【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第37回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
3月も中旬になり、徐々に暖かい日が増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
もうすぐ本格的に春を迎え、陽気な気候に包まれて、心もウキウキしている方が多いのではないでしょうか。
しかしそんな春の優しい陽気だけが、我々を迎える訳ではなく「春の嵐」が吹き荒れる事も多々ある……。
そして神楽坂の地にも「春の嵐」は吹き荒れる……。
そう「ライブバトル」という名の「春の嵐」が……。
今回は初出場無しの出場経験者のみ7組の対決!
熱い戦いの果て、果たして我々が見た光景……それは眩しい勝者の輝きと、敗れた者の影がくっきりと分かれる光景だった……。
「春の嵐」吹き荒れる神楽坂!
誰の上にどこよりも早い桜は咲き乱れ、そして散っていったのか……。
早春の一大決戦!「第37回イカすアキバ天国」の模様をレポートいたします。
●開演前
既に開場前から数人の列が出来ていた。
昼のイベントの開場前の時間にしては長蛇の類に入るだろう。
会場の中に入るといつものように一部の出演者が待機している。
前回お会いした方もいれば、お久しぶりの方もいる。
戦いが始まる前の、ほんの一時の和やかな時間……。
やがて会場は人が集まり、徐々に熱気が溢れていく。
開演5分前、出演順を決めるアミダくじの様子を映し出す。
奇妙なアミダくじの行方に目を見張る客層たち。
そして流れるOP映像。
いつも昼では起こらない手拍子が自然発生的に起きる。
やがて爆発音と共に映像は終わり、OPアクトへと流れ込む……。
出てきたのは、あの二人だった……。
●OPアクト
前回からOPアクト担当になったひゞかなが登場。
響己はいいけど、奏っぽ☆は着ぐるみでベースだからちょっと違和感(笑)
OPは「四捨五捨」
毎度お馴染み「1、2、3、ひゞかなー!」コールで盛り上がる。
こうしてあっという間にOPアクトは終了して、ひゞかなは一旦はける。
入れ替わるように司会(兼出演者)のFICE登場。
毎度恒例となる投票ルール説明、諸注意を経て、いよいよ本編開始となる。
いよいよ会場が客でいっぱいになった中、3月の戦いの火蓋は切って落とされようとしていた……。
●本編
・1番手:荻野アサミ(出場:3回目)
まずトップバッターで登場したのは、大阪からやってきた荻野アサミ嬢。
年に一回ペースで出場を続けており、今回が3回目の出場となる。
過去、3位入賞実績があるが、今回も狙うは3位とやや目標が控え目(笑)
そんな彼女だが今月頭にレコ発も終え、新曲が音源化されて絶好調。
一曲目はそんなレコ発されたCDにも入っている「月の明かりのファンタジー」からスタート。
実はオリジナルの楽曲が非常に多いアサミ嬢。
意外と楽曲のジャンルも幅広い。
この楽曲はどこかキャッチーなんだけど、どこか切なさも漂うような楽曲である。
だがアサミ嬢、二曲目は敢えてオリジナルではなく、FICE潰し(笑)を狙うと宣言。
目下、アサミ嬢の中ではFICEをマークすべきと判断していた模様。
しかし2対1では敵わないので、一人ずつ潰す……という事でひよちんをターゲットに。
いや厳密には……華原ひよ美潰し(笑)
……という事で二曲目「I'm proud」(華原朋美)
そうきたか(笑)しかし歌は本当に上手いのが良く分かる。
