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●名言セラピー

「この星にSpark JOY その35」

 

〜「SHOIN YOSIDA」〜

 

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つ、つ、ついに来た!

本日4月21日本日発売!

 

「人生最後の日にガッツポーズして死ねるたったひとつの生き方」

http://amazon.co.jp/o/ASIN/4902256908/nicecopy-22

これ、めっちゃ読んで欲しい。

 

男気編集者

滝本洋平さんはfacebookでこんな形で紹介してくれました。

 

 

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この本は本当にすごいです。

ひすいさんが5年以上かけて書き上げた超渾身の作品ですからね。

 

今日配信になったひすいさんのPodcast(ドリプラジオ188回)の中でも、

「本当にこれ残したら、僕は後悔なく逝っちゃいますね」

「遺言はこれですと言えますね」

なんて言っていますから!

 

この本の原稿をはじめて読んだ時のことは今でも覚えています。

 

すごく驚きました。

原稿にこもっている熱量がハンパなかったから。

 

この熱を、そして想いを、どれだけまっすぐ純度を下げずに届けられるか。

 

それだけを考えて編集しました。

 

ひすいさんが何年もかけて掘り進めた心の井戸。

 

掘って掘って掘って、ついにたどり着いたこの地下水は、

きっとみんなの心の奥底でつながっているはず。

そう信じて編み上げた本です。

 

見本が出来上がってきてすぐ、

読んでもらいたい友人たちに本を贈りました。

 

するとすぐに素晴らしい感想が続々届きました!

 

「まだ3分の1くらいだけど……これはやばい」

「まだ途中なんだけど、涙が止まらない」

「今日読み始めたんだけど、朝から号泣」

 

最後まで読んでいないのに、こんな感想を送ってもらえるなんて。

うん、やっぱりすげー本だ、これは。

 

というわけで、買っください! 

読んでください!

絶対に後悔させませんから。

こんな時代だからこそ……

届け!!

 

滝本洋平

 

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めっちゃ嬉しい。

 

ブログのコメント欄読んでいたら、

早速、新刊

「人生最後の日にガッツポーズして死ねる人のたったひとつの生き方」

の感想が入ってまして、

明日発売なのに……。

予約してたらもう届いたという方もいて

しかも全部読んでくれたそうで

こんなコメントを僕のブログに残してくれていました。

 

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新刊、予約していたのが昨日届いて読ませて頂きました。

涙が止まらなくて、

今まで歴史嫌いで幕末とか特に興味なかったもので、

ひすいさんの新刊で全てを知りました。

心の温度が確実に上がりました。

いまこの時代に読むことができて良かったです。

ありがとうございました。

 

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daymilkさんありがとう。

めっちゃ嬉しい。

 

今日は5人のサムライのトップバッター

SHOIN YOSIDA

吉田松陰の原稿の一部を公開させていただきますね。

よければ読んでみてくださいな。

 

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紺碧の海から悪魔がやってきたように見えた、その日。

江戸の空は晴れ上がっていました。

およそ170年前の嘉永6年(1853年)6月3日。

 

「あ、あれはなんだ!?」

澄んだ青空を墨汁できり裂くように黒い煙を吐きながら、

江戸湾入口の浦賀沖(神奈川県横須賀市浦賀)に突如、あらわれたのです。

 

 

マシュー・ペリー提督率いる

アメリカ海軍艦隊の黒船。

乗組員は約1000人。

 

船に搭載されていた大砲は最新鋭のカノン砲でした。

潮風に逆らって、機械の力でゴーッと突き進む黒船は、

当時の日本人には、まるで城が海の上を走っているかのように見えました。

黒船来航です。

 

 

それまで鎖国をしていた日本は震え上がります。

当時、日本の船といえば手漕ぎです。

しかしやってきた黒船は、

これまで日本人が見たこともない2千トンを超える蒸気船でした。

黒船は日本の大型船の約19倍です。

19倍って、想像してみてください。

19倍のサイズのゴキブリがあらわれたら気絶しますよね?(笑)

それくらい恐怖だったんです。

 

見えないもの(精神)を追求する東洋に対し、

西洋は見える世界(物質)を究めてきたので、

当時の西洋の技術力は東洋の国々をはるかにしのぎ、

アジアの国々ほぼすべてが図のように西洋諸国に屈服し植民地にされてしまったのです。

 

 

「日本も侵略されるのは時間の問題!」

そう恐怖するなかで黒船がやってきたわけですから、

このまま侵略されてしまうのではないかと怯え、江戸は大混乱となりました。

しかし、その黒船を見て、こう思った日本人がいたのです。

 

 

 

僕は乗り込む!

