【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.39』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.39』@神楽坂EXPLOSION

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。

毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。

・AnBぷれみあむぅ presents 『第39回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-11901443132.html



昼の激戦を後に興奮冷めやらぬ神楽坂。
食事を共にする者同士は、昼の話題で持ちきりになる。
久々の初出場初優勝。
悔しい想いをしているシルバーコレクター。
注目の出演者などなど……食事そっちのけで話題に事欠かない。

しかしやがて話題は昼から、更なる激戦が予想される夜へと移っていく……。
気になるのは優勝の行方。
同じくらい盛り上がる、中位、下位の行く末。
誰もが楽しみにしつつも、どこか心配な……そんな雰囲気に包まれていた。

だがこの数時間後、誰もが驚く発表が待っていたのはこの時は誰も予想しなかった……。

真夏の太陽よりも熱い戦い!
神楽坂に降り注ぐ熱戦は、誰を強く照らすのか!?

熱戦必至!「ぢゃ☆ベストテン vol.39」の様子をレポートいたします。

●開演前

例の如く某ファミレスで食事を済ませてから会場に向かうのですが、到着時の列の長さには驚いた。
いや……厳密には、入口付近の人だかりに驚いたというべきか。

とにかく昼とは比べ物にならない程の人数が溢れていた。
確かに……昼と出演者が単純に違うのもあるとは言え、これは凄かった。
もう既にこの時点で熱気が溢れていた。

やがて開場して入場開始するが、入るのに時間はやや掛かった。
おおよそ10分ほどで入場。

会場に入ると既に人がごった返していた。
まさにこれから始まる熱戦を予感させる賑わいだった。

例えるなら「祭り」
二ヶ月に一度の大きな大きな「祭り」が始まる前兆を確かに感じていた。
そして慌しく出入りする人たちも居たりして、会場の躍動感と焦燥感が同居しているようなそんな空気が続いた。

やがて流れるOP映像。
一斉に繰り出されるクラップがなり始める。テンションもボルテージも急激に加速していく!
そしてスクリーンに「ぢゃ☆ベストテン」の文字が現れ、爆発音と共に映像は燃え尽きた……。

今回は新生司会~ずの二人、☆★朋★☆とあをいちんの二人が登場。
諸注意、投票ルールの説明を経て、いよいよ本編開始となりました……。

●本編

まず登場するのは「第38回イカすアキバ天国」を優勝したこの方……。
初の舞台を前に大忙しだった彼女。「ぢゃ☆ベストテン」初のステージは……。

・昇格組:ゆきまち
「第38回イカすアキバ天国」優勝。昇格組のゆきまち。
昼ゲストの後の超ハードスケジュールを無事こなし、ギリギリ間に合いました。
衣装は前回昼優勝時にも着ていた、青いアリスの衣装。
一曲目にいきなり「雪の季節に」を熱唱。
「ぢゃ☆ベストテン」の大量の客層を前にボルテージも上がる。
昼に続き、彼女をまさに象徴するキラーソング。挨拶代わりにはもってこいだった。
曲の終盤は昼には無かった、客層全員での肩組み応援も発生!
これ以上無い、スタートを切った。
続いて二曲目……久々に聴いたイントロに会場がどよめいた……。
二曲目「Oh!さんぽ」
彼女の代表曲だが、一方でネタソングとしての側面もある同曲。
会場の客層が左右に慌しく動き回る。
しかし……かつてネタソングとして会場を笑いの渦に包んだ同曲でも、普通に盛り上がった(笑)
皆、楽しんでいたけど、一体感はこれまでのどの「Oh!さんぽ」より素晴らしかった。
そんなゆきまちのMC。
会社からトンボ帰りする道中が思いの他、幸運続きだった話も交えつつ「今日はいい日」と喜んでいた。
実はこの日が活動5周年当日だった彼女。
そんな記念すべき日に、彼女にとって憧れだった「ぢゃ☆ベストテン」の舞台に上がれたのが本当に嬉しい事を話してくれた。
昨今、職場の方が忙しく、アイドルとしての活動が縮小傾向にある彼女だが、そんな中でも活動が出来る環境、そして応援してくれる方に感謝の言葉を述べていた。
そしてラストは「AliceTale」
この神楽坂でしかやらない(やれない)と言ってた、プロジェクションマッピングを取り入れてのステージだった。
前回昼優勝時の衝撃を思い出させる展開だったが、初見の方も多く、その出来栄えと彼女の動作に驚嘆の色を隠せない方も多くいた。
最後は会場全体で、後奏部分の大合唱で締めました。
こうしてゆきまちにとって初めての「ぢゃ☆ベストテン」……そして活動五周年の大切な一日は無事終了しました。

