【舞台観賞】「生きてるうちが華なのよ。」(ハグワィベル・シアター) | ヒトデ大石のなんとなくレポート置場

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2011年8月「ヒトデ大石のどんなブログにしようか検討中。」からタイトル変更。
ライブイベント、舞台観劇のレポートを中心に書いていこうというブログ。
以前はmixiが主戦場だったけど、今はこっちが主戦場(笑)

12月の観劇ラッシュも今回で締め!
むしろ今年最後の観劇になるであろう作品だったので、自分的には観劇締め!

その今年最後に観た作品は……「生きてるうちが華なのよ。」
劇団・グワィニャオンの年の瀬特別公演と銘打って行われた今回の公演は、なんと豪華三団体コラボ企画!

ハグハグ共和国
グワィニャオン
ジャングルベル・シアター

この三団体……その名も「ハグワィベル・シアター」として公演しました。
今回がその記念すべき第一回「PART1」という事です。

なお作品自体は2005年にグワィニャオン第12回公演として上演されたものの再演。
そこで今回の予約特典にはご丁寧に「予習セット」と称して、その過去公演のDVDまであった(笑)
しかし私は初演の感動を味わいたいので、敢えて購入せず(グワィニャオンの皆様、すみません……)

何の予備知識も無いまま、観劇に向かいました。

会場は大塚・萬劇場。
ここを訪れるのは二度目でしたが、劇場が地下にあるので、入場したら階段を降りていく構造になっています。

開場時間を待って入場……するといきなり、自分より先に入場した人から悲鳴が上がる!
何事!?と思ったら……なんと通路の途中にゾンビ姿のスタッフがいるのだ(笑)

今回の舞台、某ゾンビ映画のアンソロジーと銘打っているだけあって、ゾンビが登場する舞台です(笑)
だからと言って、まさか会場を案内するスタッフまでもが、ゾンビとは誰も思うまい(笑)
そんなゾンビの皆様、きちんとパンフレットを配ったり、席案内して頑張ってましたよ(笑)
ゾンビの皆様はとても働き者でした(笑)

そんなこんなでもう入場してから、早速ゾンビに見守られるこの舞台。

開演5分くらい前に、グワィニャオン所属・すわいつ郎氏による前説が開始。
これから間もなくして、いよいよ舞台開始……。

ちなみに舞台開始前のBGMってあると思いますが、この舞台のOPは……昔の「金曜ロードショー」のOPテーマでしたね(笑)
トランペットの悲しげなメロディが印象的な……。
※これでBGMが浮かぶ人はは世代が私と近いはず(笑)

そんなこんなで物語は開始となります……。

以後、公演終了につきネタバレ有のあらすじを……。



舞台は東京都足立区北千住。
クリスマスイブにも関わらず、夫の浮気が原因で喧嘩をする進藤夫妻。
夫・直幸(中村和之・以下敬称略)は必死に言い訳するが、妻・裕子(伊喜真理)に通じる訳もなかった。
裕子は「離婚しよう」と言い出し、用意していた離婚届を直幸に押し付け、引っ込みがつかない直幸も怒りのまま離婚届に署名した。
そのまま裕子は怒りのまま、区役所の夜間窓口に離婚届を出すため夜の街へ出た……。

しかししばらくして玄関を叩く音がする。
妻が帰ってきたと思い、玄関を開けた途端、なだれ込むように入って来たのは、妻・裕子と彼女にむさぼりつくように噛み付いている……ゾンビの群れだった……。
思えばサイレンの音はこの時、確かにしていた……。

そんな直幸の回想録から始まる舞台……。
一転して各劇団、全出演者の紹介のOPになだれ込む。
次々と全出演者の名前が読み上げられ、最後にグワィニャオン代表・西村太佑氏の挨拶でOPは締まる。

……場面は変わって、とあるカフェ。
直幸は近所のカフェに逃げ込んで、気絶していた。
そこにある一団が入り込み、気絶している直幸、そしてカフェの従業員・水原妙子(一色彩世)を見つける。

