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駆逐艦の主砲について

 

軽巡洋艦の主砲について

 

 

 

 

最初に言っておくと、

現在のアズレンにおける重巡主砲なんて、

最終的には2種類あれば困らない。

 

そのため記事から無駄な部分を省けば4種類を紹介して終わるだけ。

それだと色々納得いかないだろうから、

最低限納得がいきそうな話を添える。

 

 

 

 

 

発砲サイクルで最強なうえに隠し補正もバカ高いので、

砲弾が3発でも普通に強い榴弾砲の試製203mm三連装砲

 

 

それと総合的にみてコイツが1強も同然な、

研究3期、通称チェシャー砲、試作型234mm連装砲

金234mm。

 

通常弾のくせにアホみたいに優秀な対甲補正と高い弾速、

素直な弾道、標準的な威力、早めの発砲サイクル、およそスキがない。

 

これの虹バージョンは確かに強いんだけど発砲サイクルが長めで、

そのうえ研究で作らなきゃいけなくて入手性が最悪なので、

ドレイク用に1本あれば十分だといえちゃう。

 

そこそこの数が作れて全方位に優秀だから、本当にコレさえあればいいレベル

 

 

 

 

 

そんな極端なことがあっていいのかって、まあ、うん。

より正しく言うと、

アズレン的には重巡自体が限りなく不必要になっているのが現状だ。

 

キャラ愛は否定せんが、攻略的にはそうなってる。

ウソついてもしゃーないのでね。

 

もちろんキャラdisだのエアプだのという話ではない。

運営や開発の贔屓や怠慢でもない。

 

なのでまず、アズレンないし現実世界における重巡洋艦の話をする。

 

 

 

 

 

 

 

そもそも駆逐艦だの戦艦だの空母だのって何だよという話を、

ミリタリー知識がゼロな人のために、

かじった知識しかない僕が喋る。

 

すげえ簡単に

=不正確な

=そもそも各国で基準が違うので統一しようのないことを言うと、

 

 

 

 

 

駆逐艦:潜水艦や機雷をやっつけて駆逐する掃除屋、英語だとデストロイヤー

    昔と今とで役割がだいぶ変わったが、

    本質的には「安値でたくさん作れて小回りが利く」ことが最重要

 

巡洋艦:そこそこ何でもやる便利屋、速度を維持して火力を高めたもの

    軽巡洋艦は機動力と補助より、

    重巡洋艦は火力と装甲よりの分類

 

巡洋戦艦:速度を保ちつつ防御力(装甲)を厚くして火力を高めたもの

    最もバランス型だともいえるし、最も中途半端だともいえる

 

戦艦:とにかく防御力と火力を高めた決戦兵器・・・だった

 

空母:戦艦最強伝説を過去のものにした、現状では最強の兵器

   ただしコイツを守るためにあれこれ艦隊を組まないとただの的だし、

   コイツに積む飛行機を作れるだけの技術力がある国の専売特許だし、

   そもそも空母が要る「海洋国家」自体が日米英豪くらいしかない

 

潜水艦:あらゆる軍艦を沈めることができる攻撃力特化なやつ

    空母も戦艦も沈むので、

    ジョーカー(潜水艦)にスペードの3(駆逐艦)を持ってくる必要がある

 

 

 

 

ざっとこんな分類になるので、

独自の特化した役割がある駆逐艦は生き残り、

「戦艦の系譜」に当たる巡洋艦や巡洋戦艦は、戦艦とともに消えた。

 

ちなみに「最後まで残っていた戦艦」のひとつがニュージャージー。

なんとコイツ、湾岸戦争まで戦ってたからな。

 

なお「最後に建造された戦艦」はジャン・バール。

 

 

 

 

なのでまあ今は空母、潜水艦、駆逐艦、+αという形で艦隊が組まれる。

 

ミサイルその他のせいで攻撃力が上がりまくったため、

装甲で耐えるのは無駄だから、ミサイルを撃つ駆逐艦がいれば十分になった。

あとはせいぜい「飛んでくるもの」を叩き落す防空艦、イージス艦。

 

とはいえ空母自体は海を渡ってケンカするときにしか使わないので、

相手を殴るだけなら駆逐艦と潜水艦だけでいい。

 

