【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第38回イカすアキバ天国』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第38回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。

5月……連休も終わり、新年度からも一ヶ月半経過。新生活を送っていた方も慣れつつあるのではないでしょうか。
すっかり日も長くなり、少しずつ夏に向けて暑くなりつつある昨今、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

暑い……と言えば「二ヶ月に一度のライブバトル」……AnBぷれみあむぅシリーズ。
このイベントに関して言えば、季節関係なく熱い訳ですが、夏を迎えるにあたり、ただでさえ熱いのに、ますます熱くなる……!

前回と打って変わり、初出場が4組を占める「フレッシュ」な一戦!
七つの想いが交錯する、熱き戦いの果て、流れたのは汗と涙……。

夏の気配漂う神楽坂!
五月晴れの神楽坂に勝ち鬨をあげたのは一体誰か……!?
初夏の一大決戦!「第38回イカすアキバ天国」の模様をレポートいたします。

●開演前

開場10分ほど前に到着すると、既に数人ほどおりました。
このイベント、開場は11時。
さすがに土曜日の早い時間なので、開場時間でも一桁の入場待ちはザラなのですが……。
この日は自分の到着後も入場待ちの方が増え、昼にしては珍しく、入場待機の列が階段の外まで溢れました。

開場が遅れた影響もあり、入場待ちの列は大よそ15名程度。
敢えて列に並ばないで待機していた人も含めると、それなりに多くの方が待っていたと思います。

そんな状態なので入場してしばらくすると、あっという間に会場は待っていた客層で埋まり盛況。

しばし出演者たちと歓談していると、出演順を決めるアミダくじの映像が流れる。

なおこの映像、4月上旬に撮影されたもの。
いつもならトップバッターを引いている、某御仁(笑)がいない。が、トップバッターの責任はその御仁にあるそうだ(笑)
全くひどい話である(笑)
※ここでいう某御仁については、察してください(笑)

そんな理不尽なクレーム(笑)もありつつも、OP映像が流れる。
全出演者が一人ずつ紹介され、その流れのままOPアクトへと移行していく……。

●OPアクト

OPアクトのひゞかなの二人の登場。
二人ともこの後の出番に備えているため、奏っぽ☆は着ぐるみダンサーズの衣装での登場。

この日歌ったのは「ケモノパラダイス」
イベントの最初に相応しい、準備運動も兼ねている良曲。
会場の空気を暖めるにももってこいでした。

こうして会場の熱気が上がったところで司会(兼任)のFICE登場。
いつもの通り投票ルール、諸注意を経て、いよいよ本編開始。

今回のトップバッターに登場したのは……この人たちである!

●本編

・1番手:FICE(出場:3回目)
またまたトップバッターになりました、主宰兼司会のFICE(笑)
結局、ほぼトンボ帰りでステージに戻る事になりました。
開始早々、歌ったのはなんと「視線」
初見のお客様を引き込むために、いきなりこの楽曲を持ってきた!
いいチョイスだ!初っ端から飛ばしますFICE!
曲の中盤では、最近では毎度お馴染みの光景になりつつある、FICEに普段縁の無さそうなお客様を巻き込んで、ステージに上げるという、ある意味「公開処刑」を執行しました(笑)
普段ならこのまま楽曲終了……となるのだが、サビの部分がいつもとちょっと違う。
まだ楽曲が終わりそうにない。
なんとサビを再度ループして、二人目!(笑)
こうして二人目の餌食(笑)を見つけて、巻き込んで、ステージに上げました。
……が、まだ終わりそうに無い(笑)
更に三人目の餌食を見つけては……。

……エンドレス……(笑)

正直、二人目の時点で嫌な予感はしていました……。
まさかな……とは思っていましたが……その「まさか」をやるのがFICEがFICEたる所以(爆)
分かりやすく解説すると、1番を歌った後の間奏で毎回「餌食」となる客を探してから、2度目のサビを最後まで歌わないで、間奏に戻る無限ループ(笑)
……もうお察しの通りですが、ひたすら「餌食」を見つけてはステージに上げるの繰り返し(笑)
最終的には六人の客を「餌食」にして15分間……「視線」だけで終了(爆)
そして司会の立場に戻って一言「ひどい」(爆)
以上「視線」のみ歌って終わったFICEのステージでした。

主宰自ら認める、このひどいステージの後に登場したのは初出場の方。
……果たして、このひどい雰囲気の中、どんなステージを見せるのか!?


