【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.37』 | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『ぢゃ☆ベストテン vol.37』@神楽坂EXPLOSION

※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。

毎度の事ですが、こちらを読む前にまずは昼の様子からどうぞ。

・AnBぷれみあむぅ presents 『第37回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION

昼の激闘を見届けて某ファミレスに。
結構体力を使う、このイベント。昼の感想を語り合ったりするのですが、この日は同席した皆様、皆途中寝オチしていたような(笑)

そんな訳で昼の興奮が冷めやらぬうちに、夜の部「ぢゃ☆ベストテン」が始まろうとしていました。
二ヶ月前は開場時間前にもなると暗くなっていたのに、今ではすっかり明るいうちに開場を迎えようとしていた。
そして会場の外には……昼とは比べ物にならないくらい多くの人が「ぢゃ☆ベストテン」の開場を、そして開演を待っていた……。

ますます混沌とする「ぢゃ☆ベストテン」
しかし……そこでまず客を待っていたのは意外な発表。
そして激戦の結末だった……。

春の嵐は夜も吹き荒れるのか!?
果たして誰の頭上い夜桜が咲いたのか……。

激戦に次ぐ激戦!「ぢゃ☆ベストテン vol.37」の様子をレポートいたします。

●開演前

昼と比べて夜はやはり列を成している分、入るのに時間がかかります。
しかし今年は「年間パスポート」の恩恵を受け、ドリンク代だけで入場できてお得感……という錯覚(笑)

とにかく会場は早くも大入り。
昼とは明らかに違う熱気が早くも会場を包んでいました。
二回目にはなりましたが、黒いスタッフTを着込んだFICEも早くも見慣れた感じ……?

プロジェクターに映し出される、映像を見ながら、刻一刻と開始の瞬間を待つ客層。
CM動画も一通り終わり、いよいよOP映像。
会場の空気が更に加熱する!
そしてスクリーンに「ぢゃ☆ベストテン」の文字が現れ、爆発音と共に映像は燃え尽きて……。

現れたのは新生司会~ずの二人!
「会」のあをいちんはお馴染みですが、「司」の☆★朋★☆は「ぢゃ☆ベストテン」では初登場!
……なのですが、某所にて足をひねったため杖をついての登場。
ちょっと痛々しい姿での初登場となりました。

まだ多少たどたどしい☆★朋★☆ちゃんを交え、新生司会~ずの進行の下、諸注意、投票ルールの説明。
そして……いざ本編開始と相成ります!

●本編

まず最初に登場するのは「第36回イカすアキバ天国」を優勝したこの方……。
「ぢゃ☆ベストテン」遂に初出場です。

・昇格組:福井うらら
昼のゲストに続いて、夜に初出場のうーたんこと福井うらら。
昼ではオリジナル楽曲全曲投入をした彼女ですが、夜は一体どんな構成になったかというと……。
まず全曲のセットリストを見てもらいましょう。

一曲目「空(piano ver.)」(音無小鳥(滝田樹里))
二曲目「枯れない花」(下川みくに)
三曲目「あなたは幸せになる」(藤田麻衣子)

バラード攻勢。しかもオリジナル無しのカヴァーのみ。
昼から居た方は、昼のセットリストからこの流れはある程度予想できたかもしれません。
以前から彼女が語っている目指す音楽の方向性、そして歌唱力を活かすための事を考えれば、このセットリストも合点がいく。
それにしても本当に歌が上手い。
この日だけで彼女の歌唱力に何度うなった事か……。
イベントのトップバッターという事で、イベントの空気を作るという役目も担っているはずですが、その重圧を一切感じさせない堂々とした姿がありました。
「盛り上がる楽曲は他の人がやるので(笑)」と割り切って、我が道を行くうーたん。
並々ならぬ神経の持ち主という事が分かりました。
こうしてうーたん初の「ぢゃ☆ベストテン」のステージは終了。
静かだけど……だけどどこか迫力がある、立ち上がりでした。

さてここから前回投票を元にしたランキング。
前回は卒業が無かったため10位から発表!