・・・という現代の戦争ないし海軍の話をすると、

戦艦と巡洋艦は全く必要がないのでは?ということに気づく。

 

実際、砲撃の命中率がとんでもなく低かったからね。

だから木造時代の軍艦って、

大砲を大量に並べて一斉に撃つ。

 

飛び道具は命中率が低いからたくさん撃たないと意味がない。

 

これは現在の戦争(ロシア・ウクライナ戦線)でも変わらない。

 

あくまでも人類史が銃撃→砲撃→航空機という順番に進化した結果でしかない。

 

産業革命と戦争で急激すぎる過渡期を経た結果、

戦艦大和を設計し始めてから完成するまでのごくわずかな間に、

「戦争の常識」が戦艦から空母になったのはあまりにも有名な話

 

無駄な戦艦大和を作る精神論こそが敗因だったとほざく人種は大勢いるけれど、

偶然が重なっただけ、というのが現在の見方である。

だからこそ戦艦信濃を空母信濃に改造しようとしたわけだ。

 

 

まあ実際には完成する前に撃沈されてしまったから、

極秘ゆえに史料の少ない戦艦大和以上に幻の存在だともいえるわけだがね。

 

 

 

 

まあそれはいいや。

 

大事なことは、戦争の常識が常に移り変わっていった、ということ

 

 

 

 

んで重巡洋艦ってのは簡単に言うと、

主砲の口径が203mm以下なヤツのこと。

 

軍縮条約がどうのこうのって学校で教わったはずだけど、アレに準拠したもの。

155mm以下が軽巡洋艦、203mm以下が重巡洋艦。

なんでその数値になったのかは煩雑なので省く。

 

・・・が、もちろんそんなものを律儀に守って戦争なんかやりゃせんのだ。

 

重巡洋艦や戦艦の保有数を決めるのも身勝手なら、

重巡洋艦じゃ足りない火力をどう補うのかも、

やはり身勝手な話でしかなかった。

 

巡洋戦艦と呼ぶか、大型巡洋艦と呼ぶか。

まあ、役割(砲撃)がほぼ同じだからね、巡洋艦と戦艦は。

 

で、日本では重巡洋艦が甲乙の「甲」ってことで「甲巡」と呼ばれていた。

軽巡洋艦は「乙巡」だな。

 

その甲巡よりもさらに強い巡洋艦ってことで「超甲巡」が考案されていた。

 

それがWoWsコラボで実装された吾妻(あづま)

現在では「超巡」の呼称で統一されてるけど、当初は「超甲巡」だった。

 

 

超巡は各国であれこれ考案されていたけど、

実際に建造されたものは殆どなかった

 

なのでアズレンに登場する連中はWoWsコラボキャラだらけで、

アズレン側で実装されたのは現状だとクロンシュタットだけ。

あとライザコラボのカラ・イデアスか。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・まあここまで読んでくれたらわかると思うんだけど、

「重巡洋艦よりも強いヤツ」というコンセプトで、

「超甲巡」が設計されたわけよ。

 

つまり超巡であるというだけで、絶対に重巡より強い

そういうものとして設計されていたから

 

こういうところをアズレンは、

よくも悪くも律儀に性能に反映させるから、

超巡がいれば重巡はほぼ必要なくなってしまった。

 

・・・だって重巡より強いはずのキャラが重巡より弱かったら、

それこそ何のロマンもないでしょ?

 

だから賛否両論にはなると思うけど、

性能だけ見ると超巡>重巡になるのは仕方ない

 

 

 

 

もっとそもそもの話をすると、

戦艦が空母にとってかわられたのだから、

戦艦より空母が強いゲームとして調整されているのがアズレンだ。

 

しかしそれだと戦艦がただのゴミになってしまうから、

あの手この手で戦艦には補強策が盛り込まれている。

 

攻撃手段の豊富さ、装備に応じた編成戦略の幅広さ、そして特殊弾幕。

 

戦艦が空母未満のゴミにならないよう、

戦艦にも空母と同等かそれ以上の火力と長所が与えられている

 

・・・おわかりいただけますね?

