まずは夜の部の前に、昼の部の様子から。↓
・noisy Last Live 昼の部@池袋CYBER
http://ameblo.jp/hitode0014/entry-11468785214.html
昼の部が終わっても、引き続き夜の部を見届ける客層は会場の前に残ったりした。
一方、昼の部のみで会場を去る人、逆に夜の部のみ見届けるために現れる人……。
様々な思いが池袋の片隅で交錯していました。
開場前の会場……。
noisyの最後の雄姿を見届けるため、最後の声援を届けるため……長蛇の列が並んでいました。
泣いても笑っても、これが最後。
どうなるか分からないけど、でもこれが最後ならきちんと見届けたい……。
そんな人々の想いと共に、夜の部の幕……そしてnoisy、最後のステージの幕が開けようとしていた!
「noisy Last Live 夜の部」の様子をここにレポートいたします。
●開演前
前述のように既に開場前から長蛇の列が出来ていました。
開場になってもすぐに会場には入れず、しばらく時間がかかりました。
そして入場。
昼と同じようにnoisyはチェキ撮影のためにロビーにいました。
昼と同様に笑顔を浮かべて撮影に応じるnoisyの二人。
しかし会場内の客の増え方は、尋常じゃなかった。
気がつけば……もうそこから動けなかった。
開演前から昼の部を凌駕する客で会場はいっぱいになりました。
そして今か今かと始まりを待つ会場。
でもどこか始まって欲しくないような……そんな雰囲気もどこかで漂っていました。
開演時間が少し過ぎた頃……。
noisyはステージの上にその姿を現しました。
●OPアクト
昼と同じ衣裳で現れたnoisyの二人。
いよいよこれでラストという事に対して、感慨深いものを感じているような様子……。
まずは「創聖のアクエリオン」からスタート。
もう今更改めて褒める必要も無いんですけど、これだけ有名なアニメソングを自分たちのものに昇華させた彼女たちの実力は凄いと改めて感じます。
昼の「童話迷宮」も個人的にはお気に入りですが、彼女たちの「アニパラ」の究極進化は「アクエリオン」にあったのでは無いかと、今でも思います。
まさに圧巻……!
夜の始まりにふさわしい、とてもいいナンバーを選んだと思います。
こうして「Last Live 夜の部」はこうして幕を開けました。
●本編
・藤原夏姫
いきなり背を向けて登場して第一声が「らんらんだよ~」(爆)
らんらん詐欺(笑)を働いて登場の藤原夏姫嬢。
確かに衣装の色合いは、らんらんを意識したものだとは思うけど、さすがに別人である事にはすぐ気付く(笑)
※ただし黒髪ロング、スタイルなどらんらんと共通点も多いので「あれ?」と思う人はいてもおかしくない。
個人的には久々に拝見。
一曲目「巫女みこナース~愛のテーマ~」がとても懐かしい。
また「百合女王」と名乗るだけあって、ドSっぷりを発揮(笑)
二曲目では何故か一部お客様を用意した鞭で打ったりする(笑)
まぁ打たれたお客様も喜んで(?)いたけれど(笑)
久々だったけど、まぁ彼女らしいステージだったかなぁ……というのが所感です。
でも昼のメトコちゃんほどじゃないけど、前説枠(爆)
・桃杏める
彼女も久しぶりに拝見しました。
ってか、髪の毛の色がカラフルになったなぁ(笑)
それにしても相変わらず、腕とか脚とか細いねぇ。彼女は。
セットリストは↓。
「つけまつける」(きゃりーぱみゅぱみゅ)
「らぶらぶ恋の呪文」
「Pink」
一曲目にきゃりーさんですか(笑)
でも彼女のキャラとか、声質的にはアリだと思う。
残り二曲のオリジナルも久々に拝聴したけど、いい意味で変わっていなかった。
楽曲の方向性は好きなので、全体的なレベルアップがあるともっといいんですけどね。
以上、桃杏めるちゃんでした。
・はるかぜらんらん
らんらんソロコーナー。早くも登場。