大興奮の中、昇格組を終え、ここから前回のランキングの発表となる。
当日、ランキングで発表されなかったが、残念ながら前回で脱落となったのは……。

・11位:石戸なつみ
前回9位から2ランクダウンで脱落したのは、なーここと石戸なつみ。
しかし次回「第40回イカすアキバ天国」に既にエントリーしている。
果たして返り咲きとなるのか、注目である……。

そんな脱落した石戸なつみとは僅差だった今回の10位……。
ギリギリで脱落を免れていた、その出演者とは……。

・10位:福井うらら
前回8位より2ランクダウン。うーたんこと福井うらら。
最近ではようやく3月から改名した「未来圭」の名前も定着しつつあるか。
そんなギリギリだった今回ですが、最初にMCを持ってきて、バラード三曲連続という展開。
もうここまで来ると、こだわりというか何もかも超越している。
本当に彼女は歌一本で勝負している。それも自分が本当にやりたい方向、伝えたい方法を頑なに曲げずに……だ。
今回のステージでもそれをヒシヒシと感じた。
そして勝負を賭けるに値する歌唱力の高さには毎回舌を巻く。
彼女を観ている時はどうも不思議な感覚を抱く。
まるで「妖精」を見ている。そんな気分になる。
そんな印象だからだろうか、彼女の歌声が耳に届いたと思い心地よさを感じた時には、気づいたらステージは終わっている……。
この日も後物販の時間までいなかった事もあり、あっという間に現れて、あっという間に去っていった。
そんな不思議な不思議な、福井うららのステージでした。

・9位:Ma:rchen-holic*
前回7位より2ランクダウン。めるほりことMa:rchen-holic*。
これは失礼な物言いかもしれないが、定位置に戻ってきた感がある……。
さてそんな状況はさておき、この日もマイペースにめるほりのステージが始まる。
一曲目は「輝く空の静寂には」(Kalafina)からスタート。
めるほりが大好きなKalafinaのカヴァー。二人のハーモニーが心地よく響き渡る。
こうして静かな立ち上がりで始まったステージでしたが、二曲目は新曲の「孤島ノ絶唱」
この楽曲は一曲目と対極の位置にある激しい楽曲。
めるほりらしからぬ(と言っては失礼かもしれないが)ロックなテイストが満載な同曲。
これには固定ファン層でもまだ慣れない模様ではある。
しかしこのギャップが当のめるほりの二人には楽しいようにも映る(笑)
そしてラストは今やすっかりお馴染みとなった「空想旅行団」
最後に一曲、極めというか締めの楽曲があるとステージの締まりが違う。
めるほりもこの楽曲が定着する事でステージの締めが格段に良くなった。
楽曲のテイストはOPテーマなんだけど、今のところめるほりにとってはEDテーマみたいな(笑)
そんな印象が強い。
こうしてめるほりのステージは終了。次回以降、浮上となるか……。

・8位:ひゞかな
前回5位から3ランクダウン。
ちょうど3年前の「第21回イカすアキバ天国」に優勝した彼女達。
一曲目「夢現」からスタートする。
相変わらず、難しい楽曲だと思うし特徴的である。
だが客層もそれについていき盛り上がっていた。
一曲目が終わり盛り上がる会場。
しかしこの後の発言に、会場にいる誰もが一瞬耳を疑った。

ひゞかな、解散宣言。

あまりに突然の発表に会場がざわついたのを覚えている。
一曲目が終わった後のMCの時間帯に……いきなりだ。
この時、解散の理由などについては明言はしなかった。
8月3日に解散ライブが決まっている事、そしてその日に常々約束していたアルバムを発表する事を公表するにとどまった。
そして最後に一曲……「ぢゃ☆ベストテン」最後となる楽曲は「思い付き現象」だった。
いつもの「1、2、3、ダッー!ひゞかなー!」コール……。
精一杯盛り上がった。だけどどこか客層の叫びは悲しそうだった……。
こうして全てのステージを終えたひゞかな。
最後は客層からの「ひゞかな」コールの中、「ぢゃ☆ベストテン」最後のステージを降りた……。

