薄れたが「歌姫」と称される美沙っちぃらしい、安定して堪能できるステージだった。
以上、桑名美沙子、初の2位となるステージは終了しました。

……今回の激戦を制したのは、この方々……。
そしてこの優勝、実は大きな意味を持つ優勝となった……。

・1位:デカシャツ喫茶
前回より1ランクアップで返り咲き。今年3回目にして通算4回目の優勝を飾ったデカシャツ喫茶の二人!
この時点で2014年最多勝は確定!記念すべきステージとなった。
(厳密には大和撫子が今年2回優勝で同率最多勝の可能性は残しているが)
そんなデカシャツ喫茶のステージ。
一曲目は「moRe Stage」からスタート。
ステージ上でヨツイミワが「次、優勝したら歌いたいと思っていた」と話す通り、デカシャツ喫茶からのいつも応援する客層への愛情が込められた一曲である。
この楽曲で大いに祝福ムードも高まったところで、次はこのイベントをモチーフにした楽曲……二曲目「Ansewr Beat」へと続く。
楽曲タイトルと歌詞の内容からして、まさに「AnB」の歌。
このイベントに対する尊敬の念と、彼女達なりの強い想いが込められている同曲。
もちろん楽曲自体優秀なので、どんなイベントでもいけるのだが、このイベントで歌ってこその楽曲でもある。
こうして二曲連続で歌った後にMC。
相変わらず楽曲の時のどこか締まった感じと正反対の、どこか緩い感じのMCが心和ませてくれる。
そしてそんな雰囲気でいきなり予告も無く、新曲発表(笑)相変わらず驚かせてくれる。
三曲目はその新曲「レモネード」
デカシャツ喫茶ならではのガチな恋愛ソング。
かわいらしい歌詞と楽曲が凄い印象的な新曲。
甘酸っぱい印象が伝わってくる楽曲。これから彼女達の代表曲になる可能性は非常に高いです。
本当に彼女達は本当にファンをいい意味で驚かせる事が多い。
特にレコ発や新曲発表を前もって発表しないので、いつどこで新たな発見、驚きがあるか分からないのも特徴的です。
しかしこの新曲の後も更に会場を驚かせた……四曲目に歌ったのは「伴奏」(FICE)
これには前奏が流れた途端、会場から驚嘆の声が上がる。
ヨツイミワ曰く「私たちをこのイベントに導いてくれた恩人、先輩へ贈ります」との事……。
これまで多くの歌い手がこの「伴奏」をカヴァーしてきましたが、これまでの「伴奏」カヴァーの中でもかなり秀逸の部類。
歌唱力に定評のある二人の奏でるハーモニーが、本家にも負けないくらいの魅力を発していた。
この楽曲を高い質で歌う事が彼女達なりのFICEへの感謝の意だったのでしょう。
こうして会場を驚かせつつも、感嘆とさせた後、この日ラストの楽曲「before daybreak」となる。
サビの部分でモッシュが発生するなど、相変わらずデカシャツ喫茶一の盛り上がりを見せた。
楽曲も終盤、名物の三連MIXの後、客層はステージに向かって叫んだ!

「ヨツイ、誕生日おめでとう!」

実はこのイベントが行われた9月20日。
ヨツイミワの誕生日だった。
特に誕生日関係のイベントを行わない彼女からすれば、このイベントでの優勝は……そしてこのファン層からの声援は何よりの誕生日プレゼントだったに違いない。
こうしてデカシャツ喫茶、4回目の優勝のステージは、彼女自身達の年間最多勝記録だけでなく、ヨツイミワの誕生日祝いという二重の喜びをもたらし祝福ムードの中、幕を閉じた……。


欠席した福井うららを除く今回出演した10組のステージを終えて、投票タイムに突入した。
あっという間に投票を終え、今回のランキングのデータ、告知を経て物販タイムに突入。
今回もブルーシートが会場内で敷かれ、会場のあちこちで物販が始まる。