目が覚めた直幸は自分以外に生きている人に会えた事を喜ぶ。
しかし喜んだのも束の間。
まだ外を見渡せば、数多くのゾンビが街中にはびこっていた。
絶望的な状況の中、何とか生き延びる術を模索する直幸たち……。

途中、街中の電気を復旧するため徘徊する電力会社・武田(西村太佑)との出会い、何故かゾンビに襲われない酒井道朗(咲野俊介)とその娘・小豆(塚本善枝)親子を助けたりする。
一方、夫と息子がゾンビに食われてしまった主婦の沢田(渋谷恭子)は自殺同然に、ゾンビの群れの中に身を委ねてしまう……。
更に葬儀屋の服部一家たちがゾンビたちに襲われているのを皆で救助しようとしている最中、直幸はゾンビの中に変わり果てた妻・裕子の姿を見つける……。

果たして直幸は裕子を救えるのか!?
生き延びた人たちは、無事生き残る事が出来るのか!?

しかし最後に待っていた結末は……。



そんな舞台。
ちなみにこのあらすじ、前半の……6割程度?

前半のメインは直幸、裕子の進藤夫妻中心の物語と言って過言では無い。
しかし後半はゾンビになった者、そしてならざるを得ない運命になった者たち、それに関係する人たちの葛藤を描く物語となっている。
後半のキーパーソンは酒井親子、そしてカフェの従業員・水原妙子とそこにいるゾンビ達になっていくのだが……。

とにかく全体を通して、テーマが深い。
要は本来、死ななくてはいけないはずの人たちが死ねないでゾンビとして、なおも自分の意思とは関係なく……「生ける屍」として生き続けなくてはならないのである。

しかしこれから死に行く人たちが、これからも生きていこうとする人たちに向けて、何を残そうとするのか。
そして生きている人たちは、これから死に行く人たちのために何が出来るのか……。

それを問いかけていると私は感じました。

前半のクライマックスとして、直幸はこれからゾンビとしてももう動かなくなって、本当に死んでしまう妻・裕子の愛を知った上で挙げられなかった結婚式を挙げる。
後半ではゾンビになったはずのカフェの店長や、常連客たちが戻ってきて、やり残した事を果たすために、死してなお動き続ける。
そして酒井道朗に待ち受けている残酷な運命に対する、娘・小豆の悲壮なまでの決意……。

これ以外にも物語のメインとは外れているところでも、多くの登場人物が生きる者として葛藤している様子が多く描かれている。

ただテーマは重いのですが、ところどころ笑いどころも多かったため、ただの人生哲学に終始していないのが本作品の素晴らしいところ。
その際たる例が電力会社・武田を始めとする、ゾンビにも勝てる人々の存在だったりする(笑)

また音楽の使い方がかなり秀逸。
劇中歌がどれもいい!
EDは吉田拓郎の楽曲なんだけど、これを最後に聴くと本当に泣きそうになりましたわ……。

笑いどころとシリアスな場面、そして泣ける場面のメリハリがしっかりしている良作品。
上演時間は2時間20分と長めですが、途中7分の休憩が有。

その7分間、ステージの上では微動だりしない(?)出演者の皆様がおりました(笑)

エンターテイメントとしても非常に素晴らしい作品でした。
今年最後に観れて良かったです。



ここからは気になった出演者を挙げたいところですが、今回、二回公演を拝見した経緯もあり、各出演者ごとに語らせていただきたいと思います。
なお登場人物が非常に多いため、一部一まとめにさせていただきます。

・進藤直幸……中村和之(ハグハグ共和国)
実質主人公。浮気をしていたダメな夫。独り言が言葉に出てしまう(笑)前半では彼と妻・結子の物語が中心になる。
物語前半こそただのダメ男だったが、物語中盤で妻の愛情を知ってから、結婚式を挙げる一連のシーンは彼のハイライト。
後半は要点で語る役回りに徹したが、彼目線の語り口調なので、実質主人公と言って過言では無い。