 

 

 

 

それが、SHOIN YOSIDA

吉田松陰です。

黒船がきたという情報を江戸で得た松陰は、

反射的に、もう浦賀へ向かって走り始めていました。

いつだって前のめり。

走りながら考える。

それが吉田松陰、当時25歳です。

 

 

松陰は手紙に、このときの自分のことを

「飛ぶが如し」と表現し、こう語っています。

 

 

「自分の心がそうせよと叫ぶなら、ひるむことなくすぐに従うべきだ」

 

「このままアメリカと戦になるかもしれない」

町では、武士たちが暗い顔をしてそう話し合っていました。

しかし、このとき松陰はこう思っていたのです。

「彼らは武士ではあるが、サムライではない」と。

むしろ生まれ故郷のアメリカを飛び出し、世界を駆け巡り、

太平洋を渡ってきた黒船の連中こそ、本当のサムライじゃないかと。

 

記録によると、松陰は

「丈高からず、痩せ型であり、顔色は白っぽい」

「人に親切で、誰にでもあっさりとして、丁寧な言葉遣いの人であった」とあります。

 

顔が細く、頬に薄いあばたがある。内側は太陽のように燃えていながらも、

人に対しては、むしろ女性的、月のような穏やかさと優しさを持った人物であったそうです。

 

さて、やってきた黒船は、日本に開国と通商を開く目的で、

アメリカ大統領の親書をたずさえてきていました。

しかし、鎖国をしていた徳川幕府は受理を拒みます。

 

すると、黒船は脅しをかけるかのように江戸湾に侵入を始め、

ズドン、ズドンと江戸の町をきり裂くかのように大砲を響かせました。

それは空砲でしたが、役人たちは震え上がります。

 

ペリーは「来年またくるので、そのときまでに返事を用意しておけ」と恫喝し去っていきました。

これは返事によっては、アメリカとの全面戦争にもなりうる非常事態です。

(ちなみに、このとき、江戸に剣術修行にきていた坂本龍馬も黒船を目撃しています。龍馬、当時19歳です)

 

吉田松陰は藩の兵学師範の吉田家に養子として入り、

11歳にして、長州藩の殿様の前で講義をするほど兵学を究めていましたが、

これまで学んだ兵学が机上の空論であることを、黒船をひとめ見て悟ったのです。

これでは日本に勝ち目はない、と……。

ならば、これまでの知識はただちに捨て去るべきだ。

松陰にとっては、学問を究めることが目的ではありませんでした。

なんのために学ぶのか?

あくまでも大切にしたいものを守るためです。

 

松陰にとって一番大切にしたいことは、

日本を守ることでした。

 

そのために松陰は、これほどの技術を持つアメリカという国を、

まず、この目で見てくる必要があると考えたのです。

 

 

「君は、なんのために学ぶのか?」

これは後に松陰が、松下村塾の門下生たちに真っ先に問うていた質問です。

 

なんのためにやるのか?

常に、その問いから始めるのがショーインスタイルです。

 

 

松陰は、黒船に乗り込み、アメリカへ連れていってもらえるよう直談判しようと計画を立て始めるのです。

当時、鎖国をしていた日本では、密出国は見つかれば死刑です。

そこで、松陰が考えたのが漂流計画です。

 

題して「ジョン万次郎に続け! うっかり漂流しちゃいました大作戦」

 

かつて、漁師の子であるジョン万次郎が漂流してアメリカに滞在し、

帰国したことを知っていた松陰は、自分も漂流と見せかけて黒船に乗り込もうと考えたのです。

 

 

松陰は、兄にこの日の気持ちを、手紙でこう告げています。

 

「海外渡航の禁は、徳川一世の事にすぎない。

今回のことは、三千年の日本の運命に関係する以上、

この禁に、思い患うことなんてできなかった」

(『兄梅太郎との往復書簡』)

 

 

吉田松陰の密出国大作戦。

見つかったら、さらし首になることは覚悟の上でした。

松陰のこの決意をもれ知った同郷の萩の染物屋の子、金子重之輔は、

「松陰先生、私も連れていってください」と頼み込みました。

 

