コロナ禍に入って、総死亡者数が増えている理由とは? | 総合診療医:誰もがわかりやすく医療を理解する事ができるブログ

総合診療医:誰もがわかりやすく医療を理解する事ができるブログ

「否定の極論」記事に疲れたあなたへ贈る:「食事」「睡眠」「運動」・・これら「健康の三本柱」をねじ曲げずにポジティブに考えるブログです。

仮にも医師免許を持っている者は、ある事象に対して発信する際は、一般人に対して医学的に丁寧に説明する必要がある。

 

医学的に考える事もなく、単に不安を煽るようなら、素人の「炎上ビジネス」と何ら変わりなく、もはやそいつに医師免許など必要ない!!!

単に自己正当化バイアスだったり、承認欲求の塊だけの薄っぺらい発信である。こういう奴は、挙げ句の果てに「陰謀論」へと進み、ダークサイドに堕ちていく。

添付画像、コロナ禍に入って総死亡者数が急に増えている。皆さまだったら、これをどのように考えるだろうか?

ちなみに、この医師は反ワク派である事を公言している。となると、きっと『ワクチン接種が原因!』と導きたいのであろう。もはや、医師ではなくヤフコメの素人レベルの思考としか言いようがない。

 

さて、総死亡者数の増加の原因。

これは、2021年にニュースになっているのだが、コロナ禍における健康診断やがん検診の自粛が原因である!!

 

添付したサイトは2021年11月のものだが、がんの5大検診全てにおいて診断数が減少している。となると、2021年以降は、例年以上に進行がんが増えるのは明白である。決して、「謎の大量死」などではない‼️

また、人間ドックなどの健康診断も減って、高血圧や糖尿病などが見落とされてしまったならば、心臓病や脳卒中なども増えるのは間違いない。ここに更には、自粛による運動不足も原因となる事だろう。

ちなみに、コロナワクチンによる心筋炎の合併の話もあったが、実はコロナ感染した方が心筋炎を発症する確率が高かったという論文が既に発表されている。

 

更には反ワク派の中から、がんの死亡者数の増加をワクチン接種による『ターボ癌』などと意味不明の言葉を編み出した者がいた。もちろん、『ターボ癌』などまともな医師なら絶対に考えない。

一般人はがん検診のニュースを忘れたとしても、医師ならば絶対に記憶にとどめておくべきニュースである。

そして反ワク派を公言する者にありがちなのだが、ワクチンに限らず、何に対してもメリットを一切無視してデメリットしか注目しない。またデメリットのみを注目させて、アクセスを集める手法をとる。

その結果、そいつからはまともな一般人は去っていき、デカいものに反発ばかりを繰り返す質の悪い素人だけがフォローする事になる。

 

尚、「ワクチン接種で死んだ!」と繰り返しほざく奴に言いたい。

「ワクチンが開発される前に、コロナ感染者の治療にあたった世界中の多くの医療者が死んだんだぞ。現場と無関係の奴らは黙ってろ‼️」

医師たる者は、一般人に不安を煽ってはいけない。

時にはどうしてもマイナスの発信をしなければならない事もあるが、その場合はどのような対策をすべきかを、一般人に向けて発信するべきである。不安を煽っておしまいなら、医師免許がなくてもできる。

 

また、医療に限った事ではないが、どんな事にもメリットとデメリットがあるし、リスク0などまずありえない。

両者を天秤にかけて、メリットがデメリットを大幅に上回るのかを考える必要がある。デメリットしか見ない者や企業に、成長・発展など絶対にない!!!

 

 

 

にほんブログ村 健康ブログ 病気予防へ 読者登録してね
にほんブログ村