しかしこの後、驚きの発表が待っていた……。

・10位:小泉千秋
前回、三度目の昇格を経てランクインした小泉千秋。
だがここで彼女の長いMCが入る。

結論から言えば、イベントからの卒業を宣言。

その後「DRIVE ME CRAZY」を一曲だけ歌って終了。

……上記のような流れとなりました。
しかしここで彼女が語った内容というのは、非常に考えさせられる内容で、このレポートの中でまとめるにはあまりに短すぎる。
そして我々客層に向けて発せられたメッセージの内容を考えると、別途まとめる必要があると判断。
あえてこのレポートでは、彼女のステージの詳細は割愛します。

こうして突然の卒業発表に動揺する会場……。
気を取り直して、ランキング発表い戻ります。

・9位:Ma:rche-holic*
前回9位から今回も同ランクキープ。めるほりことMa:rche-holic*。
最近は常に下位だが昇格以後、一度も脱落する事なく、今回の出場が12回目。
次回の出場で丸二年。いよいよ三年目突入になる。
そんなめるほり。白を基調とした衣装で登場。
一曲目は前回のvol.37で発披露した「空想旅行団」から明るく楽しくスタート。
衣装と楽曲のイメージがまさに「旅行団」という世界観に合っている。
こういう世界観の作り方は昇格してから、彼女達の秀でているところ。
MCでは正直、やりづらい雰囲気である事を語りつつもそれを言い訳にせず懸命のステージを見せる。
なお前回から「航海の章」と称してステージを展開。
それに合わせたセットリストを展。
そこでもってきた二曲目は「奇跡の海」(坂本真綾)
バラードを歌わせると、非常にうまいめるほりならではの選曲。
どっぷり彼女達の歌声に聴き惚れてしまいました。
……いやぁ素敵だわ。
そしてラストは「箱庭」
それこそ昼でめるほりのファンでもある天使病が「箱庭少女」を完結させたタイミングでのこの選曲。
タイミングいいと思ってしまったのは自分だけでしょうか(笑)
こうしてめるほりのステージは終了。
下位とは言え、安定したステージを見せてくれました。

・8位:石戸なつみ
前回7位から1ランクダウン。なーここと石戸なつみ。
前回は優勝を狙う宣言をしましたが、ちょっと残念な結果に。
さてこの日の衣装は白いドレス調の衣装……2月のワンマンの時に披露した衣装である。
そんな白なーこで始まる一曲目は「Snow Dust」
白い衣装で「Snow Dust」……色んな意味でイメージピッタリ!
今までの熱いなーこのイメージとは一転、この楽曲からステージが始まったのはいい意味で意表をつかれました。
さてMCで色々語るなーこ。
嫌になったり落ち込みそうになったら、酒を飲むか(笑)楽曲に想いをぶつけて反映させるとの事……。
……で、二曲目はそんな自分の気持ちを反映した楽曲で「人魚姫」を披露。
なーこにしては珍しいバラードだけど、これがまたいい。
こうしてここまでは、これまでのなーことは違うところを見せてくれました。
2月のワンマンを経て、成長しているところをハッキリと見せてくれました。
……が、それでも初心は忘れてはならない。原点を大切にしなくてはならない……。
……という事で、ラストは「WHITE OUT」
理由付けはともかく(笑)やはりこの楽曲がラストに来ると安心できます。
こうしてなーこのステージは終了。
果たして目標とする優勝に一歩近づく事が出来たのでしょうか……。