 

でも、松陰は「これは遊びじゃない。迷惑をかけるわけにはいかない」とキッパリと断っています。

しかし、重之輔もゆずらなかった。

「命がけは、はなから承知の上です。お願いです。私も連れていってください」

 

松陰は重之輔を

「不屈の魂を持つ男とわかったので行を共にすることにした」と記しています。

 

 

松陰、重之輔の師弟コンビの結成です。

このとき松陰25歳、重之輔24歳です。

 

嘉永7年(1854年)3月27日。

荒ぶる波の音が闇夜にこだまする黒い海に、

巨大な岩のように見える黒船が停泊しています。

 

ふたりは下田(静岡県)から、古びた小舟で黒船へ向かおうとしますが、

盗んだ小舟には、櫓(ろ)を固定する金具がないことに気づきます。

 

「松陰先生、どうしましょうか?」

 

「重之輔くん、大丈夫! これを使え!」

 

松陰はおもむろに帯をほどき、その帯を櫂に縛りつけ、懸命に漕ぎ始めました。

 

 

小舟は黒い波に翻弄され、なかなか黒船に近づけません。

息は切れ、手は痺れ、汗が吹き出してきます。

縛った帯もゆるんできました。

 

「松陰先生、帯では持ちこたえられません。もう限界です……」

 

「重之輔くん、大丈夫! これを使え!」

 

「え? それはまさか……」

 

今度は松陰のふんどしでした!

 

「松陰先生……」

 

 

お笑いコンビのようなふたりですが、ふんどしで櫂を固定したのは実話です。

 

 

なんとか荒波をこえてようやく黒船が近くに見えてきます。

巨大な岩のように見えた黒船に、手で触れられるところまできました。

いよいよ乗り込みます。

 

お互いの心臓の音が聞こえてくるかのような、かつてないほどの緊張感が押し寄せるなか、

ふたりは目を合わせて黒船へ潜入しました。

 

そのとき、乗ってきた小舟はそのまま流されて夜の闇に消えてしまいます。

流された小舟には、松陰の計画を記した松陰の日記が置いてありました。

それが幕府に見つかれば、計画はバレて首を斬られるのは必至。

もう、何がなんでもアメリカへ連れていってもらわなければなりません。

ときは、夜中の2時45分。

潜入するや、即座に数人のアメリカ人に囲まれます。

 

 

「アイアム ショーイン・ヨシダ。プリーズ! 

 プリーズ! 私をアメリカに連れてって!」

 

とはいっていないと思いますが(笑)

不審な日本人が乗り込んできたことは瞬く間に船内に伝わり、

通訳官のウィリアムもやってきました。

漢字を使っての文字でのやりとり、さらに松陰は身振り手振り、

全身全霊でその思いを伝えました。

 

「両親はあるか?」

 

通訳官のウィリアムズが聞いてきました。

松陰は、しばし間をとって考えて「ない」と答えています。

ないと答えたほうがアメリカへ連れていってくれそうな気がしたからですが、

たとえ小さなウソだとしても、ウソをついてしまったことが松陰は気になっていました。

どこまでも誠を尽くして正面突破したい。それが松陰という男です。

 

しかし、日本は鎖国をしているので、アメリカ側が勝手に日本人をアメリカに連れていったならば、

徳川幕府との関係を悪化させてしまうことになります。

アメリカとしても、連れていくわけにはいかないのです。

アメリカ側の航海日誌『日本遠征紀』には、このときのことがこう記録に残っています。

 

「ふたり共、ひどく疲れているようだった」

 

「その衣服はくたびれていた」

 

当然です。松陰は帯もふんどしも櫂を縛るために使い、

ノーパンだったから、着物の下はスースーなのです。

 

 

記録はこう続きます。

 

「物腰も丁重で非常に洗練されていた」と。

 

厳しい国法を犯し、知識を増やすために、

ふたりの教養ある日本人が命までかけて乗り込んできたその知識欲は、大変興味深いものである。

この日本人の気質を考えると、この国の将来は、なんと可能性に溢れ、有望であることか、と。

命がけで、「学ばせてくれ!」と乗り込んでくる国民がいる国の未来は希望に満ちている、と!

