改めてご報告を…… | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

Twitterでも報告致しましたが、7月19日、実家の愛犬・リキが息を引き取りました。
享年10歳でした。

リキが我が家に来たのは確か8年ほど前。
ある日、父が白ラブを引き取ろうという話をしたのがキッカケでした。

その時既にくらのすけが我が家にはいましたが、くらのすけにも犬の兄弟分が出来たらいいんじゃないかという事で彼の元に会いに行きました。

向かった先は麻薬犬の訓練所。
一部の方に話していますが、私の父は公務員でそっちの方面に顔が利く人です。

そこで出会った、おおよそ麻薬犬や警察犬とは違い、非常に人懐っこい白ラブに出会いました。
その犬の名前はリック。
くらのすけより大柄な2歳のラブラドールでした。

くらのすけが黒ラブと和犬の雑種なのに対して、彼は典型的な威風堂々としたラブラドールレトリバー。
黒いくらのすけと対照的な、白いちょっとクセのある毛並が印象的でした。
少しの間くらのすけと彼を同じゲージに入れて、喧嘩をしなかった事で我が家に迎え入れる事にしました。

こうして彼は「第二の犬生」を大石家の一員として過ごす事になったのです。
その際、リックという洋風の名前がどうもしっくりこないので、これを機に改名しようという事になりました。

その名も「リキ」
こうして大石家の「四男」は誕生しました。



その後のリキについては主にmixi日記であげていた通りです。
くらのすけ共々、楽しい日々を我々家族と共に過ごしてくれました。

一昨年に祖父が亡くなってからも、昨年、くらのすけが亡くなった後も、以前と変わらず実家で両親と共に毎日を楽しく過ごしていました。



そんなリキとの別れは本当に突然でした。

実は今月上旬。
一度、祖父の盆という事で実家に戻った時。

母親から最近、リキの調子が悪いと聞いていましたが、今までにない体力の衰えを見せていました。
久々にリキのリードを取って散歩をしましたが、足取りが今までになく重かったのを感じました。
通常、散歩内に用を足すのですが、小が少し出ただけ。
その後の食事も少し肉を食べただけでした。

この時は夏バテでも起きたかと思っていました。



それから数日が経った、7月18日……。
イベントの帰り、地下の電波が届かない場所から地上に出た瞬間、母から送られたメールを読んで目を疑いました。

「残念ながらリキはガンです。後、二、三日との事です」

この時、時計は既に23時を迫っていました。
だけど居ても立ってもいられなかった自分は、一度、家に戻り、翌日の仕度をして終電に間に合うよう千葉の実家に向かいました。

深夜に実家についてそこには、リキを囲むようにして和室で横になっている両親と、知らせを自分より先に聞きつけた弟がリキの隣で寝ていました。
そして自分もシャワーを浴びた後、家族と共に、リキの側で床につきました。

この時、リキはずっと息を苦しそうにしていました。
時々、苦しそうなリキの体をさすりながら、だけど確かにまだ生きているリキの息遣いを感じながら、自分はリキに対して何も出来ない事を悔しく思いました。

「よく頑張ったよ。そんなに苦しいなら、もういいからな」

そんな事を思いながら、気がついたら眠っていました……。



……翌、7月19日の朝……。

皆様もご存知のあのイベントのため神楽坂へと向けて家を出る前……。
これがリキと今生の別れになるかもしれない。そう覚悟をして彼に語り掛けました。

「お前が来てから本当に楽しかったよ。
 お前が自分の弟になってくれて、本当に嬉しかったよ。
 ありがとう」

それが精一杯でした。
そして父に頼んで、写真を一枚撮ってもらいました。

この写真が生前、リキと撮った最後の一枚となりました……。

母親の電話でリキが天国に旅立ったのを知ったのは、その日の午後……神楽坂の地でした……。



その後、主に連絡を取った弟の話です。

彼もまたリキを見舞いに来た自分達の家族と食事に出かけている最中に、リキが息を引き取ったので最期の瞬間には立ち会えなかったとの事です。
だけどその死に顔は、前日あんなに苦しんでいたのとは違い、非常に安らかだったとの事です。
翌日の火葬時も、両親と弟一家が立ち会ってリキを見送りました。

くらのすけの時と違い、火葬の時、自分は仕事だったとは言え、立ち会えなかったのは正直、薄情かなと思いました。
また最期の瞬間もいようと思えば、いれたのにそれをしなかった自分を責めたりもしました。

だけどその点は弟に諭されました。

「兄貴は兄貴の生活や予定があるんだ。
 無理して仕事休んだり、予定だってあったんだから仕方ない。
 それでも合間を縫ってきてくれて、リキも嬉しかったはずだぜ」

そんな趣旨の事を言われて、自分の心もだいぶ軽くなりました。



だけどどこか懺悔の気持ちもあるのかな。
自分を正当化しようとしていないかな。

そう思います。



でもいつまでもそれに捉われても、今度は天国のリキに心配を掛けてしまう。

だからこのブログを最後に、今回のリキの件については一つ区切りをつけたいと思います。



自分はリキにとって、いい兄貴じゃなかったかもしれない。
だけどこれから続く人生において、自分がしっかり生きていかないといけないと思う。
そうしないと、いつまでもリキにとっていい兄貴に自分はなれないんじゃないかと思う。

自分の心の中で、リキはしっかり生きています。
今でもくらのすけと共に大切な弟として生き続けています。

今はきっと天国で祖父とくらのすけと共に再会を喜んでいるでしょう。
そして空の上でも皆一緒に散歩でもしている事でしょう。



今までありがとう、リキ。

明日……7月23日は11歳の誕生日だったな。
忘れないよう天国に向けてお祝いのメッセージを送るよ。

そしていつか自分がそちらに行く日が来たら、また会おう。