物販が始まり、和やかなムードが続いたがしばらくして……会場が暗転。
映画「ジョ○ズ」のBGMが流れ……いよいよあの時間がやって参りました。

●脱落者発表

とても暗い雰囲気の新生司会~ずの二人。
今回も投票の結果、脱落が決まりました。

今回脱落した出演者は……

・福井うらら

今回の欠席を含めると、4回目の出演で脱落。
なお脱落後、主宰でもあるFICEの「またお待ちしておりま~す」のアナウンスが流れるが、さりげなく「主宰も昼から頑張ってます」の一言が追加(笑)
会場の笑いを誘っていました。
また本人は会場にはいなかったものの、これまでの福井うららの健闘を讃えて会場からは拍手が起こりました。

こうして「ぢゃ☆ベストテン vol.40」はデカシャツ喫茶、通算4回目の優勝と、福井うららの脱落発表を経て幕を閉じました……。

●総括

大和撫子の6位という波乱はあったものの、それ以外で大きな動きは無かった回でした。

そんな中、今回優勝を飾ったのはデカシャツ喫茶。
今年3回目にして、通算4回目の優勝を飾りました。
前回の出来を見ると、返り咲きはもしかして厳しいか……という展開でしたが、見事に跳ね除けた感があります。
そして今回のステージですが、構成を見ても大きな隙が無い、完璧に近い内容でした。
既存のオリジナル楽曲もクオリティは高いですが、今回はそこに新曲、更に誰もが驚く……だけど(この会場の人間なら誰もが)知っているカヴァー曲を盛り込むという理想に近い展開だったと思います。
投票制ライブにおける……いや25分与えられた中での、お手本みたいなステージを演じて見せたと思います。
そういう意味では今回のデカシャツ喫茶のセットリストは大当たりでした!
ただし今回が大当たりでも、毎回、オリジナルの新曲を用意出来る訳じゃないので、次回以降、今回の「レモネード」に当たる部分の楽曲については、どういう楽曲も持ってくるかなど、創意工夫は必要になってくると思います。
もっともセットリストに正解や不正解なんて無いので、歌い手側としてはその点の工夫は常に必要になるかと思います。
今回のステージが完璧に近い内容だった故、次回以降も客層からは高いクオリティやハードルを求められると思います。
特にそれは上位にいけば、いくほど避けられないと思います。その対価がベスト3以上に与えられた、長めの出演時間という事になるのでしょうが……。
そういう中で今年ここまでのデカシャツ喫茶は概ね、客層の要求と期待に応えています。それが2014年3回目の優勝に繋がったと分析も出来るでしょう。
しかし一方で今年は、優勝と2位を行き来しており、実は1月の連覇達成以来、連覇が無いのも特徴です。(もっともそれはそれを共に阻んだ大和撫子の評価もあるので一概にデカシャツ喫茶の問題ではありませんが)
レポート本編で語った通り、2014年年間最多勝は確定しました。果たして今回のステージが評価されて久々の連覇、そして単独での最多勝獲得となったのでしょうか……。
とにかくこれまで大和撫子が2011年から3年連続で獲得した年間最多勝のタイトルが、デカシャツ喫茶のものになる点においては、イベント史上における大きな転換期と言って過言ではありません。
恐らく次回の結果如何で、デカシャツ喫茶のこのイベントにおける立場は一変してくると思います。
だけど今の彼女達なら、2014年からの新時代の「女王」として君臨出来る実力も兼ね備えている……そう思います。
果たして今後、どれだけこのイベントの中心になれるのか……今後もそのステージに注目していきたいと思います。