・7位:桑名美沙子。
前回6位から1ランクダウン。美沙っちぃこと桑名美沙子。
3回連続6位から1ランクダウン後退……しかし1ランクしか落ちないところが、美沙っちぃの凄さなのか!?
さてそんな美沙っちぃだが、今回は意外な選曲が続いた。
一曲目「decision」(浜崎あゆみ)
1番のところはロビーで歌いあげた美沙っちぃ。
その後、ステージに上がるという構成。
美沙っちぃとあゆ……どちらも歌姫。確かに相性はいいかもしれない。
続いて二曲目は「sister's noise」(frip side)
とあるアニメの主題歌ですが(笑)これを選曲したのは意外。
美沙っちぃのこれまでのスタイルを考えると、どちらかというと考えにくい方向性。
しかしこれらのセットリストからも、これまでの安定感からの脱却を計りたい美沙っちぃの気合が見え隠れする。
そして今回最も会場が沸いたのがラスト……「ペガサス幻想」(MAKE-UP)
イントロが流れた瞬間の「えええええっー!?」というどよめきにも似た歓声が印象的だった。
まさかまさかの「ペガサス幻想」……これには誰もが驚いた。
しかし美沙っちぃが歌うとこうなるんだというのは分かりましたし、そして迫力があった。
こうして全曲カヴァー構成、しかも意外性を見せた美沙っちぃのステージは終了。
果たしてこの位置からの脱却はなったのか!?

・6位:森永まみ
前回2位から4ランクダウン。まみぴょんこと森永まみ。
復帰後、好調が続いていたが、ここにきて一息と言ったところか……。
さてこの日の衣装は、最近、話題を掻っ攫った某美少女戦士の下着……を彷彿とさせるような衣装。
(決して下着ではないので誤解なきよう)
まずいきなり序盤はメドレー構成。
オリジナル楽曲が非常に多い、まみぴょんならではの構成である。
こうして序盤を終えたまみぴょん。
ここで一曲、オリジナル(?)を披露。
まぁ厳密には替え歌なんですが(笑)
そのタイトルは……「森永ぼっち伝説」(笑)
元歌はアニメ「美少女戦士セーラームーン」の主題歌「ムーンライト伝説」なんだけど……。
酷い歌詞だ(笑)
高校時代、友達がいない一人ぼっちのまみぴょんの事を自虐的に歌った楽曲なんだけど、歌詞が酷い(笑)
わざわざフリップを用意して歌う用意周到さ。
一時は芸人を名乗っていただけあって、本当に面白いわ……。
彼女がただのアイドルとは一味違うところを見せ付けた瞬間だと思います。
ラストは「トルネード」できれいに締めて終了。
正攻法、変化球織り交ぜたまみぴょんのステージはこうして終了。
エンターテイナーとしての、まみぴょんの真骨頂を見たステージでした。

・5位:みく16歳
前回5位から同ランクキープ。
さて今回はナースの衣装で登場……だが、何かがおかしい。
人数がまず違う(笑)
いつもは3人なのに4人。
そしてスペック(中の人)が違う(笑)
前回は自作自演の「みく16歳的ぢゃ☆ベストテン」をやった彼女達。
今回は半月早いエイプリルフールをテーマにした「嘘」
早速ネタ晴らしをすると……以下の4人でステージを演じた。

みく16歳→本山由乃
るか20歳→荊城チカ
りん14歳→東雲葵
めいこ→かんな

久々のめいこ姉さん復活。ちなみに今回りんの中の人をやった東雲葵嬢は一昨年11月「ぢゃ☆ベストテン vol.29」でぐみちゃんで一回登場しているレアなサポートメンバーである。
そんな中の人がシャッフルされた、みく16歳。
セットリストはほぼいつもと同じなのに(笑)小ネタ満載で会場を沸かせてくれました(笑)
一応セットリストを書くと自己紹介ソングの「みっくみくにしてあげる」→「ルカルカ☆ナイトフィーバー」→「RING×RING×RING」→「-Meiko Paradise-」
MC(?)挟んで「ロマンスが欲しいの」→「ワールズエンド・ダンスホール」の流れ。
でも「-Meiko Paradise-」は久々に聴いたので、どこか懐かしさすら感じた。
こうして存在自体が壮大なネタと化したみく16歳のステージ。
いつもと違った趣で楽しませてもらいました。
今年に入って小ネタ満載のみく16歳。果たして今回の結果はいかに……。
以上、みく16歳のステージでした。

