【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.38』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.38』@神楽坂EXPLOSION

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。

毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。

・AnBぷれみあむぅ presents 『第38回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION

昼の激闘を終え、堪能した客層は大きく分けて二つに別れる。
一つは別のイベントなり家路につくため、神楽坂を去る者。
そしてもう一つは夜に備えて食事なり、休憩を取る者……。

自分はもちろん後者なのだが、この時の食事で昼の激闘の余韻に浸る。

実に素晴らしい……楽しいライブだった。

だけどその余韻も束の間。
やがて日が傾きかける頃、その余韻をシャットアウトするように、一旦感情をシャットアウトする。
そして再び会場へと足を運ぶのだ……。

向かった先には、自分たちより前に休憩を終えて戻ってきた客層と、夜から参加する客層が待っている。
そして昼とはまた違った熱気が会場の周辺には既に溢れているのだ……。

こうしてこの日も神楽坂の夜も昼と全く趣旨の異なる激闘が繰り広げられようとしていた……。
その戦いの先に待っていた結末は……そして客層と出演者を「姿なき敵」が容赦なく襲い掛かる!

初夏の神楽坂に降り注ぐのは栄光か、涙雨か!?
11組の出演者が辿りついた激戦の結末は……。

激戦満載!「ぢゃ☆ベストテン vol.38」の様子をレポートいたします。

●開演前

前述のように開演前から既に人は溢れていた。
昼とは比べものにならない熱気が押し寄せてくるのが良く分かる。

最初はスタッフと化している主宰のFICEや一部出演者との歓談も楽しめたが、やがて会場内は人で埋まっていく。
気がつけば、開演直前にはロビーは満員である。

もっともこの光景、このイベントが神楽坂に移転してからは当たり前になりつつある。
しかしこの時点で薄っすらと空気が薄く感じたのはこの後の展開を振り返ると、決して気のせいではないだろう……。

やがてプロジェクターに映し出されていた映像はお馴染みのいよいよOP映像へと切り替わる。
一斉に繰り出されるクラップ。加熱していくボルテージ。
興奮の坩堝がそこに出来上がった!
そしてスクリーンに「ぢゃ☆ベストテン」の文字が現れ、爆発音と共に映像は燃え尽きる……。

今回、現れたのは……臨時司会~ずの二人!
「司」の☆★朋★☆と、黒いTシャツの上に「会」とかかれた紙を貼り付けたFICE・ひよちんの登場。
何故か告知では、あをいちんとひよちんで宣伝が出回っていたが、今回はあをいちんがお休み。
「ぢゃ☆ベストテン」の客層には目新しい、このコンビで司会は進行していく事となる。

臨時司会~ずのたどたどしい進行の下、諸注意、投票ルールの説明。
そして……いざ本編開始と相成ります!

●本編

まず最初に登場するのは「第37回イカすアキバ天国」を優勝したこの方……。
遂に長年の念願が叶い、初の「ぢゃ☆ベストテン」出場です!

・昇格組:MicA
「第37回イカすアキバ天国」優勝。昇格組のMicA。
登場時の衣装は誰もが、そのセクシーさにざわめいた。
黒い紐の無いタンクトップ風の上半身にへそ出しの衣装……。
そんな彼女が初の夜で歌ったのは「CRAWL」
最初からこれでもか!といわんばかりの勢いで盛り上がる固定ファン層たち。
初陣を大いに楽しんでいる。
二曲目に行く前に衣装をお直し。実はズボンと思われていたのはオーバーオール。
(分からない方のために説明すると、スーパーマリオのアレ・笑)
オーバーオールの上半身部分をたくしあげたため、残念ながらセクシーな上半身は隠れてしまいました(笑)
が、実はこの衣装……MicAがデビュー時に着ていたものというのだ。
「ぢゃ☆ベストテン」初出場……という事で初心を大切にして臨みたいという彼女の心境を現していた。
続いて二曲目は「PIO」……の高速バージョン(笑)
前回「第37回イカすアキバ天国」で披露した有り得ない(笑)早回しバージョンですが、これを最後に封印するとの事……。
それにしても相変わらずおかしかった(笑)
そしてラストに代表曲「☆RunRunWay☆」
この楽曲があったからこそ勝ち上がった彼女らしい選曲。
まさにこれからこのイベントにお世話になるという、いわば名刺代わりみたいな一曲だった。
こうしてMicAにとって初の「ぢゃ☆ベストテン」は終了した。
彼女にとっての初陣。
多くの思い出が刻まれたに違いない、素晴らしい15分でした……。