しばらく彼女のソロも見れないと聞かされているので、noisyとはまた違った感慨があるねぇ……。
一曲目はオリジナル「Dream Wonderland」から快調にスタート。
でもらんらんのハイライトは二曲目の「アキハバLOVE」(桃井はるこ)ではないだろうか。
「モモイスト」(桃井はるこファンの総称)な彼女が季節外れだけど、選んだ楽曲。
(歌詞の中に「夏」と入るため)
歌詞の内容と、この日の解散を照らし合わせると泣けてくる……。
昨年の「FICE10周年」の時も間近で桃井はるこを拝見した思い出とかもあっただろうし……。
……とてもいい選曲だったと思います。
選曲がかなりマニアックならんらんだから、カヴァーでも結構楽しめるんですよね。
これからもちょくちょく続けて欲しいですよね……。
以上、らんらんソロコーナーでした。
・綾川ゆんまお&まかべまお
KYOSHOアリスモータース、レースクイーンコンビによるユニット。
綾川ゆんまお嬢は2011年度にnoisyと「Ali-z」というユニットを組んでおり、まかべまおは昨年度のレースクイーンである。
なお衣装は業界に衝撃を与えた、あの縞パン全開のあの衣装である(笑)
ちなみに現在、縞パンは公式に販売されているというから恐ろしい(笑)
一曲目を終え、MCでの談話によると二人が今回着ている衣装はnoisyの二人も恐らく袖を通しているとの事。
だが胸の緩さで、恐らく自分が着ているのをらんらんが着ていたとコメントし、ゆんまお嬢は会場を沸かせた(笑)
二曲目にもってきたのは、なんと「Akashic」
これは結構レア。
良く考えたら、ゆんまお嬢は2011年度、この楽曲を「Ali-z」として歌っているので歌えない事は無い。
ただこれをまおまおとコラボするとはナイスチョイスである。
なお客側はnoisyバージョンの振り付けで盛り上げ、会場も大いに沸いた瞬間でした。
ラストは昨年度のKYOSHOアリスモータースのテーマソング「Winners Glory」で終了。
ゆんまお嬢もそうですが、ソロ以外のまかべまおのステージがかなり新鮮でした。
以上、KYOSHOアリスモータース・レースクイーンコンビのステージでした。
・森永まみ
縞パンの次はブルマ(笑)
まみぴょんこと森永まみ。体操服ブルマで登場!(笑)
この衣装が一番、パワーが出るとか何とかで……変なところで芸人魂が炸裂されている(笑)
一曲目は「ヒカリ」で王道の盛り上がりを見せる。
面白いのはここから。
二曲目はあのトラウマソング「まことにざんねんですがぼうけんのしょはきえてしまいました」
実はこれ立花さなのリクエストという事ですが、MCではリクエストされた理由を聞いて大爆笑。
なんでも立花さん、初めてこの楽曲を聴いた時、トラウマが甦って号泣していたとか(笑)
……確かに……この界隈なら下手な失恋ソングより、よっぽど心の傷が抉られる可能性が高いと私は思う訳です(汗)
きっと私と同年代の方なら某国民的RPGで、必ずと言っていいほど、一度は同じような思いをされたのでは無いかと思います……(汗)
最近のゲームソフトは以前と比べたら、このような経験は少ないとは思いますが……いや、まみぴょんは素晴らしい楽曲を作ったよ。本当に(涙)
しかしMCになると、自身が活動を始めた頃から一緒だったnoisyに関する思い出話になり、思わず涙ぐむシーンも……。
だけど最後まで送り届けようと、万感の想いを込めてラスト一曲を歌います。
ラストはらんらんからもリクエストがあった「トルネード」これは絶対外しちゃいけないでしょ!
もちろんサビの「トルネード」のところは「noisy」に置き換えるんだけど、今回はゴロが良くて言いやすかった!(笑)
ちなみにまみぴょんへのケチャのところは、偶然、このタイミングで客席後方にいたらんらんに向かって全員ダッシュ!
色んな意味で圧巻だった!