歌で感心させて、またMCでも笑わせてくれるので話術もうまい。
しかしMCも一般的な関東圏の人間が、関西圏に抱いているようなコテコテのものではなく、普通に面白いMCなのである。
ラストはレコ発のタイトル曲でもある「ひとりかくれんぼ」
アサミ嬢が出演した自主制作映画の主題歌でもある同曲。
歌詞はちょっと暗めだけど、ポップな楽曲である。
こうして楽しいMCを織り交ぜ、アサミ嬢のステージは終了。
果たして久々のアキ天、どんな結果になったか。
ちなみに……今回は会社の研修で上京していたので、交通費がタダとか(笑)優勝したら自腹を切るらしい(笑)
続いての出場者は昨年11月以来、2回目。
果たして2回目のアキ天で彼女が表現したものとは……。
・2番手:駿河侑夜(出場:2回目)
2番手は「侑夜様」こと駿河侑夜嬢。
初出場のトップバッターに続き、今回は2番手と前半の出場が続いた。
今回の衣装は彼女が本来の路線とする、男装路線。
前回が女性的だったが、本来の彼女はこの路線が正攻法と言って間違いはないだろう。
そんな侑夜様のステージ、ほぼ全編にわたり歌う。
最初は静かな立ち上がりだったが、中盤から盛り上がるような楽曲で繋げるという展開だった。
楽曲は全て分からないけど、ビジュアル系の楽曲が中心だっただろうか。
途中、ちょっとストーリー調のMCが入るなど、とにかく最初から最後まで殆ど歌いきった。
時にはステージの上から降りて、客席の中心に陣取ったり、とにかくアグレッシブな姿勢を最後まで崩さなかった。
ようやく最後の最後で、いつものキメ台詞「俺様、何様?」→「侑夜様!」のやり取りが入り終了となった。
ステージ後のMCではFICEから「このまま7回出演したら(出演順が一個ずつずれて)トリになる」と言われ、ようやく表情から笑みがこぼれた。
果たして侑夜様、二度目のアキ天の結果はどうなったのか……。
3番手に登場するのは、ここのところお馴染みとなったあの御仁。
今回で三部作のラストという事で、その気合もこれまでと違った……。
・3番手:天使病(出場:5回目)
前回に続いて出場の天使病。
昨年9月の「第34回」、今年1月の「第36回」と続いた天使病の演目、第九話「箱庭少女」
いよいよ三部作のラストを迎えた今回。
これまでの渾身の想いを込めて、ステージに臨む!
以下、セットリスト↓。
「伴奏~キミと奏でるメロディー~」(FICE)
「Celestial Diva」(茅原実里)
「yes,prisoner」(maRIONnetTe)
上記楽曲に載せて、天使病の物語は進んでいく。
物語の結末は……まぁ現地に居た人が確かめてください。って事で(笑)
しかし一曲目にFICEの「伴奏」を持ってきたのは意表をつかれました。
これまでこの業界の歌い手の楽曲をカヴァーしてきた天使病だけど、FICEは念頭にありませんでした。
他の楽曲の繋ぎもこれまでの中では秀逸。
多少聞き取りづらいとされてきた台詞も今回は何を言っているのか聞き取れました。
こうして終わった15分の「舞台」
5回目の出演は今回の出演者の中では最多キャリア。
しかしそれにおごる事なく、今後の精進を最後は誓いステージを降りました。
こうして天使病の「舞台」……「箱庭少女」の三部作は幕を閉じました。
続いて登場するのは1年ぶりの登場。
実績十分の彼女は一体どんなステージを見せるのか……。
・4番手:MicA(出場:3回目)
1年ぶりと出場となったMicA。
2月には別の投票制ライブで優勝するなど好調である。
