【レポート】AnBぷれみあむぅ presents 『第33回イカすアキバ天国』@神楽坂EXPLOSION
※[速報]上げていますが、ライブの詳しい様子はこっちでレポートします。
結果を知っている人も知らない人も、じっくり読んでくれると嬉しいです。
※このライブは7/20に行われたライブです。
毎日猛暑が続く中、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
それでも一時期の猛烈な暑さと比べるとこれでも収まった方かと思います。
そんな最中、いつでも暑いライブバトルが、さらに猛烈な熱気をはらんでやってきたので……。
まぁ火照らない訳ないですな(笑)
奇数月の第三土曜日……カレンダーに赤丸つけてチェックしてしまう……
二ヶ月に一度やってくる、太陽が照りつける陽射しよりも“熱い”ライブバトル。
ゾロ目の33回目のライブバトルで待ち受けている感動、そして結末は!?
2013真夏の一大決戦「第33回イカすアキバ天国」の模様をレポートいたします!
●開演前
さてこの日は個人的な動向からちょっとおさらいしよう。
私事ですが火事の被害に遭って一ヵ月半。念願の新居への引越しも完了。
その新居に移って3日目がまさにこの日だった。
殆ど荷物のない新居。本当ならこの日、新生活の準備でも着々と整えるべきだったのだろうが、そんな事もお構いなしに着替えて開場に間に合うよう外へ出た。
慣れない駅までの道。
だけど使っている電車は今までと同じ有楽町線。むしろ今まで一駅手前になった分、便利ではある。
それでもやっぱりどっかおかしかった。なんていうのか慣れない(笑)
どこか高まっているんだけど、妙な違和感。
それを吹っ飛ばしてくれたのは、乗り換えの駅で偶然出会った奏っぽ☆だったりする。
直前まで不機嫌そうな顔をしていたのを、偶々自分に見られた彼女はどこか恥ずかしそうにしていた。
そんな訳で会場までしばし彼女の荷物持ち。
……ってか、ベースに衣装2着分……男の自分でも結構重い。
ちょっと貴重な体験をした。
でも彼女と会った事で、自分の中の妙な違和感は消え、これからライブに向かっている実感が沸いてきた。
そんな奏っぽ☆と同伴出勤状態(笑)で会場に到着。
次に目に飛び込んだは、今まで見たことの無い機械。
実はこれが今回の「秘密兵器」……。
この「秘密兵器」の正体は毎回のように酸欠で悩まされている会場のために用意された、エアダクト。
工事現場で使われているのを某氏がわざわざレンタルして、今回のために用意してくださった。
そしてそのエアダクトは会場の中に、ビニールで出来た長いホースを作り会場の中まで伸びていた……。
その効果は如何に!?
……そんなこんなで開場。
同伴出勤(?)した奏っぽ☆も着ぐるみダンサーズの衣装でお客様をお出迎えしていた。
それにしても朝から会場のお客様の数は多い。
前回も多く感じたが、それ以上か。
如何に多くのお客様が今回、注目して来場しているのかが分かる……。
そんな中、会場内のプロジェクターにはその前の週に行われた出演順決定のアミダくじの様子が写される。
実はこのアミダくじの当日、数人のお客様は立ち会っており、その立ち会ったお客様は出演順を書き込むのだが、私がこの時担当したのは「1」
映像の中で主宰のFICEから「1番手の人は大石をうらめー」といぢられていましたが……今、思うと、これが既に壮大なフラグとしか思えない訳です(笑)
こうして映像は終わり、いよいよOPとなります……。
戦いの火蓋はまさに今、落とされようとしていた……。
●OPアクト
司会兼主宰でもあるFICEの二人が登場。
コーラスのひびぃ、着ぐるみダンサーズを引き連れて登場。
着ぐるみダンサーズは奏っぽ☆ともう一人いたけどここでも敢えて名前は出さないでおこう(笑)
そんな訳で開始となりました。
OPは「Yes,my load」
ひびぃが真ん中でバランスが良い楽曲。
今回もお客様がちょうどきれいに上手と下手に割れていたなぁ(笑)
きれいな感じだった。
そんなこんなですんなりOPは終了。
FICEのお二人による、とっても丁寧な投票システム、諸注意。
そして……今回の「秘密兵器」エアダクトの使うタイミングについても注意がありいざ開始となります。
今回のトップバッターは……。
●本編
・1番手:石戸なつみ(出場:2回目)
ステージに上がる時の第一声が「大石、ふざけんなよ!」(爆)
そんな暴言(笑)を吐いて、この日のトップバッター、なーここと石戸なつみの登場です。
もう一曲目からなーこは全開でした。
一曲目は「十鬼の絆」(黒崎真音)
ここでなーこはいきなり会場を巻き込む凄まじい盛り上げを見せた!
