1/19、20とライブが連続してありました。
今回はまずその第一弾、AnBぷれみあむぅ presents
『イカすアキバ天国』についてレポートしたいと思います。
●概要、システム
今までは奇数月の第三土曜日に開催されていたFICE主催のライブ「AnBぷれみあむぅ」シリーズですが、これが昼、夜に別れたのが今回の『イカすアキバ天国』(昼の部)と『ぢゃ☆ベストテン』(夜の部)です。
さてこの同日昼夜に行うライブですが、連動企画となっております。
実はこのライブ、共に投票システムがあるのですが、『イカすアキバ天国』で投票1位になったアイドルは、なんと次回から夜の『ぢゃ☆ベストテン』に出演できる権利を得るのです!
一方、夜の『ぢゃ☆ベストテン』で最下位になると、逆に脱落するという厳しいシステムになっております……。
要は昼、夜でワンセットのライブシステムなんですよね。
もっと分かりやすく言ってしまえば、サッカーのJリーグの1部、2部システムと同じですよね。
ちなみに現在の『ぢゃ☆ベストテン』メンバーは従来の「AnBぷれみあむぅ」メンバーのうち5組(これは次のレポートで後述)
つまりしばらくは「昇格」のみ。
数ヶ月はレギュラーが保証されるのだから、実は意外と美味しいシステムかもしれない……(ただしここ数ヶ月の話だろうけど)
何はともあれ、波風立てる事をあまり好まない風潮が強い(と思われる)この業界においては、革新的な試みだと思います。
しかも業界においては、トップクラスのFICEが自らをも巻き込んで推し進める企画ですから、これは注目しないとね……。
●開演前
普段のLive inn Magicの客層とは、多少違和感はありましたね。
やはり普段は別のところで頑張っている皆様が、一同に会しているのだから、当たり前といえば当たり前でしょうけどね。
もっともFICEのお客さん軍団はいつも通り、スタンバイしているのですが(大笑)
とにもかくにも、いつもと違った熱気の中で、OP開始。
スクリーンに映し出される、出演者一組、一組の名前……なんかこれだけで感動しちゃいましたね(笑)
そして出てきたのは……主催で司会でもあるFICEのお二人でした。
●OPアクト
まずはFICEの二人がこのイベントの趣旨と投票システムを説明。
その後、早速OPアクト。
歌ったのは「一発」
まさしくここで一発大当たりして、夜に上がっていけ!というライブの趣旨にぴったり(?)な選曲だったと思います。
そしてここからが本番!
いよいよ7組のアーティストによる競演が始まります!
●本番
・1番手:ゅん((・∀・))ゅん
記念すべきTOPバッターで登場は赤、青、黄のカラフル三人組、ゅん((・∀・))ゅん。
一曲目に「絶対領域」を披露。
早速、前方にミラーゅん((・∀・))ゅんが大量発生(笑)
ステージの上と下で見事なステージがダンスが披露される(笑)
さて一曲目→自己紹介と終わったところで、白湯が一旦、ステージから下がる。
そのまま次に二曲目「LOVE&JOY」(木村由姫)となるのですが……。
なんと登場したのは、白湯の衣装を着たドアラ(爆)いや厳密にはドアラの顔した白湯なのか!(笑)
何はともあれ、中日ファンの皆様、お待たせしました!ドアラの登場です(笑)
そんなドアラの奇妙なヲタ芸らしき技の数々に会場はヒートアップ(笑)
そして曲の終了と共にドアラは去り、疲れきった様子の白湯が再登場(笑)
ラストは「微糖☆LOVE」で締めて終了。
相変わらず、電波ゅん((・∀・))ゅんな「講習会」でございました(笑)
・2番手:松本香苗
続いて登場はMarvelYell所属「大和撫娘」松本香苗ちゃん。
すっかりこのキャラクターも定着したけど、それ以上にファンの紫色のハッピも定着したと思う。
ってか、この日は本当に香苗ちゃんのファンが多かった。
(もっとも夜の「ぢゃ☆ベストテン」では、そのうち半数がひめめの赤いTシャツを着ていたりするのだが・笑)
この日は全てオリジナル。
一曲目「現恋歌~うつつ~」→二曲目「万葉Destiny~ふたりの恋模様~」と披露。
以前と比べて歌唱力も上がっているし、表現も豊かになったと思う。
ラストの「大和撫娘ジャパネスク」も難無く歌いきり、ステージは終了。
それにしても一番驚いたのは、和服風の衣装なんだけど、これらを自作も出来ているという事。
今後も自ら製作していくという事で、ステージ以外でも楽しませてくれそうです。
・3番手:ぷちきゅ→
私の本命でもある、ぷちきゅ→は3番手登場。
今回は黒の「○ぷ」Tシャツでの登場です。
一曲目に「ING」を披露し、会場の空気を暖めました。
ちなみにここのMCでは自分達の髪型について「30分かけても地味なセット」と嘆いていましたが、そんな事無いと思うんですが(笑)
