誰だって、お金はないより
あった方がいい
と思うものでしょう。
ですが、具体的に
いくらくらいほしいか、
となると
明確に回答できないものの
ように思います。
ビジネスで成功されている方の
話を聞くと、
漠然と「１億円稼ぎたい」と
考えるのではなく、
何をするために
1億円が必要なのかを
考える必要がある、といいます。
これは別に１億円でなくて
いくらでもよいのですが、
いずれにしても
自分がどんな生活をしたくて、
そのためにいくら必要なのか
という順序で考えることが
大切だ、というお話しでした。
例えば、
毎年１度は海外旅行に
行きたいとか
本を好きなだけ読みたい
（買いたい）とか。
しかも、海外旅行と言っても
どこに行くのか、
どうやって行くのか、
飛行機ならエコノミーかビジネスか
どんなホテルに泊まるのか、
どこで何を食べるのか、
何をするのか、
具体的な見積もりが
立てられるくらいまで
リアルにイメージすることが
必要だと言います。
一方自分は、
いくら稼げるか、から始まって
その中で何ができるか
という順序で考えてしまいます。
収入から生活費を引いて
残った金額の中から
趣味などの
自分のやりたいことに使える
金額を算出する。
もっと稼げたら
もっとあれもこれもできるのになぁ
という思考です。
やりたいことから
スタートする思考と、
やれる範囲でやれそうなことを
やりたいという思考では
その先の広がりに
差が出ることが想像できます。
前者は、
「どうしたら、これができるか」と、
まずは自分がしたいことに対して
制限なく考え始めるのに対して
後者は
「これくらいならできるかな」と
自分がしたいことに最初から
制限がかかった状態で
考えているようなものでは
ないでしょうか。
もちろん、
「どうしたら、これができるか」
から考え始めたとしても
必ずしも実現するわけでは
ありませんが、
後者に比べたら
実現の可能性は高いですよね。
こんなことを考えたのは、
昨日話をしていた方が
以前は、生活のために
最低いくら稼がないと
いけないかな、と思っていたのが
最近は、自分がやりたいことが
先に思い浮かぶようになってきた
という話をしていたからです。
自分も、何となくやりたいことは
浮かぶことはあっても、
それにかかる金額を見積もることまでは
したことがありません。
金額について考えたとしても、
５０万円くらいあれば
できるかなぁという
ものすごく漠然とした超概算です。
この漠然とした金額イメージだけでは
何が足りないかというと、
それをしている自分の姿が
リアルにイメージできない
ということです。
将来の自分の姿が
具体的にイメージできてこそ、
その目標に向かっていかれるのです。
たとえば受験勉強だって
志望校に合格して
通っているイメージが
具体的になればなるほど
そこに行きたい思いは
強くなります。
ただ、「合格したいなぁ」よりも、
部活はあまりガチガチやるよりは
楽しくやりたいから
○○部に入って
駅の近くのあの店は、
その学校の学生も多くいるし、
帰りに友達と寄り道したいとか
できるだけリアルに
イメージできればできるほど、
思いが強くなることは
想像できますよね。
妄想力が試されているのです。
ちなみに、
昨日話をしていた方は
近々、旅行に行って
そこでのんびり過ごしながら
好きな絵を描いて過ごすそうですが、
そんなことしたいんだよね～、
という話を以前伺っていました。
これまた当たり前の話ですが、
やりたいと思わなければ
実現しないのだということを
目の当たりにさせて頂きました。
そして、大抵のやりたいことには
お金がかかるものです。
だから、そのやりたいことに
一体いくらのお金がかかるのかも
見積りをすることが大切で、
そうすることで
自分がやりたいことが
どうすればできるのかが
具体的な手触り感を持って
見えてくるのだと思います。
とはいえ、
言うのは簡単ですが、
具体的な見積もりを作るって
けっこう面倒ですよね……。
例えば旅行なら、
実際に計画して予約するのと
同じプロセスが必要になりますし。
ましてや、それが今まで
経験したことがないことだと
何にいくらかかるのかが
分からない、
というところからのスタートです。
ちょっと考えただけでも
面倒くさいとしか思えません。
だから、今まで自分も
避けてきたのですが。
ですが、目の前で
楽しそうにわくわくしながら
話をする方を見ていると、
「あぁ、本当にこういう世界があるのだ」
と、それまでよりは
少しリアルに感じられました。
せっかく「これ、いいな」と
思わせてくれる状況が
ありましたので、
一度やりたいことに
見積りを作ることを
してみたいと思います。
【今日のまとめ】
どのくらいお金があったらいいか、
と考える時に
自分のやりたいことから
必要な金額を積み上げて
考えてみる。