・進藤裕子……伊喜真理(ハグハグ共和国)
直幸の妻だが、クリスマスイブの夜、離婚届を出そうとして、ゾンビに襲われる。劇中最初の犠牲者。
冒頭の夫婦喧嘩以外は、ゾンビとして登場。細かい仕草などが印象的。
後半は殆ど、直幸の腕の中だったが、この物語には欠かせないキーパーソンの一人を、短い時間で見事演じきった。

・藤田真波……渡辺利江子(グワィニャオン)
婦人警官コンビの先輩格。劇中を通して後輩である花上に、警察官としての心得を叩き込んでいく。
花上とのコンビも去る事ながら、ところどころで本当にいい台詞のオンパレードだった。
個人的には花上に敬礼の意味を諭すシーンは名場面の一つ。素敵でした。

・花上はなこ……野上あつみ(ジャングルベル・シアター)
婦人警官コンビの後輩。まだ春に警官になったばかりの新米警官だが、劇中を通して成長していく。
ジャンベルではヒロイン級が多い彼女だったので、この手のタイプの役柄は珍しかった。
しかし物語を語る上で欠かせない、印象に残る名脇役として存在感を発揮しました。ってか、婦人警官の制服が似合いすぎ(笑)

・田所良夫……浅野泰徳(ジャングルベル・シアター)
歯科医。途中で合流する酒井小豆の歯の治療も行っている。
前半はほぼ出ずっぱり。直幸に裕子の死が近い事を伝えるなど、重要な役回りが多かった。
どちらかというと今回は話を進める上での脇役ポジション。いつもの強烈さは無いものの、しっかり脇を固めていました。

・賛九……竹内俊樹(ジャングルベル・シアター)
寺の住職。ちなみに読み方は「さんきゅう」(笑)
前半で主に頭脳派として、酒井親子、服部一家の救出などの計画を立てるなど活躍は多かった。
台詞も多めでかなり重要なポジション。殆ど前半のみでしたが、見せ場は非常に多く大活躍でした。

・川口聡一……松下勇(テアトルアカデミー/劇団えのぐ)
引越し業者のバイト。ビビっている割りに行動派(笑)
ちょこまかちょこまか働く好青年を好演。ゾンビに恐れつつも九州男児の魂で困難に立ち向かっていく姿は、多くの観客に勇気を与えた(?)
前半での彼の活躍は妙に印象深い。

・坪井只男……すわいつ郎(グワィニャオン)
郵便配達のバイトだが、非社交的。一言で言ってしまえば嫌味な奴。
過去に拝見した「人まがい」でのコミカルな演技が印象的だったので、今回の役柄には驚いた。
この手の嫌われ者ポジションをきっちり演じられるところに、彼の力量を感じました。

・宮内千江……石垣エリィ(グワィニャオン)
看護士。全身小豆色のジャージ。性格分析、怪我人の手当てなどで活躍の場面多数。
全編を通して、終始安定したように思います。人の性格を言い当てる姿が妙に乙女チック(笑)
他の女性陣とは違った、かわいらしさが印象的な方でした。

・沢田桂子……渋谷恭子(ハグハグ共和国)
主婦。クリスマスの惨劇時にゾンビになった夫に息子を目の前で食われている。後に自殺同然でゾンビに自ら食われる……。
彼女のクライマックスはなんと言っても、ゾンビに食われてしまうシーン。ってか、服の下に仕込まれた臓器が(作り物と分かっていても)えぐかった。
ゾンビに食われる寸前の病んでしまっている感が半端無くて、迫力がありました。

・酒井道朗……咲野俊介(青年座映画放送)
和菓子屋。生きているのに何故かゾンビに襲われないのだが、実はひっかき傷が原因でゾンビになりかけていた……。
お父さんとしての存在感が半端無い!出るところは出る江戸っ子気質が観ていて爽快でたまらない!
今回出演者中最年長という事で、中断7分間の静止を唯一免れましたが(笑)後半のキーパーソンとして獅子奮迅の大活躍でした。泣かせてくれます。