こうして昇格組を終え、ここから前回のランキングの発表。
前回は卒業が出たため10位からの発表になる。
そんな中、今回、第10位に発表されたのは……。

・10位:森永まみ
前回6位から4ランクダウン。崖っぷちに追い込まれた、まみぴょんこと森永まみ。
ちなみに前回、卒業が無ければ11位だったという、繰上げ10位だから余計に恐ろしい事に……。
この結果に脱落経験のあるまみぴょん。何を思ったか、なんと6曲ぶっ続けで披露(笑)

「16才」
「ガールフレンド」
「カレーライスは飲み物です」
「MagicalBeam」
「まことにざんねんですがぼうけんのしょはきえてしまいました」
「トルネード」

上記6曲のセットリスト……だったはず。
一曲をワンコーラスだったり、曲の後半だったりから歌ったりする。
最後の「トルネード」だけはフルコーラスで終了。
とにかくあっという間の15分だった。
また曲の最中、主に「まことにざんねん~」や「トルネード」では歌詞の一部を変えて落ちたくないアピールに必死。
例)「やりしかないんだもう一度最初から」→「最初からはやだ~!」とか、「トルネード」の「バイバイ」のところで「バイバイしたくな~い!」とか。
一度、脱落の憂き目に遭っているまみぴょん、必死の生き残りアピールでした。
果たして彼女の訴えはここにいる客層に届いたのか……。

・9位:石戸なつみ
前回8位より1ランクダウン。こちらも厳しい結果になったなーここと石戸なつみ。
この日の衣装は別名「黒なーこ」と呼ばれる衣装。
2月のワンマンライブで披露された黒いロック調の衣装と言えば分かる方は分かるか。
この日は一曲目から「WHITE OUT」
序盤からエンジン全開で盛り上がりにかかる。
この勢いのまま二曲目「トライアングル」
熱いライブを身上とする彼女らしい攻めのセットリスト。
会場も大いに盛り上がる。
こうして二曲歌い終えたなーこ。
なかなか上がらない順位に焦りを感じつつも新たな一面を見せようと、最後の楽曲は意外なところを見せた。
ラスト「帰りたくなったよ」(いきものがかり)
バラードである。
前述の2月のワンマンでは見せたことがあったが、やはり彼女のバラードというのは珍しい。
それだけ彼女も新たな一面なり、変化なりをつけるなり試行錯誤をしている節が感じ取れる。
果たしてなーこの想いは、歌声は客層の心に届いたのか……。
以上、なーここと石戸なつみのステージは終了しました。

・8位:福井うらら
前回昇格組で初出場。初ランクインがこの位置、うーたんこと福井うらら。
3月に「未来圭」と改名を宣言したものの、当面はこのイベントでは福井うららで勝負する模様。
(現状は殆どのライブで福井うらら名義)
一曲目は「Alone」(下川みくに)
下川みくにの楽曲の中でも人気が高い同曲。
本人及びこの楽曲のファンだった方も多いのでは無いかと思う。
オリジナルを知っている方にも満足がいく歌唱力で歌い上げてみせた。
続いて二曲目は3月に出した新曲から「TSU・RU・GI」
このイベントではカヴァーが多かった彼女が久々に歌ったオリジナル。
徐々に彼女が自分の色を出してきた……そんな印象がしました。
そしてラストに「魔法の言葉~DAIJYOUBU~」 で明るく締める。
バラード中心で主に聞かせる印象の強い彼女でしたが、ここにきてやや変化が現れました。
こうして福井うららのステージは終了。
果たして今後、彼女はどのような歌を歌ってくるのか……。