なんだろう……トップバッターだけど、これで盛り上げて皆を虜にしてやる!という気合が見て取れた。
それに応えようと固定ファン層の熱さも凄まじい。
まさになーこも、ファンも心を一つにしてライブバトルという「戦い」に臨んでいるのが感じ取れました。
そんな訳で一曲目を終えてMC。
とても気合も入った様子が分かるなーこのMC。
トップバッターなりに色々考えているのが分かりました。
そんな話の流れの中で「トップバッターになったのは大石のせいであり、おかげ」みたいな話になり、何故か最前センターに立たされる自分(爆)
この展開はかなり予想外(笑)
だけどトップバッターになった事、そのものをネタにまで昇華させている点は素晴らしいと思う。
そんな訳で残り二曲、ありがたい事に最前センターでステージを拝見しましたが、なーこの気合は非常に素晴らしいものがあった。
二曲目もかなりいい感じで終わり、ラストは7/23に発売が迫っていたオリジナル「WHITE OUT」
まさにここに広がっていたのは、なーこのための空間だった。
白い白い……まさに「WHITE OUT」という楽曲に違わぬ、真っ白な世界だった。
会場全体がとにかく燃えて、燃えて、燃え尽きて、最後は真っ白になるように……。
トップバッターから真っ向勝負!
イベントの開始にして、最初からとんでもない世界が展開された。
果たしてなーこのステージはどのように評価されたのか……!?
以上、なーここと石戸なつみのステージでした。
続いて登場するのは、前回、衝撃的な「アキ天」デビューを飾った、あの三人娘。
二ヶ月の時を経て、満を持して再登場です!
・2番手:カンペキ猫娘主義(出場:2回目)
前回、衝撃的なアキ天デビューを飾ったカン猫ことカンペキ猫娘主義。
いざアキ天2度目の出陣である。
一曲目「ムーンライトニャンデブー☆」から軽快にステージをスタートさせる。
まだキャリア三ヶ月。
しかしそれを感じさせない、高いパフォーマンスは目を引く。
一曲目を順調にこなし、MCに突入。
MCでは猫なだけに、魚偏の漢字を書くというミニクイズ……。
このあたりのMCで楽しませる工夫は、彼女たちの個性を引き立てるにはいい企画だと思います。
ただエリの珍回答の数々には……(笑)
続いて二曲目は「猫将軍」
この楽曲の前で彼女たちが手持ちの扇子を手元で回す振り付けがあるのですが、それを見越して客にうちわを配ります。
よく街中で配られているような円状の手持ちの部分が穴が開いているタイプのうちわです。
サビの少し前で彼女たちが扇子を回す際、本領を発揮。
会場全体でうちわがクルクル回っておりました。
そしてラストは新曲「猫☆音頭」
この時期を見越したような新曲です。
会場もまるで夏祭りのような盛り上がりを見せました。
こうしてカン猫のステージは終了。
出場メンバー中、最少キャリアの彼女たち。果たして結果はいかに……。
しかし会場は早くも客層の熱気も相まって、酸欠になりつつあった……。
さてここで例の機械が活躍する!
