Netflix 電影 美國女孩(アメリカン・ガール) / 2021年 | 做自己 Be Myself

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こんばんは~流れ星流れ星

 

日本ではひな祭り🎎の日からネトフリで配信が始まった昨年公開の映画 美國女孩(アメリカン・ガール) !!!!

金馬賞 6部門獲得、その中でも 長女役 の 方郁婷ちゃん が 新人賞獲得 ということで、とても楽しみにしていましたが、さすが、面白かったですチューチュー

 

 金馬賞 獲得作品がすぐに ネトフリ で見られるのはうれしい反面、映画館の大スクリーンで見られないことが決まってしまうことに対して「残念だ」ともいう声もあり、わたしも平時であれば、絶対 劇場 に足を運んでいる作品です。

が、コロナ禍が収まらない今、わたしにとっては ネトフリ は本当にありがたく、コロナ禍が収まるまでは、ネトフリで見られればありがたいな…と思っていますおねがいおねがい

 

この映画は バイリンガル教育 多文化共生 について、 是非 に関わらず、考えたことのある人なら 親 でも 子 でも そのどちらでもない立場 でも見てほしい気がしました。

が、実際のテーマは そこ ではなく、 家族の在り方 だったと思います。

それが すごいな と思いました。

また、時代は SARS 流行の 2003年。今のコロナでの状況をも思いながら見ました。
 

 

丸レッド美國女孩 ウィキ 

丸レッド美國女孩 FB (画像はここより)

丸レッド美國女孩 | 正式預告 | Netflix

 

 

注意感想ですが、書く上でネタバレも入りますので、イヤな人は読まないでくださいお願い注意

 

もちろん、この映画の状況を 日本の バイリンガル教育 にすべて当てはめることは違うとは思っています。

まず、これは大事なことかと…

この映画では 父親 の 梁宗輝(莊凱勛) は 台湾 に残って仕事をしていて、時折、 中国 と行き来している…

と言うことから、わたしの知っている 台湾人 の人と同じ状況なのかな…?と…

両親が、戦後、中国から渡ってきて 台湾だけが 「終の棲家」 ではなく、とにかく いい場所 があれば、とりあえずそこに行ってみる…そういう状況なのかもしれない…(そうではないかもしれませんが、わたしはそのように解釈しました…)

というところが、根本的に日本とは違うところで…

そこの部分を理解しつつ、日本での一部 熱狂的なバイリンガル教育 についても考えさせられました…

 

 親 は 子どもの将来のため 子どもによかれ と選んだ アメリカでの暮らし だけど、まだ 言語 も アイデンティティ も定まっていない 子ども にすれば、 親 に言われるから頑張ってはみても 幼くして離れてしまったゆえに 自分 の 母語 文化 の 基盤・母体 に実感がなく…

 

 母親の病気で 仕方ない と思ってはいても、高校1年生 の 梁芳儀(方郁婷) は、帰国直後から ずっと  言葉 のみならず、 学校のルール や クラスでの暗黙の同調圧力 台湾独特の学習内容 など、 アメリカ とは違う環境についていけず、悩み続けて… なのに、 学校 では アメリカ人 英語がペラペラ で羨ましいと言われ あるいは、 個性が強いから友達としてはあまり関わってほしくない と言われ…

 

わたしが ながら で聴いている YouTubeチャンネル でも、帰国子女は、意外にも 大変だ、しんどい という声が圧倒的に多かったと言っていました。また、そこでは日本語が話せても漢字が苦手で、でもバイト先では 見た目が日本人 だから、それが理解されず、なぜ普通の漢字が書けないのかと言われて困るというようなことも言っていたので、日本に帰れば日本人であることを求められるのがしんどいのと、 日本的な文化 がアイデンティティに根付いておらず、そのことが 本人 もしんどいのだな…と思いました。

われわれとしては、 英語はテスト勉強しなくていいからいいな~ とか、 英語も日本語も不自由ない とか、表面的なことだけで、羨ましいと思うけれど、本人は2か国語ともできるとは思っていない人も多くて、思った以上に苦労しているんですよね…。

 

なので、この映画でも、どうしても最初 アメリカ に連れて行った 親 に反発してしまう…それでなくても 多感 で反発してしまう時期だし…

 

しかも、病気で帰国した お母さん 王莉莉(林嘉欣) がめちゃくちゃ マイナス思考 …アセアセアセアセ

帰国初日から始まるこの映画、その夜の 夫婦 二人のよそよそしさったら…タラータラータラー

あとになって 莉莉 の帰国理由がわかり、あの日の 夫 梁宗輝(莊凱勛) のまるで 腫れもの を扱うような 妻 への態度に初めて納得がいきましたが…

 

そこから 家族のそれぞれ が、 家族の絆 を取り戻そうと、もがきながら日々を送り…

わたしには、仕事をしながらも 妻 や 娘 の顔色を窺いつつ、 へたくそ な ご飯作り に奮闘する お父さん の不器用な家族の愛し方も ステキ だと思えたし、自分のアメリカンドリームを子どもに託したものの、自分の病気のせいで 道半ば で帰国せざるを得なかった お母さん の悔しさや 死 への恐怖、そこからの家族への八つ当たりや自分の力でどうしようもない歯がゆさもすごくわかる気がしました。

だからといって カルチャーショック で自分のことでいっぱいいっぱいの 高校生 の 芳儀 が全部を理解するのは無理なのもわかります。 お母さん の病気が大変なもので、心配で仕方ないというのも 子ども にはストレスだし、お姉さんだからしっかりしないといけないのも ストレス …甘えるところもなく、唯一 アメリカで大好きだった 乗馬 がしたい、 馬のスプラッシュ に会いたい…というのはホントにわかる…タラータラータラー

このあたりの 方郁婷ちゃん の演技がすごくて、すっかり話に入り込んでいました…!!!!

そこを SARS  が襲い、妹の 芳安 が倒れ…

 

最後、何の解決もしていないようで、そうではない…

具体的なことは確かに何も変わっていない…

 芳儀 の学校や友達が変わるわけでないし、 お母さん が 死の恐怖 から解き放たれたわけでもない…

でも、 家族 がいる…

 お互い を思いやる 心 があることがわかれば…

 

最後、ああ、 バイリンガル教育 の話でなく、 家族 の話だったんだな…

そう思えた時に、 胸にストン と落ちるものがありました…

(なぜだかこの前見た 瀑布 にも通じるものがあって…)

一度だけの子どもの人生をどちらで育てるのか… 親 も葛藤したうえで どちらか に決めなければならず、そこに 正解 不正解 などなく… いずれの道であっても、それが 愛情 だと感じられるように育てる、子どももだが、親も成長する… それが いちばん大事なんだな…と思いました。

【追記】

コメントをいただいて思い出しました!!!!

冒頭、夜中で真っ暗な中、到着した部屋が黴臭くジメジメした台湾から始まりましたが、最後には太陽が差し込む明るい部屋で、植物に水をやり育てる場面で終わっていて、それが 家族の再生 未来を予想させる終わり方でしたキラキラキラキラ

 

今の日本でも多くの人に通じるテーマだと思いますので、ぜひご覧くださいね照れ照れ