2023/7/20 撮影。
前回ご紹介した不忍池の弁天堂と蓮の花を見終わった後、久しぶりに『清水観音堂』で参拝しました。こちらは弁天堂とほぼ時を同じくして、1631(寛永8)年に建立されました。
当初は京都の清水寺と同じ舞台造りで建てられたそうです(歌川広重の浮世絵画像を参照)。上野の山に現存する、創建当時の明確な最古の建造物です。
龍の口から水が出る手水社の脇には、絵馬がたくさんあります。そしてこれらの絵馬、およそ9割が外国語、それも英語も少なく、願い事が読めませんでした。
清水観音堂の千手観世音菩薩様(撮影禁止)は、願い事を理解してくれるのでしょうか?
こちらの特徴、やはり歌川広重の浮世絵に描かれているように、「月の松」と言われる円を描いた松があります。
この円の中から、前回ご紹介した弁天堂が見られるような仕掛けになっております。
「月の松」は明治初期の台風による被害で永らく失われていましたが、2012(平成24)年に復元されました。上野恩賜公園を訪れた際には、円の中から弁天堂をご覧になってみてはいかがでしょうか?
動画でも「月の松」をご覧ください。