・酒井小豆……塚本善枝(ジャングルベル・シアター)
道朗の娘。道朗と共に救出されるが、ゾンビになりかけの父に殺してくれる頼まれる……。
後半は名シーン連発。自衛隊に父が殺されろうになるところでの訴えは素晴らしかった。なんと言っても、終盤、道朗との会話は涙なしには語れない。
凄い重い運命を背負った娘の役を見事に演じきった。影の主人公と言っても過言では無い。本当に素晴らしかった。

・広瀬欣二……福津けんぞう(ジャングルベル・シアター)
その筋の方。出会い系サイトを運営している(実は直幸の浮気のメールも彼の成り済まし)
その筋の方として威勢がいい場面も多いのだけど、実際はそうでもない場面も多々。
コミカルかつ要所を締める、福津さんの良さが引き立つ役柄だった。

・リリー……櫻井ゆき(ハグハグ共和国)
欣二の連れでお水の方。彼女の持っているファ○リーズが意外と重要なアイテムに(笑)
後半は細かいところでツッコミを入れまくる、ツッコミ要員として活躍(笑)
小気味いいテンポの数々が、物語全体にリズムを産んでいました。

・服部洋和……神田俊樹(ジャングルベル・シアター)
・服部久江……松宮かんな(ジャングルベル・シアター)
葬儀屋夫妻。二人の娘と広瀬、リリーを連れて逃げていたところを救われる。
この二人が夫婦というのが、一番驚いたかもしれない。でも違和感全くありませんでしたねぇ(笑)
劇中の台詞はあまり多くなかったですが、進藤夫妻とは対を成す、おしどり夫婦の感が出ていました。

・服部映美……田中沙希(テアトルアカデミー)
・服部真往……坪野谷暁(テアトルアカデミー)
葬儀屋夫妻の娘。姉が映美で、妹が真往。後半では主に語り部を担当する。
二人とも演技がうまかったなぁ。特に真往は後半、随所で活躍。彼女の存在と勇気なしでは、この物語は語れない。
若い才能っていいもんだ……こういう舞台で経験を積んで、もっと成長して欲しいですねぇ。

・小谷水絵……冨田泰代(賢プロダクション)
ガス会社勤務。弓道経験者で弓と破魔矢でもってゾンビに対抗している(笑)
弓という飛び道具の存在が強力。特に電気会社・武田との絡みは非常に多かった。
中断での7分間、ゾンビたちに弓を構えて静止してましたが、本当にお疲れ様でした(笑)

・武田渉……西村太佑(グワィニャオン)
電気会社勤務。街中の電気を復旧させるため、街中を自転車で駆け巡る(笑)実は劇中最強キャラ(?)
グワィニャオン主宰。一番、自由にやっていた感がありますね(笑)
このキャラの存在が、この物語を重苦しいものではなくしたという意味では、必要不可欠なキャラでしたねぇ。個人的には好きです(笑)



・47番……本多照長(ジャングルベル・シアター)
ずっと店の前に立っているゾンビだが、実は舞台となっているカフェ「はなえ」のマスター。ちなみに名前の由来はパーカーの「47」から(笑)
ゾンビとして突っ立っている存在感と、後半の人間自体の演技と、一粒で二度美味しかった本多氏。
ジャンベルが誇る「歩く存在感」としての魅力を遺憾なく発揮。ラストシーンの歌声がなんとも切なく悲しかった……。

・びっくりくん……石川健一(テアトルアカデミー)
ゾンビの一人。正体は常連客の佐々木さん。マスターが大好きな男。名前の由来は表情から。

・泣き顔の女……窪田悠紀子(ハグハグ共和国)
ゾンビの一人。常連客で5年付き合った彼の結婚式に参加した後で泣きまくってカラオケを歌っていた。

・ずーっと睨む男①……岡教寛(テアトルアカデミー)
・ずーっと睨む男②……YUHEI(RHYTHM COLLECTION/テアトルアカデミー)
ゾンビ。別名①が「ル○ン」で②が「次○」。地上げ屋で「はなえ」の土地を買おうとしている。