・2番手:清水舞美(初出場)
白いワンピース状のドレスに身を包み登場したのは清水舞美。
FICEの作り出したメチャクチャな雰囲気にも関わらず、歌ったのは……バラード……「木蘭の涙」
自分はスターダスト・レビューのバージョンを知っているけど、曲調からして違う方がカヴァーしたバージョンと思われます。
(「木蘭の涙」で検索すると、色んな歌い手の名前が出てきます)
歌い始めこそざわついていた会場ですが、徐々に彼女の歌に会場全体が引き込まれていきました。
歌い終わる頃には、彼女の作り出した世界がそこにはありました。
まずは一曲目終了。
続いて二曲目「oath sign」(LiSA)
アニメ「Fate/Zero」のOPとして有名な同曲。
一曲目の静かな感じとは打って変わって、熱く歌い上げる舞美嬢……。
白い衣装がこの時は、真っ赤に燃えているような錯覚に陥りました。
バラードの後に盛り上がる楽曲を入れるというのは、この手のライブの定石ともいえる順番ですが、緩急の使いどころは上手いと思いました。
こうして二曲歌い上げたところでMC。
MCではやたらと騒ぐ客層に落ち着けとばかりに叱りつける舞美嬢(汗)
勝手に盛り上がりすぎた事、客層一同反省……。
そんなやり取りの後、ラストはオリジナル「記憶のあと」を熱唱。
アキ天初出場で、FICEの後という洗礼(爆)を受けたにも関わらず、動じずに自分のステージを貫きました。
本人、小柄なのですが、それを感じさせない堂々とした姿が印象的でした。
こうして彼女にとって初のアキ天は終了。
果たして結果はどうなったのか!?

ここで流れが一度は正当派に戻ったかな……と思ったのですが……。
彼女が出る時は何かある。その期待に違わず、この後、会場は騒然とします……。


・3番手:藤堂はな(出場:4回目)
まず会場は暗転する。そして流れる物々しいナレーション……。
内容として1970年頃の地球にいる人類が危険なんで、宇宙人が破壊するか検討しているところ、ある3人のエージェントを送ろうという会議の話……。
そのナレーションの最後に、その3人のエージェントの名を叫ぶ……そう「W3(ワンダースリー)」と!
……という事で、アニメ「W3(ワンダースリー)」のOPに合わせて、ウサギっぽいコスプレをしたは~ちゃんこと藤堂はな登場!(爆)
両手にはアヒル(?)のビニールと、馬のマスク(笑)
客層が騒然としてる中、颯爽とステージの上に上がるは~ちゃん。
ここで「W3(ワンダースリー)」という作品と自身の衣装が、その作品に出てくる(外見はウサギの)ボッコ隊長のコスプレであると説明。ちなみにアヒル(本当はカモ)と馬は部下(笑)
(「W3」については割愛。手塚治虫先生原作の漫画、アニメなので検索すれば出てくる)
しかし何故「W3」だったのか……という話になると、更に話は4月の出演順決定のアミダくじまで遡る。
ご存知の方も多いと思いますが、このイベントの出演順を決めるアミダくじは、立ち会った客側が出演順を書くのが慣例化しています。
4月の際、3を書いた方が結構高齢の方でそこに何故か「ワンダー3」と書いたのがキッカケで、は~ちゃん、これをネタにしたというのが大元(笑)
(これも詳しくは「第38回イカすアキバ天国」で検索すれば動画が出てくるので調べてください)
このイベントではやたら「3」という数字に縁があるは~ちゃん、何かシンパシーを感じ取った結果が、この「W3」での登場だったという事です。
しかしアミダくじのネタをここまで引っ張るとは……ある意味、予想外。斜め上の発想をしてくれます。
一通りの説明を終えて、二曲目(?)に歌ったのは2月に発表したオリジナル「はんなり舞りましょう」を披露。
彼女のイメージにピッタリの同曲。非常に彼女の声質にもマッチしており聴きやすい。
今年はこの楽曲を中心に攻めて行くものと考えられる。
会場も先ほどの「W3」の騒然した雰囲気とは打って変わって、安心して盛り上がっている様子が伺えました。
ここでMCに入りますが……。

話を簡単にまとめると、このイベントへの強い想い、彼女にとって恩人とも言えるFICE・えんちんへの想いがビッシリと詰められていた。
このMCでいかに彼女が強い想いを持って、そして夜の部へ行きたいのかヒシヒシと伝わってきた。