衝撃の発表があったもののランキングは続く。
続いて読み上げられたのは……。

・7位:森永まみ
前回10位から3ランクアップ。まみぴょんこと森永まみ。
崖っぷちの状況から見事に盛り返しました。
本人も投票してくれた皆様に感謝……していたもののまだ足りないとは本人の弁。
この順位に満足もしていないし、持ち時間はもっと欲しいとのお願いからスタートした今回のステージ。
そしてまさかの今回も15分ぶっ通しメドレー(笑)
もう誰も驚かないが、一種のネタというか「芸」である(笑)
こうして以後、6曲15分にわたるメドレー開始。
全曲覚えていないけど「16歳」や「1UP」、「まことにざんねんですがぼうけんのしょはきえてしまいました」などはあったような……。
……でも全部を正確には覚えていません(失礼)
ラストは「トルネード」なのは覚えいますが(爆)
こうしてまみぴょんのステージは、まさにトルネードが駆け抜けたようにあっという間に終了。
まみぴょん、果たして次回はどこまでジャンプアップするのでしょうか。

・6位:MicA
前回昇格組から初ランクイン。みかぽことMicA。
さてそんな彼女、浴衣姿で登場。
そして一曲目にいきなり新曲発表!
タイトルは「ミナミゾラウチアゲハナビ」
まさにこの季節にピッタリのナンバー。
歌詞の内容も去る事ながら、楽曲の良さも相まって、いきなり引き込まれました。
この奇襲とも言える展開。
固定ファンですら驚きを隠せない展開でした。
MCでようやく楽曲のタイトルや説明。とにかく初っ端から度肝を抜かれました。
続いて二曲目は「CRAWL」
今年に入ってからの楽曲ですが、すっかりお馴染みとなった感のある同曲。
疾走感がたまらない、爽やかなそんな一曲。
よく考えたら「CRAWL」……なんか海やプールで泳ぐ姿を想像しやすいという意味では、この時期ならでは楽曲だったりして(笑)
そしてラストは「☆RunRunway☆」
押しも押されぬ、鉄板中の鉄板のキラーソング。
この楽曲における一体感、盛り上がりは現在出演している出演者の楽曲の中でもトップクラスの出来栄えだと思う。
まさに客層と共に作り上げた大切な一曲。それをこの日も大切に歌い上げたと思います。
以上、MicAのステージでした。

・5位:みく16歳
前回6位から1ランクアップ。みく16歳の三人。
ここ数回はサポートメンバーがいましたが、この日はオリジナルメンバー三人でのステージ。
まず最初に登場した際の衣装はCDジャケットにも使われている、あの和服。
歌ったのは「千本桜」
みく16歳ならずとも、結構有名なボカロ曲。
盛り上がるのは言わずもがな……なのですが、選曲の理由が語られる。
いつもの紙を捲るMC(笑)ですが、当時、まだ関東地方は梅雨明け前。
ギリギリ夏の直前……という認識。
……という事で春の楽曲をここで歌った、春に別れを告げましょうというコンセプト。
そして残り二曲は夏に向けて……という事でここで衣装を脱ぐ(笑)
衣装を次々と脱ぐのが、みく16歳のお家芸ですが、今回は和服の下に浴衣を着こんでいました。
そんな訳で二曲目は「百華繚乱」
和服と微妙に違う浴衣姿の三人に、しばし見とれていたりした。
まぁここまでは、ゆったりしていた。
そしてラスト「KAGGYA -隠夜姫-」
更に浴衣を脱いで水着になった!(爆)
今までみく16歳の「脱ぎ芸」は見慣れていましたが、二段構えとは(笑)
こうして眩しいビキニ姿で歌う三人。
これには司会~ずの☆★朋★☆も思わず、顔がでれでれしてしまうほど(笑)
男性のみならず、女性をも虜にするとは……恐るべし、みく16歳!
そんな訳で原点とも言える「脱ぎ芸」で魅せた、みく16歳のステージでした。

