こんにちは。
歴史考察とっきぃです。
元旦に起きた能登半島地震。
ありがたいことに、自衛隊が動いてくれました。
石川県知事は自民党の方だったのが幸運でしたね。
支援物資がどんどん集まる中、複雑な地形で被災者の救出が難しいとのことです。現場の方の懸命な捜索に心から感謝するとともに、
健闘をお祈り申し上げます。
さて、支援物資ですが、食料・水の話が報道でよくされます。
ですが、真っ先に必要なのはトイレです。
食い物は一日二日は頑張れば、なんとかなります。
ですが、「出物、腫れ物、所嫌わず」で、出るものは出るのです。
ですので、真っ先に用意するものはトイレです。
このあたりをよくわかっておられるのが登山家の野口健さんです。
トイレの目処が一応立ったら、寝袋の支援を始めました。
使い方をSNSで公開するなど精力的に動かれています。
また、「簡易ウォシュレット」の利便性も語っています。
ウォシュレットは肯定派と否定派がいて、否定派には肛門科のみのり先生がいます。両派の違いはどちらも残便感の解釈にあります。
山男の野口さんはヒマラヤの極寒の地でぬるま湯を当てるありがたさから、ウォシュレットを肯定しています。みのり先生は肛門の疾病の多くが残便にあることを臨床から導き出し、ウォシュレットの過度な使用に警鐘を鳴らしています。
被災者にとっては、「簡易ウォシュレット」は必須でしょう。
建物のトイレはもはや機能しておらず、悪臭でとんでもないことになっています。簡易トイレの配置⇒回収⇒配置のサイクルが軌道に乗ってくれることを八百万の神さまにお願いしましょう。
こうした「社会の大静脈」に先進国民は目を向けるべきですね。
次いで燃料です。ビニールハウスに石油ストーブを持ち込んで暖を取っている被災者もいます。地面に青シートをひいてその上に板を置いて敷き布団があるという感じです。灯油は生命線です。
大企業も動いていて、「すき家」が炊き出しをはじめました。
牛丼はタンパク・脂質・燃料(炭水化物)が取れ、元気が出ます。「あたしヴィーガンだからイヤ!」という人は食べなければいい。
阪神淡路大震災の時に真っ先に動いたのは山口組でしたが、
日本の大企業にも、任侠の心が残っていたのには感心しました。
北陸由縁のコマツと村田製作所は巨額の義援金を出しています。
このありがたい義援金がいったいどこに流れるのか、ちょっと気にはなりましたが、まぁいいです。どっかでピンハネされて自民党の選挙資金になったりとかじゃなくて、ほぼ全額が被災者のために活用されることも神さまにお願いしました。
被災者救助が一段落ついて、精神的にも落ち着いたら、
考えることは「移住」です。限界村に都会と同じレベルの行政サービスを提供することは今の日本では不可能です。
「血も涙もねぇ・・」と言われるのは承知の上で述べています。
「先祖代々の田畑、どうするだ〜」と筵旗(むしろ・ばた)かかげて百姓一揆が起きるかもしれませんが、まずは命。
生きてさえいれば、「新しい能登」で再出発の日も来るでしょう。
時間とお金にちょっと余裕のある方は石川市の観光に行きましょう。スケジュールの確認は必要ですが、金沢城に冬の兼六園、そして金沢駅と、見どころはいっぱいです。
石川県にお金が落ちれば、救済資金になるし、日本一のおもてなしを誇る和倉温泉の中居さんやホテルマンも、臨時で活躍できるでしょう。観光は石川市、富山県でヨロシク! 北アルプスから流る富山市の水は本当に美味しい。スパ・アルプスの話は拙記事「北陸のフィールドワーク」で取り上げましたので良かったらご照覧を。
さて、話は戻りますが、被災者の排泄事情が安定することは第一義です。人間さまである以上、古今東西同じです。
水とか食料品はあとからいっぱい来ます。お風呂も自衛隊のみなさんが準備してくれます。野口健さんの慧眼には恐れ入ります。
トイレといえば、就任して真っ先に「トイレの普及」に取り組んだのが、インドのモディ首相です。インドでは13億人中3億人が屋外で排泄を行っているそうです。いわゆる「野●ソ」です。処理をするのはカースト外であるダリッド階級(不可触賤民)の人たちです。先祖代々この仕事に従事しています。
モディ首相はトイレ設置キャンペーンの初日を10月2日にしました。実はマハトマ・ガンディーの誕生日なんですね。
なんでも「水のノーベル賞」とも言われる「ストックホルム水賞」を受賞したスラブ式トイレを採用したそうです。
詳細は『インドが変える世界地図 モディの衝撃』(文春新書)の145頁「コラム トイレ革命」を参照。
スラブ式トイレ、どうやら和式トイレです。
前方にある一方の肥溜めが満杯になったらもう一方の肥溜めに汚物が流れるという代物です。肥溜めに溜まったブツは例のダリッド階級の人たちが処理するのでしょうか・・。
モディ首相、もっといいのがありますよ。
週刊「女性自身」のHPで秀逸な記事が出ています。
第77灯 トイレの排水を宝に変えて地球を救う!すごいぞ「あ・うんユニット」!