・7位:Ma:rchen-holic*
前回9位から2ランクアップ。めるほりことMa:rchen-holic*。
実はこの順位が久々。そんなめるほりのステージですが、今回は現在のステージコンセプト「海原の章」も小休止との事。
白いセーラー服っぽ衣装に身を包み、めるほりの二人が飛び出す。
一曲目「Rising hope」(LiSA)
アニメ「魔法科高校の劣等生」のOPテーマ。
アップテンポの楽曲でめるほりにしては意外な選曲だったが、大いに盛り上がりを見せた。
こうしていわば奇襲を経て、続いて二曲目に「flying」(GARNET CROW)
こちらはゲーム「テイルズオブエターニア」の主題歌。
どちらかというと、今までのめるほりのイメージに近い選曲。
安定のハーモニーが心地良い。
そしれラストは「空想旅行団」
今年1月の初披露以来、めるほりのキラーソングとして定着しつつある同曲。
今回からはめるほりの二人が振り付けを考えて欲しいとファン層に向けて提案した事もあり、客側にも変化があった。
日々楽曲が進化している過程が傍目から見ても分かりやすく、会場全体を巻き込める楽曲になってきた。
こうして普段通り……だけど、どこか肩の力の抜けた、めるほりのステージは終了。
ストーリー仕立ての構成が得意な彼女達だが、たまにはこういうステージも有りかと……。
果たして彼女達が描く物語の行方は如何に……気になるところですが、ひとまずはめでたし。めでたし。

・6位:みく16歳
前回5位から1ランクダウン。みく16歳の面々。
今年に入り、テーマを決めてそれに沿ったステージを見せてくるが……。
まず今回は登場時から妙などよめきが起こった。
何か白い枠が運ばれてくる……そして流れたのは、某局のニュース番組のテーマソング。
そしてステージに運ばれた白い枠はあたかもテレビ画面のように機能している。
続いて現れた謎のキャスター「由川由ステル」という……りん14歳の中の人にそっくりな女子アナ(笑)
この日のニュースの内容は通販と、神楽坂で行われているみく16歳のライブの模様を生中継らしい(爆)
そんな訳で通販コーナーでは、みく16歳新作Tシャツを着て「ルカササイズ」に興じるるか20歳とステージ上げさせられた客の姿(笑)
これが新作Tシャツの効果!(笑)通販番組の如く、Tシャツ販売アピール終了。
こうして番組は神楽坂のみく16歳のライブ中継……という体(笑)
ちょうど「ロマンスがほしいの」の終わるところ。ステージの上に新作Tシャツに身を包んだみく、るか、そしてサポートメンバーのぐみの3人。
そんな訳で茶番劇(爆)……もといニュース&通販で時間をとったみく16歳のステージ。
ここから5曲連続で……15%速度増しで一気に進む(笑)
まずは以下、4曲。

「みっくみくにしてあげる」
「ルカルカ☆ナイトフィーバー」
「RING×RING×RING」
「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」

お馴染みのナンバー(笑)
「RING×RING×RING」でりん14歳が登場。ここでは初披露となった「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」はぐみがセンターを務めた。
そしてこの日のラスト「リモコン」で……更に一人登場(笑)
彼(?)の名はれん14歳。通称「れんきゅん」新サポートメンバーとして登場。
もちろんりん14歳と二人で前列を張ってくれた。
こうして怒涛のように過ぎ去ったみく16歳のステージは終了。
サポートメンバーが増えていくが、果たして次回はどうなる事やら……。

