1522回目:問いを持たないことは機会損失につながる | 毎日何かを見つけたい!転んでもタダでは起きない!◆40代ワーママ

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たくさんの考え方や価値観がある中で、みんなが自信を持って意見を言い合い、よりよいところを目指していく、、、そんな世界になったらいいなぁ。

職場やPTA、異なる価値観や考え方の中で日々感じたことを書いています。

子どもの学校公開(授業参観)に
行きました。

土曜日の3時間授業のうち、
全ての授業を参観してもいいし
どれか一つだけでもいい。

今日は国語を参観しました。

学校にあるどれでも好きな
伝記を読んで、
印象に残ったことなどを
お互いに紹介し合うという内容。

自分も子どもの頃に伝記が好きで
よく読んでいたこともあって

誰の伝記に、どんなコメントが出るか
楽しみでした。

ところが、伝記を読んでの感想って
成し遂げられた偉業にフォーカス
しがちなんですよね。

だから「夢を諦めずに
やりきったのがすごい」
みたいなコメントがでがち。

確かに自分も子どもの頃の
感想は「すごいなぁ!」
ばかりだったと思いつつ、

それだけの偉業を成し遂げる
ための継続力や執着力は
もしかしたら異常とも
呼べるものかもしれず、

日常生活面では支障を
きたしていた可能性も
あったでしょうし、

そんな人が身近にいたらどう思うか、
と子どもたちに聞いてみたら
どんな意見が挙がるだろうかと

挙手して質問したい衝動を
必死に抑えていました。

南極点と北極点に到達した
探検家のアムンゼンの伝記を
紹介していた子がいましたが、

もしその子の親がアムンゼン
だったら。

生きては帰ってこられなさそうな
探検に行くことをどう思うか。

結果として成功したから
事後的に「すばらしい」と
評価されているけれど、

失敗していたら
単なる無謀な人だと
評されたかもしれません。

みんなが同じように「偉人はすごい」
という視点のコメントになりがちな
ところ、

「すごくないとしたら
どういうところ?」と考えてみる。

問いの設定次第で、
視点を変えるという訓練が
小学校の授業でもできそうです。

考えもしなかったことも、
問われたら考えられるし、
そうすれば意見もでてきます。

同じような意見ばかりの場では、
敢えて反対の意見も考えてみる。

経験はありませんが、
ディベートがそういう感じ
なのでしょうか。

自分の意見がある時には、
これに反論するとしたら
どんな意見が考えられるかを
問うことができます。

さらに、特に意見がない、
という場面ですら

それを「よい」とするなら
どういう点が、なぜ「よい」のか、

「よくない」とするなら
どういう点が、なぜ「よくない」
のか、

と問うことで、自分の意見が
出てきそうな気もします。

問いによって、新たな考えが
自分の中から起こってくる。

これって結構凄いことでは
ないでしょうか。

聞かれなければ考えなかった
というのは、
大いなる機会損失です。

問いの立て方を知っておきたい
と思いますし、
自分では思いつかない問いを
外から輸入もしたい。

国語の授業を聞きながら
そんなことを考えていました。


【今日のまとめ】

聞かれなければ考えなかった
という大いなる機会損失を
避ける。