そして最後に持ってきたのは、その恩人でもある、FICE・えんちんへ向けた歌だった。
しかしこの日の時点で楽曲は未完成。ドラムのパートしか無いという!(爆)
それでも客に合いの手を入れて欲しいとお願いする、超がつく無茶振り!(爆)
仮タイトル「えんさんに届ける歌」として歌い出す。
もちろんドラムだけの音源。まともに音が取れるだけでも至難の技。
案の定、1番は途中で歌詞も行方不明になり、どこを歌っているのか分からなくなった。
それでも2番から持ち直して、客側もMIXを入れるなど、無茶を突き通してなんとか歌い切った!
正直、未完成なので褒める褒めない以前に、評価が出来ない。
しかし……今、ここで伝えたい想いがそこに詰まっていたのは誰もが感じるステージでした。
こうして藤堂はなのステージは終了。
彼女の切なる想いは、果たして届いたのか……。

意表をつく演出の数々を見せた藤堂はなだったが、その後に控えるのは正当派……。
かつて夜に勝ち上がった者として……今度は一人、頂に向かい歩を進める!


・4番手:水木琴(初出場)
業界の一部でとっても話題「ヲタ芸殺し」Tシャツに身を包み登場した水木琴。
黒を基調とした衣装を身を包み、もう最初からロック色全開で攻める。
一曲目は「ヴァンパイア」(Janne Da Arc)
彼女定番のカヴァーなので盛り上がり方は、オリジナルと遜色が無かった。
それにしても「ヲタ芸殺し」のTシャツを着ている客が多い事、多い事……パっと見、客の数だけなら彼女が一番集めていたような印象を受けました。
そんな多くの客の後押しを受けて二曲目「Love Bite」に続く。
勢いは止まる事なく、ロック調の盛り上がりで熱く魅せる!
以前の彼女しか知らない者としては、ソロの音楽の方向性がハッキリしていて、目新しいというか新鮮な印象を受けた。
二曲歌い終えたところで、彼女もMCに入る。

彼女もまた熱い想いを持って、このイベントに臨んでいた。
かつてユニットとして勝ち上がった「イカすアキバ天国」
そして今は一人、ステージに立つ不安、苦しみを感じる。そこに支えてくれた相方は今はいない……。
だけどそんな自分を支えてくれるファンがいる事のありがたさ……そして明言はしていないけど、今はいない相方に対する感謝に似たような想い……。
そんな想いを語りました。

そして彼女がこの日最後に選んだ楽曲は「祈り」……。
三曲目「pray...」
かつて相方と共に歌った……RED★i時代の楽曲!
例え一人でも、ステージに立ち向かう……そんな彼女なりの覚悟が垣間見えた瞬間だった。
こうして熱いステージと、熱い想いを胸に水木琴のステージは終了。
果たして「二度目の初出場」結果は如何に……。

正当派なロックな少女が現れた後で登場するのは、今回の出演者の中では最も異色な存在……。
だけど侮る事無かれ!神楽坂の地に「ポエトリーリーディング」が吹き荒れる!


・5番手:三木悠莉(初出場)
黒を基調とした着物に身を包んだ彼女は、ハッキリとした口調で言葉を発する。
一曲目(?)「アナルファック経堂」を歌う……というよりは、言葉を紡ぎながら一歩、一歩、ステージに向かっていく。
静かな会場に時々起こる笑いの中、気負う様子も、恥ずかしがる様子もなく、ただ堂々と……三木悠莉はステージに立った……。
気づけばこうして少しずつ、彼女が作り出す世界に、一歩、また一歩、その場にいた客は引き込まれていく……。

ポエトリーリーディング

彼女の口から発せられる言葉は、曲の旋べに乗らず、だけどただ話しているのではなく……。
歌っているというには旋律は無く、だけど朴訥と語るのではなく、その発する言葉一つ、一つに抑揚、感情が溢れている……。
不思議な感覚だった。これをどう表現すればいいのか、なかなか文章にするには難しい。
ステージの上に立ってから「ヤンデレちゃん病んでない」→「天国」→「ラフランス革命」と続くセットリスト……。
この時点で神楽坂はポエトリーの世界になっていた。
しかしこのままで終わらない!
MCを挟んで五曲目「ポエろ!!萌えトリー」では歌う!
しかも口上まで用意してあったりする用意周到ぶり!(笑)
アイドルではないけど、アイドルヲタの心境もしっかり理解したネタの放り込みっぷりにはこちらが意表をつかれた!
そしてラスト「世界計画」まで留まる事を知らず突き進む!
ポエトリーという看板を引っ提げた彼女は、アイドルヲタの心情を察して、引きずり出し、その魅力をまざまざと見せ付けたのだった!
以上、三木悠莉のステージは終了。
神楽坂に衝撃が走った15分……だけど圧巻の15分でした。