・警察官……熊木拓矢(グワィニャオン)
ゾンビ。睨む男コンビの件で水原妙子の通報を受けて「はなえ」に出動していた。

・プルプル女……佐藤麻里子(フリー)
ゾンビ。常連客だがバツイチでアルコール中毒。その名残かゾンビになってもプルプル震えている。

・真理子……YU-KI(RHYTHM COLLECTION/テアトルアカデミー)
ゾンビ。泣き顔の女の友人で先に店を出るが「はなえ」を襲撃する前のゾンビに一足早く餌食にされてしまう……。

びっくりくんから真理子までのゾンビ軍団。47番ことマスター共々、悲しい運命を辿った様が悲しかった。
ゾンビとしてご苦労様でした……皆さん、もっと別の演技を次は拝見したいです。

・水原妙子……一色彩世(グワィニャオン)
「はなえ」の従業員で、「はなえ」で起きた惨劇で唯一、難を逃れる。後半開始までずっと気絶していた。
凄い清潔感の溢れるかわいらしい方で、爽やかな演技が印象的でした。ラストの店から脱出する前の一礼が何とも泣かせる。
今夏拝見した「シュガー×ペッパー」での優花の好演も記憶に新しい。また拝見したい役者の一人になりました。

・その男性……笠田康平(フリー)
サンタクロースの衣裳を着たゾンビ。彼によって「はなえ」は妙子以外、ゾンビになるという惨劇が起こってしまった。
この作品における恐怖の象徴。とにかくサンタクロースが怖くなった(笑)
本作品における唯一、絶対的なやられ役と言って過言ではありませんでした。お疲れ様です。



・中島助子……久光真央(ハグハグ共和国)
自衛隊の衛生部隊の隊長。物腰が非常に柔らかく自衛隊メンバーの中では一番の癒し系(笑)
部下にとにかく気を遣う中間管理職を好演(笑)自衛隊のはずなのに、一番、自衛隊らしくなかった(笑)
なお彼女がハグハグ共和国の主宰。どちらかというと優しいお母さん……って感じかな。

・松山槐……宮崎重信(フリー)
自衛隊だが衛生部隊の助っ人として派遣。特に仲間をゾンビにやられた影響もあり非常に冷徹。最後はゾンビに噛まれたため自害。
後半での嫌われ役の筆頭と言って過言では無い人物。彼の存在が後半の物語を一気に緊張させたと言って過言では無い。
インパクトは強かったけど、また別の演技を観たい方の一人である。

・木場朋美……月野原りん(ハグハグ共和国)
・野村礼……升田智美(ジャングルベル・シアター)
自衛隊で中島の直属の部下。松山との相性は最悪でいがみあってばかりいる。
二人とも普通にカッコ良かったです。凛々しい女性をしっかり演じていました。
月野原嬢は「シュガー×ペッパー」での秀子とはまた違った一面が観れたし、升田嬢もハスキーボイスが活きていた。素敵です~。

・寺岡すすむ……市原博(テアトルアカデミー)
自衛隊で松山同様助っ人として派遣。松山より白兵戦は強いと思われるが、ゾンビに噛まれた後、松山に頭を撃たれて死ぬ。
無口キャラ(笑)松山の暴走を止めるために居たキャラと言って過言では無い。ただ印象があまり残っていないので、別の機会に別の役を拝見したいですねぇ。



・アナウンサー……栄島智(アイリンク株式会社)
ケーブルテレビで足立区の情報を伝えるアナウンサー。一通りニュースが終わると、ジャッキー・チェンのモノマネを披露し続ける(笑)
映像のみでの出演ですが、妙にインパクトが強かったですねぇ……(笑)

・レポーター……酒巻静(グワィニャオン)
足立区内の様子を伝えるレポーター。ヌンチャクを使ってゾンビを倒しながらレポートを続ける。最低でも48体のゾンビを劇中で倒している(笑)
映像と実際の舞台、両方に上がった数少ない出演者。とにかくゾンビを倒した肉体派として脳裏に刻み込まれました(笑)

・レポーター……平塚純子(グワィニャオン)
・レポーター……大塚大作(ジャングルベル・シアター)
映像のみの出演。平和になりつつある足立区の様子をレポートしている。