・4位:ひゞかな
前回8位から4ランクアップ。
巻き返しに成功したひゞかなの二人。
さて今回のステージ、客側の様子が違った……。
実はこの日「ケモノパラダイス」のPV撮影が入ると事前に予告。
そこでTwitterなどで客側に動物の耳を用意するようにお願いしていたのだ。
その結果……多くの客が動物の耳をつけて待機するという、まさに「ケモノパラダイス」な状態になった。
そんな訳で一曲目はもちろん「ケモノパラダイス」
もちろん大いに盛り上がるのですが、この日は会場が皆、ケモノだったので更に盛り上がりました。
ただ……ケモノではなくて、ある意味「ケダモノ」の集団だったような(笑)
そんな訳で妙なテンションのまま「ケモノパラダイス」は終了。
続いて二曲目「夢現」
静かな歌いだしから、急にポップな曲調になる同曲。
普通に聴いていて、凄い難しいのが分かる。
作曲を担当している奏っぽ☆のセンスは本当に独特なものだと思う一曲……。
それを歌いこなす響己も凄いのだが……。
そんな訳でPV撮影もあった影響で今回は二曲で終了。
しかしそれでもPV撮影で客層が動物の耳をつけていた事に大満足なひゞかな。
果たして今回の結果はいかに……。

いよいよトップ3!
果たしてどうなったのか!?

・3位:まかべまお
前回4位から1ランクアップ。まおまおことまかべまお。
昨年末からの好調をキープしてベスト3返り咲き。
本人は「久々のベスト3」と言っていたけど、前々回も3位なので実は久々でもない。
もっとも前々回が4ヶ月前(昨年11月)なので、感覚としては久々になるかもしれない。
この日は黒い衣装に身を包み、妖艶なイメージで登場したまおまお。
一曲目「モノクロームシンパシー」からスタートする。
最初からいい感じで盛り上がる会場。
実はこの時、若干空気は薄かった。
空気が薄い時に苦戦する傾向があるまおまおだが、この日は違って見えた。
もう何度も空気が薄い中で歌い続けたから鍛えられたか!?と思うくらい。
絶好調な立ち上がり。
しかし客層を驚かせたのは二曲目。
今年に入り新しい事にチャレンジするというまおまお。この日も今まで披露した事ない楽曲をカヴァーで披露したのだが……。
歌ったのが「目を閉じておいでよ」(BARBEE BOYS)
会場内がどよめいた(特に30代後半より上の方々・笑)
選曲が渋い!でもメチャクチャ、カッコいい!
本来なら男女のツインヴォーカルの楽曲なんだけど、まおまお一人で艶っぽさと、カッコ良さを見事に演出していた。
最近のまおまおのこのアクティブな姿勢はこれまでに無い一面を見せてくれているから素晴らしいと改めて思う。
そしてその後は三曲目「LOVE Distance」→ラスト「タブロイド」という流れ。
オリジナルの楽曲数が増えて、自然とセットリストの構成にも幅が広がりつつある。
少し前までは新曲ラッシュの勢いがあった感があるけど、今はその新曲が定着しつつあり、更に新境地を広げるという新たな一面を開拓しつつあると思う。
非常に見ごたえのあるステージを見せてまおまおのステージは終了。
このまま上位常連として残れるか……注目である!