 

しかし、結局は交渉は決裂。

「いまは君たちの希望を叶えてあげることはできない」と、

アメリカ行きはならず、下田の浜にボートで送り届けられたふたりは、

次第にオレンジ色に染まっていく空の下、浜で泣き崩れました。

 

ふたりは逮捕され、松陰と重之輔は江戸伝馬町の獄へ送られることになりました。

連行中、高輪泉岳寺前にて、松陰は歩みを止めてもらうよう願い出ました。

泉岳寺とは、忠臣蔵の赤穂浪士たちが眠る寺。

忠義のために、松陰と同じように、やむにやまれぬ想いで、12月15日未明、

命をかけて決起した赤穂浪士に向けて松陰は一句詠みました。

 

 

「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂」

 

(こんなことをすれば、僕は捕らわれ、命を落としてしまうことだってあるとわかっている。しかし、この国を守りたいという大和魂は、やむにやまれないのだ)

 

 

自分以上に大切にしたいものがある。

それが大和魂です。

 

 

結局、松陰の密出国は失敗。松陰と重之輔は、

これで死刑は確定したようなものです。

しかし、そのはずが幕府には嘆願書が届いていたのです。

あのふたりを殺さないでくれ、と。

アメリカ海軍提督マシュー・ペリーからでした。

アメリカのサムライ、ペリーは、

日本のために命がけで乗り込んできた松陰と重之輔の勇気に心を打たれていたのです。

 

 

ペリーのおかげで、なんとか首を斬られることは免れたものの、

罪を犯した事実は変わりません。

ふたりは別々の狭い罪人駕籠に押し込められ、

故郷の長州藩(山口県)の萩の牢獄へ送られることとなりました。

 

 

重之輔は、体調を崩し下痢が止まらない状況でしたが、

護送人はなんの介護もしてくれず、

汚物まみれのままの道中だったそう。

松陰も重之輔のための着替えと薬を護送人に懇願しますが聞き入れてもらえず。

松陰は重之助を想って、自分の服を脱いで護送人に渡しますが、

「師を寒さで震えさせるわけにはいかない」と重之輔は受け取りませんでした。

 

そんな過酷な道中をようやく終えて萩の獄へつきますが、

身分の低い重之輔は、松陰とは別の岩倉獄へ入れられ、

その過酷な環境は続き、みるみる疫病で衰弱していきました。

 

重之輔の体調の悪化を家族からの手紙で知り、

松陰は岩倉獄に最も近い小窓に向かい、大声で励ましの詩を吟じたといいます。

聞こえてきた松陰の励ましに、重之輔は合掌して涙を流したといいます。

 

しかし、重之輔は入獄から2ヶ月たらずで病死してしまいます。

25歳でした。

松陰の嘆きは痛々しいほどだったといいます。

自分についてこなければ命を落とすことはなかった……。

重之輔くんを殺したのは自分だ……。

なぜ、僕だけが生き延びてしまったのだろう……。

 

牢獄のなかで、幾日も幾日も松陰は自分を責め続けました。

僕はなぜ生きるのか……。

僕に生きる意味はあるのか……。

 

松陰は、狭い牢獄の闇のなかでひとり、

答えのでない問いに向き合い続けました。

 

ちなみに、松陰はこの1ヶ月間、食事から汁と菜をはぶいて、

浮いた食費を重之輔の遺族へ送っています。

松陰の心は憔悴しきっていました。

しかし、もがき続けるなかで、ある日、松陰は覚醒します。

あることに気づくのです。

 

 

どんなに嘆いても過去を変えることはできない。

しかし、未来なら変えることができる、と。

 

 

 

さあ、この後、松陰はどうなるのか?

実は、牢獄の中で、奇跡を起こすのです。

そして、どのように日本の夜明けのバトンタリレーが行われていくのか。

 

ぜひ続きを読んで欲しいな。

 

 

 

本日発売です。

「人生最後の日にガッツポーズして死ねるたったひとつの生き方」

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------------------------podcastでも革命前夜!

 

発売直前のラジオトーク聞いてください。

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------------------------前書きはここで読めます。

 

https://ameblo.jp/hisuikotarou/entry-12585631401.html

 

 

 

読まれた方はぜひ感想聞きたいな。

hisuikotaro@hotmail.co.jp 

こちらまでメール送ってください^^

 

 

 

いま読者のみんなが力を合わせて

この本を一人でも多くの人に届けようといろんなことをしてくれています。

ほんと嬉しくありがたいです。

ありがとね(涙)

 

 

 

ひすいこたろうでした。

UniverseThankyou

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