そんなデカシャツ喫茶にあと200点ちょっとのところまで追い詰めた2位の桑名美沙子。
惜しかった。非常に惜しかった。
だけどその僅かな差で届かないのが、優勝へのもっとも険しいところであり、またこのイベントの厳しさでもある……そう思います。
しかしこの2位……「優勝を逃した」という悲観的な観点で語るのではなく「3位以下を突き放した」という観点で語れば、決して悪い結果ではありません。むしろ誇るべき内容です。
今回のセットリストに関しては、アカペラメドレーを取り入れた前回のような鬼気迫るようなものではなく、オーソドックスな構成だったと感じます。
初出しを2曲、共にカヴァーではありましたが投入した点は、桑名美沙子という「歌姫」としての新たな魅力を引き出すには十分ですし、いい選曲だったと感じています。
また彼女の場合、今年に入ってからは締めの一曲に、今回は歌わなかった「希望の剣」か、もしくは今回の「明日も一緒♪」があるため、最後までオリジナルもひっくるめて楽しめるいわば安心感というか安定感が出てきました。
恐らく今年の躍進の一助になっているのは、これらのオリジナル楽曲の存在は大きいと思います。
しかしそれでも優勝にあと一歩で届かないのは、セットリスト、実力以外の要素も大いに絡んでいると思います。
特に桑名美沙子で特徴的なのは、その得票における仕組み。
残念ながら全出演者の中でも集客率は毎回最下位に等しいほど苦しんでいる桑名美沙子。しかし得票率の高さは、対集客率を考えると非常に高いの特徴です。
固定客層の基本的な得票をベースに、他の客層からの点数を取り合うのが主流の現状において、その逆パターンを行く桑名美沙子の例は稀有であり、また集客率が低くても固定客層以外からの得点を取れる点を証明しているのは凄い事です。
このイベントも過去、固定客層が毎回下位争いにも関わらず、2010年には年間5勝を飾ったnoisyという先人の例があります。
その後、2011年以降は大和撫子が主宰にも負けずとも劣らない固定客層の支持を下支えに圧倒的な力を誇ってきました。(もちろん固定層以外の得票率も高かったですが)
しかしここにきて桑名美沙子が台頭してきているのは、その一つの流れが再び変わろうとしているのかもしれません。
あと一歩……だけど、確実に一歩ずつ上に上がっています。
今回は届かなかったあと一歩に彼女が到達した時、それはこのイベント史が変わる時かもしれません。
デカシャツ喫茶同様、彼女の動向からも今後目が離せません。果たしてどこまでやれるのか……皆が注目しています。

そして3位に入り込んだのが、前回6位のMicA。
初ランクインから順調にベスト3入り。今年から出場した出演者の中では、一番の出世……結果を見せていると思います。
そんな今回のステージですが、非常に良かった。
前回のステージを観ていても躍進の予感はあったけど、この内容ならこの順位は納得出来る内容です。
オリジナル中心のセットリストの中でも、そのステージ、構成の中に大きなテーマを分かりやすく示し、楽曲を構成している。そしてそれを客層に提示しているのが大きいと思います。
衣装も含めて、彼女が何をしたかったのか、何を伝えたかったのか。今回の「夏の思い出」というテーマが凄くわかりやすく、また時期的にも大いに共感が出来る内容でした。
こうして順調なランクアップでいよいよ優勝戦線も視野に入り始めたMicAですが、恐らく本当に苦しいのはこれからだと思います。
逆に言うと「ぢゃ☆ベストテン」初出場以来、ここまでが順調過ぎ、またランキングも順調に上向きなので、まだ本当の意味で他の出演者と競っている状況では無いと見受けられます。
ここまでは彼女自分の実力と、熱心な固定客層の後押しもあり得点を伸ばせましたが、恐らく今回からは他の客層の得票もシビアになってくる一面もあります。
特に上位から中位の他の出演者の客層が彼女により注目する事によって、得票のバランスも考慮するようになり、取捨選択を迫られる場面が増えてくる事でしょう。
今のところ「新興勢力」扱いのMicAがこれから先、上に向かうためには固定客層のみならず、このように以前からいるイベントの客層にも目を向けてステージを披露する事がより重要になっていくと思います。
もっとも実力とオリジナル楽曲のクオリティの高さは折り紙つきなので、いかに早い段階でイベントの客層に受け入れてもらうかが重要なポイントだと思います。
これが早い段階で出来るようなら、恐らく近いうちに優勝する事も可能では無いかと思います。
これからが非常に楽しみな出演者なので、このまま頑張って欲しいと思います。