アキ天の実績はこれまで2位、3位がそれぞれ1回。優勝を目指したいところである。
そしてこの日もそんな彼女を応援するために多くの固定ファン層が足を運んだ……。
白を基調としたかわいらしい衣装に身を包み、MicAちゃんは登場。
一曲目、いきなり歌ったのは「☆RunRunWay☆」
彼女の代表曲と言って過言ではない同曲。
いつもなら締めの一曲としてもってくる事も多々あるのだが、今回はなんといきなり持ってきた。
もちろん会場もつられるように盛り上がる。
続いて二曲目は「PIO」
別名・MicAのお散歩ソング。
同曲で客が左右に歩いたり、時には出口に向かって歩いたり(笑)結構自由な楽曲。
しかし2番に入ると、急に高速で楽曲が流れ出す。
実はこれぞMicAちゃんの秘策「高速PIO」
会場を客がグルグル回る、回る……うんとっても自由だ!(笑)
こうしていつもと一味違う「PIO」も無事終了した。
そしてラスト。
実はMicAちゃん、当初は「☆RunRunWay☆」をラストに持ってくる構想だった。
だが歌っているうち、この楽曲の方がラストに相応しいのではないか……そう思い、セットリストを変更した経緯を語ってくれた。
ラストに歌ったのは「CRAWL」
最近、発表された楽曲だが、これから歌いこめば「☆RunRunWay☆」にも匹敵するくらいの代表曲になる可能性を秘めている。
固定ファン層はもちろん、会場全体も巻き込んで大きな盛り上がりを見せた。
こうして一工夫もこらし、MicAちゃんのステージは無事終了。
果たして彼女の結果はいかに……。
ここから後半戦~終盤へと突入する。
続いての出演者は前回同様後半の出番だが……。
・5番手:遥-yoh-(出場:2回目)
「へちょ」こと遥-yoh-、昨年7月の「第34回」以来の出場となる。
前回は別名「濃厚三連発」(HAL→藤堂はな→おこ)の後と、トリのデカシャツ喫茶の間に初出場なのに挟まれるという、素人目に見ても出演順に恵まれなかった。
果たして今回は……と言ったところ。
前回が金髪のウィッグだったが、今回はフロントだけが水色のウィッグで登場。
そんな彼女が持ち出したのは……メドレー。
「知っていたら歌ってください」と冒頭に言った後、殆どの時間歌い続ける……。
2番手の駿河侑夜と違うのは、MCをストーリー調にするなど、楔も入れない点だ。
しかし確かに知っている曲がちょいちょい入ってくる……主に某動画サイトで有名な歌を中心に(笑)
これだけお気付きの方はいるかもしれないが、彼女が歌ったメドレー……「ニコニコ組曲」と呼ばれるもの。
この界隈にいれば、嫌でも一度は耳にしたような楽曲ばかりが流れてくる。
なおこの組曲、幾つかバージョンが存在するが、彼女の今回歌った組曲は初期の方と思われる。
そしてこの組曲……長い(笑)
記憶していただけで10分は超えていたと思う。
案の定、この「ニコニコ組曲」だけで終わりかと思われた。
しかしこのまま終わる事無く、自作自演のアンコール演出(笑)
残り少ない時間でラストに「Amaretto」を持ってくる。
何度聴いても、この楽曲は素晴らしい。
遥-yoh-の代表曲をラストで締めて終了という流れとなった。
こうして遥-yoh-にとって、二度目のアキ天は終了。
果たして結果は……。
そして6番手に登場は、連続2位を獲り続けている彼女……。
並々ならぬ決意と闘志を胸に、ステージに向かう……。
・6番手:神戸しのぶ(出場:3回目)
前回、前々回の2位、神戸しのぶ。
必勝を期して、ステージに立つ!
黒を基調としたその衣装はまさに戦う女の姿そのもの!