電気もスペースも必要ですが、液肥が素晴らしい農業用水に変わるのはすごいです。もっともっと普及してしかるべきです。
どちらかと言えば、途上国のほうが発展しやすい。
肥溜め担当の例のダリッド階級ですが、仏教に改宗している人が増えているようです。そのインド仏教界の頂点に立つのが佐々井秀嶺上人です。
今のブラック仕事を全うしないと来世で上のカーストにいけないというのがヒンドゥー教の教えです。ですので、普通の坊さんや宣教師が改宗をすすめてもなかなか受け入れてくれないのです。
ブラック企業で洗脳されたリーマンが転職に踏み切れないのと相似形ですね。そんな中、佐々井上人は地道に布教活動を続け、多くの下層カーストが仏教に改宗しているとのことです。
佐々井上人ご自身も、業の深い身上の方で、ご先祖の墓参りに行ったら、墓石がことごとくなぎ倒されていたそうです。代々地主階級だったそうですが、かなり恨まれていたとみえます。
そうした因縁因果も含めて、修行に勤しむ上人の姿にインドの民衆も心を打たれたのでしょう。
今の日本人は度量が小さいというのが上人の日本人評です。
神経が小さくなって自縄自縛となっている。スマホばっかりいじって下を向いているからだとのことです。
とっきぃに言わせれば、精神の排泄ができていない。
だから「無明」なんです。
何をしたらよいかわからないと、わざわざインドの佐々井上人を訪れる。日本のアンパンを土産に持ってくるそうです。なんでも某クイズ番組でアンパンが好物と報じられたらしい。
あと、インドでは外国人は入国した瞬間からシュードラ(奴隷階級)です。欧州の女の子がエキゾチックアジアンとかに憧れてバックパッカーでやってきますが、性的暴行を受けて泣き寝入りというパターンが後を絶たないそうです。上のカーストは下のカーストを乱暴したり、焼き殺したりすることは「浄化」になるからOKだという論理です。外国は日本ではありません。気をつけましょうね。
神経が小さくなるのは、理由があります。
ネットなんて、視覚から入ってくる情報にすぎないのです。
その情報で世界を理解したと錯覚するから心身が戸惑うんです。
視覚から入る情報には、いちばん大事な自分が抜けています。
だから、ちょっとしたことで一喜一憂する。上人が仰る通り、神経が小さくなっているのです。
精神の排泄とは、嫌なこと、恥ずかしい自分を認識して味わうことです。味わったら感情は自然と消えます。でないと、精神の便秘になったり、逆に精神の下痢になります。要するに、
しっかりと心掛けていないと、情報過多ですぐに神経は小さくなります。しっかりと「心の城塞」を築いて豊かな内なる城主になること。
これで自分を信じる橋頭堡ができます。
精神の排泄というのは、中村天風の言う「積極観念の更改」にあたります。
精神の排泄のモデルは、鉄の肝こと相模太郎北条時宗です。
仏堂で禅を組んで自分の怖じ気を味わい、しっかりと排泄していました。あのクビライ・カアンに勝利したのはこの人に迷いがなかったからです。
NHK
能登半島地震が発生して3週間目が経過しております。
トイレ事情がいち早く改善されることを、祈ります。
あと、山本太郎さん、炊き出しカレーは被災者が食べるものです。
「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター気分で、実況プレイはいかがなものかと思います。