しかしこうして今回のベスト3の出演者を見ると、固定客層、支持層のバックボーンは様々。
恐らく得票のパターンの比率などもてんでバラバラ。
客層に対するアプローチの仕方も三者三様、自分に合わせて練っていかないと、却って足元すくわれてしまうなんて事も……。
ただ実力面においては非常に拮抗しており、後はそれをどう表現しアピールしていくか……そうして切磋琢磨する中で最高のステージを見せてくれる事を期待したいと思います。

ここから先は4位以下について語ります。

4位、みく16歳。ここもテーマは分かりやすい。
衣装で表現する点においては、全出演者中、一、二を争う程、優秀なグループなので、今回の「一ヶ月早いハロウィン」というテーマは分かりやすかった。
しかし衣装においては満点に近いのですが、セットリストが11月に向けてのワンマンに向けての「練習」に偏り過ぎたのは残念。
確かにワンマンが彼女達にとって一大イベントで、このイベントでもアピールしつつ、練習していきたい気持ちも分かるけど、せっかくの衣装テーマに沿っていないのが残念。
そういう意味ではMicAや、この後紹介するまかべまお、Ma:rchen-holic*あたりを見習って欲しいところ。
今年最上位の4位だけど、上半期の頃の創意工夫ぶりと比べるとマンネリ感が強いので、上がり目としては厳しく観てしまいます。

5位、まかべまお。前半のメドレーが秀逸。
「ねるとん」のイントロからの、懐かしいドラマ主題歌メドレーは、その時代がリアルタイム世代だった客層が多いこのイベントでは超有効手段。
客層の懐かしい気持ちを喚起させるという意味で、こういう切り口からのセットリストは非常にアリだと思います。
そこから後半は自分のオリジナルにうまく繋げて、自分自身の色もしっかり出していたし、非常に良く考えられていたステージだと思います。
ただ最近は中位安定傾向にあり、以前と比べて爆発力やインパクトに欠けているのも確か。
みく16歳と今回は僅差で入れ替わる形になりましたが、なんとかここで粘っているうちに上位にいけるキッカケを掴んで欲しいと願います。

敢えて6位飛ばして7位のゆきまち。プロジェクションマッピングに続きがあったとは……。
恐らく「Alice Tale」だけなら評価は低かった。でも「ニセモノローグ」があったので評価できる内容でした。
ややマンネリ感はあるものの、プロジェクションマッピングはゆきまちにとって、今やこのイベントでは外せない武器、代名詞になりつつあります。
ただそこに頼りすぎている感と、他のイベントで見せているような構成が出来ていない事も彼女にとって一つの課題と感じた今回のステージでした。
「雪の季節に」の盛り上がりを観たら、まだ出来る事多いな……と思うのですが、次回は欠席が確定的な状況。
もし次回で脱落にならなければ、来年もまたこのイベントで成長していくゆきまちを楽しみにしたいと思います。早いですが今年の「ぢゃ☆ベストテン」出演、お疲れ様でした!

