以前仕事で
プロのレースドライバーの方と
お話しする機会がありました。
雑談中の質問だったのですが、
「一流の選手で
あるレベルまで行くと、
差が出るのは
センスによるものですか？
努力で何とかなるものですか？」
と尋ねたところ、
即答で「努力ですね」と
返ってきました。
時速300キロを超える速度で
40台以上のレースカーが
一斉に走行しているような
状況ですから、
一瞬の判断ミスどころか、
たとえ自分が「正しく」操作していても
巻き込まれてしまったら
命を落としてしまうかもしれない、
スポーツの中でも
厳しいものです。
モータースポーツでの
練習がどのようなものか
全く分かっていないのですが、
おそらく
本番のように40台のマシンを
一堂に集めて
しかも本気で走行させる
ということは
ないのだろうと
想像しています。
本番と同じような環境での
練習ができないであろうと
考えると、
超一流になると
努力以上にセンスの世界なのかと
思い込んでしまっていました。
レース中には、
マシンの操作、周囲の状況、
一瞬たりとも全方位で
気を回しているのだと思います。
周囲の状況も瞬間瞬間に
変わる中で、
正しい操作を選択するというのは
考える前に
手足が動いていなければ
ならないのでしょうから、
それをセンスではなく
努力でやっているのだとすると
自分には想像できない
途方もないレベルで
努力を積んでいるに
違いありません。
翻って、自分はというと
ちょっと努力してみたところで、
何だったら努力すらする前に
できない、難しい、苦手、
などと言っている。。。
本当の意味で
命を懸けている
プロドライバーと比べるべきでは
ありませんが、
その何十分の一、
何百分の一の努力にも
至っていないのだろう、と
反省させられました。
もし、命が懸かっているとしたら、
このレベルの努力だろうか。
この自問を、自分の中に
追加したいと思います。
昨日、以前仕事で
関わったことのあるチームが
大逆転優勝したという
ニュースを聞いて、
ドライバーさんとの会話を
思い出しながら書きました。
【今日のまとめ】
センスより努力。
もし、命が懸かっているとしたら、
このレベルの努力だろうか、
と自問する。