塩麴サプリは怖い!?⇒ サプリは全て怖い!? | 総合診療医:誰もがわかりやすく医療を理解する事ができるブログ

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Facebookのニュースフィードにサプリの広告が流れてきた。

塩麴でもないし、小林製薬でもない。だが、コメント欄を見ると『サプリは怖い』とのコメントが何人かあった。

 

正直、『バッカじゃないの⁉️』と思ってしまった。

 

なぜ日本人は、驚くようなニュースがあると自ら考える事もなく、思考を停止させてしまうのであろう。

小林製薬の塩麴サプリにしても、2023年9月以降に製造された18種類のロット番号のサプリに予期せぬ成分が入ったため急性腎障害が起きたわけであって、ロット番号に該当しなければまず心配ないのに、小林製薬の他の製品はもちろんの事、他のメーカーの塩麴サプリまで恐れ、それだけでなく、サプリ全てを怖がる有様。

 

読売新聞が日本・米国・韓国の15~69歳の計3000人に調査したところ、情報に接した際、「1次ソース(情報源)を調べる」と回答した人は、米国73%、韓国57%に対し、日本は41%であった。

この結果を聞いて、私は以前にどこかで、日本人の6割はニュースのタイトルしか見ないと読んだ事があるが、41%の数値と一致すると思った。高齢になるともっと調べないだろうから、いつまで経ってもオレオレ詐欺がなくならないとも言える。

 

自ら調べる習慣があれば、サプリ全体を恐れる事などない。

個人的には中学生の頃から、丸暗記だけでなく自ら調べるような教育をして欲しいと思う。

それと、簡単でいいから統計学を授業に取り入れてほしい。この中には、「コホート研究」「エビデンス(証拠)とは?」も教えるべきと思う。

 

確かにロット番号に該当するサプリを飲んだ人は注意が必要ではあるが、それらを飲んだ人はおそらく数万人いると思われ、その「分母(n)」を考えると、腎障害の発症確率は低いはずだ。

私見ではあるが腎障害を発症した人は、元々何らかの持病があるかあるいは隠れた持病があったのではないかと思っている。

 

コロナ禍において、「確率」で考えないから日本中が過剰に怯えてしまった。

ノーベル生理学医学賞を受賞した程世界に貢献したワクチンにしても、「コホート研究」で考える事がメディアもできないから、「ワクチンの貢献」ではなく「ワクチンの害」の方が強調されてしまった。

ぜひとも統計学を取り入れてほしい。

 

さて、サプリ一般に関して、次回私見を投稿する。

 

 

 

 

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