そして残るは2組!
連覇継続か!?それとも返り咲きか!?
2位に名前が呼ばれたのは……。

・2位:デカシャツ喫茶
前回1位からの1ランクダウンで連覇は2でストップ。
ランクイン以後では初の優勝を逃す結果となったデカシャツ喫茶の二人。
しかし二人の顔に悲壮感は無く、この結果をごく自然に受け入れている様子だった。
一曲目「before daybreak」からスタート。
しかし前奏がいつもの聴き慣れているバージョンではなく、スローテンポから始まるピアノバージョン。
彼女達の代表曲である「before daybreak」も前奏にちょっと工夫をこらすだけで全く違う印象を感じるから不思議です。
でも前奏は静かだったけど、中盤、サビと盛り上がる様はさすがの一言。
相変わらず超名曲であると感じる。
続いて二曲目「ふわり、ひらり。~sweet dream memories~」
デカシャツ喫茶のバラードの定番と言って過言でない同曲。
そういえば時期的にも、この季節に合っている楽曲なのである。
聴くたびに心暖かく……だけどどこか切なくなるバラードに心が洗われる気持ちになる。
こうして楽曲が終わって、楽曲の余韻に浸っていると……とっても面白おかしいMCの時間に(笑)
毎回思うけどヨツイさんのどこへ行きたいのか分からないトークはある意味天才だと思う(笑)
それ以上に的確にツッコミを入れるシノンさんの、相方を冷静に見つめる姿は神だと思う(笑)
さて二曲目も時節柄、とてもこの時期にピッタリの楽曲でしたが、三曲目もいい楽曲を選曲した。
歌ったのは「ダ・カーポ~第2ボタンの誓い~」(yozuca*)
ゲームやアニメ化した「D.C. ~ダ・カーポ~」の楽曲です。
普通に卒業シーズンを彷彿させるいい楽曲です。
まさに3月半ばのこの時期にピッタリの良曲です。
デカシャツ喫茶のカヴァーはオリジナルとはまた違った彼女達の歌声、ハーモニーがきれいで聴き応えがあるので素敵です。
でも楽曲が終わるとヨツイさんが面白いのは何故だろう(笑)
そしてラストは実はこの「ぢゃ☆ベストテン」では初出しになるオリジナル……「きせきのつるぎ」
記憶が確かなら、デカシャツ喫茶初のオリジナル楽曲だった同曲。
まさにデカシャツ喫茶の原点がここにある名曲!おかやん。サウンドのキレも素晴らしい!
デカシャツ喫茶の場合、オリジナル楽曲のコンセプトが終始一貫してブレていないから、どの楽曲も安心して聴ける。
だからこそカヴァーも活きるし、オリジナルも栄える。
改めてそう思ったステージでした。
以上、デカシャツ喫茶のステージでした。果たして次回は返り咲けるのか……。

……こうして残ったのはあのユニット。
彼女達にしては久々の戴冠と相成りました……!

・1位:大和撫子
前回3位から2ランクアップで4回ぶり(8ヶ月ぶり)の返り咲き!
これで通算11回目の優勝を飾った、やまなでこと大和撫子!
(司会~ずのあをいちんに聞かれた時は「半年振りの優勝」って言ったけど間違えていました。すみませぬ)
見事なまでの返り咲きに沸く、最前の固定ファン層・チームやまなでの皆様。
そしてステージに3人が上る……が、3人の立ち位置がいつもと違う。
いつもは基本センターのリーダー・牡丹が、上手の百合とチェンジ……。
実はこれ、牡丹がダンスの練習で全治2週間の怪我を足に負ったための処置……ご愁傷様です。
そんな大和撫子、一曲目から「大和魂~日本の力~」を持ってきました!
自身久々の優勝のお祝いという事もあったんでしょうが……ここだけの話、実はこのライブ当日が誕生日前日だった自分を名指しして祝うと言ってくれたり(照)
本当にお気遣いありがとうございます。
何はともあれ一曲目から日本酒を会場の皆で飲んで、大盛り上がりでスタートしたこのライブ。
この日のやまなでの衣装は初期からの和装スタイルに、やまなで法被という姿。
それこそ今回のレポートで何度も出ている気がするけど「原点」の姿そのもの。
セットリストもそれに準じて二曲目「桜撫子」→三曲目「大和万華鏡」と続く。
久々にやまなでが鳴子を持って踊っているのを見たような気がする……。
だけど久々でも変わらない高いクオリティがそこにはあった。
続いてMC挟んで四曲目に前回発表した「devotion」
三人でのやまなでの真骨頂をこれでもかと見せ付ける圧巻のステージがこうして続いた。
そしてラスト一曲……。
ここで若干長めのMCが入る。