冒頭で紹介したエアダクトが外気を送り込んだのだ!
会場を新鮮な空気が覆う。
こうして酸欠に悩まされる事なく、全ての客、そして出演者が心置きなくライブに専念できる環境が出来あった。
それにしてもエアダクト、素晴らしい!
続いての出演者は「二度目の初出場」となるあの方。
そしてステージの上に現した、その姿は……。
・3番手:HAL(初出場)
本編のオールドファンには「百合花 -eureka-」などでお馴染みのHALさん。
ソロでは初出場ですが……なんと、ドロ○ジョ様(爆)
いや……まさか、その格好で登場するとは……おそらく殆どの客が度肝を抜かれたでしょう。
一曲目に「天才ドロンボー」(笑)
タイトルだけで分からない人に向けて説明すると、あのアニメ「ヤッターマン」のEDですな(笑)
いきなりやってくれます、HALさん。
でも本当の勝負はここから!
ここから一気にタイムボカンメドレーで畳み掛ける!
なんと初代「タイムボカン」から「ヤッターマン」→「ゼンダマン」→「オタスケマン」→「ヤットデタマン」→「逆転イッパツマン」までのOPを網羅……。
これは往年のアニメファンならずとも、興奮を覚えるものであった!
ラストは「天才ドロンボー」の35周年バージョンだったかな……。
ちょっとマニアックな楽曲だった(笑)
こうしてソロとしては初出場を終了したHALさん。
こだわりぬいたステージを見せてくれました。
さて次の出演者は、今回は準備期間たっぷり。
満を持して3回目の「アキ天」に挑む……。
・4番手:藤堂はな(出場:3回目)
は~ちゃんの愛称でお馴染み、藤堂はな。
いきなりステージには上がらず、バレエを踊りながら客席に登場。
本人が低身長というのもあるのだが、まるでその様は人形……そんな感じだった。
そしてステージに上がると、第一声でMCはここだけと早々に宣言(笑)
ここからは歌だけのステージとなる。
一曲目にオリジナル「魔法の少女☆めぽりん」からスタート。
は~ちゃんワールドの始まりである。
さしずめこの歌は彼女の世界のOPテーマだったというところか。
そんな訳で一曲目を終えた、は~ちゃん。
まずこの時点の衣装は、前回と同様、魔法少女のような鮮やかなライトグリーンを基調とした衣装だったのだが……。
さてここからメドレータイム。
「Romantic summer」(SUN&LUNAR)の歌いだしを歌って、上を一枚脱ぐ!
一枚脱いだら「チュッ! 夏パ~ティ」(三人祭)など夏をテーマにした楽曲を中心に次々にメドレーで歌うは~ちゃん。
更に「侵略ノススメ☆」(ULTRA-PRISM)の頃にはスカートも脱いで、完全にビキニ仕様。
白いビキニのは~ちゃんが、ステージにあひるのビニールボートだったりを放り込んだり……。
まさには~ちゃん、夏の世界が展開。
ラストは「Romantic summer」を歌いきって終了。
は~ちゃん、よく考えてきた。
何より彼女らしい、夏っぽいステージが楽しかった。
普段はかわいらしい彼女ですが、健康的なセクシーさも交え、素晴らしいステージを見せてくれました。
は~ちゃん、3回目のアキ天は果たして、どんな結果に……。
続いての出演者は約一年ぶり……。
だがその登場で会場は呆気に取られる……。
・5番手:おこ(出場:3回目)
一年ぶり登場のおこ様……。
登場時のBGMが恐らく劇場版「ヱヴァンゲリオン」のサントラだったと思うが、神々しい音楽に乗ってステージに登場……。
そして現れたのは……頭にひまわり、肩からたすきがけにひまわり……全身にひまわりが咲き誇っている、おこ様だった(笑)
この登場に会場全体が唖然とした。
