BS松竹東急 華岡青洲の妻 / 1967年 | 做自己 Be Myself

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おはようございます~キラキラキラキラ

 

最近とても忙しくて、なかなかドラマにも入り込めず、どんどん録画がたまってきてます…もやもやもやもや

 

最近、昔のドラマや映画も面白くてちょっとはまり気味です。

 昭和 が懐かしいお年頃です…チューチューチュー

 

今回の 華岡青洲の妻 は、この間視聴した 新源氏物語 の 市川雷蔵&若尾文子 の再共演になります!!!!

新源氏物語 の方がデジタルリマスター版でカラーだったので、新しく見えましたが、実はこの映画の方が後だったんですね!!!!

 

丸レッド華岡青洲の妻 ウィキ

丸レッド【公式】BS松竹東急@BS260ch X(旧ツイッター)より

 

 

注意簡単な感想ですが、ネタバレがありますのでイヤな人は読まないでください注意お願い

 

 華岡青洲 と その母親・妻 についての話は、小さい頃に本で読んで知っていましたが、今回は 有吉佐和子原作の映画化 で有吉先生が本を書かれているのは、全然知らなかったですし、映画も知らなかったです。

加えて、 日本初 の 麻酔による外科手術成功 なのは知っていたのですが、 世界初 だったんですね!!!!

これは、知らなかったです、しかも、もちろん外科そのものは西洋医学からだけど、 麻酔 に関しての研究、臨床は 西洋医学 とは違うアプローチだったのも!!!!

 

 麻酔 もないどころか、何もない同然の時代の 外科 は、診療所の様子もすさまじすぎて、怖すぎました。

身内の女性は否応なしに 看護師 のような役割を果たさなければならないわけで、それは 青洲 の信念を 身内 として、助けるという意思や気力なしには、到底出来えなかったことかと思います。

 姑 と 嫁 の確執が、その 献身 を押し上げる力であるように描かれていましたが、これは作者の創作もあるようで、そうでなければ 人体実験 とも言えるものを「我先にと争うように志願」できる 原動力 にはならないと筆者が判断したのかもしれない…と思いました。

逆に 先に使ってもらえる=より愛されている って…タラータラータラー

あまりにも 壮絶 で、 白黒映画 のままで、カラー化されないのもわかりました。

 

まるで 戦場 のような 診療所 の様子や、 麻酔なし での手術の様子 は、想像しただけで卒倒しそうな 壮絶 なもので、あれに色がついていたら、見られなかったと思います。

今ならば、特殊メイクがもっと発達しているでしょうが、それでも 傷 や ガンに侵された乳房 などの再現は、時代を考えればとてもリアルでしたし、手術で、患部を切除・縫合する様子もとても リアル に見えました。

これも、画像が鮮明でカラーだと、余計な部分が見えそうだし、恐ろしいし、白黒映画のままが、ちょうどいいように思えます。

 特殊 と言えば、もうひとつビックリだったのが 特殊撮影 !!!!

 実験動物 としての ネコ の撮影が、とても リアル に見えました。このあたり、 ネコ をどのようにしていたのか、ひょっとして、今だと大いにグレーゾーンだったかもしれません。(何も知らないので、あくまでも想像です)それでも、それをもう一度、屋敷や庭に背景をはめて映しているのはすごいと思います。それも含めてやっぱり 白黒映画 のままでいいです。

 

映画では、 華岡青洲 は 母親 と 妻 への愛情や感謝を露骨に見せるシーンはありません。

最初の結婚までの経緯と言い、 青洲 は 医療 以外のことは、興味はないのか❓とすら、思っていたのですが、それは大間違いで、あくまでも 江戸時代 の人なんですよね。

 行動 や 母親への言葉がけで妻への愛情、逆に妻への言葉がけで母への愛情 がくみ取れるような、そんな表現になっていました。結局 母親 へは強い麻酔は使わなかった…と 妻 にだけ、話すその様子、母親への思いを言いながらも、妻にだけ打ち明ける…この複雑な愛情表現が何とも言えなかったです。

 昭和 の時代、そういう描き方で十分 青洲 の人間味が伝わったし、 雷蔵さんの魅力 も伝わったのではないかな…

でも、 今 の時代、あの描き方だと、そんな愛情表現に物足りなく感じる人がいるように思います。

どっちがいい悪いでないけれど、 青洲 の医者として、家人としての魅力が、時間が進むにつれ、じわじわきたので、わたしは昔もよかったよな…と思いました。

 

現代医学の恩恵を受けたものとして、今の医学があるのは、勇気ある先人のおかげだな…とつくづく感謝します。