ステージに向かう姿は、さもプロレスのリングに立つレスラーの如く堂々としているものだった。
(実際に最前の某氏もリングインのように、ロープを広げる動作をしている・笑)
一曲目に歌ったのはカヴァーで「HOOLY BLOOD」
歌ったのは……あの閣下で有名な聖飢魔Ⅱ。
神戸ちゃんらしいロックな選曲だった。
なおこの楽曲のテーマは「戦い」であって、前回のAnB後、彼女自身このイベントを「戦い」に見立てて想いを込めて歌ったという。
知名度は低いかもしれないが、彼女の今回に賭ける心意気が伝わってくる一曲だった。
この後、MCを挟み、二曲連続で攻める。
二曲目は新曲の「世界のどこかで鐘がなる」
前週のBDライブでレコ発となった同曲。
まだ発表して間もないが、既に前奏とラストで客が左右に動く振り付けは名物となりつつある。
客との一体感はバッチリの楽曲である。
そしてラストに持ってきたのは「タマシイ・トラベラー」
今の彼女にとっての代表曲かつ、想いの丈が詰まった一曲だろう。
客席で鳴り響く地団駄が心地よく会場内に響く。
ステージの上では熱唱しつつも、ロックなスタイル全開で時には中腰になって会場を見渡し、とにかく訴えかける。
楽曲も終盤になると、サビの歌詞の合唱も自然発生的に起きた。
まさにタマシイを込めて、ぶつけてきた神戸しのぶのステージは終了した。
彼女のタマシイを込めた叫びは果たして、夜へと届いたのか……。
ついにトリ。
トリに登場したのは、前回はまさかのトップバッターだった司会兼任のこの方たち……。
・7番手:FICE(出場:2回目)
主宰だけど昼は2回目、FICE。
今回もガチなのかコーラス隊の二人と、着ぐるみダンサーズも二人引き連れて登場。
一曲目は「接吻」
FICEの中では王道中の王道の一曲からスタートした。
もうこの楽曲の盛り上がり具合は、今更説明するまでも無いだろう。安定した滑り出しとなった。
続いて二曲目「緋螺旋」
とにかく一曲目も二曲目も良く動いた。
FICEの王道パターンと言って過言ではないでしょう。
そしてラスト……。
実はFICEにしては珍しく、新曲発表を予告していたのだが、この新曲がとんでもなかった!
タイトルは「視線~Nice chu☆meet you~」
どんな楽曲かと言うと……サビの部分でFICE(及びサポートメンバー)が一人の客をターゲットにひたすら目を合わせるというもの(爆)
サビの部分でターゲットになった客は囲まれて、見つめられて……。
ちなみに初披露の今回では、いきなりステージを降りて会場の奥の方まで客を追跡(笑)
……色んな意味で恐ろしい楽曲が完成した!(爆)
とにかくこの新曲のインパクトだけで十分すぎる、恐ろしいステージでした(爆)
結論:FICEはやっぱりFICEだ(笑)
以上、有無を言わせない破壊力を持ったFICEのステージでした。
これで全7組のステージは終了し、投票タイムに移ります。
全ての客の投票が終わり集計タイムに移行。
果たして今回の結果は……。
●ゲスト
……と、その前にゲストコーナー。
今回のゲストは前回、第36回を優勝した、うーたんこと福井うらら。
夜には初の「ぢゃ☆ベストテン」も控えています。
そんな彼女の30分のステージ。
まずは一曲目「MyWay!」→二曲目「Charm of spring~さくら色のきもち。~」を連続。
二曲目の「Charm of spring~さくら色のきもち。~」は今のところ、彼女の代表曲と言って過言ではない楽曲。
季節的にも非常にマッチしていて、とてもいい選曲だと思いました。
続いてMCを挟んで三曲目「Next Light」
次もMCを挟んで四曲目「魔法の言葉~DAIJYOUBU~」と続く。
オリジナルを惜し気もなく、出してくるうーたん。
とにかくいえる事は歌が上手い。半端無く歌が上手い!