こうしてまみぴょんのステージは終了。
余談ですが、この日もYぴょん氏は皆にいぢられて大活躍でした(笑)
・美弥乃静
猫耳にノースリーブな衣装で登場した美弥乃静。
ご挨拶は「にゃー」と元気に登場。
しかし打って変わって一曲目はバラード……。
歌ったのは「愛の歌」(ちょっとうる覚え)
大切な友人のために作った楽曲を、今回、解散するnoisyのために想いを込めて歌ったとの事です。
MCではnoisyに対する尊敬を口にする静ちゃん。
引っ込み思案な自身に対して、受け入れてくれるnoisyに対する感謝の言葉を並べていました。
彼女にとってもnoisyはかけがえの無い同志だったという事が伺えるMCでした。
ちなみに楽曲はこの後、一曲(何歌ったか失念……失礼)を挟み終了。
心なしか短く感じましたが、彼女の想いは強く強く伝わるいいステージでした。
・小泉千秋
続いて登場、セクシー番長、小泉千秋。
立花さなと同郷かつ高校の後輩である彼女もまた今回のステージにかけるものがあった一人である。
一曲目「Shake It!」からスタート。
ここでの盛り上がりは安定している。
お馴染みの口上も「千秋」とのところを「noisy」と言い換えるよう呼びかけ、noisyへのメッセージへと昇華した。
MCでは立花さなとの思い出を語る。
実は上京した時、一時的に二人で住んでいた時期もあったようで、その頃の思い出話を延々と語ってくれた。
そんな当時、立花さんがカラオケに行くと必ず歌っていたという楽曲があるという……。
二曲目「paradox」(w-inds.)
この日のために何度も曲を聴いて覚えようとしたとの事……。
立花さんのために贈ろうと、必死になって頑張った彼女の努力が想いとなっていく。
歌詞は危ういところもあり、決して満点の出来とはいえなかったかもしれない。
だけど彼女の立花さんを思い出と共に送り出したいという気持ちはヒシヒシと伝わってきた。
千秋ちゃんはこういうところ、本当に真面目だし、実はかなり努力家だと思う。
だからこそ立花さんと東京に出てからも、ずっとかわいがられたんだろう……そう思いました。
そしてラストは「DRIVE ME CLAZY」
途中まではいつも通りの安定感を見せていた。
だが途中から声の調子が詰まり気味になっていく。
……彼女の目には薄っすらと涙が溜まっていた。
彼女は今にも溢れそうな感情を必死に抑えて歌っていた。
最後の最後まで、一人の歌い手として……そしてnoisyを快く送り出すために……。
こうして小泉千秋は最後まで立派にステージをこなしました。
千秋ちゃんの熱い想い、きっとnoisyにも伝わりました。
そして続いての出演者は……。
この日のためだけに復活してきた、あの方々……。
・THE KEEPERS
……2010年6月を最後に活動休止に入って2年と8ヶ月……。
この日のためだけに復活しました、THE KEEPERS!
もう余程の事が無い限り復活しないって言っていたのになぁ……出てきちゃったよ!
(ちなみに復活条件の一つに「大石の結婚」が含まれていたりするのは笑い話)
noisyがデビューした当初、最初に尊敬し、そして目標としたユニット……THE KEEPERS。
「伝説」が目の前に復活した瞬間である!
……しかしやっている事は、活動休止前とあまり変わらないなぁ(笑)
相変わらず小芝居じみた演出が大好きだし(笑)
一曲目「ルパン・ザ・ファイヤー」の前には、出番を終えた美弥乃静、小泉千秋を不○子ちゃんに仕立てて、偽札配らせるし(笑)
ただこの「ルパン・ザ・ファイヤー」の一連の構成はさすがTHE KEEPERS。
会場全体を巻き込んで楽しませるエンターテイナーっぷりは変わっていない。
MC代わりのダンスも健在。
本当に久々に客と一緒になってやる「ワッショイ」もやったし……。
正直言って、これが二年半以上休んでいた方々のクオリティか!?と目を疑う程だった。
恐らく事前に練習などはしているとは思うけど、彼女たちなりのプロフェッショナルを感じました。
続いて二曲目「みかん色」
久しぶりだし、懐かしい!
THE KEEPERSを代表する名曲。
かつてKEEPERSマニアと呼ばれたファンの皆様も、全く衰える事なくコールも入れているし、跳んでいる……ん?