続いて二曲目は「Petit☆らぶ」今度は会場の空気を熱くしました。
そしてラストは代表曲「らぶ♡らぶ」で締めてくれました。
オリジナル三連発できっちり終了いたしました。
さてそんなぷちきゅ→ですが、今回の競演者の顔ぶれに少々緊張していたとか……(笑)
まぁ彼女たちらしい感想ですけど、もう2年半やっているんだから、もっと堂々としていいと思うんですけどね。
少なくともこの日のステージの彼女たちを観た限り、他の出演者と比べて遜色は無い、いいステージを披露してくれたと思います。
・4番手:ツキカゲ★センセイ×egg plant
出演者では「ツキカゲ★センセイ」になっていたけど、厳密には「×egg
plant」も必要ですね。
いつも通りの校歌を終えて、一曲目にいきなり「lostmaze」を持ってきたのはある意味奇襲。
本人達曰く「いつもこんな暗い(?)曲調ばかりじゃないですよ」と(笑)
ある意味、このアピールはありですな。
そして二曲目は月一カバーという事で「創聖のアクエリオン」より「Go tight!」を熱唱!
ツキカゲ★センセイのカバーは珍しいのですが、このイベントでこれで勝負をかけてくるとは……。
ラストに「リセット」で締めましたが、この構成は想定外。
いつものツキカゲ★センセイを知っている人なら、「Planet
Re:Birth」あたりは来ると思っていたでしょうな……。
しかし「奇襲」だからと言って、クオリティは全く落とす事が無いのが、彼女たちの凄さたる由縁。
いい意味で期待を裏切ってくれた、いいステージでした。
・5番手:井万里きよあ
5番手として登場したのは、きよたまこと井万里きよあ嬢。
ピンクを基調とした衣装で登場。
一曲目に正月という事もあり「MICO☆ROCK」を歌います。
それにしても意外と口上を言える人が多いんだね。この曲。
続いては彼女の代表曲「好きになっちゃいました」
この曲も結構、定着してますよね。
さてやや長めのMCを挟み、ラストは「君はマシュマロ」を披露。
そういえばこの三曲を続けて聴いたのは久々かもしれない。
実は定番中の定番、手堅くまとめた感のあるきよたまでした。
ちなみに今年は故郷、福岡でのライブも早々に決まったみたいです。頑張って欲しいですね。
・6番手:panier
続いて登場するのは、panierのお二人。
相変わらずダンスのキレは抜群である。衣装も結構、かわいい。
歌ったのは「Cheering」→「どっきどきぃ☆★☆ 」→「ギュっと抱きしめて」の三曲。
どの曲も明るくて、元気が出る、とっても楽しい感じの曲である。
もう会場全体ノリノリでいい雰囲気です。
ただ惜しむべきは、最前のスーツ姿のいけ殿が見事に口上をすっぽかしたところだろうか(笑)
ただしこのいけ殿、とっても美味しいいぢられキャラで、panierにも某きゃんでぃ達にも罰ゲームを喰らってました(笑)
逆にこの和気あいあい(?)とした雰囲気は良かったかもしれないねぇ。
あまりきちんと今まで、panierを観ていなかった私ですが、十分楽しめました。
・7番手:d-trance
ラストに登場はd-tranceの三人。
でも以前観たときとはメンバーの人数も顔も一致していませんでした(爆)
彼女たちはこのメンバーの中でも異色と言いますか、どちらかというとアキバ系よりはロコドル路線に近い印象があります。
それでも会場には我々のような、ヲタとは違った雰囲気のお客様もチラホラ、彼女たちを応援しに来ていました。
歌ったのは「Platinum
party」→「see you again」と二曲だけ。
でも彼女たちの持ち味を発揮するには、これだけでも十分でした。
ボーカルが基本一人で曲ごとに持ち回り、残りがダンサーになるというメンバー構成も見ていて新鮮。
「see you
again」では、ボーカルが「dー!」と叫んだ後に、客が「tranceー!」と叫ぶコールが何度も行われてました。
ええ、完全に「d」といえば「trance!」というくらい、ノリノリでしたよ(笑)
そんな訳で一番、アウェーな雰囲気にも関わらず、持ち味を発揮してd-tranceの出番は終了しました。
……以上で全7組の出演が終了。
この後、速攻で投票が行われ、全員の投票が終了。
そして集計となるのですが……。
●ゲストコーナー
まぁただ集計じゃねぇ(笑)
という事で、ゲストコーナーという事で、今回の投票の対象外のゲストの登場。
記念すべき第一回のゲストは森下純菜さん。
実は何気にデビュー12年目のベテランアイドルです。
12年といえば、鈴木まりえさんとほぼ同期ですな。
ちなみにゲストコーナーは30分と結構、長時間!意外とお得!