確かにこのイベントに出演する前から、歌唱力には定評があり、自身も歌で勝負すると言い切っているほどなので、歌が上手いのは当然なのかもしれないが……。
しかしこうして30分の長いステージを歌の力だけで、聴き惚れさせてしまう彼女の技量には改めて舌を巻く。
こうして四曲目まで来て、残り一曲ですが、実は彼女、投票タイムの事も考えてMCも長めに取っていたとの事。
彼女のオリジナルは実はどれも一曲の時間が短く、今回のセットリストで普通にやると尺が短くなってしまい、集計に迷惑をかける結果になるというのだ。
そこでMCを長く、長く……。
意外と言っては失礼だけど、MCもなかなか面白い。
本人はMCは苦手と言っていたけど、恐らく「歌と比べたら」苦手の範疇で、普通に面白い話が出来ている。
普段、彼女はMCでも自分の想いを強く語る傾向があると思っていたので、こうした一面は新たな魅力に繋がると思う。
うーたんの新たな魅力を発見した瞬間だった。
こうして敢えて長めにとったMCの後、ラストに「空とキミのメッセージ」(ChouCho)を歌い無事にゲストのステージを終了しました。
5曲中4曲がオリジナルの30分。
非常にいいステージでしたが、こうなると夜はどうなるのだろう……と思った次第。
果たして夜はどうだったのか……それについては「ぢゃ☆ベストテン vol.37」のレポートにて(笑)
以上、福井うらら、ゲストステージでした。
●投票結果→ED
うーたんの長めのMCの甲斐もあり、無事集計が終わり結果発表。
ここからはしばらくひゞかなが進行を仕切る。
しかし慣れていない奏っぽ☆、3位から発表してしまいそうになり、客層からは総ツッコミ(笑)
ちなみに奏っぽ☆喉の調子がおかしくて、変な声だった(笑)そこもツッコミどころの対象だった訳ですが……。
気を取り直して、今回の優勝発表となった。
この激戦を勝ち抜いた優勝者は……。
・MicA
一年ぶりの挑戦で見事に戴冠!
MicAちゃん、三回目の挑戦を「三度目の正直」で見事飾りました!
満面の笑みで優勝を報告するMicAちゃん。
そして応援に駆けつけたファン層の笑顔が非常に印象的でした。
そして2位……。
優勝から約900点差で2位になったのは……。
・神戸しのぶ
……これで3回連続、3回目の2位。
「三代目シルバーコレクター」を襲名する事となりました。
普段、2位ならば歓声が上がっておかしくないところですが、今回は様子が違いました。
ステージの上にいる、神戸ちゃんの姿はどこか寂しげで、儚さすら漂っていました。
今にも泣きそうなくらい、悔しそうな表情を浮かべて……。
しかし「また挑戦して欲しいよね?」という問いかけに、客層からは会場いっぱいの拍手が沸き起こりました。
そんな2位発表のワンシーンでした。
続いて3位となったのは、ちょっと離されましたが……。
・荻野アサミ
こちらは満面の笑みでガッツポーズ!
当初から3位狙いと公言していたアサミ嬢にとっては、目標達成!
喜ぶに決まっております!
2度目の3位となった事で、次の目標は「ブロンズコレクター」(?)と揶揄されつつ、本当に嬉しそうな表情を浮かべておりました。
こうしてEDで「愛鯛」をひゞかなが披露して終了。
無事、表彰式も終わりました。
最後は再びFICEが司会として締めるのですが、ステージ上では珍しく、優勝したMicAちゃんのトロフィーと共に臨時撮影会が開催。
MicAちゃんの満面の笑みとトロフィーが眩しかったです。
※今回の写真はこの時撮影したものです。
しかし一方……物販が始まっても一人、なかなか現れなかったのが、2位の神戸しのぶ。
物販が開始してしばらくしてから、遅れて登場しましたが、その目は真っ赤に腫れていました。
だけど物販の席で訪れた客一人一人に対して、お礼を……そして勝てなかった事に対する彼女なりの謝罪の言葉が聞こえてきました。
一つのライブで優勝と2位を分け合った二人の、あまりにも差のある光と影が交錯していました。