・5位:ひゞかな
前回4位から1ランクダウン。ケモノ系ユニットひゞかな。
この日の衣装は正装とも言える、和装テイストの衣装で登場。
前回は「ケモノパラダイス」のPV撮影も兼ねたステージのため二曲だったが果たして……。
この日は前回と打って変わって、楽曲のみに特化したステージ。
一曲目に久々の「夜桜お七」(坂本冬美)
カヴァーではあるが、ひゞかな独特のロックテイストの仕様がたまらない。
ひゞかなのオリジナルと遜色の無い出来栄えに仕上がっている。
そして二曲目に新曲の「契り」
次々と新曲を発表するひゞかなのレパートリーにまた新たに一曲……。
またこれまでとは違った方向性の楽曲に新たなる可能性を感じさせる……。
そんな一曲を経てラストは「思い付き現象」
こちらはすっかりお馴染みの楽曲。
会場の盛り上がりも安定していた。
こうしてMCはほぼ無しの15分ノンストップで駆け抜けたひゞかな。
果たして次はどんなステージを見せてくれるか……。

・4位:まかべまお
前回3位から1ランクダウン。まおまおことまかべまお。
この日の衣装は赤のチェックシャツにレースワンピ。胸元を強調されているいつも以上にセクシーな衣装だった。
ここのところ3位と4位を繰り返しているが果たして今回は……。
一曲目に「JOINT」(川田まみ)
彼女にしては珍しくカヴァーからの入り。
元々アニソンのカヴァーに定評があったまおまおだが、この選曲はどよめいた。
MCを挟んで、次はメドレー。
「タブロイド」→「SPIRAL」と繋がるオリジナル楽曲のメドレー。
新旧オリジナル楽曲の繋がりである。
「タブロイド」は最近の楽曲だが、「SPIRAL」がまおまおオリジナルにしては初期の楽曲。
この組み合わせが出来るようになったのは、彼女の活動の長さと進化の歴史を示しているようんだった。
そしてラストは「モノクロームシンパシー」で締めにかかる。
こうして全体見渡すと、カヴァーから始まり、オリジナル楽曲の出来た時期のふり幅まで、幅広いまおまおが見れた。
まおまおことまかべまおのステージは終了。
彼女の戦いは続く……。

そしていよいよベスト3。
既に会場内の空気はだいぶ薄くなり、出演者のパフォーマンスにも影響を与え始めていた。
実際、ひゞかな、まかべまおは相当苦しそうだったが……。

そんな中、まず第3位に発表されたのは……。

・3位:桑名美沙子
前回7位から4ランクアップ。美沙っちぃこと桑名美沙子。
彼女自身、初のベスト3となった。
そんな彼女のステージだが驚きの演出から始まった……。
舞台袖から登場した彼女は、エメラルドグリーンのドレスに身を包んでいた。
そして歌い出す。ステージに上がらずそのまま、ロビーと同じ目線で……。
歌う姿はまさに「歌姫」を彷彿とさせるものだった!
一曲目「Let It Go ~ありのままで~」(松たか子)
一般的にはMay.Jバージョンが有名な同曲だが、歌詞なども踏まえ敢えて松たか子のバージョンを選んできた。
会場に響き渡る歌声一つ一つが、全体に広がり、またそこにいる誰の心にも染み込むような……そんな感覚を覚えた。
そんな圧倒的ながら、どこか包み込むような雰囲気で始まったステージ。
MCでは初の3位について言及。
中位安定の状態から抜け出せた喜びと……そして優勝を狙う宣言!
彼女の意識は高いところに向いていた。
続いて二曲目「traumerei」(LiSA)
これも美沙っちぃお馴染みのカヴァー曲だ。
しかしカヴァーが少ない当イベントだが、この日のLiSAのカヴァー率の高さに驚かされる……。
前半はカヴァーソング構成だが、後半はオリジナル。
三曲目に「希望の剣」
これまでトリに持ってくる楽曲が多かった同曲だが、後半戦の盛り上がりに持ってきた。
美沙っちぃの熱さが前面に出る同曲。
会場全体もタオルを振り回す演出も決まり、会場も大いに盛り上がった。
こうして熱くなったところでラスト「明日も一緒♪」を披露する。
Ma:rchen-holic*・りゅうき作曲の同曲。
先日発表されたばかりの新曲だが、既に美沙っちぃのファンにはお馴染みとなりつつある同曲。
どこかかわいらしい美沙っちぃが見れる素敵な楽曲である。
こうして熱く攻めて、歌って聴かせる、桑名美沙子のステージは終了。
いよいよ微かに見えた頂点……果たしてその結果は如何に!?