正直、この時点でどんなステージになるか誰も想像が出来なかった。
交錯する期待、それよりも奇妙な不安(笑)
だがその答えを彼女はさりげなく、だけどしっかり出した。
一曲目「空色デイズ」(中川翔子)
続いて二曲目「甲賀忍法帖」(陰陽座)
二曲連続で畳み込んできた。
登場時の爆笑とも、苦笑とも取れる会場の反応は、この二曲だけで一気に熱い声援に変わっていた。
それだけ彼女のステージパフォーマンスは完璧に近いものがあった。
これでは登場時のように、茶化す事は出来なかった。
MCではいつものような天真爛漫なところが垣間見えたが、いざ楽曲となった時のスイッチの入り方は素晴らしかった。
ラストはオリジナル「あおときどききみ」
おこ様、唯一にして、最高のキラーソング。
全ての展開はここに繋げるための布石だったと言っても過言ではないくらい、これも素晴らしいパフォーマンスを見せた。
こうしておこ様、一年ぶりのアキ天は終了。
これまでは勝ち抜いても、舞台の稽古期間がネックとなり優勝宣言を堂々と出来なかったが、今回はその制約が無し。
いわば枷が取れた状態で臨んだ、今回……客層の目にどう映ったのか?
一年ぶりの結果は如何に……。
いよいよ残すは2組。
6番手に登場するのは、今回が初出場の方……。
・6番手:遥-yoh-(初出場)
満を持して初出場を飾った「へちょ」こと遥-yoh-。
ミニスカチャイナというセクシーな衣装で登場である。
こちらは登場時に「チルノのパーフェクトさんすう教室」のさわりだけ歌って登場。
途中で終わって会場はブーイング(笑)
まぁでも途中でぶった切って面白かったんだけどね(笑)
そんなへちょのステージ。
神楽坂でのライブが多い彼女ですが、意外にもこのイベントは初出場。
しかし神楽坂での経験値故か初出場独特の緊張感は無いように感じた。
一曲目、二曲目としっかりこなして、あっという間にラスト。
ラストは「Amaretto」
遥-yoh-の代表曲にして、彼女の代名詞と言っても過言ではない名曲。
この楽曲だけで、ぶっちゃけ彼女は通じる。
それにしても何度聴いても素敵だわ……。
こうしてへちょのステージは終了。
じっくり余韻に浸りたいところではありますが、この後、別会場のイベントのため早速移動。
残念ながら表彰式までいられず、早々に会場を後にしました。
慌しい去り際でしたが、以上、へちょこと遥-yoh-のステージでした。
こうして残すはいよいよ残り一組……。
最後に登場するのは、前回、前々回と2位だった……あの二人組の登場です。
・7番手:デカシャツ喫茶(出場:3回目)
出場3回目のデカシャツ喫茶。
ステージの上る前からステージは始まっていた。
一曲目「ふわり、ひらり。~sweet dream memories~」
この楽曲を歌いながら、ステージに上った彼女たち。
しかしいきなりスローテンポの楽曲からくるとは……これは意外だった。
いきなり会場全体を、彼女たちの優しい歌声とハーモニーが包み込んだ。
だがもっと会場を驚かせたのは、この後の発言だろう。
「今回はMC無しです!」
驚嘆する会場!
デカシャツ喫茶は確かに高い歌唱力が非常に魅力的なユニットではあるが、MCでの二人のやり取りも人気の秘訣である。
そのMCをしないという事は完全に歌唱力一本での勝負に出た!
まさに掛け値なしの大勝負!本気だ、デカシャツ喫茶!
続いて二曲目「ロベ」
一曲目と打って変わってテンポが上がってくる。
会場全体のテンションが徐々に上がっていくのをヒシヒシと感じた。
そして三曲目「before daybreak」
……最後に来た!
