それにしても、2024年各地で暖冬の日本、東京都品川区の神社を代表する「品川神社」も、早くも梅の見頃を迎えていました。
正面写真で注目は、向かって左上の「富士塚」、後ほど説明します。
#品川神社の歴史
・鎌倉時代の初期1187年、源頼朝が海上交通安全と祈願成就の守護神として安房国の須崎明神を勧請したのが始まりとされています。
・1600年には、徳川家康が先勝祈願のため訪れました。
・また江戸時代には、建物の修復を全て幕府が出費するという「御修復所」となっています。
#双龍鳥居
鳥居の向かって左側に「昇龍」、右側に「降龍」が掘ってあります。
双龍鳥居がある所は東京では、『品川神社』『宿鳳山高円寺内の稲荷社』『馬橋稲荷神社』の三社のみで、品川神社が一番古いそうです。
階段を上り、正面に進んで拝殿でいつものように、被災者への少しでも早い日常を願って参拝しました。
#一粒萬倍の泉
社殿右側に阿那稲荷大明神があり、まっすぐ進むと「上社」、途中の階段を降りていくと「下社」があります。この下社の中に、『一粒萬倍の泉』があり、金運アップに良いとされています。
持参した通帳や印鑑・お金に霊水を注いだり、持参したペットボトルに入れて、自宅の四隅に撒くのが良いそうです。
#浅間神社
末社の1つに富士山をご神体として祀る『浅間神社』がありました。
狛犬の足元には、頂に雪が積もった富士山が描かれています。
#『ぶじかえる』石像
左の狛犬の横には、平成に入ってから奉納された『ぶじかえる』の石像があります。
「富士+帰る→ぶじかえる」という言葉の遊びから、交通の安全を守ってくれるとされています。
#「カエル」の語源
『カエルが泣くから帰りましょう♫』という歌を聞いた事があるでしょうか?
実はこれはダジャレではなく、語源自体を意味しているのです。蛙は貝原益軒による『他のところに捨てても、必ず元のところに帰るゆえに蛙』という記述があり、それが蛙の語源であるという説が有力のようです。
#富士塚
さて、『ぶじかえる』石造の後ろは山になっておりますが、ここが最初に注目して欲しかった『富士塚』があります。双龍鳥居から入った石段の途中から左側に抜ける石段があります。
昔の人は富士塚を富士山にたとえていました。一合目・二合目・三合目・・との目印があり、2分ほどで頂上に上がる事ができます(回り道もあり)。
品川神社はアクセスも良く、見所も多いです。社殿裏には、板垣退助の墓もあるんです。
よろしければ、次は桜の季節にでも訪れてみませんか?