こうして「第37回イカすアキバ天国」は、一つの人間ドラマを描き、幕を閉じました。
●総括
どうしても優勝したMicAと、2位の神戸しのぶが中心になります。
なので今回は敢えて、この二人に関する総括を後回しにします。
まずはトップバッターながら3位に食い込んだ荻野アサミ。
お見事なトップバッターぶりでした。
大阪から来て、トップバッターなので、正直、コンディションを心配しましたが、心配無用だったようで(笑)
セットリストの組み方も上手く、また普通にMCも楽しい。
これだけしっかりトップバッターとしてイベント全体を盛り上げる事が出来ているので、今回の3位という結果にも納得がいきます。
今回はこれで2回目の3位という事で「ブロンズコレクター」にリーチがかかった訳ですが、彼女なら本気で狙いにきそうです(笑)
ただポテンシャルだけ言えば、十分優勝は狙える物を持っているので、本当に二ヶ月に一度の遠征が苦で無いなら、次回からは優勝を狙うべきだと思います。
優勝を狙ったアサミ嬢のステージがどういう物か見てみたいという願望もありますが……。
これからもちょくちょく関東に来ては「大阪に荻野アサミ有り!」というところを見せて欲しいと願います。
続いて圏外の方々。
侑夜様こと駿河侑夜。
まだまだ発展途上、完成するにはいま少し時間が必要かなぁ。
ただ彼女を見ていると「師匠」と敬愛する響己をどこかで意識しているようなステージはしているように見受けられる。
MCでも分かるように、響己を本当に尊敬しているのは分かる。
だけど一度、そこから離れてみるのもいいのではないだろうか。
逆に自分の長所を理解して伸ばす事を試してもいいと思います。
へちょこと遥-yoh-。
まずは「へちょかれさま」と言うべきでしょうか。
「ニコニコ組曲」は確かに楽しいのだけど、どこか慌しくて、15分のステージにおいては遥-yoh-の特徴を引き出せたのかという点では大いに疑問。
セットリストだけで言えば、前回の方が秀逸だと思います。
ただ2回目の出演を経て、このイベントでもそれなりに認知度は上がってきたので、次回勝負と言ったところでしょうか。
楽しいステージと「Amaretto」の良さは健在なので、もう少し丁寧かつ楽しいステージを期待したいところです。
続いて天使病。
自分の世界観を演じきったと言ったところでしょうか。
この「箱庭少女」を通じて、天使病自身、成長した点も、反省すべき点も多く見つかったと思います。
ただ今回のステージはここ最近では、もっとも迫力を感じたので良かったかも。
しばらくは新演目準備期間に入ると思いますが、ちょいちょい頑張ってください。
ちなみに個人的には、天使病の演目を侑夜様に演じて見せたら面白いかも……なんて勝手に今回思ってしまいました。まぁそういう方向も有りなんじゃないかな?
そして主宰・FICE。
「視線」……強烈な新曲です(笑)
それ以外、感想が浮かびません(笑)
前2曲も「視線」への布石程度にしか思えません(笑)
だけどこういう新曲の活かし方はさすがベテランの域。順位では計れない、ステージの凄まじさを肌で感じました。
ゲストの福井うらら。
改めて歌唱力の高さが再認識出来ましたし、意外に面白いMCは良かったです。
しかし言い方はあれですが、昼でほぼオリジナル30分というのは、夜を控えている出演者らしからぬ「セオリー破り」
実は今回の彼女のステージで一番気になったのはこの点。
これまで短いなりに彼女の性格を考えたら、夜のセットリストも想像は出来たのですが……。
今回、彼女を語るのは、夜の総括でまとめた方がいいので、昼の所感はこの程度にしておきます。
そして……明暗を分けた二人。
まずは優勝したMicA。
おめでとうと言ったところでしょうか。文句無しの優勝だったと思います。
セットリストも完璧。
また応援に駆けつけたファン層の多さ、そして応援の熱量も完璧。
終わってみれば、非常に隙が無い優勝だったと思います。
優勝時のMCでも語っていましたが、多くの客が駆けつけて自分に力をくれたという趣旨の言葉。