・4位:まかべまお
前回4位から同ランクキープ。まおまおことまかべまお。
彼女もまたミニスカ風の浴衣で登場する。
しかし6位以降、浴衣が三連発とは……季節感を感じますなぁ……(笑)
そんなまおまお一曲目「モノクロームシンパシー」からスタート。
初っ端からステージを盛り上げる。
普段なら酸欠でやられ気味の歌声もこの日はさほど影響を受けていないように感じた。
そんなまおまおだが、今年に入り「挑戦」を一つの目標としてあげているが……。
今回も新たな挑戦に踏み切った。
これまで彼女が苦手とした「歌って踊る」事だった。
そんな訳で二曲目「イアイア★ナイトオブデザイア」を披露。
俗に言うボカロ曲で、良く「踊ってみた」方や、もしくは「歌ってみた」だけの方は多いかもしれない。
しかしまおまおは「歌って踊って」みせた。
これまで「踊る」まおまおのイメージは無かったので、これは斬新だったが、しかも歌まで……。
常に酸欠との戦いを強いられる彼女にとっては、自分との限界に対する「挑戦」だったかもしれない。
そして歌って踊ってみせた後にラストは「LOVE Distance」で締めにかかる。
とにかく終始、熱いステージを見せたまおまお。
なかなか抜け出せない現状を打破するための新たな挑戦は果たして実を結んだのか……。
以上、まかべまおのステージでした。

いよいよここからベスト3。
前回のベスト3は一人も出ていない状況だが……。
果たしてランキングに変動はあったのか!?

まず3位に読み上げられたのは……。

・3位:桑名美沙子
前回3位から同ランクキープ。美沙っちぃこと桑名美沙子。
前回「優勝を狙う」と宣言して臨んだステージだったが、残念ながら及ばなかった。
そんな彼女のステージは「Let It Go ~ありのままで~」から始まる。
前回同様、ステージには向かわず、控え室の階段の前で座りながら歌う……。
しかし前回が松たか子バージョンだったのに対し、今回はMay.Jバージョンを披露。
実は微妙に歌詞の違うこの2つのバージョン。
彼女なりの心境の変化があったのかもしれない。
こうして「Let It Go ~ありのままで~」を歌い終えてステージに立った美沙っちぃ。
だがすぐにしゃべらずに歓声が止まらない客席に、手拍子を要求した。
その手拍子に合わせて、オリジナルの「素敵なホリデー!」をアカペラで披露!
「素敵なホリデー!」をワンコーラス歌い、引き続き手拍子に合わせ今度は「ただ一つの勇気」へと繋げる。
こちらもワンコーラスで終わり客層からは大きな拍手が巻き起こる!
すると美沙っちぃ、今度は口の前に人差し指を一本立てる……そして会場が静寂に包まれると「君へ」を歌う……。
その瞬間、ただただ彼女の歌声だけが会場の中、響き渡っていた……。

圧巻のアカペラメドレー……!

「君へ」を歌い終えると、静寂を破るような大歓声が会場を包み込んだ……!
こうして客の歓声に応える笑顔で応える彼女。穏やかな笑みを浮かべていたが、一瞬だけ客に背を向け……

「3位、悔しいよ!」

……こう叫んだ。
前回、初の3位で嬉しそうだった彼女はそこにいなかった。
しかしその後はいつもの穏やかな表情を見せた美沙っちぃ。
一瞬だけ見せた悔しさを押し殺し、それでも3位に押し上げてくれた客層に対し感謝の意を述べた。
そしてラスト二曲は連発……。
「明日も一緒♪」をまずは披露。
4月に発表して以来、定番となりつつあるこの楽曲。
明るく前向きな歌詞が素敵である。
ラストは「希望の剣」
とにかくカッコいいの一言に尽きる。会場のボルテージも最高潮に達した。
サビの部分の「解き放て!」のところでの一体感は素晴らしかった。
こうして20分の枠を余すことなく使い切った美沙っちぃのステージは終了。
果たして、今度こそ優勝に手は届いたのか……。

