戦艦と空母の最大の違いはだいたい3つある。
装備依存度、選択肢の多さ、
そしてダメージ効率の差である。
戦艦は大半のダメージを主砲(と弾幕)に依存する反面で、
主砲チョイス次第で様々な状況に対応できる柔軟性がある。
空母は3種類の艦載機を組み合わせることができるといえば聞こえはいいが、
装填速度の調整がほとんど利かないし、1種類の艦載機が圧倒的だということもない。
総合的には戦闘機が一番強いのだが・・・まあいい。
ようするに、戦艦のテンプレ装備はほぼ決まっている。
ニュージャージーは実装当時ほど万能でも圧倒的でもなくなった印象があるけど、
「強い戦艦」としては現状最もスキのない性能だとは思う。
対空高いし運も高いし。
重装甲(戦艦)に強いのは航空攻撃なのだが、
対空値が高い敵、あるいは軽装甲の敵にはダメージが下がってしまう。
つまり「空母」は「高対空の軽装甲」に弱い。
しかし戦艦は榴弾砲を装備することで1.4倍という高いダメージ効率を発揮し、
かつ炎上ダメージを与えることもできる。
レベル差と装甲を無視し、かつ炎上ダメージ自体は必中なのも見逃せない。
そして戦艦の砲撃は敵の装甲(とスキル)にのみ依存するから、
敵の正体さえわかっていれば主砲チョイス次第で的確にダメージを与えられる。
トンデモ対空値を設定されたせいでダメージを8割軽減されたりはしないのである。
ステータス値と装備の都合上戦艦より空母のほうが強いはずなのに、
戦艦の役割が決してなくならない理由がまさに、
このテンプレ装備が固まった理由でもある。
「重装甲のくせに高対空なせいでダメージが通らない」というふざけた現実がある以上、
敵の対空値を無視して重装甲にダメージを通す必要が出てくる。
なので現在の戦艦は、
かつて徹甲弾主砲の対甲補正に上方修正が加えられたこともあって、
基本的に徹甲弾主砲を装備するほうが便利だ、ということになっている。
そこでやってくるコイツ、
試作型457mm連装砲MKA、457MKAとも呼ぶ・・・かなあ?
一応キャラゲー的には「ジョージア砲」。誰もそう呼ばないと思うけど。
こいつは攻略上必須というわけではないが、あるとめちゃくちゃ捗るのである。
かゆいところに手が届く地味な長所がたくさんあるのだ。
それを全部説明するとクッソ長くなるからさておき。
軽装甲に弱いことを除けばほぼ完璧といっていい性能であり、
+13にしたときのダメージは実質的に244×2、三連装に単純換算すれば162×3に相当する。
それを装填値込みで18秒程度で撃てるのだから、まあ強いわけです。
最終的にはこいつが最低1つ、できれば2つか3つ欲しい。
・・・完成までは非常に長いけどね、特に+13は。
今ならセイレーン作戦をきっちり回れば半年に1つは作れる計算になるぜ!(遠い)
逆に言えば誰につけても役立つ超お得つよつよ装備が年2つ確実にもらえるのだから、
装備ゲーと呼ばれる(中でもクソゲーの名に値する)各位よりよほど有情だといえる。
で、現状最強の戦艦副砲はたぶんこれ。
試作型137mm連装両用砲Mk1。
こいつは駆逐砲なのに戦艦にしか装備できないという、
非常に特殊なイロモノ性能なのだが、ぶっちぎりの長所を2つ持つ。
ひとつは優れた威力、そして長い照準範囲である。
照準70であるばかりか徹甲弾であるため、
遠くの敵を狙って撃ってもハズレにくい。
つまり迎撃性能が非常に高い。
こいつを作るのも微妙にハイコストなのだが、
理論上最大でも12本あれば足りるので、揃えるのはそう難しくはない。
戦艦の対空砲はSTAAG以外選択肢がないレベルのド定番である。
(連装ボフォース40mm機関砲STAAG、とは誰も呼ばない)
主力にはいくらあっても困らない命中値が+10される対空砲であり、
しかも対空砲としても高性能なほうなので、つけて損する状況が皆無である。
主力の対空砲は空母系であってもコイツで決まり。
ちなみにSTAAGはSTAAAAAAAAAAAAAAAAGなどとAの数が無駄に増えやすい。
実際にはStabilized Tachymetric Anti-Aircraft Gun、
姿勢安定装置つき測距式対空砲、くらいの意味だろうか。
スタビライズドTなんとかアンチエアーガン、で覚えよう(テストには出ない)。
かつては生産不可能だったため戦艦の設備としては人権級の価値があったが、
量産されるようになった今でも十分すぎるほど有益なのが、
高性能火器管制レーダー。金レーダー、金火器などとも呼ばれることがある。
饅頭は0.01秒単位で装填値を計算してステータス値を決めているから、
「こいつを装備させてかつ課金=結婚した=ステータス値が+6%された状況」だと、
ギリギリ間に合うもの、というのが結構たくさんある。
まあ、課金してなくても十分すぎるほど有益なのだ。
貴重な命中値を補えるのだからな。
初撃短縮は、これの有無で砲撃タイミングを調整してフルオート、ということも可能だ。
が、まあ主砲の種類を変えたほうが楽だろう、うん。
そして命中値を盛って少しでも安定が欲しい汎用性ということで、
饅頭オフィサーソード。
Q:設備の1枠以外全部テンプレじゃねーか!