続いての出演者は純粋に初出場の方と、ある意味、このイベントにおける「伝説」
果たしてこの組み合わせ、どんな化学反応を起こすのか……。


・6番手:猫盛り(初出場)
登場したのは猫崎るくと、もりさゆるによるユニット「猫盛り」
純粋に初出場の猫崎るくは歓迎されましたが、もりさゆるはいぢられていました(笑)
ユニットとしては初出場だけど、彼女の存在やら、キャラ的な観点からするとある意味……お馴染みというか……(笑)
そんな二人の一曲目は「ココ☆ナツ」(ももいろクローバー)
ダンスが特徴的な同曲。
会場全体もダンスの輪が出来て大いに盛り上がる。
続いて二曲目は懐かしいところで「天罰!エンジェルラビィ」(UNDER17)
一部、口上が言える強者が数名(笑)
そんな感じで、どこか緩い感じだけど、キレキレ(?)で進むステージ。
どこか掴めそうで掴めない二人のキャラが、不思議すぎて……そんな奇妙な感覚のままステージは進行していきました。
ここまでカヴァー2連発で進みましたが、ラストはオリジナル「We Go!!」
息のあった振り付けと歌を魅せてくれた猫盛りの二人。
最終的に彼女達が目指すべき方向の終着点はここか!?そんな感じでした。
15分通じて、どの楽曲においても楽しそうな二人の姿が非常に印象的でした。
こうして猫盛りとしてのアキ天初のステージは終了しました。
果たして初出場の結果は……。

こうしてラスト7組目の出演者の登場となる。
満を持して臨んだ、この日最後の出演者……そのステージはある映像から始まった……。


・7番手:ゆきまち(出場:4回目)
少し準備にかかった最初の準備。
ステージの上にあるのは、映像を映し出すためのスクリーン。
そして映し出されたのは、何かの映像……。
映像に合わせるようにして登場したのは、この日最後の出演者、ゆきまちその人だった。
衣装は青のアリスをイメージとした衣装を身にまとい、一曲目「Alice Tale」を歌い上げる。
ここで注目したいのは、この楽曲のスタートと共に流れた映像。
実はこの映像の動きと、ゆきまちの動きがリンクしているのだ!
次々と映し出される様々な景色に溶け込むように、ゆきまちもそれに合わせて動く。
彼女の立ち位置はしっかりと空白が出来ている……。

プロジェクションマッピング

それに近いパフォーマンスを彼女は演じてみせたのだ。
実際のプロジェクションマッピングと違ったのは、映し出される映像が2Dだった点だが、映像と楽曲のコラボをいきなりやってのけたのだ!
これには会場にいた客層も驚嘆した。
なおこの着想については、MCにおいてかつてのライブで共演した森山優(現在活動休止中)が同様の試みをしていた事からヒントを得て試みたとの事。
その発想から今回のパフォーマンスになったとの事ですが、ここまで行くのも凄いと思います。
そんな彼女、そのMCでは新生活における苦労を語ったりしています。
詳細は省きますが、職場も変わり、前の職場にも後ろ髪を引かれる想いで去らなければならなかったとか……。
そんな彼女が歌ったのが二曲目の「スタート」
今回初披露の新曲。これからの新生活に向けて希望に満ち溢れた歌詞となっている。
しかしゆきまち自身、この楽曲のように順風とはいえない新生活を送っている……。
それ故、この日まで発表するのをどこかためらっていた節もあった模様。
だけどステージの上ではそれを微塵も感じさせない笑顔で歌い切りました。
まさにこの「スタート」は彼女自身にとっても「スタート」だったのかもしれません。
その流れのまま……ラスト「雪の季節に」
今や彼女を代表する同曲。会場の盛り上がりは最高潮に達した。
ステージの上も、そしてロビーも大盛り上がり。
最後は客が肩を組んで列を作って、一つになり声援を送った。
この瞬間、神楽坂はゆきまちの言葉を借りるなら、彼女が作り出した「ワンダーランド」そのものだった……。
こうしてゆきまち、圧巻のステージは終了。
誰もが彼女のステージに酔いしれた瞬間だった……。

