納得がないまま
妥協で物事を進めていると
危ない。
何をどうやるかという合意よりも
なぜやるかについての合意のほうが
重要だと思っています。
なぜやるのか、合意がなければ
人を動かすことはできません。
誰かから何かを依頼された時、
その理由がわからなければ
引き受けないですよね。
上司からの指示であったり、
何らかの事情でよっぽど断れない
相手からの依頼でなければ、
という条件つきですが。
ーーーーーーーーーーーー
上司からの指示の理由や背景が
理解できない場合、
「なぜ」を理解していたら
指示通り以上の提案ができる
かもしれない可能性を
つぶしてしまうとともに、
部下の成長にも影響を与える
ことになると思っています。
なぜそれをするのか、
なぜそうするのか
よくわからないけど
決定権のある上司からの
指示だから従うしかない
となると、「なぜ」という
ゴールに向かって
どうしたらよいかを
考えなくなります。
そして、
自分の業務の先にある
仕事全体への思いも
致さなくなる。
だって、考えたって
無駄ですもん。
その方がラクだし。
ーーーーーーーーーーー
質問したり、自分のロジックを
ぶつけてみたりしても
いまいち納得いく回答が
得られないと最悪です。
話が通じない相手という
認識をもたれてしまうと、
相談してもらえなくなります。
この状態、実は上司は
気付けないのではないかと
恐れています。
もし相手が他部署の人で
あったりすれば、
断られたり、
説明を求められたり、
難色を示されたり
することがあります。
ですが、部下はそういう態度は
表に出さないことも多い。
以前「すみません、本当に
意味がわかりません」と
言ってくれるメンバーがいて、
それは、本当にありがたい
ことでした。
でもこれって実は勇気がいる
ことだったりします。
自分もかつて、
厳しくて有名な上司のもとで
仕事をしていた頃
「わかったのか?」と言われ
「すみません、わかりません」
と言うのは勇気が要りました。
実際、ここで「わかりません」が
言えない方が多かった。
でもこの上司の方は
とにかくロジカルで、
その説明に納得できないことは
なかったので、
こちらが理解できれば
問題はありませんでした。
閑話休題。
ーーーーーーーーーーーー
中間管理職という
上司でも部下でもあるという
立場をやらせてもらって
一番ありがたいなと
思うことは、
どちらの立場もわかること。
究極的には、社長以外は
中間管理職にあたるのかも
しれませんが、
まったく偉くない
スタッフに近い立場にいる
からこそ、
まだわかることもあると
思っています。
念のためですが、
ものすごく偉い立場にいる方が
すべてスタッフの感覚が
わからないと言いたいのでは
ありません。
とにかく、
部下が何も言わないからといって
伝わっているわけではない。
むしろ、何も言わないということは
伝わっていない可能性がある。
そんな恐怖をもって
業務に当たりたいと思います。
【今日のまとめ】
自分の指示は相手にとって
理解してもらえる依頼に
なっているか。