そう考えると、今回の投票した人の中に、彼女目当ての人もいたのかと思うと……結構、面白いかもと思ったりして(笑)
あ、すみません。一曲、一曲の感想は7人のライブで燃え尽きて、休憩した影響もあり、あまり印象に残ってないんです(汗)
ただしやはり芸歴12年とあって、とても品があるというか、そういうものを感じました。
何より堂々としていた印象は強いですね。
特に印象に残ったのは「勇気」という曲と、ラストの「ピンクのリボン」ですかね。
次回、拝見する時はもっとしっかり聴きたいですね。
●投票結果→ED
さてそんなこんなでゲストコーナーも終わり、集計結果が出ました。
それにしても30分で良くぞ集計した!と感心してしまいましたよ。
話によると1~3位がかなり拮抗した模様で、1位、2位の間は僅か21点差!
しかも唯一、無効票となった票(総得点が900点で無効になったとの事)が有効なら、1位、2位が逆転していたという程の接戦……。
その激戦を制したのは……
・松本香苗
「大和撫娘」かなりんが、紫のハッピ軍団の後押しもあり、見事に1位に輝き、次回からの「ぢゃ☆ベストテン」の出演権を得ました。
トロフィーをもらう、かなりんの表情と、喜ぶファンの姿が印象的でした。
しかしながら……お客様一人一人の投票がもろにダイレクトに反映されるこの結果には、一方で責任感みたいなのも覚えました。
今回の結果は21点差です。
私がもしもう少し与えられる1000点の配分を変えていたら、違う結果になる可能性もあったのですから……。
無効票になった人は自分の配分ミスで、自分の思う通りの結果が反映されなかったんですからね……。
そういう事を考えると、たかが一票、1点でも馬鹿にならないシステムだと思いました。
でも裏を返せば、自分達の意見が最もダイレクトに反映されるのですから、凄い事だとも思います。
投票結果の是非は個々人ごとにあると思いますが、私はこの投票システム自体には大いに賛同したいと思います。
もっとも今後、投票システムの配点バランスなどは、これから考慮していく事になるかもしれませんけどね。
なお私の投票した配点は……まぁ内緒にしておきましょう。
(ちなみにご本人が結果を公表しているアイドルもいますが、敢えてここでは触れないでおきます)
そんな訳でラストはFICEが出演者たちと一緒に「夢旅」を歌って、踊って終了となりました(笑)
●総括
まぁ投票システムなどについては、前述の通り。
私はこのシステムを支持していきたいですね。
イベント全体として観た時ですが……。
まず第一回としては成功だったと思います。
1~3位はかなり拮抗したらしいですが、それ以外でもかなり接戦になったと聞いています。
そういう意味では、出演者同士の実力が拮抗していた訳でもあり、レベルの高い競演が楽しめたと思います。
このイベントには二つの楽しみ方の可能性があると思います。
一つは自分が投票する側に立つ事によって、アイドルを評価する側に回る楽しみ。
多分、今までのライブでは「ただ楽しければいい」というような楽しみしか提供できなかったところに、評価するという楽しみが加わったわけです。
今までとは違う視点からライブを観れる、またとない機会だと私は思います。
もう一つは評価される事によって、切磋琢磨される高いレベルでのアイドル同士の競演が見れるという楽しみです。
やっぱり夜の「ぢゃ☆ベストテン」でレギュラーになれる可能性があるのは大きな魅力だし、それを勝ち取るためにはこのイベントを勝ち抜かなければならない訳ですね。
これまで以上の努力をするアイドルも現れれば、今持てる全てをぶつけるアイドル、もしくはチャレンジ精神を丸出しにして立ち向かうアイドルなど色んな姿が見れると思うんです。
きっとそれぞれレベルアップの試みは違えど、それがステージの上で展開されれば、それは凄い面白いイベントとしてまとまる可能性を秘めていると思います。
以上の可能性を信じて、次回以降の開催も楽しみにしたいと思います。