新年快樂~
と、台湾での旧正月を迎えたい気分満載なのですが、そうもいかず…
とりあえず気分だけでも上げます~
ネトフリで2月8日に配信の「惡女」
【2023高雄電影節】臺灣越界|《惡女》Lost in Perfection
感想ですが、ネタバレもありますので、イヤな人は読まないでください
この映画の何がすごかったかというと、 悪女(のはずの) 何秀蘭(林美秀) と 父親をカモにされた正義のキャリアウーマン(のはずの) 黃立美(邵雨薇) のどっちが正義でどっちが悪なのか、最後にはもう 曖昧模糊 として、区別がつかない
人間とは、 白黒はっきりつかないもの なのだ、ということを監督さんが言いたかったのなら、本当に大成功だと思いました。
一歩間違えれば、どちらの側にもなりえるのだと…
自分は、勝手に 悪女 VS 正義の女性 構図で見るつもりだったんだな~と頭を が~ん とやられた感じで、すごい衝撃でした
何秀蘭 は、 男 について自分がのし上がるための道具だと思っていたのか❓
それは、あくまでも周りがそう見ていただけで、自分は心底尽くしていただけだという 秀蘭 。
魔性の見た目 ではないにも関わらず、堂々と 魔性の女 を論じる彼女の「説得力」がすごい
実際、被害者だけでなく、 立美 の父親も最後まで 骨抜き状態 で…
実は、ここからがすごいのが、最終的に 骨抜き になったのは 立美
ここに 性生活 を持ってきて切り込んでくる台湾映画がすごすぎる
この「説得力」がさすが 林美秀さん で、普段 明るい台湾のお母さん役 を見ることが多いのですが、いえいえ、さすが演技力がすごいと思いました。
女優対決 という意味では 立美役 の 邵雨薇 もすごかった
キャリア に対するプライドの高さが 女としての幸せ の足かせになっていると 秀蘭 に指摘されてから…
いわゆる 濡れ場 の演技も妖艶すぎて女のわたしでもうっとり、素晴らしかったですが、その後の展開を見て、ますます あの場面の重要さ を痛感
相手の違いによる演じ分けが素晴らしすぎる
秀蘭 の魔性は 男だけにとどまらず 立美 に 火をつけた というのが、すごかったです
そして、最後の最後まで真相は藪の中…
だけど、あくまでも勝利者は 女性 でしたね
この映画での男性陣はあくまでも 脇 なんですが、だからこそめちゃくちゃ大事で 自立した男性 でないといけない
立美 を取り巻く男性4人 パパ役・李天柱さん 婚約者・フィガロ カレシ・鳳小岳さん 先輩・高英軒さん とどの役者さんも素晴らしかったです
婚約者役 の フィガロ はドラマ版の「悲しみより、もっと悲しい物語」でも歯医者さん役だし、似た感じのはずが、まったく違うんですよね。微妙な差異を出されるのが、さすがだな~と思いました
鳳小岳さん、めっちゃよく見ますけど、最初当たりのいい人なんだけど、結果的に いい人だったり悪い人だったり、双方こなされるので、これまた、先が読めない感じがよかった~部下役の 徐鈞浩 くん も見られたし
高英軒さん、テッパンでした
秀蘭 VS 立美 女の対決は、結局引き分けなんでしょうか❓
わたし的には最終的に 相手をたがえての共闘宣言 そんな気がしました。
この後、二人ともボロが出るのかどうか、そもそも 秀蘭 には、 ボロ があるのかどうか、謎のままなのがいい…
この時点で、終わったのがよかったです
そして、字幕問題ですが…