話題は三年前に遡る……そう3.11の事、そしてその後行われたチャリティーライブの事である。
三年という時を経て、色々思うところ、考えたところ、そして……あの日のステージの事。
三人はそれぞれ思いを馳せて語ってくれた。
その三年前、チャリティーライブで大和撫子が最後に歌った曲がこの日最後の一曲だった。
あの日と同じように牡丹の手にはサビの部分の歌詞が書かれているボードがあった。

「ONE FOR ALL」

大和撫子最初のオリジナル曲であり、初期の代表曲。
そして……三年前、被災地への祈りを込めて皆で歌った想いが込められた一曲である。
会場は当時と違うが、三年の時を経て神楽坂で再びあの日と同じ景色が蘇った。

「目の前に広がってる この世界に負けないように 強く笑って生きていこう 自分を信じて」 
「目の前に続いていく この世界の果てまででも 行ける気がしているのは 皆がいるから」
(「ONE FOR ALL」歌詞抜粋) 

当時のような混乱は関東圏は殆ど無くなり、今ではすっかり当たり前にライブがある生活が戻った。
だけど今でも、東北の被災地では復興の最中の箇所もあり、震災の傷跡は残っている。
あの時の自分達に出来た事……伝えたかった想い。決して風化しないように、忘れないように……。
彼女達の想いと、会場の想いが一つとなった瞬間でした。
こうして大和撫子の想いを乗せ、「ぢゃ☆ベストテン vol.37」のステージは全て終了しました。

なおこの日は小泉千秋卒業に伴い、脱落システムは稼動せず、このまま物販。
「ぢゃ☆ベストテン vol.37」はライブの余韻が残る中で、無事終了となりました。

●総括

今年に入って一部のランキングを除いて、動きがだいぶ少なくなり、上位、中位、下位の形成が固まりつつある……と言った見方でしょうか。

まずは優勝した大和撫子。
4回ぶりの11回目の優勝おめでとうございます。
でも大和撫子って、連続して3回までは優勝逃した事はあっても、4回以上逃した事は無いから、やっぱり凄いと思うんですよ(笑)
今回も3回(半年間)優勝を逃したけど、それ以上はあけなかった……。
確かに連覇を飾ったり、優勝回数が多いのも単純に凄いけど、そのままずるずる後退しないのが彼女達の凄いところだと改めて思います。
前回の「devotion」を出したタイミングはバッチシだった事が証明された今回の優勝だと思います。
ただ今回の優勝は、恐らくこれまでで一番、苦しい返り咲きだったのではないかと思います。
優勝していない間、初めてのベスト3陥落もあり、誰もが「大和撫子の時代が終わるのか?」とどこかで思っていましたが……ここから巻き返すあたり「女王」なんだと改めて思う次第です。
今回のステージに目を向けると……文句のつけようがありません(汗)
自分がカヴァーソング否定派という観点抜きにしても、あの構成は大和撫子の魅力を知る上で十分魅力的なステージです。
最近は多少、多方面に手を広げすぎた感もあり、三人でのステージに集中できない側面もあったかもしれませんが、今回に至っては完璧でした。
今回は本当に原点に立ち返ったような衣装、前半の構成があり、だけどその中で「devotion」も織り交ぜつつ、止まっているだけじゃない進化している一面を見せられたと思います。
ここまでの流れがあったからこそ、ラストの「ONE FOR ALL」の感動に繋がったのではないでしょうか。
正直「ONE FOR ALL」の部分だけは、点数抜きにして考えたいけど……これは本当に良かった。
あの瞬間だけは、このイベントが投票制ライブという勝負の場だという事を忘れ去れる力を持っていました。
いや……厳密には投票制とか関係なく、彼女達が純粋に想いを伝えたい、届けたいという気持ちが、会場にいる全ての皆様の心を打ったのかな……そう思いました。
今回のようなステージが出来るうちは、大和撫子は「女王」として健在だと思います。
あとはこれでメンバー5人での出場待望論も一気に黙らせた感も……とにかく圧巻でした。