・自衛官……池上リョウマ(㈱愛企画)
・科学者……西村太一(ジャングルベル・シアター)
映像のみの出演。ゾンビの弱点が頭である事を伝えている。

・主婦……宇田奈央子(ハグハグ共和国)
映像のみの出演。実はゾンビ。レポーター(酒巻静)の目の前で自分の子供を食べた後、レポーターを襲うが返り討ちにされる。

映像のみの出演ですが、この映像がこの舞台においては非常に重要なファクターでした。
でも酒巻嬢以外の皆さん、次回は舞台の上での演技を拝見したいですね。


・お助けゾンビ……日替わりで複数名
主な役目は沢田を食べる事や、松山、寺岡を倒しにかかるところ(笑)
皆さん、お疲れ様でした。



……やばいなぁ全出演者の感想、書けるもんだなぁ(笑)
今回は諸事情により2回しか観ていないんだけど(笑)

個人的にはジャングルベル・シアターの皆様を特に応援していたので、皆さん、活躍の場があったのが本当に観ていて嬉しかったし、楽しかったですね。

特に花上の野上あつみ嬢と、小豆の塚本善枝嬢。
今回本当にいい役に恵まれたと思います。

あつみ嬢が存在感のある脇役が出来る事が証明された舞台でもあったし、善枝嬢は十分主役級でも通じる事を証明したと思います。
言い方は悪いのかもしれませんが、所属劇団から離れて、他の人の手に任せてみたら、役者ってどうなるのか……そういう典型的な舞台になったと思います。

ジャンベルに限って話をすれば、浅野氏のデンキマン(笑)とかは、絶対にジャンベルでは観れない役ですし、今回、野上、塚本両嬢がそれにあたったと思います。
問題はこのようにいい役をもらった後、劇団に戻って、彼女たちが今後与えられる役に変化があるのか。
もしくは劇団でもらえる役に変化は無くても、今回の経験がフィードバックされるかだと思います。
まぁこの点については、次の公演を楽しみにしたいと思います。

また思いの他、自分が知っている出演者が多かった……というか、いつの間にか覚えていたって感じでしょうか(笑)
だから全体的には安心して見れました。
特に昨年の「人まがい」(カラーひよこ協会)、今夏の「シュガー×ペッパー」(ハグハグ共和国)に出演されていた方が印象深いですね。

咲野氏は昨年の「人まがい」でも印象深い演技をされていたし、またあの時のすわいつ郎氏が一年ぶりに拝見したら、とっても嫌な人になっているのに驚きました(笑)
まぁあと美人に弱い自分としては……月野原りん嬢と、一色彩世嬢にときめいてしまいました(照)
なので来年以降、ハグハグ共和国、グワィニャオンもチェックはしていきたいと思いました。
(……ってか、塚本嬢、怒らないでくれよ……)

ただ真面目な話、このように三つの団体が一つになって、一つの物を作り上げていく事により、相乗効果も生まれるでしょうし、また今まで生み出せなかったものが生み出せるようになったのではないでしょうか。
人的交流も深まりそうですしね。
個人的には一年に一度……だと難しいかもしれないので、二年に一度でいいので続けて欲しいと思いました。
もし「ハグワィベル・シアター」が次回あるなら、ハグハグ共和国の作品でしょうか?それともジャンベルなんでしょうか?

何はともあれ……

ハグハグ共和国
グワィニャオン
ジャングルベル・シアター

三団体の皆様。
そして全ての出演者の皆様、本当にお疲れ様でした!

今年最後に最高の作品をありがとうございました。



追伸・
先日、祖父が亡くなった自分としては、この作品を通じて色々考えました。

亡くなった祖父が、今を生きる自分たちに一体、何を伝えたかったのだろう……残したかったのだろう……と。
そして自分は亡くなった祖父のために、これから出来る事は何があるだろう……。

すぐに答えは見つからないと思いますけど、頑張って探してみたいと思います。



・ハグハグ共和国・公式サイト↓
http://www.hughug.com/

・グワィニャオン・公式サイト↓
http://www.guwalinyaon.com/index1.html

・ジャングルベル・シアター・公式サイト↓
http://www.junglebell.com//