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●名言セラピー
「この星にSpark JOY その14」

~ピンチに歌え~

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これは

「あした死ぬかもよ?」で書いた話なんですが、
今また改めて読んでほしい話なのでシエアさせてください。



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「大ピンチの乗り越え方」リョーマ編
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もしあなたが一夜にして1億円の借金を背負い、
裁判に巻き込まれ、
命まで狙われるようになったら平常心でいられますか?
 

実は、実際にそんな状況になっても、
人生を楽しんでいたとしか思えない男がいます。
幕末の革命児、
リョーマ・サカモト 
坂本龍馬です。



「これからは、カンパニーじゃあー」
と意気揚々と日本初の株式会社
貿易会社の海援隊を立ち上げた龍馬。

 龍馬、当時32歳。

その最初の船出で、龍馬たちの
いろは丸は紀州和歌山藩の蒸気船・明光丸に衝突。
龍馬たちは、明光丸に乗り込み命は助かったものの、
いろは丸は沈没してしまうのです。


龍馬たちは明光丸の過失を主張。

しかし、相手は江戸幕府の徳川御三家、天下の紀州藩です。
一方、海援隊は、脱藩浪士たちの集まり、事実上、フリーター集団です。


王者・徳川御三家VSチームフリーター。

これでは勝ち目はありません。
泣き寝入りしかありません。

しかし龍馬はあきらめなかかったんです。

それで、龍馬は何をしたのか?
どう徳川御三家に立ち向かって行ったのか?







 sing a songなんです!


 

ここで

リョーマ、sing a songなんです!

 



船を沈没させられて、
賠償金を取るのに歌で立ち向かったのです!(笑)



「船を沈めたそのつぐないは 
 金をとらずに国をとる
 ♪~はあ よさこい よさこい
 ♪~国を取って ミカンを食らう
 ♪~よさこい よさこい」



龍馬が作詞作曲して
この歌を街でみんなに歌ってもらい、
この事件に注目を集めたのです。


「そんなに逃げていると金をとらずに国ごとのっとって、
和歌山のミカン食べちゃうぜよ、よさこい、よさこい」

という歌です(笑)。

それで
紀州藩のプライドを刺激し
逃げにくくさせたのです。


とはいえ、裁判になったらなったで確実に負けます。

相手は、
王者、徳川御三家ですから、
相手に非があっても
裁判になったら勝ち目はないんです。


そこで、龍馬が出したのが、
「万国公法」という世界のルールブックです。


世界では、船の事故は「万国公法」で裁くのが常識と
裁判を公平にさせるために幕府主導ではなく、
「万国公法」という世界のルールブックを持ち出して
裁判をするように説得したのです。


それで万国公法による裁判に持ち込むことができて、
いざ、裁判の席で、
今度は、龍馬、大変なことになったんです。


「アホか龍馬、何をグズグズしてるんだ! 
 おまえ! 何生ぬるいこと言ってんだ。
 紀州藩ごとき、国ごととればいいぜよ」


龍馬は交渉の場でこんな感じで、
仲間に強く責められ、いじめられていたんです。

龍馬は、交渉の場で仲間にいじめられていたんです!

すると、紀州藩のメンバーたちはこう思い始めました。


「リーダーの龍馬があんなにいじめられてるぞ。
 海援隊のやつら、
 野蛮で怒らせたらマジでヤバいかも……」


実は、これも龍馬の作戦でした。
交渉に同行させた海援隊のメンバーにワザと刀を帯びさせ、
龍馬を強く責めさせたのです。
相手をビビらせるためにです(笑)


そして、事故から1ヵ月後、
紀州藩は海援隊に賠償金8万3526両198文を支払うことで事件は決着。
いまの億単位に当たるお金です。

何でそんなにお金をとれたかというと、
いろは丸の積み荷にミニエー銃四百挺を積んでいたと龍馬は主張したからです。


しかし、沈没した現場検証では
現在までミニエー銃はおろか一欠片の部品さえ見つかっていないんです。


つまり、龍馬はハッタリをかまして、
積んでない銃のお金までガッポリいただいた可能性が高いんです。
転んでもただでは起きない男です(笑)。


龍馬がこの裁判で談判した地が
現在旅館になっており、
泊まったことがあります。

僕は、早朝、龍馬が談判したまさにその場所で
静かに目を閉じて龍馬を感じてみました。

心は青天井
どこまでも広がっている青空のような
龍馬の清々しい心を感じました。

龍馬、
自分の船が沈んで賠償金をとるのに、
sing a songです!