ただ大和撫子が今後も磐石かというと……それにストップをかける存在が今は増えた。
その筆頭格が今回2位、デカシャツ喫茶。
連覇が止まったのは残念。三連覇はなかなか簡単には獲れないという事です。
※ちなみに三連覇以上の達成者は、桜川ひめこ(vol.5~7)、noisy(vol.13~17/四連覇)、大和撫子(vol.24~27/四連覇、vol.31~33)の3組4例。
ただデカシャツ喫茶は今回の結果を受けて、大和撫子が「女王」たる所以を肌で感じ取った事は間違いないと思います。
もっとも大和撫子に敗れたとは言え、点差は400点……十分、逆転可能な範囲につけています。
これからいくらでも逆転のチャンスはあるので、必要以上に悲観しないでいいと思います。
さて今回のセットリストについて言うなら、秀逸。
カヴァーソングもテーマがハッキリしていて良かったし、ラストにAnB初出しの「きせきのつるぎ」も良かったと思います。
既存曲の良さと、カヴァーでの新たな一面を出す事に今のところ成功していると思います。
しかし本当の勝負はここから。
今回で出場は4回目で、上位でお馴染みのメンバーという事になってくると、そろそろ既存のオリジナル楽曲の新鮮味は徐々に薄れてきます。
デカシャツ喫茶のオリジナル楽曲の数は十分あるとは言え、メチャクチャ多い訳ではないので、今後セットリストの構成が重要になってくるはずです。
そんな中で「before daybreak」のピアノイントロver.が用意出来たのはいい傾向かと。
あと二ヶ月あるので、その間にどういう構成を頭絞って考えてくるか楽しみなところでもあります。
あ、MCは今のままで十分面白いので大丈夫です(笑)

続いて3位、まかべまお
突っこんでしまいましたが、ベスト3は久々じゃありません(笑)
ここのところ、3→4→3と上位に安定してきました。
当初はそれこそミニアルバムにおける新曲ラッシュ効果と思っていました。
しかし最近の彼女……特に今年に入ってからのまおまおを見ていると、何かが違う!というのを感じます。
前回の「引力」のピアノver.、今回の「目を閉じておいでよ」もそうでしたが、これまでに無かった一面を見せる事で、自分の新たな魅力をアピールする事で引き付けているように見えます。
良く考えたらまおまおも今年で「ぢゃ☆ベストテン」三年目です。実は大和撫子、ひゞかなに続いて古株三番手です(笑)
そりゃこのイベントの戦い方も十分熟知している訳です。
経験がそのまま経験値になっている好例だと思います。
そんなまおまおの今後の課題は、やはりセットリストの構成。
最近はオリジナルが昨年末のミニアルバムの楽曲中心にあると思いますが、もっと既存曲とごっちゃにしていいと思います。
後は「タブロイド」をこのままキラーソングとして育て上げるのか?
楽曲の扱い方とアグレッシブな姿勢次第で優勝を狙える位置にいると思うので、もう一踏ん張りして欲しいところです。