まさにデカシャツ喫茶の集大成!
客席には昼では珍しい、大きな大きなモッシュの渦がうねりをあげて渦巻いていた。
最後の最後で最高のクライマックス!
会場は異様なまでの熱気に包まれていた……!
……終わった……そう思ったが、まだメロディは流れる。
そして最後にスローテンポの中から聴こえた歌詞……。
「Feel Like dance」(globe)のワンフレーズ……。
本当に最初のワンフレーズだけ、最後に静かに囁くように歌い……こうして本当にデカシャツ喫茶のステージは終わりました。
……MC無しの15分、まさに歌だけで勝負をかけてきた。
果たしてその結果は……。
こうして全7組によるステージは終了。
そして興奮冷めやらぬ中、投票タイムとなります。
全ての客の投票が終わり集計タイムに入ります。
果たして今回の結果は……。
●ゲスト
その前に今回のゲスト。
今回のゲストは「第32回イカすアキバ天国」を優勝、見事一発での返り咲きを決めたまみぴょんこと、森永まみ。
会場を埋め尽くす赤いTシャツの皆様が大挙して盛り上げる。
一曲目は「ヒ☆カ☆リ」
最初からハイテンション!
盛り上がり方が半端無い。
そしてサビの部分では名物、Yぴょん潰し!(笑)
久しぶりに拝見するこの光景!まさにまみぴょんがファンと共に戻ってきた瞬間だった。
さて実はまみぴょん、前回優勝時(の翌回)はゲストとして30分のステージに立っていない。
よって彼女にとっては初の「アキ天」で迎える30分のステージ。
さぞかし新鮮だったし、嬉しかったに違いない。
MCで話す様子からもその感じが見て取れた。
そして二曲目から3曲連続。
「電撃ガール」→「カレーライスは飲み物です」→「SNS.LOVE」の順。
曲のタイトルも、歌詞の内容も全く違う三曲だけど、どれもいい楽曲。
色んなまみぴょんが見れます。
「電撃ガール」の攻撃的なまみぴょんから、「SNS.LOVE」のようにどこか甘酸っぱいまみぴょんまで……。
こうして見ると彼女のスタイルの幅広さが分かります。
更に五曲目「まことにざんねんですがぼうけんのしょはきえてしまいました」
今や彼女にとって、2番手、3番手レベルの代表曲。
歌詞の内容があまりにも共感力が強い(笑)
凄い盛り上がるというよりは、トラウマをネタに笑うって感じですね(笑)
そしてラスト……いよいよきました「トルネード」
まみぴょんはやっぱりこれが無いと終わらない!
凄い盛り上がりでした。
こうして改めて30分という長い時間で彼女を見ると、前回の圧勝が改めて分かる内容。
オリジナルの充実度は業界でも随一だし、長い時間のステージでも飽きる事が無いのは強み。
これを見せられると夜でも上位で……となる。
そんな事を感じた、まみぴょんこと森永まみのゲストステージでした。
●投票結果→ED
ゲストコーナー、そして集計が終わりいよいよ結果発表。
全出演者が拍手の中、ステージの上に集合。
だが遥-yoh-だけは別イベントに移動したため……遥-yoh-のステージの最中、直々に代理指名されていたお客様……天使番号9587こと天使病登場(笑)
そんな訳で全出演者+代理(笑)を加え、いよいよ結果が発表されます。
ドラムロールが終わり、語られるコメント。
圧勝。
そして12,000点を超える点数……。
読み上げられた優勝者の名は……。
・デカシャツ喫茶
今回は文句なし!
前回まで2回連続2位の鬱憤を晴らすような快勝劇を演じ、デカシャツ喫茶、堂々の戴冠となった!