そして残ったのは2組。
連覇達成か、返り咲きか!?
続いて呼ばれた2位は……。

・2位:デカシャツ喫茶
前回1位から1ランクダウンで連覇ならなかったデカシャツ喫茶。
なかなか簡単に連覇を許してもらえない状況に、現在の混沌としている優勝争いの現状が垣間見える……。
そんな彼女達の一曲目は前回初披露だった「Answer Beat」
このイベントをフィーチャーして書いた一曲。
彼女達なりのこのイベントにおけるリスペクト、そして想いが詰まった一曲である。
さてそんな「Answer Beat」から始まった今回。
これまで出場して一通りオリジナルを歌った……と思われたデカシャツ喫茶であるが、まだ唯一歌っていないオリジナル楽曲があるとの事。
しかも相当初期の楽曲……音源も出てきたのを引っ張り出したというレベルのものである。
そんな訳で二曲目「上京ガール」
今のデカシャツ喫茶とはちょっとテイストの違った、だけど優しいメロディラインが特徴的な同曲。
こんな古き良き時代のデカシャツ喫茶も、たまにはいいかな……なんて思いつつ、まったり聴いておりました。
ちなみに当時の音源のジャケ写をステージの上から公開していたけど、シノンさん髪短か(爆)
続いて三曲目はカヴァーで「真夏の果実」(サザンオールスターズ)
夏と言えばサザン。
サザンと言えば夏。
そんなサザンの「真夏の果実」……ナイス選曲です。
個人的には自分の両親がサザン大好き人間なので、サザンを聴くと体が反応してしまいます(笑)
そんなデカシャツ喫茶の楽しいステージもラストを残すのみ。
最後は「before daybreak」
この楽曲がラストなのは、実は何気に久々かも……。
そんな訳で既に色んな意味で高まっている客層の皆様による異常なまでの盛り上がりの中、「before daybreak」は進行。
いや……それにしてもモッシュ凄かったなぁ(爆)
そんな訳でまるで今回も優勝したんではないかという錯覚を覚えるくらいの盛り上がりを見せて、デカシャツ喫茶のステージは終了しました。
一筋縄ではいかない連覇の道。しかし次回、返り咲きへの道標はそこにあるのか……。

こうしてデカシャツ喫茶の連覇を阻み、優勝したのは……。
またまた彼女達でした。

・1位:大和撫子
前回2位から1ランクアップで返り咲き。
今回が通算12回目の優勝となる、やまなでこと大和撫子。
前回は百合一人で奮闘した事を考えると、快挙とも言える返り咲きである。
さてそんな大和撫子ですが……今回は洋装。
いややまなでの洋装は過去にも多くあった。その点はいいだろう。
百合の黒いドレスは似合っていた。その点もいいだろう。
しかし……牡丹、芍薬については……(汗)
芍薬はまぁ金髪のウィッグをしていたけどかわいらしいレベルだが、牡丹に至っては「二丁目のママ」と言われるレベル(笑)
(それでも劇的におかしいレベルではないが)
実はこれ、前回、頑張った百合を立たせるため、二人でウィッグを装着したらしい。
確かに前回は百合の力もあるけど……この点については、これ以上突っこむのはやめておきましょう。
それにしても衣装で出オチとは(笑)
さて話はステージに戻る……一曲目「devotion」からスタート。
既に出オチ状態で、会場は騒然(苦笑)
二曲目「やまやまなでなで(仮)」の三人バージョンを披露した。
だがこの会場において、自己紹介ソングの「やまやまなでなで(仮)」……あまり効果は無いような(汗)
三曲目以降はそれぞれのメンバーがメインパートに立つ楽曲を披露するというコンセプトで歌われた。
「桜撫子」(牡丹メイン)→「大和万華鏡」(芍薬メイン)→「RUN RUN GIRL」(百合メイン)の順番。
ラストは「大和魂 ~日本の力~」で締めて終了しました。
いや今回はMCと衣装の印象が非常に強かった。
でもこういう回が大和撫子の場合、稀にある。
それがいいか悪いかは置いておいて、彼女達らしい特徴でもある。
そんな訳で通算12回目の優勝を飾った大和撫子は最後は自らを祝い締めた、そんなステージでした。