・2位:大和撫子
前回1位から1ランクダウンで連覇ならず。やまなでこと大和撫子……の百合。
このイベントには基本三人で出場する彼女達だが……実は今回、牡丹、芍薬が舞台出演のため出れなかったのだ!
そのため百合一人でのステージとなった。
これまで牡丹、百合の二人はあったが……果たして、どのようなステージを見せたのか。
さてここでは敢えて、一曲ずつではなく、最初にセットリストを掲載しよう。

「大和万華鏡」
「devotion」
「咲き誇れ、撫子」
「ONE FOR ALL」

大和撫子のオリジナルがビッシリと並びます。
これだけ見ると何も変哲も無い、いつも通りのやまなでのセットリストです。
しかし冒頭でも記載した通り、この日は百合一人である……。
普段、三人で歌う楽曲を一人で歌う厳しさ。想像出来るだろうか?
しかも百合はソロのオリジナルもある。カヴァーのレパートリーも多い。
……なのに、それらの長所を敢えて封印して、あくまで大和撫子として百合は挑んできたのだ。
空気の薄い影響もあり、うまく歌えない場面も多々あった。
クオリティとしては正直、褒められないかも知れない。
しかしそれでもステージに立ち続ける姿勢こそ、百合が一人でも大和撫子なのだという意地と誇りがあったと思う。
実際、MCでは「(いつも三人に分散される)皆の声援独り占め」と言って、おどける余裕を見せたりもした。
彼女の性格上、本気でそう思っていたかもしれないが、この状況がそれを言えるのが百合の……いや大和撫子の強さそのものだと感じました。
まさに気迫!
20分のステージを百合は百合としてではなく、大和撫子として見事にこなした。
こうして大和撫子のステージは終了。
例え一人でも看板を背負ってステージに挑んだ姿、忘れる事は無いでしょう……。

こうして激戦に次ぐ激戦だった今回も残りは1位を残すのみ。
今回、優勝を飾ったのは……。

・1位:デカシャツ喫茶
前回2位から1ランクアップで返り咲き。通算3回目の優勝を飾ったデカシャツ喫茶。
大和撫子とは僅差でしたが、見事に接戦を制しました。
そんなデカシャツ喫茶のステージですが、一曲目から「moRe Stage」
通常、ライブの後半に持ってくる事が多い、同曲ですが初っ端から持ってきて、会場のファンと心を一つにします。
続いて二曲目に「before daybreak」
ここで彼女達の代表曲の登場で会場のテンションは一気に最高潮に上がっていった。
そんな熱気の中、MCに入るデカシャツ喫茶の二人。
この状況下……なんといきなりの新曲発表。
事前にブログなどでは一切発表していなかったため、どよめく会場。
披露された三曲目……タイトルは「Answer Beat」
デカシャツ喫茶には珍しい8ビートの楽曲。
とがっているようなサウンドが心地よい同曲だが、この楽曲……歌詞にも注目して欲しい。
……まさにこのイベントそのものに対する想いが込められている。
それもそのはずタイトルを略すと……

「AnB」

このイベントに対する、デカシャツ喫茶の想いが楽曲となって形になった、この「Answer Beat」……。
楽曲の方向性といい、また一つデカシャツ喫茶の進化を目の当たりにする事となりました。
四曲目はカヴァーで「ホウキ雲」(RYTHEM)を挟む。
TKサウンドを彷彿とするオリジナル楽曲が多い彼女達だけにあって、方向性が違うカヴァーソングは彼女達の純粋な歌唱力を知る上で、また違った楽しみがあります。
こうしてカヴァーを終えて、遂にラスト一曲。
今回ラストに持ってきたのは「デカシャツ☆ナイト」
これもデカシャツ喫茶の人気曲にして代表曲の一つ。
最後は二人の歌声と、客層の満足感でに会場は包まれ満たされた。
こうしてデカシャツ喫茶、3回目の優勝のステージは終了。
このまま彼女達の時代に突入するのか……注目です。