優勝時のインタビューでようやくいつもの、ヨツイさんの挙動不審なキャラが全開(笑)
だがそのコメントの端々から、彼女たちなりの本気、そして今回に賭ける想いがヒシヒシと伝わってきました。
そんなデカシャツ喫茶の二人に会場からは、盛大な拍手が送られ続けました。
続いて2位。
こちらも高評価……。
・石戸なつみ
前回は3位だったなーここと、石戸なつみ。
トップバッターという不利な出順をものともせず、見事な2位を獲得。
得票はデカシャツ喫茶に水は開けられたものの、8,000点ほど。
とにもかくにも大健闘ともいえるこの結果に会場からも歓声が沸いていました。
そして3位争い。
4位とは僅差だったとの事ですが、3位に滑り込んだのは……。
・おこ
一年ぶりの出場で二度目の3位獲得。
なんとか3位に滑り込み、底力を見せたおこ様。
ちょっと驚いているようにも見えましたが、でもひまわりのような笑顔がそこには咲いていました。
最後は「愛鯛」デカシャツバージョンで締めて、「第33回イカすアキバ天国」は無事終了と相成りました。
●総括
デカシャツ喫茶、最強伝説の始まり……。
そう締めくくりたくなるくらい、終わってみれば彼女たちの圧勝劇でした。
まずは優勝したデカシャツ喫茶、もう「素晴らしい」という言葉しか出てこない。
デカシャツ喫茶のお二人や他の出演者には申し訳ない言い方だけど、優勝した事自体、全くの驚きは無かった。
それは前回のアキ天を見ていても分かるように、絶対いつかは優勝すると思うような内容のライブをしていたから……そしてそれだけの実力は備えていたから。
だから今回、優勝候補の大本命として注目される中、どのようなステージを披露するかが一番の焦点だったと思います。
実はデカシャツ喫茶に限って言えば、優勝する事よりも、内容が問われる一番だったのではないでしょうか……。
そんな期待に見事に応える、素晴らしい構成のライブでした。
MC封印という手段も、会場全体を彼女たちの歌に集中して聴いてもらう手法として大成功だったと思います。
(まぁヨツイさんの面白キャラが見れなかったのだけが残念ですが)
そしてその結果は「アキ天」史上で類を見ない、12,000点超えという超大台。
前回のまみぴょんを更に超えてきたのは、脅威以外、何物でもない数字です。
早くも夜「ぢゃ☆ベストテン」でのステージ、そして戦いぶりが楽しみで仕方ない……。
この場に居合わせた誰もが、そう思った事でしょう。
改めて「素晴らしい」という言葉しか出てこない。そんな凄まじいステージだったと思います。
でもそこに一言付け加えるのであれば、この言葉しか浮かばない……「おめでとう!」……と。
とにかく褒め言葉しか出てこない内容でした。
だけど今回、実はデカシャツ喫茶以上に凄まじいステージを展開したのは、2位のなーここと石戸なつみだったのでは無いかと思います。
あの入り方は凄かった。
トップバッターとはどうあるべきかの、お手本のようないいステージでした。
実はイベントのトップバッターというのは、自分だけでなく、イベント全体を盛り上げる重要な役目を背負っています。
ただこの業界のライブイベントでは、どうしても序盤は新人さん、経験の浅い出演者、もしくは客が少ない出演者になるのが(いやらしいけど)通例。
残念かな……この業界でトップバッターはそういうパターンが多く、最初から盛り上げるために徹するステージが出来る人が少ない。
そして順調に育ったら人気や経験を積めば出演順は後になるため、トップバッターとしてイベントを盛り上げるためのライブをする必要が無くなり、経験を積む必要がなくなってしまう……。
そういう意味でも熟練の出演者でもトップバッターは難しく、33回を誇るこのイベントでもトップバッターの優勝は僅か3組にとどまっている。