大ピンチに歌うんです。
 

大ピンチに世界に視点を向けて、
「万国公法」というルールブックを引っ張ってくるんです。
なんというクレバーさ。


そして裁判では、
仲間からいじめられるという大芝居を打ち、
そして最後は、ハッタリをかまして大儲けする。

ただでは転ばない。
転んだから必ず何かを掴んで立ち上がる。



しかも龍馬は、この談判の地、
「鞆の浦」(広島県)の美しさに感動していて
https://youtu.be/jAts9inWlG4
龍馬の妻・おりょうに「鞆」(とも)という名前をプレゼントしているのです。

「おりょうって名前は親からもらった名前だから、
 オレからも名前をプレゼントしたい」

と彼女にプレゼントした名前が「鞆」です。

だから、龍馬は、
彼女を「ともちゃーーん」って呼んでたわけです(笑)
実際、「鞆殿」とおりょうさんに宛てた手紙が残っています。


これ、ありえますか?

だって、この間、龍馬は命を狙われているんです!

幕府からも
紀州藩からも

普通だったら、初船出が事故で
命を狙われたら
トラウマになってもいい大事件です。

しかし、
龍馬にとってトラウマと言っていい地の名前を
奥様の名前にプレゼントしているんです。

自分が交通事故で死にそうになってる地の名前を
プレゼントするようなものです。


龍馬は、
大ピンチの中でも、
生きることを楽しむことを忘れていなかったんです。



龍馬が勝ち取った賠償金はその後、
岩崎弥太郎が引き継ぎ、そこから三菱グループが生まれ、
そのときキリンビールも誕生しています。

だから、キリンビールのキャラクターのデザインは、
頭は「龍」で、足は「馬」、つまりは「龍馬」
龍馬へのリスペクトを込めてのデザインだと言われています。




「何でも思いきってやってみろよ。
 どっちに転んだって、
 人間、野辺の石ころと一緒。
 最後は骨となって一生終えるのだから。
 だから思いきってやってみろよ」



これは龍馬が生前残した言葉ですが、
この言葉どおり、龍馬は、どんな事態でも、
人生を冒険として生き抜きました。


それができたのは、人間、最後は、
野辺の石ころになる身(いつか死ぬ身である)と、
常にハートのまんなかに落としていたからです。

龍馬は、一番多感な12歳のときに母を亡くし、
そのあとに、父を亡くしています。


人は必ず死ぬものであると、
龍馬は痛いほど知っていたのです。


ある劇団では、そのシーンをこんなふうに演じていました。

母を亡くし泣く龍馬に、姉の乙女はこう問います。

「龍馬、人はみんな死ぬ。
どうせ死ぬんやったら生まれてこんでもいいのに。 
それでも人は生まれてくるんよ。なんで?」

 答えられない龍馬に乙女は言います。


「みんなそれを探しながら生きていくんやって思う。
 龍馬も探さんといかんのよ。
 生まれてきた意味を」


財布を落としたら、人は必死に探すのに
携帯電話を落としたら、人は必死に探すのに
自分の本心を忘れても、

人は、落としたことにすら気づかない……。


いつか死ぬ身であることを胸に刻めば、

あなたは自分の本心を思い出します。

本心(ハート)で生きると、人生は冒険になります。

龍馬のように遊び心を忘れずに大芝居を演じよう。


だいじょうぶ。人生最後の日から見たら、
すべての悩みは、懐かしい思い出になりますから。


出典「あした死ぬかもよ?」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4799312626/nicecopy-22

「あした死ぬかもよ?」
インスタの読者さん投票で、
「人生を変えた本」
ベスト8位に選んでいただきました。
光栄です!!!


で、
「あした死ぬかもよ?」の進化系である
「人生最後の日にガッツポーズして死ねるたったひとつの生き方」
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4902256908/nicecopy-22
こちらは、4月21日発売。
予約始まっているのでぜひ予約してもらえたら嬉しいです。


昨日のメルマガの
前書き公開してるのでこちらのブログも
https://ameblo.jp/hisuikotarou/entry-12585631401.html
シエアいただけるとありがたいです。


「人生最後の日にガッツポーズして死ねるたったひとつの生き方」

この本は3年かけて何度も書き直して
ってメルマガで書いてたんですが、
僕の原稿をブラッシュアップしてくれる
ハワイ在住のミッチエルあやかさんから
「いや、3年じゃなくてもう5年すぎてますよ」
とメールをいただきました。

そっか。
3年じゃなくて
5年でした。

途中、僕が赤字を乗り越えられなくなり
お蔵入りしてしまった時期もあったんですが、
このタイミングで復活。
いよいよ世に出せるようになりました。

実は最終のゲラ校正は先日終わったんですが
PDFで最終確認が来たので
今日もずっと校正やっていました。

最後の最後まで
全力を尽くしました。

編集の滝本洋平さんも
明日には終了できて
ついに印刷に入れるんじゃないかな。

5年間
幕末に向き合い続けてきましたが
いよいよ印刷に向かいます。


ではではまた明日ね。

ひすいこたろうでした。
UniverseThankyou
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