さて4位以下を見て行きましょう。
ただ今回はこの上位3組が抜けていて、以下がやや団子状態の印象。
ここで食いつけるかが4位以下は重要だと思います。

4位・ひゞかな。PV撮影の試みは面白かった。
ランキングもまた上がったけど、前回披露した「例えば、恋に似ている」の効果はあったと思います。
ただ二曲はPV撮影あったとはいえ若干物足りなかったか……。
そこが気になるところでした。

5位・みく16歳。小ネタ満載すぎでしょう(笑)
今年に入ってからどうした!?というくらい、小ネタを詰め込み過ぎてどうした!?と思ってしまいます(笑)
ここのところ中位安定しているけど、パンチ力が何か欲しいところ。そうすれば上も見えてくる。
ただそろそろ「ロマンスが欲しいの」→「ワールズエンド・ダンスホール」は崩していいかと……。

6位・森永まみ。やっぱり芸人さんなのでしょうか?(笑)
「森永ぼっち伝説」は強烈だった。「まこにざんねんですが~」というネタソングがあるのに、更にぶっこんできましたか(笑)
でもまみぴょんの明るく楽しいキャラクターはこのイベントにとって不可欠。
今回は4ランクダウンと残念だったけど、中位という位置に油断せず、また上位をうかがって欲しいと思います。

7位・桑名美沙子。選曲がどれも意外すぎ。
必要以上にオリジナルに頼らない美沙っちぃならではのセットリストだけど、彼女の高い歌唱力という下支えがあって出来る芸当。
そういう意味では自分の持ち味を理解しつつ、ある意味チャレンジなのだと見ています。
とにかくこの位置を抜け出すのに対して、必死にもがいている様子は分かります。まだまだ頑張って欲しい限りです。

8位・石戸なつみ。今回の順位はそこまで気にしないでいいかと。
今回が2月のワンマン後初の「ぢゃ☆ベストテン」だった訳です。そんな中で「人魚姫」を持ってきたのは良かったかと思います。
原点を大事にしつつも、これまでとは違うなーこを見せる事が出来たステージでは無いかと思います。
さぁ勝負はこれから。オリジナルの曲数が増えた今、セットリストの構成はこれまで以上に重要になってくるはずです。

9位・Ma:rchen-holic*。ステージは安定しているんだけどね。
めるほりの世界観もだいぶ客層に浸透している割に、下位安定して抜け出せないのはもどかしいところ。
だけど「空想旅行団」などオリジナルも秀逸なので、キッカケが掴めれば……と言ったところ。
それでも昇格以来、一度も脱落せず丸2周年を迎えた粘り腰は賞讃に値する。3年目は飛躍のシーズンにしてもらいたいところです。

昇格組・福井うらら。第一声は「そうきたか」に尽きます。
これまでの昇格組のセオリーを逆で行く戦法。いきなりカヴァー、しかもバラード三曲でまとめたのは驚いた。
度胸が無いと出来ない芸当ですが、一方で今のオリジナルが彼女の歌いたい歌の音楽の方向性にそぐわないため、こうなったのかとも推察できます。
正直言うと今回のステージの評価は分かれそうだけど、彼女の高い歌唱力は誰もが認めるところ。問題はこの歌唱力の活かし方……どう出るか注目です。



なお今回10位で卒業した小泉千秋については、このレポートでは語るのを控えます。
別途、レポートの番外編でも書く予定なので、お時間があったら、そちらを読んでください。



そんな訳で大和撫子が久々に返り咲きを果たし、11回目の優勝を飾った今回。
「女王健在」を示してくれました。

しかし2位のデカシャツ喫茶を始め、虎視眈々と優勝を狙っている出演者も多数。

果たして大和撫子は再び息を吹き返したのか!?
それを止めに入る出演者は現れるのか!?

連覇か?返り咲きか?それとも初優勝か……?

次回、2014年5月17日「ぢゃ☆ベストテン vol.38」

吹き飛ばせ五月病!
一足早い夏がここから始まる……!