こうして全11組のステージを終えて、投票タイムに突入。
あっという間に投票を終え、今回のランキングのデータ、告知を経て物販タイムに突入。
今回もブルーシートが会場内で敷かれ、会場のあちこちで物販が始まりました。

そして物販が始まりしばらくして……会場が暗転。
約半年ぶりに映画「ジョ○ズ」のBGMが流れ……いよいよあの時間がやって参りました。

●脱落者発表

実は脱落発表は初となる☆★朋★☆と、ひよちん。
今回の投票結果……10位と脱落した11位の差は僅か85点……。

そんな混戦の中、読み上げられた脱落者の名前は……

・石戸なつみ

出場4回目にして脱落。
しかし心なしか、脱落が読み上げられた直後の彼女の表情に悲壮感は無かった。
やがて会場からは、なーこに対するこれまでの健闘を讃える拍手……そして戻って来いという言葉の数々が送られた。
それらの拍手や声援に、彼女はどこか照れくさそうに応えていた。

こうして「ぢゃ☆ベストテン vol.38」はデカシャツ喫茶3回目の優勝と、石戸なつみの脱落を経て幕を閉じました……。

●総括

終盤、空気が薄くて大変でしたが、今回の随所に見所がありました。

まず優勝したデカシャツ喫茶。3回目の優勝おめでとうございます。
正直言うと、前回の大和撫子の出来からすると、今回は厳しいのではないか……と内心思っていましたが、見事にひっくり返しました。
それだけデカシャツ喫茶に流れがある状態なのだと思います。
今回のステージに関して言えば新曲の「Answer Beat」に尽きると思います。
楽曲そのものもいいけど、AnBを明らかに意識した楽曲は、イベントのファン層の心を掴むにはもってこいではないでしょうか。
こうした遊び心があるところも、デカシャツ喫茶ならではのとっつき易さだと思います。
これで初ランクイン後は4回中3回優勝と圧倒的な強さを誇るデカシャツ喫茶。
次も優勝すれば、いよいよデカシャツ喫茶時代の到来の予感がしないでもありませんが……。
ただそうなると、そろそろ挑戦者の立場ではなく、今度は「女王」としての強さを見せてほしいと思うところもあります。
どちらかというと、これまでの彼女達を見ていて「挑戦者」としてのスタンスが強いように見えました。
「挑戦者」がガムシャラに突き進む故の強さ……これまでの優勝は狙ったものというよりは、結果が後からついてきたものという感もあります。
そこで今回「Answer Beat」が初披露となった訳ですが、歌詞の内容を確認する限り、このイベントで「女王」として君臨する覚悟がある……とも解釈が出来る訳です。
ちなみに3回目の優勝は意外にも歴代でも単独4位の数字。
これまでの優勝経験者の半数が2回以内で終わっていることを考えると、それだけ優勝3回はイベント史上凄い事です。
果たして次回以降、デカシャツ喫茶がどのようなスタンスで臨むのか……これからも楽しみです。

続いて2位の大和撫子。意地というのが垣間見えました。
普段三人で立っているステージに百合一人……しかし立派に大和撫子としてのステージを守ったと思います。
その気になれば、百合ソロや、カヴァーという選択肢があったにも関わらず、あくまで大和撫子のオリジナルでセットリストを構成した姿勢は堂々としていました。
もっとも彼女や、大和撫子として出演している以上、その選択肢は最初から無かったのかも……。
一方で「声援独り占め」に代表されるように、どこか彼女ならではのしたたかさも感じさせる一面も……。
しかし厳しい事を言ってしまうと、元々三人で完成されていたステージ。
さすがに二人いない状況でのクオリティ低下は誰の目にも明らかでした。恐らく本人もそれは自覚していると思います。
心情的には評価したいけど、クオリティ的には評価はしにくい。
非常に判断が難しいステージになったと思います。
しかしながら今回は欠席という選択も出来た中で、イベントに背を向けなかった姿勢は立派です。
恐らくそれは彼女……いや、大和撫子がこのイベントにおける「女王」たる誇りがあったからこその選択だったと思います。
この段階では、答えは次回ハッキリするだけですが……果たして次回、どうなっているのか注目です。