8位の森永まみ。新曲2曲が非常に強烈。
最近マンネリ化していたメドレーをやめて、新曲2曲を前半に持ってきたのはセットリスト的にも正解だと思います。実際楽しかったし(笑)
ただ彼女の場合、彼女自身のクオリティが落ちていないだけに、固定客層離れがあまりにも顕著でそちらの方が心配。
昨年の復帰即優勝で、このイベントに対するモチベーションが(特に客層が)落ちてしまったのかもしれませんが……それにしても昨年の優勝時と比べると寂しい限り。
客層の多さだけが勝負のポイントじゃないのは前述の通りですが、なんとか彼女自身にも頑張って欲しいし、また固定客層の方にも頑張っている彼女を応援してあげて欲しい。
今一度、森永まみ……そして客層の奮起に期待したいと思います。

9位のMa:rchen-holic*。テーマと衣装は良く出来ている。
この点については物語性のあるステージを見せる彼女たちの事なのであまり心配はしていない。むしろ安心して観れる。
セットリストもテーマに合っているし、そんな中でも新曲を盛り込んだあたりは彼女達の意気込みを感じた。
ただ冷静に考えて、今、支持している客層以外の取り込みは大いに苦戦している印象はあります。
ユニットの特性上、郷に従うのは難しいし、逆に柔軟な発想を発信しにくい難点はあります。「万人受け」しないのが特徴でもありますが、それが悪い面だけ出てしまっているのが現状か。
それでも脱落する事なく今まで出演を続けているMa:rchen-holic*。下位安定のまま終わってしまうには惜しいので、どうにかしてここで一発大きな花火を咲かせて欲しいところです。

10位は欠席だったので飛ばして昇格組の江織杏。初の夜のステージで興奮している様が見て取れました。
本当に非常に楽しそうだし、嬉しそうだったし、初出場はあれくらい元気で無邪気なくらいがちょうどいい。
恐らくこの日は最後まで現場にいて、このイベントの空気という物に触れて、このイベントの特性というのがきっと分かったと思います。
そう考えると彼女自身「勝ち抜いていきたい」と発言した事が、いかに困難な物か恐らく肌で感じ取ったと思います。
それを乗り越えて、彼女自身が今後、このイベントで成長し、そして自身の糧にしていくか……ただ上位を狙うよりも大切なものがきっと見つかると信じています。
次回からは石戸なつみと共に「M-Infinity」旋風を巻き起こすべく、頑張って欲しいと思います。

そして敢えて後にもってきた6位の大和撫子。
前回優勝から5ランクダウン……まず6位という順位自体が初めてだと思うので受け取り方は様々だと思います。
しかし厳しい事を言わせてもらうと、今回のこの結果、驚きはしましたが、前回のステージを観るとこうなってもおかしくは無かったと思います。
あくまでも彼女達の性格上、慢心は無かったと思います。前回もあのパフォーマンスで本気で優勝できると、彼女達自身信じていたと思います。
しかし結果は残酷なものでした。
ただもしかしたら、これまでならこの内容で優勝……もしくはベスト3圏内には十分残れたかもしれません。
だけど前述したように、これまでの流れが変わりつつある中、今回はその濁流に呑み込まれてしまった感が否めません。
申し訳ないのですが、前回の内容と得点を見て思ったのが「固定客層以外の評価」が全く得られなかったと思います。
恐らく固定客層や支持層はあの内容で満足したかもしれません。今日も安定した大和撫子の楽しいステージが観れた。それでOKと……。
しかしそれ以外の客層が、前回のステージは評価できないと思ったのに加え、また優勝していたので却って顰蹙を買っていた可能性は大いにあると思います。
優勝の反動が出たのが今回の結果、そう見ています。
だけどそれを踏まえて今回のステージはどうだったかというと……あまり変わり映えしなかったという印象があります。
衣装は前回よりは落ち着いていたし、オリジナル三曲も大和撫子の英語系の楽曲ばかり揃えてきて「洋風な大和撫子」というテーマだったのは分かります。
ただ前回も同じような衣装だったのに、今回もこれでは客層も「あれ?」と思うのでは無いでしょうか。
牡丹が自信を失ってないのと、芍薬がマイペースだったので、そういうメンタル面は心配していませんが……ただこれで次回も同じような結果だと、大和撫子の時代は終焉に近いかな……と。
これまでこのイベントを常にトップで突っ走って引っ張ってきた大和撫子……。
誰もが彼女達をこのイベントにおける絶対的な「女王」である事は既に認めているところです。
しかし……このイベント出演4年目を迎え、さすがにこれまでと全く同じ方法が通じなくなっている面が出てきました。
このまま終わってしまうのか、それとも挽回するのか……上位3組とは違った意味で注目していきたいと思います。
恐らくここからの大和撫子の、このイベントでの戦い方が、これからのイベントの将来を占う意味でも大いに重要になってくるでしょう!
個人的にはここから巻き返して、そして誰も文句を言えないようなステージを見せて優勝を飾ってくれる事を願っています。