KEEPERSマニアの面々の大多数が「チームやまなで」とか、YUIMINO+のところでよくみかけるだって?そんなの関係ない!(笑)
とにもかくにも、ハイクオリティなTHE KEEPERS、久々のステージもラスト一曲。
歌ったのは「君に花束」
THE KEEPERSにとってラストの楽曲。
かつては自身のラストに照らし合わせて作られた楽曲だったけど、今はこれからステージを去ろうとしているnoisyに向けての惜別の想いが込められている……そんな想いが伝わってきました。
最後は手にしていたブーケを投げてステージ終了。
以上、2年と8ヶ月ぶりに「伝説」が舞い降りたステージは終了しました。
THE KEEPERSが「伝説」なら、次の方々は「生ける伝説」かなぁ……。
普段、そんなに意識していないけど(笑)
・FICE
業界の大重鎮、FICE、堂々の登場……。
だけどステージに登場してからのフォーメーションがおかしい。
サポートギターのはげるん以外の6人が縦一列……。
そして流れたのは「私の彼は石油王」
思わず会場騒然!(笑)
……でもこの楽曲が流れて、納得したお客様も多数いるはず。
この楽曲、昨年夏に行われた「FICE10周年」の際、FICEとnoisyがコラボした思い出の楽曲です。
当時は「まさかの石油王」と大爆笑ものでしたが……今回も「まさかの石油王」という事で会場、大爆笑でした(笑)
ちなみに元歌を歌っている「キーヤキッスぱにっく」も当時7人。
この日のFICEも諸々のメンバーを集めると7人……偶然とは言え、石油王完全再現となった(人数だけ)
そんな訳で最近、着ぐるみダンサーズの影響でますます大所帯と化しているFICE。
(当日の内訳:FICE、マット、ひびぃ、はげるん、着ぐるみダンサーズ(2名))
ちなみにこの日のFICEの衣装は赤と青のドレスなのですが、これは以前、noisyが誕生日プレゼントに送った物との事。
せっかくだからこれを着て送り出したいという事で、着たとの事でした。
てっきり「石油王」のために選んだと思っていましたが(笑)
続いて歌ったのは、以前、noisyがお客様側の振り付けを担当した楽曲……という事で、「宵酔」
マッコリの歌であります。
あぁ……この珍妙な振り付けはnoisyが考えたのか(笑)
そして脚を180度開脚しないといけないのを考えたのもnoisyか(笑)
彼女たちのおかげで、体が硬い人ほど苦労する仕組みになっております(笑)
そんな訳でnoisy絡みの楽曲がオンパレードでいよいよラスト。
本来ならFICE、ここでnoisyを呼びたいところなのですが、本物はこの後ラストに向けて準備中で断念。
そこで代打として当日スタッフをやっていた、ミニnoisyの二人が登場。
※ミニnoisy……noisyのコスプレをしているスタッフの女の子。名前の通り、本物のnoisyと比べ背が低い。
ミニnoisyを加え、9人になったステージでお送りラスト一曲は「猫癒」
noisyお気に入りの楽曲。
もちろんミニnoisyも踊り狂う!
こうしてnoisyと関わった思い出ソングを中心に明るく、楽しくFICEのステージは終了。
FICEの二人もミニnoisyと踊れて、ご満悦の様子でした。
……こうしてFICEのステージは終了。
そしていよいよ、彼女たちが「伝説」となる瞬間が刻一刻と近づいていた……。
会場の異様なまでに上がったボルテージと声援を受けて、いよいよ……noisyの最後のステージの幕が上がる……。
・noisy
一曲目は「DISCOTHEQUE」からスタート。
水樹奈々の楽曲として有名な同曲。
noisyなりのアレンジが素敵な一曲となっております。
それにしてもこの段階での会場の密度と一体感は本当にやばかった。
本当にきっつきつで全然動けなかった。
でも会場の前は最後までnoisyを盛り上げようと多くの客が共に踊り、後ろの方でもnoisyの最後のステージを見守ろうと多くの客がステージを向いていました。
一曲目が終えた時点では、久々だった同曲でお互い笑顔で余裕を見せていたnoisyの二人。
続いてアルバム「DUAL HEART」から二曲続けていく!