そして初の3位、美沙っちぃこと桑名美沙子。まさに「歌姫」降臨!凄まじいステージでした。
初ランクインで9位、以後、5位が最高で3回連続6位など中位を経て、今回の4ランクアップ。
多少時間はかかりましたが、彼女の良さが客層に認められて、遂に今回で爆発したという印象を受けます。
更に今回のステージも非常に勝負所が分かっている「勝負師」なステージでした。
ずっと中位にいた彼女にとって、3位、しかも20分という持ち時間はこれ以上無いチャンス!
見事にそれを活かし、MCでの優勝を狙う発言と相まって、大きな期待感を感じました!
今回のセットリストに加え、強い意思を伝える事も大切だと感じるステージでした。
果たして美沙っちぃにとって悲願の初優勝となるのか……大注目です。

それでは4位以下について……。

4位、まかべまお。やはり何かが足りない。
今回も4位でしたが、美沙っちぃとは逆にチャンスを活かしきれていない印象が強い。
ただし衣装とオリジナル楽曲の選曲センスはかなり良かった。
これにもう一つ、何かスパイスが加わると十分優勝争い出来るのに惜しい。
今回の美沙っちぃのステージを観て、何か感じて欲しい。それが無いと、もしかしたら優勝どころか上位も難しいかも……。

5位、ひゞかな。良くも悪くも安定期か。
決して悪くない。だけど飛びぬけて良いものがあったかというと疑問。
オリジナルの楽曲が増えたのはいい事だけど、今のところ上位を伺うには、もう一つ足りない印象。
……とは言え、このイベントでは大和撫子次ぐ古参。
この安定している評価を土台にして、上を目指して欲しい。そうでないと勿体無い。

6位、みく16歳。面白すぎる(笑)
今年に入ってから、毎回、コンセプトがハッキリしていて見ていて非常に楽しいです。
昨年までのステージと違って、飽きもこないし、毎回何が飛び出すか楽しみです。
それにしてもサポートメンバーが増えて今回は5人編成……もしや狙うところは大和撫子(5人版)かA○B(略)
優勝経験者だし、これからも意地を見せて欲しいところです。

7位、Ma:rchen-holic*。順調な3年目スタートと言ったところでしょうか。
最近は下位にずっと低迷していましたが、元々ポテンシャルを考えたら、この位置が最低限。
もう少し上にいってもおかしくないのに、4位が最高というのは……。
ただし今回、盟友とも言える桑名美沙子が遂にベスト3になったように「継続は力なり」になる事も。
焦らず自分たちのスタンスを貫いて、「ぢゃ☆ベストテン」3年目のシーズンも頑張って欲しい。

8位、福井うらら。相変わらず歌は上手い。
彼女のステージを観て、毎回、本当に感心します。本当に歌が上手い。
だけど残念ながら、それしか印象に残っていないのが現状。
ようやく今回、若干変化の兆しが見えてきたかな……というところで、次回欠席は残念。
次回のランキングが低いとそのまま脱落の可能性もあるだけに、色んな意味で残念な要素が積み重なっています。

10位、森永まみ。崖っぷちの強さは際立っていた。
一度脱落すると、そりゃ敏感にもなるし、必死になります。今回はしかも繰り上げ10位……。
今回のステージを観ていて、なりふり構わない姿勢で、何がなんでも残ってやろうという気概は感じました。
ただし今回の順位も、前回の「森永ぼっち伝説」がこけたとの見方もありますが、チャレンジ精神も忘れないで欲しいところ。
初優勝してから、それなりに時も立ったので、これを機に仕切り直していいかもしれません。