しかし今回のなーこは、その難しいトップバッターの役目を見事に全うしてみせた。
これは自分が積極的に言っていいのか分からないけど「大石いぢり」は非常にうまかったと思う。
あれで会場全体が「大石のせいでトップバッターになったなーこ」から、逆に「大石をいぢって、盛り上がる(もしくは楽しむ)なーこ」に認識が変わったと思います。
セットリストもよく考えられていたし、会場にいる客も盛り上がらざるを得ないステージだったと思います。
また固定客層も大量にサイリウムを配って支援に回るなど、かなり頑張っていた姿も印象が良かったと思います。
デカシャツ喫茶との差は約4,000点で前回と同じくらい離されている。
だけどそれに離されまいと必死に食いついた結果が、今回の約8,000点という2位にしては異常なまでの高得点に現れたと思います。
敗れはしたものの、非常に可能性を感じたなーこ……ですが、本当の勝負は次回ではないかと思います。
恐らく2位を獲得した以上、次回出演時は戦いの中心になるはずですが、今回と同じようなステージが出来るかどうかがポイントになると思います。
下手なステージをしたら、今回のステージが「フロック」扱いにされる危険性も孕んでいます。
彼女にとっては気の抜けない話になるかもしれませんが、常に高いレベルのステージが届けられてこそ本物です。
自分としては次回のなーこのステージも、期待して楽しみにしたいと思います。
頑張れ、石戸なつみ。
そんな訳でデカシャツ喫茶と石戸なつみが凄まじい点数を叩き出しましたが……。
続いて3位だったのはおこ様。
恐らく2位とは結構離されている模様。また4位とは僅差との事。
デカシャツ、なーこがこれだけ凄まじいライブを見せた中で3位を確保できた事は賞讃に値します。
今ある彼女の全力を出し切った感がステージの後に溢れていたように思います。
また全身にひまわりをつけて登場した冒頭も、後のステージの内容次第では「出オチ」で終わりかねないところでしたが、それで終わらせなかったステージに彼女の力量を感じました。
ここ最近……いや今年のおこ様の中でもベストに近い内容のステージだったと思います。
よって3位という結果には誰もが頷けると思います。
……ですが厳しい事を言ってしまえば、2位以上は取れる内容だったかというと、恐らく相当厳しかったでしょう。
結果論になりますが、デカシャツ、なーこを上回れるものがあったか。
少なくともこの日のステージでは、そこまでの物を客層にアピールする事が出来ませんでした。
ステージ経験も最近は数が少ないとは言え豊富な部類ですし、歌唱力、声量も業界全体でも上とまではいかないまでも、中の上レベルの物は備わっています。
(悪く見積もっても「下」のレベルではないはず)
「何が足りないのか」
恐らくこの足りないものの差が、今回のデカシャツ、なーことの差だと思います。
なお「何が足りない」については、本人が思うところと、自分たち客の立場(もっと言えば客単位)でも違っていると思います。
(自分もおこ様の足りない部分については考えていますが、これは本人に言うべき内容なので、ここでは控えさせていただきます)
ここをどう自分の考えと、そして見ている客の考えと擦り合わせた上で、どういう答えを導きステージの上で出していくのか……。
それによって今後のおこ様のアキ天での結果……しいてはインディーズアイドルとしてのおこ様の今後が決まると言って過言じゃない気がします。
そのあたりはアイドルとしてだけではなく、舞台女優を長年続けておこ様にしてみれば、日常茶飯事だと思いますが……次回のライブを楽しみにしたいところです。
ちなみこれで二度目の3位。次、3位取ったら「ブロンズコレクター」に(笑)
確かに「ブロンズコレクター」になったら、なったで美味しいけど(笑)出来れば次回はもっと上目指して頑張ってください!