二曲目「HONEY HEART」
三曲目「BRAZE HEART」
アルバム「DUAL HEART」の中心ともいえるこの二曲。
noisyとしてのオリジナリティーが確立された時の名曲と言って過言ではない。
どこかかわいらしい「HONEY HEART」
そしてどこか凛々しい「BRAZE HEART」
両極端のこの二曲だがどちらもnoisyらしさが存分に発揮されている楽曲と言って過言ではない。
ただ……最後の最後だけど、明らかなミスも目立つ(笑)
それをらんらんに突っ込まれる立花さん。
しかしここで立花さんの出した答えは「これがnoisyの完成形だ」と堂々と宣言!(笑)
この潔さ、嫌いじゃない(笑)
むしろ気持ちがいい程の開き直りだった。
でもこのステージで変な心残りは残したくない、彼女の心境の裏返しだったかもしれない。
いつものように見てきた、このような楽しいやり取りの数々。
しかし終わりの時はもうすぐそこまで近づいていた……。
四曲目「CRAZY NIGHT」
noisyの1stシングル。
noisyオリジナルの原点と言っていい楽曲である。
彼女たちの歴史を語る上で絶対に外せない楽曲である。
この楽曲が最初に発表されたのは2009年の秋……気が付けばnoisyの歴史の半分以上の期間歌われた楽曲である。
当時は「パラパラがバラバラ」なんて言われていたけれど、何年もかけて洗練されたnoisyのパラパラ……。
あまりにも素晴らしい出来である。
もう言葉に出来なかった。
そして……noisy、5年間最後の曲となった……。
最後に選んだ、その一曲とは……。
「KISSの℃」
最後を飾るのにふさわしい……これぞnoisyを代表する名曲!
会場全体も大いに盛り上がる。
しかし……これで最後なんだという想いが徐々に溢れてくる……。
この楽曲を聴きながら、パラパラをしながら、これまでのnoisyが活躍した日々が脳裏に甦ってくる。
ここでは語りつくせない程の想いが、いっぱい詰まっている。
きっとこの瞬間、この場に居た多くの人が自分たちなりに、noisyと関わった日々を思い出し、そして……懐かしんでいただろう。
正直、最後にこの楽曲が聴けて自分は嬉しかった。
でもこの時の事を今でも冷静に振り返れないくらい、自分の中でもこみ上げる感情はあったと思います。
本当はしっかり最後のこの光景を脳裏に焼き付けようと想っていたんだけどね……この時はちょっと出来なかった。
こうしてnoisyのステージは終了となりました。
そして二人のMCが始まる。
立花さんの頬を一筋の涙が伝っている。
らんらんの頬も同じだ。
きっとこの会場にいたお客様の中にも、同じような方はいたのではないだろうか。
だけどこの涙は決して無念の涙では無い。
最後までやり切った事に対する涙、そしてこれまで共に同じ時間を過ごした皆様に感謝した事に対する涙だと思っている。
そして客も同じように、noisyに対する想いが溢れて涙が流れたのでは無いだろうか……。
私はそう信じている。
MCの中で彼女たちは語った。
デビュー当初はTHE KEEPERSのような二人組になりたいと思った。
だけどそのうち、いちご姫主催の「苺祭」に出るようになって方向性が変わった。
その過程でFICEという強烈な存在に出会った。
自分たちはいつかTHE KEEPERSのように、もしくはいちご姫や、FICEのような存在になれるのか……と。
そう自問自答した時期もあった……と。
だけどこの日最後を迎えるにあたり……THE KEEPERSでも、いちご姫でも、FICEでもない……。
noisyは「noisy」という存在になれたのでは無いかと……。
会場からの拍手が答えだった。
彼女たちが5年かけてたどり着いたのは、唯一無二の存在となった自分自身……noisyというかけがえの無い存在になれた事だった。
長いMCを経て、昼同様出演者から花が贈られる。
しかし昼と違い、二人の目からは涙が流れ続けていた。
それは共演者も同じだった。
森永まみや、小泉千秋と言ったところは涙ながらに最後の挨拶を送る。
一方でTHE KEEPERSは二人の門出のために、盛大な拍手で送り出した。
更にFICEがこれまでの共演者、客から託されたメッセージが書かれた巨大なボードを二人に渡す。
そしてずっとnoisyを裏方として支えてきたスタッフからも花が贈られ、最後は「俺たちからも!」と客からも花束が贈られた。
もうこれ以上無い、最高のラストを迎え、涙を流しながらも、だけど本当に嬉しそうな表情でnoisyはステージを去った……。
……だけど、今一度……。
最後にもう一度……。
会場に巻き起こる「noisy」コール……。
止む事無く、それは会場全体を包み込んだ。
そして最後にnoisyは再び現れた。
アンコール……最後にnoisyは大歓声に応えてくれた。
最後はnoisyだけじゃない。
皆で楽しんで終わりたい!