こうして全7組のステージは終了し、投票タイムに移行。
 
程なくして全ての客の投票が終わり集計タイムに……。
果たして今回の結果は……。

●ゲスト

……と、その前にゲストコーナー。

今回のゲストは前回、第37回を優勝したMicA。
夜には彼女が夢にまで見た、初めての「ぢゃ☆ベストテン」も控えています。

そんな彼女、挨拶代わりと言わんばかりに一曲目「☆RunRunWay☆」からスタートする。
彼女の代表曲にして、名刺代わり。
前回の優勝もあり、知らない客層はいないであろうくらいに盛り上がりました。

こうして一曲目から盛り上がったMicA、昼のコンセプトは盛り上がる……という事で。
二曲目は「続く世界」……元歌は中川翔子の楽曲だけど、これをMicAバージョンでお送りする。
原曲とはバージョンが全く違うので、ほぼオリジナルと言って遜色はない出来になっている。
そんな訳で盛り上がりは後半も続く。三曲目「お祭り☆Happeace☆」
とにかく楽しい雰囲気が特徴的な同楽曲。
最前列のハッピ隊が中心となり、お祭り気分を演出する。

続いて四曲目は「Vanilla」
6月に雨と結婚をテーマにしたライブがあるので、そのテーマに沿って選曲を考えた中で今回思い浮かんだそうな。
ここでサプライズ演出。
この日、5番手に出演した三木悠莉が5月末に結婚する……という事で、彼女を最前に呼び出しブーケを渡すという演出を行ったのだ。
これには思いがけず呼ばれた三木悠莉も涙。
MicAの暖かい歌声が会場を包みこみ、会場全体が和やかな祝福ムードに包まれました。

そしてラストは「OneLimitation」
一つの勇気を持って、夜に臨んでいく……彼女なりの決意とも見れる選曲だった。
こうして30分のゲストステージは終了。
果たして夜において、彼女はどのようなステージを見せるのか……。

以上、MicAのゲストステージでした。

●投票結果→ED

無事、ゲストステージも終了しいよいよ結果発表。
EDアクトまではひゞかなが進行を仕切ります。
早速、優勝の発表となる。
そこで発表された事として無効票が1つだけあったが、その無効票が無ければ……なんと優勝者は1万点超えを果たしていたと言う。
ざわめく会場。響くドラムロール。
そして読み上げられた優勝者の名前は……。

・ゆきまち

名前が読み上げられた瞬間、彼女の目から大粒の涙が頬を伝った……。
ゆきまち、4回目の挑戦にして、遂に……優勝を掴み取った!
司会をしていた、ひゞかなの奏っぽ☆ももらい泣きをしそうになるくらい感動的な……だけど誰もが納得の優勝の1シーンでした。
この光景に会場は盛大な拍手に包まれました。

続いて2位以下の発表。
約7,000点で少し離されたが……。

・水木琴

ソロで初出場で堂々2位入賞。
満面の笑みで会場からの声援に応える姿が印象的でした。

続いて約6,000点を獲得してに3位の名乗りを受けたのは……。

・藤堂はな

こちらも涙。4回目にして初入賞を果たした、藤堂はな。
だけど優勝を狙うと公言した彼女にとって、その涙は嬉し涙だったのか、悔し涙だったのか……。
だが全力を尽くして獲った3位に会場の誰もが暖かい拍手を送った。

そして最後に……主宰のFICEだけ順位を公開!
その結果は……最下位!(爆)
ただし3,800点とそれなりに点数を獲得しての最下位に、当の本人も「あの酷い内容でよく取れた」と清々しい表情でした(笑)