昇格組、MicA。初陣おめでとうございます。
今回はとても夜を楽しんでいたような印象が強い。
下手に緊張している様子も、萎縮した様子も無く、非常に堂々としていました。
次回で初ランクインですが、どのあたりに来るのか楽しみです。
どうかこの日の感動を忘れず、また次回以降、頑張って欲しいと願います。

そして今回9位から脱落したなーここと石戸なつみ。
まずは昨年11月から4回の出演お疲れ様でした。
最高順位は初ランクインの7位と、夜では厳しい結果になってしまい残念だったと思います。
今回もバラードを盛り込むなどこれまでとは違う姿勢を見せていただけに、それが評価に直結しなかったのは、残念かもしれません。
しかしなーこが「イカすアキバ天国」を勝ち抜くまで、それこそ汗水垂らして努力した過程は誰もが知っています。
「ぢゃ☆ベストテン」に勝ち上がった後、今年2月のワンマンライブも大成功を収めたし、確実に成長はしている訳です。
今回、10位との差は僅か85点……大きく負けた訳ではなく展開の綾で点数が集まらなかっただけかもしれません。
だけど今回、なーこに一番感心したのは、脱落発表直後の表情。
凄い堂々としていたなーこの姿を見て、清々しさと、どこか逞しさも感じました。
本当にこの一年ちょっとで精神的にも強くなった……そう感じました。
そしてそんななーこを見ていて、いずれまた戻ってくる……そんな気がしました。

既に9月の「第40回イカすアキバ天国」への挑戦を表明していますが、一発で返り咲けるでしょうか?
もしかしたらそう簡単には行かないかもしれません。
ただこれから9月までのなーこが、どんな経験をして成長してくるのか。それによっては一発返り咲き以上に凄いものを見せてくれるかもしれません。
6月の北海道、新潟遠征を始め、これからきっと彼女には色んなイベントが控えています。
そしてそんななーこには、共に突き進んでくれる、「石戸組」と呼ばれる心強いファンや、影ながら支えるマネージャーなどの裏方もいます。
今回の脱落はなーこにとって終わりじゃない。むしろこれからの新たなる「始まり」の第一歩のようにも思えてなりません。

一先ず、彼女には「おつなーこ」という言葉を贈ります。
だけど自分には……なーこにとって、これが最後の「ぢゃ☆ベストテン」とは思えない。
きっと帰ってくる。
そんな予感を信じて、なーここと石戸なつみとオレンジ色のTシャツを着た熱いファン達がこの舞台に戻ってくるその日を待ちたいと思います。



最後に……レポート本編で少し触れた空気問題ですが、今回は特に酷かったです。
特に5位のひゞかなより後は、相当きつかったように思います。
異例の事態として、主宰でもあるひよちんが店側と交渉し、次回以降、空気ダクトの搬入を決めさせたという発表をする事態に発展しました。

そういう意味では出演者も100%のポテンシャルを出せる環境には無かった方も多数いて、そういう意味ではかわいそうな一面もありました。
一方で今回3位の桑名美沙子のように、薄い空気の中でも、もっと高いクオリティを出すために苦心する出演者もいます。

これは一イベントファンとしての要望ですが、会場側には早急にこの問題の解決のため、ダクト購入を進めてもらい次回以降の円滑な進行を期待したいと思います。



そんな訳でデカシャツ喫茶が通算3回目の優勝を決めた今回。
世代交代の波は押し寄せるのか……。

2位に甘んじた大和撫子は果たして巻き返しなるのか?
それとも初のベスト3に輝いた桑名美沙子が、勢いをつけてそのまま優勝するのか……!?

デカシャツ喫茶が次回優勝なら、年間最多勝は確定する次回……。

時は2014年7月19日

「ぢゃ☆ベストテン vol.39」

真夏の一大決戦!
夏の暑さよりも、熱い戦いがここにある……!