そんな願いから、皆も知っている楽曲で終わろうという事でラストに持ってきたのは……。
「LOVE&JOY」
実は最初期からnoisyが歌っていた曲って、これなんですよね。
元々は木村由姫のカヴァーだったし……「DUAL HEART」が出来た際、今のnoisyバージョンになったんですよね。
そういう意味ではnoisyを象徴する楽曲だったし、また皆が楽しそうに最後の共演を楽しんでいました。
ステージの上にはnoisyと共演者たち。
ロビーは多くのお客様たちが、最後の瞬間を共に楽しんでいた。
そして楽曲の終盤……最初は客に向けて、そして後を振り返り共演者に向けてお辞儀をして、楽曲はちょうど終了しました。
……楽曲が終わった瞬間、そこには……最高の笑顔の二人の姿がありました。
こうして「noisy Last Live 夜の部」
……そしてnoisy、5年間最後のステージは幕を降ろしました。
●総括
総括と言っても、今回ばかりは言葉にならないなぁ。
noisyの最後のステージ。
そしてそれを彩った共演者たち。
皆、素晴らしかった。
最高のエンターテイナーでした。
それ以外の感想が思いつきません。
結局、自分はこうして文章にまとめて、レポートという形で発信しているけど、現場で味わう生の感動の前には、どんなに美しい言葉を並べても表現に限界がある……と改めて感じました。
自分がこの時味わった感動とか、衝動とか……どういう言葉を並べればいいんだろう……。
だけど自分の文面を読まずとも、この場に居た全ての人は絶対何かを感じているはずなんですよ。
それは個人個人違うものなのだろうけど……。
でもその想いを言葉にして、文面にして、誰かに伝える必要は無い。
何故ならその想いは自分の中で、大切な思い出として残ればいいから。
今回のライブはまさにそれ。
本来、自分は今回のレポートは執筆しないで良かったのかもしれない。
何故なら、自分の中で思い出として残っているものばかりだから。
誰かに文章にして伝える必要があったのだろうか……と感じたから。
(楽しみに待っている方には、大変失礼な物言いですがご勘弁を)
それでも……いつか時が経ち、自分の記憶の中からこの日の事を忘れかけた時、このレポートを読んで何か思い出せれば、その時、自分は初めてこのレポートを記した価値があると感じると思います。
……という事で、noisyとは関係ない話を延々と続けてしまいましたけど……。
なんだろう。
上記のように感じたのは。
一つの時代が終わった……そう感じます。
本編のレポートでは割愛したけどMCの中で立花さんが言った言葉が凄い印象に残っています。
かつてnoisy結成時に、立花さんはらんらんにこう口説き文句を言ったそうです。
「お前をアキバのNo.1にしてやる」
この言葉、嘘じゃなかったと思います。
間違いなくnoisyはこの業界の一時代を築いたと言えます。
この5年間、この業界で「アニパラ」を根付かせた事は凄い大きい。
だけど未だ彼女たちの方向性に追随しようとする歌い手が現れていません。
「アニパラ」=noisy
他の誰にもできない。
この公式が成り立った時点で、彼女たちが唯一無二の存在として、この業界に君臨していた事になるでしょう。
誰にも真似できない強烈なオリジナリティ、そして個性……彼女たちのような存在はしばらく現れないと思います。
それだけに解散は本当に惜しいです。
でもこれまでの二人の労を本当に労いたい気持ちもあります。
これから先、このインディーズアイドル業界の歴史がもっと長くなった時……2010年を前後に最高に楽しくて、素晴らしいユニットがいたと語り継ぎたいです。
ありがとう、立花さな。
ありがとう、はるかぜらんらん。
あなた達がnoisyとして輝いた5年間は本当に素晴らしい日々でした。
数え切れない程楽しいステージと、笑いと、ほんのちょっとの恐怖(笑)と……素敵な思い出をありがとう。
ありがとう……noisy
これからの人生、幸多からん事を祈る!