こうして多くの感動の中、最後にオチがついて(笑)「第38回イカすアキバ天国」は幕を閉じました。

●総括

個性豊かな出演者が揃い「空中戦」の様相を呈しましたが、全体を通じて非常に感動的な回になりました。

まず優勝したゆきまち。あまりにも見事なステージに脱帽でした。
一曲目の「Alice Tale」のプロジェクションマッピングは、神楽坂のこのイベントだから出来る演出。
今回で出場が4回目だったゆきまちだからこそ、この発想が生まれたと思います。
そういう意味では複数回出演のアドバンテージが活きたと思います。
恐らく今回、彼女を評価した人の多くはこの演出を評価したと思いますが、何気に二曲目、三曲の流れも秀逸。
二曲目「スタート」も新曲だったけど、初出しとしてのタイミングは時期的にも非常に最高だった。
三曲目「雪の季節に」は言わずもがな。
そしてここで敢えて今回、影の立役者として、ゆきまちTOのアロ君をあげたい。
「雪の季節に」の後半で、客層同士で肩を組んで盛り上げる演出を成功させるなど、会場全体の盛り上がりに一役買っていた。
ここで彼の尽力があったからこそ、ゆきまちの圧勝劇はあったと思う。
アロ君の応援に応えたゆきまちは立派だし、またゆきまちを支えたアロ君もやはり素晴らしいと思う。
そういう意味では今回の優勝は演者とファンが一体になってもぎ取った優勝と言っていいと思います。
またゆきまち自身、今回は優勝を狙って非常に強い想いを持って臨んだとあり、その想いがうまくステージに現れた形になったと思います。
今回においては、完璧と言っていいステージでした。このステージが出来るなら、夜でも十分勝負になると思います。
さて……そんなゆきまち、いよいよ7月は夜となるのですが、どういうステージを見せるかが注目されます。
今回のような正攻法もあれば、今回は封印した「生脱ぎ」や露出系の衣装もあります。
初の夜でどのようなステージを見せるか、二ヵ月後の挑戦を楽しみにしたいと思います。

続いて2位の水木琴。今回は及ばなかったという感があります。
まず歌唱力や経験値など、基本的な力量は十分あったし、RED★i時代よりも成長している点も見受けられました。
ファン層の支援も恐らく、今回の出演者の中ではあった方だし、十分に実力を見せてくれたと思います。
ただセットリストなどを見ると、普段の自分にくくりすぎた感はあります。
私自身、久々に彼女を拝見しましたが、予想の範囲内のステージだったと思います。
正攻法だし決して悪くは無いのですが「これぞ!」と思わせるような、大きな驚きが無かったのも事実。
MCでも熱い想いを語ってくれましたが、ステージはMCの熱量に比べるとクールだったように思えます。
まぁそのクールな一面が彼女の魅力でもありますが……。
ただソロで、しかも初出場で2位という結果は決して悪くないし、次に繋がる結果だと思います。
また明言はしなかったものの、かつてRED★iとして共に戦った元相方の分まで戦おうという気持ちや姿勢が見て取れました。
その上で今の自分を応援してくれるファンのためにも……という気持ちはあったはずです。
今回、ゆきまちの優勝を傍で見た事で水木琴が次回以降、このイベントにどういうスタンスで臨むか。
大いに注目したいところです。

そして3位の藤堂はな。良くやったと思います。
今回の彼女のステージ構成は、昔ながらのAnBの雰囲気を踏襲したようなステージでした。
演出も構成も彼女のアイディアがふんだんに盛り込まれていたし、本当に表現したい事、そして何よりこのイベントに対する強い想いに満ち溢れたステージでした。
しかし一方、分かりやすい減点対象のポイントが2つ。
一つはMCの長さ。二曲目、三曲目の間のMC。彼女の強い想いが伝わる非常にいい内容でしたが、結果、ここのMCが長くて15分を押してしまったのはいけない。
また三曲目の出来ばえ。チャレンジ精神は認めますが、完成度(特に前半)についてはお粗末。初披露で歌詞跳びはいただけなかった。
二曲目までの流れはほぼ満点に近い出来だったので、これさえ無ければ、もう少し点数を上げていたかもしれない。勿体無かった。
それでも3位に入れた事は、彼女のステージの方向性は間違えていなかった何よりの証拠。
これを糧にして、また次回以降、それこそ彼女の夢であるアキ天優勝に向けてのステップにしていけばいいと思います。
ちなみにステージの上で流した涙について、その後話を聞いたところ「嬉しさ半分、悔しさ半分」との事。
その気持ちがあれば、まだまだいけると思うので、これからも頑張って欲しいところです。