なお今回はひゞかな卒業に伴い、脱落システムは稼動せず。
物販途中の脱落発表も無いまま「ぢゃ☆ベストテン vol.39」は無事終了となりました。

●総括

膠着状態になりつつある中で、大和撫子、意地の首位奪還……と言ったところでしょうか。

まずは優勝した大和撫子。通算12回目の優勝、おめでとう……と言いたいところですが、今回は素直に喜んでいいのか……。
少なくとも前回、一人でも「大和撫子」として挑んだ百合の努力が最高の形で実った点。この点においては評価したいと思います。
しかし今回の優勝、牡丹、芍薬にとってはどうなんだろう……というのが正直なところ。
MCでも牡丹は今回の優勝が百合一人で成しえた快挙である事を認めていますが、一方で相当悔しかったのではないかと推察されるところ。
そんな状況下で今回のステージ。本来であれば、三人だとやっぱり凄い……というのを見せ付けるべきタイミングでしたが、百合のおもちゃにされた牡丹、芍薬という構図にしか映らず。
確かに基本的なクオリティは高いのですが、もっと突き詰める事が出来たのではないかと思います。
本来、三人でやるべきだった事をしなかったのか、出来なかったのか……そんな中でメンバー個々を前面に出した中盤の構成。これにも疑問が沸きます。
大和撫子というユニットはメンバー間のライバル意識が非常に高く、個々のプライドもそれに付随して高いと見ています。
最近思う事は「インディーズアイドル界のA○B48」を(AnBに出演しない楓、椛も含めた)五人で常にしているようにも見えます。
お互いをライバル視して高めつつ、切磋琢磨して成長していくのが、このユニットの基本的なパターンだと思います。
それが今回感じられなかったのは残念です。前回の百合の必死さとは雲泥の差です。
これで次回、連覇出来ていれば、三人にとって御の字でしょう。
しかし……もし連覇を逃した時、牡丹、芍薬が「百合一人でも獲れた優勝」を獲れなかった事に対してどう思うか……。
これまでの彼女達からして、今回の優勝をキッカケにメンバー間に(決定的な)亀裂が入るという事は考えにくいし、空中分解する事はもっと無いと思います。
(仮に大和撫子がそんなユニットだったら、もっと前に解散なり、消滅しているはずです)
だけど今回、優勝を飾った事により彼女達に求められるのは、百合一人では見せられない「大和撫子」という集合体での凄さだと思う訳です。
優勝するのが当たり前の環境にいる大和撫子だからこそ、今一度、そこを突き詰めるべきではないか……。
今回の彼女達を観ていて、そう思いました。

そんな大和撫子も自分自身だけに目を向けられない状況が、2位、3位の存在……。

続いて2位のデカシャツ喫茶。連覇なら無かったのは残念でした。
しかしステージの内容は優勝した大和撫子に一歩も引けを取らない素晴らしい内容でした。
いや……個人的には今回だけ観れば、大和撫子が本来するべき事を、彼女達が体現していたような。そんな感じがしました。
新曲を前回出した状況で、引っ張り出した初期の楽曲「上京ガール」
このタイミングは絶妙だった。デカシャツ喫茶がこのイベントに挑戦してから、本格的に彼女達の存在を知った人達にすれば、初期の楽曲は却って新鮮だと思う訳です。
そういう意味では、デカシャツ喫茶は毎回、このイベントに対して真摯に考えて挑戦してきているのが良く分かります。
毎回のように入れてくるカヴァーソングも程よい割合で、尚且つオリジナルとは敢えて違う方向の楽曲を選んでいるのもいいと思います。
しかしこれでも連覇は取れないところが、このイベントの難しさであり、彼女達が今後突き詰めていくべきであろう(嫌らしい言い方をすると)「勝ち方」になっていくと思う訳です。
恐らく純粋に優勝を喜んだり、イベントの楽しさだけを満喫する時期は過ぎつつあります。
既に3回優勝を経験しているユニットとして、大和撫子と共に追われる立場、マークされる立場になっていると見るべきです。
その熾烈な環境において、どれだけこのイベントを楽しみ、そして成長の糧にしていくか……。
でも初ランクイン以来、2位以下が無い彼女達の事です。
まだまだ底は見せていないはずなので、これからのステージも大いに期待したいと思います。