最後に今回欠席で脱落した10位の福井うらら。
今回は出場していないので、まずは「お疲れ様でした」という言葉しか見つからない状況です。
しかし前回の内容を拝見して、正直「マズい」とは思っていました。案の定、卒業が無ければ脱落の繰上げ10位。しかも今回欠席となればこの結果も致し方ないと思います。
ただ……もう脱落した方に対してこのように言うのは失礼なのは承知ですが、結局、彼女は最後までこのイベントを通じて成長したとは思えませんでした。
分かったのは、何が何でも自分を突き通す。その一念だけ。
前回も「歌で勝負したい」と、彼女自身が今、勝負したい方向性であるバラードを三曲並べて終了しています。
このポリシーを貫く意志の強さだけは認めます。しかしその意志の強さが却って彼女を「頑固」にして、結果的に視野を狭めてしまったのは残念の一言に尽きます。
もしかしたらもう少し長く、このイベントに残れれば、何か変化はあったのかもしれない。だけどそれには出場回数4回(うち欠席1回)ではあまりに時間が短すぎたか……。
歌で勝負するなら、同じくソロの歌い手で歌唱力に定評のある桑名美沙子のステージを観て学べる物はあったはずだし、ステージの上手さならまかべまおも秀逸だった。
今回もMicAもバラードの上手い使い方を見せた訳だし……何か彼女は学べなかったのかな……そう思うと残念でなりません。
厳密には彼女達も、福井うららの今、目指している方向性とは合致しないので「私が目指している物はこういうスタイルじゃない」と言ってしまえばそれまでですが……。
「歌は上手いけど、頑固な娘」
このイベントでの福井うららを拝見してついた、私のイメージです。
将来的に彼女がどういう方向性に進む事になるのか、私の知る由ではありません。
だけどどこかいつか、別のところで再会する時、どうかこのイメージを払拭するか、もしくは突き詰めて突き抜けている存在であって欲しいというのがせめてもの願いです。

恐らく福井うらら本人はこのレポート読んでいないと思いますが……短い間でしたが「ぢゃ☆ベストテン」出演お疲れ様でした。
このイベントを通じて学んだ事が、もし少しでもあったならそれを活かせるよう、今後頑張って欲しいと思います。


デカシャツ喫茶、通算4回目の優勝は、2014年最多勝を確定させる大きな優勝となった。
しかし……大和撫子も次回優勝で、今年3勝目、まだ同率で年間最多勝を狙える可能性は残っている……。

デカシャツ喫茶、連覇でこのまま2014年はデカシャツ喫茶の一年として締めくくるか……。
はたまた長きに渡りイベントを支えた大和撫子、大逆転の復活優勝となるか……。
だが虎視眈々と初優勝を狙う、桑名美沙子、MicAの存在も忘れてはならない……。

中位、下位も混戦模様。
何かの拍子で誰が上がり、また下がるか分からない状況は続いている……。

果たして激戦の結果はどうなっているのか……。

 

2014年11月15日

「ぢゃ☆ベストテン vol.41」

2014年最終戦。
7年目のシーズン、最後に笑っているのは……誰だ!?