上位3組に共有して言える事として、お互い、強い想いを背負って戦っていたという事。
多少、その想いは違えど、それぞれに優勝したい想いはあったし、絶対に負けたくない理由はあったと思う。
だけどその想いを形にしていく課程で、うまくステージでの表現がうまく行ったゆきまちと、それがあと一歩うまく行かなかった水木琴、藤堂はなの差だと思います。
ゆきまちは今後、それを夜で続けられるか。
水木琴、藤堂はなは次回以降の挑戦でどう修正していくか。
それぞれの課題に立ち向かって、また更にレベルアップした姿を拝見したいと思います。

圏外の方々については……。

初出場の三木悠莉。ポエトリーリーディングは何たるかを見せ付けた衝撃的な初出場でした。
入賞した3人とはまた違ったポエトリーリーディングを広めるという使命を背負っていた点では、また彼女も強い想いを持って臨んでいたと思います。
実際、その世界観に圧倒された客層も多く、今回は彼女の目的は達成された感はあります。
むしろ本当の勝負は次。一度、ポエトリーリーディングを見た客層が、今度は何を繰り出すかという期待との勝負になると思います。
ここを乗り越えてこそ、本当に客層獲得に繋がると思います。
次回、アキ天に出場するのが楽しみになった出演者の一人には間違いありません。
そして5月末のご結婚、おめでとうございます!

同じく初出場の清水舞美。大変だったと思います。
前がFICE、後が藤堂はな。両方とも強烈なインパクトを残しています。
ただここまで強烈な個性を残した二組の間にいながら、決して忘れられる事の無い、落ち着いた雰囲気は印象に残りました。
出演順さえ違ったら……そう思わせるステージでした。
アキ天の再出場を待ってもいいですが、また別のイベントで拝見してみたいと思いました。

そしてユニットとしては初出場の猫盛り。賑やかな印象でした。
どうしてももりさゆるがこのイベントではお馴染みなので(笑)彼女の印象が非常に強い部分はありました。
今後は猫崎るくのカラーをどのようにして、もっと前面に出すか。それがポイントだと思います。
オリジナルは良かったですが、もう一曲くらいは欲しいところ。
これからの展開に期待……と言ったところでしょうか。

主宰のFICE。……あれは酷い(笑)
今までのFICEを見ていると「視線」15分というステージは確かにやってもおかしくないとは思っていましたが、いざやってみるとあんなに酷いとは(笑)
だけど酷いといいながらもインパクトは残っているし、客層としても純粋に楽しませてもらいました。
最下位だけど、記憶には強烈に残る。だからこそFICEだと思うのです。
……でもしばらくは昼で楽しむんだろうなぁ……と、思う訳です(笑)

最後にゲストのMicA。素晴らしいステージでした。
前回とはまた違ったセットリストの組み方も良かったですし、基本、ステージを観ていて楽しいです。
また「Vanilla」の演出は最高。
三木さんならずとも、あれは泣ける。
彼女の優しさというか人柄も垣間見える素敵なシーンでした。



こうして「第38回イカすアキバ天国」はゆきまち、涙の入賞で幕を閉じました。
しかし藤堂はなも4回目にして初の3位に入り、総じて出場経験組が強さを示した回だったようにも思えます。

個人的にゆきまちを最初に知ったのは、二年くらい前。こことは別のライブイベントで、当時は早口と「Oh!さんぽ」しかオリジナルが無かったと思います。
そんな彼女が二年近い月日を経てここまで上り詰めるとは……御見それしました。

また藤堂はなも昨年「イカすアキバ天国」に出演してから、FICEと縁が深くなった一人。
ゆきまちと同様、FICEの着ぐるみダンサーズのメンバーになって活躍するようになって成長したと思います。

本体のFICEは……ですが(笑)二人とも日々の出会いの中で、少しずつ成長して今回の結果に至ったと思います。
そういう意味ではこの結果、個人的にも感慨深いものがあります

そんな訳で今回は経験者が強さを発揮しましたが、次回もその様相は強そう!
あのスーパーアイドルだったり、あのシルバーコレクターだったり……注目の対決が既に決まっており、今から次回出演者の顔ぶれが楽しみでなりません!

だが次回の昼に思いを馳せる間はなく、夜の戦いを迎える……。
様々な想いが交錯する中、果たして誰が抜け出し、そして誰が涙したのか……。

激闘に次ぐ激闘!夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.38」の様子は……。

後日(笑)



※今回の優勝者! 

4回目の挑戦で優勝したゆきまち。栄光のトロフィーと共に……!