そして3位の桑名美沙子。「悔しい!」そう叫ぶ気持ちが痛い程伝わりました。
だけどその悔しさをバネにして、前回を凌駕するようなステージを見せたのは素晴らしいの一言に尽きます。
これは結果論になりますが、前回、あのステージを見せて優勝しなくて却って良かったかもしれません。
恐らくここで優勝していたら、彼女の今回のステージは無かったかもしれません。
それを考えたら、彼女を成長させる……いや進化させるキッカケを与えた、今回の結果、馬鹿には出来ません。
確かにこのイベントは、究極の目標として優勝が存在します。
誰もがその優勝を目指して、自分を磨いて、そしてそれを目指します。しかし毎回優勝出来るのは一人だけ。
しかもこのイベントにおいては永い事、大和撫子がその地位を占め、今年に入ってデカシャツ喫茶が何度か奪取に成功しているだけ。それだけ優勝を目指すのは険しい道のりです。
そんな中、前回は優勝に挑んだ桑名美沙子が、今回それを逃した事で、更に突き詰めた結果が今回のステージだったと思います。
確かに更に上位2組は強い。だけどそこで諦めたらいけない。
それを彼女は分かっていたし、その答えをステージの上で出したと思います。
それでも結果は必ず彼女にハッピーエンドをもたらすとは限らない。だけど桑名美沙子という一人の歌い手のこれからを考えたら確実に今回は糧になったはずです。
優勝という結果を得るためのその過程において、ある意味、優勝以上の価値を見出した桑名美沙子。
ますますこれからが楽しみになりました。そして優勝に手が届くのか……。

ここから先は4位以下について語っていきます。

4位、まかべまお。新しい挑戦はいい事です。
今年の冒頭のようなアグレッシブさが前面に出ている素晴らしいステージだったと思います。
しかしここにきて、上位3組に突き放されつつある面もあるので、ここが辛抱のしどころ。
酸欠に弱いという弱点を常に抱えながらのステージですが、それをどう克服するかも注目。
このまま上位に留まれるか。それとも中位グループに飲み込まれるかの瀬戸際なので我慢が必要に思えます。

5位、みく16歳。原点に立ち返ったという印象。
今年に入ってから創意工夫の数々で戦ってきた感がありましたが、ここに来て、一番得意とするパターンを出してきたように見えます。
ただ今回のステージは意外と既視感はあるので、それがどう評価されるか。
中位安定していますが、下からの突き上げもあるので、ここも辛抱が必要なところかと思います。
なお今回でみく16歳自身、昇格から丸二年が経過。三年目のシーズンも頑張って欲しいと思います。

6位、MicA。非常に素晴らしいステージを見せてくれました。
恐らく中位グループで今回、一番突き抜けていたのが彼女。
新曲の出し方といい、衣装といい、セットリストといい、文句のつけようが無い内容でした。
固定客層もしっかりして地盤があるので、今回の順位を足がかりに一気に上位を狙いたいところ。
意外と次回あたり、いきなり勝負所かもしれないので、次回要注目です。

7位、森永まみ。メドレーに頼り切っていないか……。
必死さは感じるけど、最近、やたらメドレーが多い気がしてならないのが残念なところ。
オリジナルの数が多いからこそ出来る芸当だけど、これだと一曲、一曲の印象が弱くなってしまうので非常に勿体無い。
以前は漫才をやったりもっとアグレッシブだったような気がするけど、一度、優勝し脱落しかけてから、ちょっと安易な方向に行きすぎているような……。
彼女の場合は原点に立ち返ってみていいのではないでしょうか。次は一曲、一曲を深く掘り下げて大切に歌ってほしい。

8位飛ばして9位、Ma:rchen-holic*。安定はしているけどインパクトには欠けるかと。
今回のステージも良くも悪くも「めるほりらしい」ステージ。恐らく今のままなら脱落は無いけど、上位進出も難しい。
そういう意味で「孤島の絶唱」は今までにないめるほりの楽曲だけど、やはり期待を良くも悪くも裏切っていない。
ただ現在のメンバーの中でも唯一無二の存在感を持っているユニットなので、それを活かせる何かが必要。
いい意味で期待を裏切ってくれる何かがあれば、風向きは一気に変わる可能性があるので頑張って欲しいところ。