A:はい。主砲が榴弾砲になるべき状況以外だいたいこれでいけます。
これだけしつこく命中値を盛ってきたから、
主砲ダメージを稼ぎたいならSHS(主砲CRT率アップ)をつけるべき。
ビスマルクZweiみたいなヤツなら一式徹甲弾(「主砲の」CRTダメージアップ)がいい。
少しでも命中値を、それから火力値を、できれば弾速も。
だから主砲の自由度こそ高いけど、依存度も高い。
それが戦艦。
他にいくつかオススメ主砲を。
試作型305mmSKC39三連装砲、305SKC。
誰もオーディン砲とは呼んでいないような気がする。
似たような装備に381改(通称「真フッド砲」)があるけど、
こちらのほうが総威力が高くて攻撃速度がほぼ同じ。
さらに少しバラけるので動く敵にもよく当たる。
381改は集弾性がよすぎて逆に当たらないことがあるから、
チョコマカ動くシールド持ち駆逐艦が邪魔なときにはかゆいところに手が届く。
主砲より弾幕の威力に期待したい長門や天城なんかにはちょうどいいと思う。
試作型406mmSKC連装砲、406SKC。
闇ママ砲と呼ばれても困る人が多いからちゃんと406SKCと呼びたい。
2023年11月現在、アズレン戦艦の榴弾砲はこいつが標準。
廉価で榴弾版の457MKAだといえば強さがわかるのではなかろうか。
試作型406mm/50三連装砲、通称シュナイダー。
これはシャンパーニュ砲だのシャンパン砲だのと呼ぶ人もいるけど、
シュナイダーって呼ぶのが楽だと思う。
こいつは実際に装備させて砲撃した画面を見ないとわからない隠れ特性として、
低い弾道のおかげで命中期待値が高い、という強みを持つ。
威力も地味に優秀なほうだから、既存の徹甲弾砲を食ってしまった。
入手手段が少なくて微妙に数が揃わないのが欠点だが、
最終的に457MKAのほうが便利だということになりやすいので、
+10が1つか2つあれば困らないと思う。
しつこく繰り返すけど、戦艦は主砲依存度が高い=1発外すと痛い。
だから命中値はできるだけ盛りたいし、
きっちり当てるための工夫をしすぎることもない。
命中値をモリモリ盛った最後の設備1枠で火力値を補いたいと、そういうことになる。
弾幕回しがしたいなら、
徹甲弾砲なら457MKA、
榴弾砲なら305SKCまたは406SKC。
威力重視の主砲は・・・たぶんあんまり出番がない。
406MK7(虹砲)があるんだけど、
406MK6(紫砲)でも十分通じてしまうのが悪い。
457MKAないし406SKCで倒せないような敵ってのはそうそういないからね。
基本的にはこの二択でいいと思われる。
威力よし弾幕回しヨシだから、457MKAは強いのだ。
がんばって1個くらい+10を用意しよう。
主砲ダメージが15000とかいくからなw
・・・・当たり前のように紹介している装備たちだが、
これ、大半がWoWsコラボ枠なんだよな。
※World of Warshipsコラボ艦、いわゆる開発艦のこと
ウォーゲーミングさんありがとう(顔だけ迫真)