著者:オリヴァー・サックス
出版社:ハヤカワ文庫
概要:
すべてが白黒に見える全色盲に陥った画家、激しいチックを起こすトゥレット症候群の外科医、「わたしは火星の人類学者のようだ」と漏らす自閉症の動物学者…脳神経科医サックスは、患者たちが抱える脳の病を単なる障害としては見ない。それらは揺るぎないアイデンティティと類まれな創造力の源なのだ。往診=交流を通じて、不可思議な人生を歩む彼らの姿を描か出し、人間存在の可能性を謳った驚きと感動の医学エッセイ。
(Amazonより抜粋)
個人的評価:★★★★★
感想:
いやぁ、おんもしろいです。
久々の大ヒットだったのですが、ずっとレビュー書くのを忘れていました…。
「レナードの朝」の著者であるオリヴァー・サックス(脳神経外科医)のエッセイであります。
同映画が好きな方なら問答無用で見るべきでしょうし、脳のお話に興味のある方も読んで損はなし。
自信を持ってオススメします。
こういう書物を読むと、いつも思い出す言葉が「事実は小説より奇なり」。
イチバン不思議でイチバン謎めいていてイチバン奇怪なものは、この世の中であるんだなぁと。
ここに描かれている世界は、決してつくりものではない。
すごく色んなことを感じたり学んだりした作品なのですが、感想を書くことがなかなか難しいです。
なんというか、この感情を表現するのは極めて困難。
「おもしろい」とか「興味深い」「考えさせられる」など、どうしてもありきたりな言葉しか浮かびません。
作品自体の感想ではなくなりますが、いつも思うのは、「自閉症」という病名はいつになったら正しく認識できる病名に変わるのだろうということ。
誤解を与えすぎる。
まぁ、ここで私なんかがほざいていても仕方のないことですが…。
私個人の意見としては、「レナードの朝」にしてもそうだけれども、学校の授業なんかで子供たちに見せるべき作品なんじゃないのかなぁと。
この書籍は、高校生の夏休みの読書感想文の宿題にするとかさ。
小説もいいし福祉の話もいいかもしれないけれど、事実のみを知ってそこから自分で思考を広げることも大事だと思うのです。
それをしないから、ネットで検索して出てきた記事を、自分で何も調べもせず鵜呑みにするようなアホが増えてるこんな世の中になっているのではないでしょうか。
- 火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)/オリヴァー サックス