10位、福井うらら。存在感が「妖精」そのもの。
本編のレポートでも記載しましたが、彼女の印象は「妖精」だけどその意味は「実在するのか、どうか分からない」ものの意味。
歌は抜群にうまい。歌いたい歌の方向性も他の出演者とは被らないのでいいのだけど、あまりに印象が薄すぎる。
もっともこのイベントの出演者の個性が強すぎるので不幸な面はあるけど、自分を出せているのか甚だしく疑問。
歌がうまいだけで終わっている結果がこの順位。それに気付いているのか?それでも今のままだと、正直厳しい。

昇格組、ゆきまち。まずは初出場、そして活動五周年おめでとう。
超多忙なスケジュールだったけど、それをまずしっかりこなして終えた事に敬意を表します。
そしてあのセットリストは最高。でも一番評価したいのが二曲目「Oh!さんぽ」まさかこのタイミングとは……(笑)
こう言っては皮肉かもしれませんが、以前と比べ多忙になった分、一本のステージにかける真剣さや情熱が以前とは違うように思えます。
このままの勢いでどうか頑張って欲しいし、「ぢゃ☆ベストテン」定着を目指して欲しいと願います。



そして8位で今回で卒業となった、ひゞかな……まずは三年間、お疲れ様でした。
ひゞかなと言えば、このイベントが神楽坂に移転して最初に勝ち上がった出演者。
いわばこのイベントの神楽坂時代の象徴とも言える存在でした。
やがてひゞかなより前から出演していた、出演者が卒業、そして脱落で去っていき、自分達自身が脱落のピンチに晒される事があっても、一度も休む事なく出演を続けてくれました。
その事がイベントの常連として、どれだけ心安らぐ事だったか……。
今年に入り、大和撫子を除いた全ての出演者がひゞかなより後に勝ち上がったメンバーになっていました。
昼では脱落した主宰のFICEに変わって、OP、EDアクトも務めて、いわばイベントの顔になりつつありました。
君達二人は、これからも神楽坂の地で面白おかしく、自分達を楽しませてくれるものと、歌を聴かせ続けてくれるものと信じていました。

今回、解散という発表に驚かずにはいられません。
そしてこれを今、書いている時間が、まさに君達にとって最後の日、8月3日……。
今、自分で書きながら、今でも信じられない気持ちがどこかにあります。
(この際、遅筆については突っこまないでください)

解散を取り止めて欲しいとか、都合のいい事は言わない。
それは二人が出した結論だから、自分たちがとやかく言う権利はどこにも無い。
ただ自分はこの後、一眠りしたら、君達のラストライブを見届ける……ただそれだけです。

だけど一つだけ忘れないで欲しい。

君達がこの神楽坂で三年間、ステージに立ち続けた事を大切な思い出として心に刻んでいる人がいる事を……。

これからお互いがそれぞれの道を歩む過程において、神楽坂での日々を思い出す余裕も無いくらい、また思い出したくも無いくらい忙殺される日々が訪れるとは思う。
別に無理して思い出す必要も無いと思うし、これからが充実した日々であるなら、それはそれでいいと思う。
だけど……君達、ひゞかなが三年間、二ヶ月に一度、一度も休む事無く立ち続けたステージは確かにそこにあった。
そしてそのステージを覚えている人、そこで君達を必死になって応援していた人がいた事、それだけは忘れないで欲しいと願います。

いつか思い出と言えるその日が来たら、ほんの少しだけ思い出して欲しいと切に願います。

ありがとう、響己。
ありがとう、奏っぽ☆。

ありがとう、ひゞかな。



大和撫子、通算12回目の優勝を飾った。
そして神楽坂時代を支えた出演者、ひゞかなは解散に伴い卒業した……。

しかしそれでも戦いは終わらない。

2位のデカシャツ喫茶の巻き返しはなるか!?
そして3位の桑名美沙子、果たして悲願成就なるか!?
中位、下位グループから抜け出す出演者はいるのか!?

果たして激戦の結果は如何に……。



2014年9月20日

「ぢゃ☆ベストテン vol.40」

40回目の節目の回。
秋の訪れが迫っても、神楽坂の熱さは変わらない!