 

巡洋艦を強くしていった先にあるものが戦艦で、

その戦艦との相性で勝るのが空母。

 

戦艦と空母が、

巡洋艦や駆逐艦よりも火力が出せない、

そんなクソゲーは誰がやっても面白くない。

 

だからアズレンの前衛は火力を出すことよりも、

主力が火力を出す間耐えることのほうが優先される

 

そして前衛で最も頑丈なのは重巡洋艦で、

その重巡洋艦よりも頑丈なものとして設計されたのが超巡洋艦。

 

もっとそもそもの話に

なるんだが、

重巡洋艦と呼ばれるもの自体、

作れた国が

世界に10もなかった。

だから選択肢なんか

最初っからないほうが

当たり前なのよ・・・

 

かくしてアズレンの重巡は、超巡と異なる役割を得るのが難しくなった。

 

実際の戦争の歴史においても、

最も不遇だった戦艦の、そのまた進化前の姿だからな・・・

 

最終的に、

軽巡洋艦は機動力を活かして対空射撃と対潜哨戒という役割を得て、

戦争でも活躍していた。

 

でも生産コストが高く、見合った戦果を得るのが難しかった重巡や戦艦は、

どんどん空母と駆逐艦にとってかわられていった。

 

小回りの下限が軽巡洋艦、火力の下限が戦艦。

 

重巡洋艦と巡洋戦艦は歴史の波にのまれて消えた。

 

しかし&それこそ、

実際には建造すらされなかったのが超巡だからな。

重巡や巡戦よりなお不遇、だからこそのロマン

 

 

 

これを史実に忠実であると受け取るか、

キャラゲーとして台無しになっていると受け取るか

 

でもまあ、アズレンはシューティングゲームだからな。

手動操作さえ上達すれば、

超巡がいなくても14-4までクリアできるようにはなっている

 

そういう調整はとても上手だからね、饅頭。

 

 

 

 

 

 

 

まあそんなこんなで、

重巡が必要ない状態になってるのは否定をしない。

 

それでも超巡にも欠点があって、

事実上の専用主砲(投射砲)の装備が欠かせなくて、

しかも手数が少なく、動きが鈍重。

 

あくまでも砲撃力を高めていく過程で構想された兵器だから、

魚雷火力には期待ができない。

 

もちろん設計・構想があった軍艦の数も(それができた国の数も)少ないから、

超巡は装備(主砲)の数も非常に少なく、

実質的に2択(片方はイベントの報酬でしか手に入らない)になってしまっている。

 

 

 

こちらが事実上の1択、研究4期で入手できるほう。

試作型三連装305mmSKC39主砲(超巡)。エーギル砲とも。

 

 

 

こっちは現状最優秀なんだけどイベントの報酬で1品もの

B-50 305mm三連装砲Mk-15。通称クロンシュタット砲

クロンシュタットのスキル発動条件を満たせる北連製装備でもある。

 

 

 

見ればわかるけど、

1戦闘が50秒だとしたら5発か6発くらいしか撃てない。

なので1発外すと、火力的にはとんでもないロスになる。

 

かくして現状、

そこそこの手数でそこそこの威力を撃てるのが重巡で、

圧倒的な耐久力があるけど小回りがきかないのが超巡。

 

一応の住み分けはできている。

 

まあそれでも前衛の火力が欲しくなる状況は極めて稀だから、

耐久力を求めて超巡ばかりを使うようになってしまいがちなのは、

一切否定ができない。

 

唯一の例外が、理論上の生存力で圧倒的なアンカレッジだけ。

さもなくば対空特化のチェシャー、重巡最優秀候補のμローン、

よくてDRのドレイク、あとは基本的にお役御免状態である。

 

コンセプト自体が「小さな戦艦」みたいなもんだからね・・・

 

 

 

 

 

現実の戦争の中でも微妙な立ち位置で、

ゲーム的にはロマンを追求したい、

その結果、こうなりました。

 

僕は特に重巡というカテゴリに思い入れがあるわけでもないし、

チェシャーがつよかわなので問題ないんだけど、

キャラゲー的に不満だという人がいるかもしれないから、あれこれ書いた。

 

日本人だとそういう感覚を掴むのは難しいだろうね。

世界でも五指に入るというか実質5つしかない、

空母と艦載機まで自力で作れた国(G5)に生まれてしまったら。

 

そもそも僕はミリオタですらねえけどな!

 

 

 

 

質問があればどうぞご自由に。