まさにそれに凝縮されていますし、またMicAちゃん自身もそれを分かった上で、力を出し切ったのが良かったと思います。
このイベントは客が投票するという特性上、出演者の技量だけでは勝ち抜く事は出来ません。
だからと言って、このイベントの投票システムの特性上、客が多ければそれだけで勝てるとも限りません。
出演者とファン層が一体になって、それ以外の人を多く巻き込んで感動を与えるか。
それでようやく勝ち抜けるイベントだと思います。
今回、MicAちゃんの場合、MicAちゃん自身も優勝したい気持ちを前面に出していたけど、多くのファン層もその気持ちを理解し、心を一つにしてイベントに臨んでいたのが分かります。
恐らく今回の場合、どれか一つ欠けても、きっと優勝出来なかったと思います。
そういう意味では、かなり価値のある優勝と言って過言ではないでしょう。
さて問題は夜。
昼ではこれで通じましたが、夜は一筋縄ではいきません。
今回と同じくらいの気持ち……いや、それ以上の気持ちや、ファン層の団結が求められる場所になります。
少しでも気を抜くと、あっという間に脱落する危険性も孕んでいます。
何はともあれ、今後の戦いっぷりを楽しみにしております。
今、夜にはいないタイプの出演者なので、きっと楽しい事になると勝手に思っていますので(笑)
最後に2位だった神戸しのぶ。
……正直、あの時は言葉が浮かばなかった。
今でも、あの時の悔し涙を流す神戸ちゃんの表情が真っ先に浮かんでは消えて、冷静に評価なんて出来そうに無かった。
今回、神戸ちゃんについては敗因を語るというのは、今でも失礼な気がする。
2位。されど2位。それを3回。
昼で2位すら獲れないまま、出場を諦めた出演者が数多くいる中、3回も2位を獲れた事が本当は凄い事。
本来は泣いて悔しがるべきじゃない。むしろこれを誇りに思い、次へのステップへと繋いだっていいくらいの勲章だから。
それくらい「シルバーコレクター」というのは尊いもの。
何故なら少なくとも3回戦って2位にならないと獲れないもの。
確かに狙って獲るようなものじゃない。だけど「シルバーコレクター」は諦めないで挑戦を続ける者の証でもあると思う。
今の神戸ちゃんにとって「シルバーコレクター」は嬉しいものではないと思う。だけどこれを勲章に出来るかは、これからの神戸ちゃん次第。
このイベントで優勝して夜に勝ち上がる事で、悔しさを晴らしてもいい。
またそうでなくても、色んなライブで実力見せ付けて「アキ天は神戸ちゃんでも勝てないのか」と他の出演者や客層にアピールしたっていい。
色んな悔しさの晴らし方はあると思う。
だからこの悔し涙を力に変えて、神戸ちゃんがまた一歩成長する姿を自分は観たいと思うし、それを願う。
また今回のステージについて、自分から見てどうだったと分析するのは敢えてしないでおきます。
きっと自分に何が足りなかったのかは、あの涙を見ていれば神戸ちゃんが一番分かっているはずだから。
そしてその足りなかった何かを掴んだ時、それは神戸ちゃんが成長する時だから。
……その日が訪れる日がそう遠くない事を、自分は信じています。
こうして「第37回イカすアキバ天国」はMicAの優勝と、神戸しのぶの「三代目シルバーコレクター」襲名で幕を閉じました。
MicAちゃんの「ぢゃ☆ベストテン」そして神戸ちゃんの今後もとても気になります。
それにしても初出場無しのガチンコライブバトル。
本当に見ごたえがありました。
次回は「二度目の初出場」がいたり、着ぐるみダンサーズ対決があったり……楽しみな要素満載です。
そんな訳で昼が過ぎ、夜の戦いを迎える……。
しかし夜はこれまた意外な展開が待ち受けているとは……昼が終わった直後の自分には想像できませんでした。
そんな夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.37」の様子は……。
後日(笑)
※今回の優勝者!
「三度目の正直」で優勝したMicA。栄光のトロフィーと共に……!