こんにちは~
実は 映画館 ネトフリ に続いて3回目の視聴となる クーリンチェ少年殺人事件
1回目と2回目は、1960年初めの台湾の状況がまったくわかっていなかったこともあり、❓❓❓…
何がわからないって、まず、「台湾の状況」云々以前に制服姿の子どもたちの見分けがつかない…
ワルグループの区別がつかない、どっちが味方で、どっちが誰のグループに入ってるのかさっぱりわからない…
人の名前がわからない、特にあだ名で呼ばれている人が何なのかわからない…
などなど、❓❓❓で、映画のテーマどころか、周辺情報が謎のままなので、映画の本筋にまで届かず…
今回 ウィキ の日本語版・中文版の両方をじっくり見つつ、わからないところは巻き戻したり、ストップして見たので、ようやく 人物 と 名前 と 所属 がわかり、テーマや内容がやっとわかりました~。
みなさん、これを スッ と分かって見ているのかしら❓
わたしにはまったくさっぱり無理です。
わたしは、3回目でようやく概要がわかった感じです、それでもまだまだ内容理解の入り口までやっとたどり着けた感じです。
また、機会があったらもう一度見て、「じわじわと」理解を深めたいです。
3回目見てよかったのは、主役の 張震 以外にも、 あの役者さんだ~ というのが、以前に比べてめっちゃいっぱいわかたことです
なので、感想はそのあたりが中心になりそうです
映画ナタリー X(旧ツイッターより)
エドワード・ヤンの映画「牯嶺街少年殺人事件」がBS松竹東急でノーカット、ノーCM放送https://t.co/SN8m6j9nXT#牯嶺街少年殺人事件 #BS松竹東急
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) December 27, 2023
BS松竹東急サイト 年末ミッドナイトシネマ クーリンチェ少年殺人事件
感想ですが、ネタバレがありますので、イヤな人は読まないでくださいまた、解釈など間違いがあれば教えてください
1960年初頭、大陸から渡ってきた大人は 打って出て大陸に戻る という表看板のスローガンとは裏腹に、「もう戻れないだろう…」と思いつつ、それぞれの算段をし…
一方の子どもは、大陸から渡ってきたころはまだ幼いか、生まれていなくて、親や政治、教育の影響で 大陸 を意識することはあっても、そもそもが 台湾が故郷 であり、 大陸からのつながりの大人の集まりも面倒臭い との認識で…
映画が始まってすぐ 媽媽 のセリフに 日本と8年戦って日本家屋に日本の歌… というのがあり、大人のやるせなさの象徴的なセリフだな…と思いました。
戦争に勝ったはずが、台湾で住んでいるのは 日本家屋 ですし、暑さのあまり、窓を開け放せば、聞こえてくるのはもともと台湾に住んでいた台湾人のかける日本の歌…
(後で出てきますが、上層部の息子 小馬 の住む日本家屋に残された 武器が日本刀、日本の銃 でした。)
戦争に勝ったはずが、故郷に帰れない、暮らし向きが一向によくならない、政府は政権奪還に躍起で…
これでは 子ども にとって、 自分のアイデンティティ が揺らぐのに十分な環境だったのだろう…と思います。
親とその友人家族や姉妹兄弟からのプレッシャー
昼間部の中学校に受からなかった劣等感…
学校での教師やクラスメートからのプレッシャー
ワルグループに中途半端に出入りして…
転校生 小馬 からのマウンティング…
そして、決定的だった 小明 との関係…
思春期の 小四 がどんどん鬱屈していくのもわかるのですが、その引き金となるものはあまりにあっけなく、それが、少年犯罪の特徴のような気がしました。
小馬 は口は悪くても 小四 を友達だと思っていたし…
差し入れをしようとする 小猫王 も 小四 のことを思っていたし…
小明 が、なぜあんな女の子だったのか、というのは彼女なりの処世術だったとしか思えません。
いつも不安だから、自分に気のあるあらゆる男の人に声をかけてしまう、そういうことだったのではなかったでしょうか?
彼女は自分の存在自体が 生きる手段 になると知っていたという点で、否が応でも大人になっていたように思います。
最後、 小四一家 は 媽媽が映画の最初にあれほど嫌がっていた 日本家屋 からも出ていかないといけなくなります。
公務員宿舎となっていたのでしょうか?父親は解雇されてしまったのでしょうか? そう思います。
そして、 小四 がいじっていた ラジオ から、最初の場面と同じ 合格発表のラジオ放送 に戻ります。
まだまだ、似たような境遇の 少年 が生まれ、似たような事件が続くかもしれない…
そういうことかもしれないと思いました。
この映画では 小四 の家族は 本当の家族 にプラスして 疑似家族 になっていて、それがすごく効果的でした。
小四 演じる 張震 はもちろんですが、 兄役 で 兄 の 張翰さん も「時をかける愛」の叔父さん役で、素晴らしい演技力でした。また、 大姐役 の 王琄さん は、今となっては お母さん役 でしか、見ないのでとても新鮮でした。しっかりものの長女ですが、とても可愛らしかったです。
ですが、今回一番びっくりしたのが、 陳以文さん
3回目にして、初めて気づきました。
見た目が、あまりにも違っていましたが、あの特徴的な声が同じで、すぐわかりました。
3回目を見て思ったのは、「わかった~、すごい」というのは、わたしには一生無理だろうし、その必要もないのではないか❓ということです。
わたしは日本人であり、勉強不足であり、すべてを理解して共感することは難しいだろうと思います。
ですが、これからも 知ろう として、いろいろ学んでいく中で、4回目を見て理解度が上がるようにはしたいな~と思いました。
なので、また4回目、見るチャンスがあることを今から楽しみにしています。