さて前述の「足りない」事についての話。
おこ様に向けて語りましたが、この二組にも当てはまる話かと……。
今回、善戦も入賞に及ばなかったは~ちゃんこと藤堂はな。
非常に良く考えられたステージで内容は良かった。
曲の構成、演出、衣装……どれを取っても、しっかり考えて15分に凝縮してきて見応えがあった。
今まで出た3回の中では、一番の出来。それは誰もが認めるところだし、準備期間されしっかりあればここまで出来るというのを見事に証明してみせたと思います。
ただやはり彼女も入賞するのに足りないものがあった。
彼女の場合はデカシャツ、なーこ、更におこ様……少なくとも自分より上に三人いるから、その三人と比べて何が足りなかったのか考えないといけないので、ある意味、おこ様以上に上への道のりはしんどいかも。
だけど今回の出演者の誰よりもこのイベントに対して情熱を燃やしていたのも間違いなく彼女。
情熱だけではどうにもならないが、その情熱をもって足りない部分を補ってくるか……。
まだまだ上を狙えるはずだから、注目したいです。
2回目出場のカン猫ことカンペキ猫娘主義。
通算で5回目のステージであのクオリティは、下手に経験を積んだ歌い手よりよほど上手いと思う。
オリジナルも既に三曲と結成間もない歌い手としては、恵まれている感すらある。
しかし……通算5回目、結成三ヶ月ちょっとにしては高いクオリティ……なのであって、そこからの上積みはあったか……という話になる。
正直、前回の衝撃と比べると、予想の出来る範囲の出来映えだった。
まぁこれくらいは出来るだろうと。だけどそれ以上にいいものが出せたかという答えに至る。
やはり彼女たちも足りないものがあると感じられた。
また今回、MCで規定の時間をオーバーしてしまうなど、キャリアの浅さならではのミスも出てしまった。
極端に言えば一定以上のレベルがある反面、それ以外の部分はまだまだであり、客層もそこは見逃さない。
恐らく順調なインディーズアイドル生活における初めての壁にぶち当たったのでは無いだろうか。
ここをどう突破できるか。それによって彼女たちもまた今後の運命が左右されるような気がしました。
さてここからは初出場組。
まずはへちょこと遥-yoh-。
神楽坂での出演が普段から多い分、のびのびとやれた印象はあります。
衣装もメチャクチャ似合っていたし「Amaretto」は相変わらず神曲レベル。
ただデカシャツの前で若干、印象に残りにくかったのは残念。
次回出演があるなら、もっとインパクトに残るライブを期待したいです。
そしてHALさん。
「百合花 -eureka-」とは180度方向が違う、ドロ○ジョ様コスプレでのステージ、分かりやすくて素敵でした。
ライブバトルの観点からすると物足りない客層はいたかもしれないけど、彼女に古き良き時代のAnBの原点を垣間見た気がします。
こういう表現もアリという事をまざまざと見せ付けたという意味では勝負とはまた違った魅力的なステージでした。
是非、再挑戦が見たいです。
ラストにゲストのまみぴょんこと森永まみ。
見事な30分のライブでした。
さすが前回優勝者。貫禄に近いものを見せてくれました。
赤いTシャツの頼もしいファンたちと共に躍動するその姿は「戻ってきた!」と感じさせるには十分すぎるほど濃厚なステージでした。
夜に向けても大いに期待を抱かせる、素晴らしいライブでした。
こうして「第33回イカすアキバ天国」は、デカシャツ喫茶が3回目の挑戦にして見事優勝を飾りました。
今から次回「ぢゃ☆ベストテン vol.34」での、デカシャツ喫茶のステージが楽しみでなりません。
そんな昼から熱い戦いが繰り広げられた神楽坂でしたが、今回は空気が薄くなる事もなく快適なまま。
果たして夜でもこの空気は持つのか……。
しかしそんな空気の心配はそのうちどうでも良くなる。
誰も予想できない……大波乱の連続に誰もが驚愕した!
そんな波乱の連続!夜の部「ぢゃ☆ベストテン vol.33」の様子は……。
後日(笑)
※今回の優勝者!
圧勝劇で優勝を飾った、デカシャツ喫茶の二人。栄光のトロフィーと共に……!