わたくしは東京メトロの丸の内線で赤坂見附駅から二つプラットフォームを通り抜けて、国会図書館へ通っています。永田町の改札を通り階段を上りぬけると、左へ行くと国会図書館へ、右へ道なりに歩くと平河町方面へとつながっております。しばらく行きますと、今は毎日のように岸田文雄が話題を提供してくれてはります、有名な自民党本部があります。
この話の舞台は、東京都千代田区永田町です。永田町に詳しい方は あ~、あのうなぎ屋か! とお気づきになりはると思います。 そうです。今日はうなぎ屋でのお話です。
(電話が鳴るとすぐ、この店の亭主が受話器を取る)
「裏のウナギ屋さんですか?」
「ちょっと、待ちや! 裏やない、こっちが、表や」
「あっ、ご主人ですね。明日の午後1時に、うな重83個を党本部へお願いします」
「うちは昔から、ナンチャラ・ジャポニカ(Anguilla japonica)たら言う国産しか、使うてませんの。 環境省が絶滅危惧種に指定したでしょ? そんなもん、さばけますかいな! それに、コロナで 非常事態宣言だしくさって、商売あがったりでんがな。 それとでんなぁ あんさんら、勝手に閣議で 反社勢力の定義がナンチャラ・カンチャラって、決めはったやろ! ということはやで、あんさんら いつ反社勢力になるかもしれんということやないですか! そんなとこと、うちは商売出来まへん。 どっかのコンビニ弁当でも頼みなはれ。」
(電話を一方的に切る) ガチャン!
「自民党・・・なんぼのもんやネ。 散々裏金で儲け腐って、腹立つ!」
――――――― 間 ―――――
主人「店開ける前に、みんなに相談があるんや。下の座敷に来てくれんか?」
従業員A「何かあったんでっか? ひょっとして、コロナ関連倒産とか!」
主人「おまえなぁ、うちの店に、何か、恨みでもあるんか? そんなに、店潰したいんか?」
従業員B「えぇ~、そんなん、うち困るわ! 私、子持ち二人のシングルマザーです。困ります。 わたしらにも、裏金を回して下さい」
主人「そやから、待つてえぇな! 何も、店 閉めるて、誰も言うてぇへんやろ⁉」
従業員A「えぇ話聞きましたで、裏の、あそこの二階には、日本銀行で唯一のATMがあるそうでんがな! こっそり忍び込んで、1憶五千万・・・程、せしめましょうか⁉ 参議院選挙で、こっそり使ったって、テレビやSNSでやってましたデ! 50億円を本代に使い切ったとか、5年間で8億円以上裏金を作ってたとか、何か20年前から裏金を作ってたとか聞きましたで。 森喜朗とか 小泉純一郎とか 安倍晋三がやったとか 聞きましたで!」
主人「泥棒はアカン!」
従業員B「そやかて、税金泥棒も、泥棒です。」
主人「う~ン そやけどナ。・・・・」
従業員A 「大将 何、そこで引っかかって どないしますの」
ご主人は頭を掻きながら、改まって。
主人「その話は置いといて、うちの嫁も含めて、三人で 新しいメニューを考えてもらえんやろか?」
従業員B「今からですか?」
主人「どうせ店開けても、お客さん来ィひんし、好きにしてえぇわ。」
三人共、なんや、ぶつぶつ言いながら、買い物に出かけてしまいますが、この店のご主人は
座敷の机を窓側へ引きずって来まして、帳簿の整理をし始めます。が、そこは慣れてません。
普段、嫁はんに経理のすべてを押し付けて、テレビばかり見てますから、その内、眠ぅなって、寝てしまいます。(ちなみに、NHKの受信料は キチット! 納めてます)
―――――間――――
丁度、窓枠の前に、ご主人か横たわってまして、その前に座敷の机があり、・・・といった状態。
従業員Bが買い出しから帰って来て「あぁ~、何か居てる」
続いて帰って来た、従業員Aが「ウナギの寝床や。・・・ウナギおる。 立派なウナギやなぁ!」
最後に、帰って来た、嫁はんの、極め付きの、きつい一言。
「えぇ~。ウナギ!? 後で白焼きにしょ!」「商品潰さんで、済むし。」
散々な皆からのイビられに、くだんの亭主、白河夜船・・・の様子。 本人さんは まだ、帳簿を付けてるつもり・・・
夢の中で、「今年の青色申告も・・・人件費を経費に書いたら・・また、赤字や。ワイも確定申告せんでも えぇ, 裏金欲しいナ・・・」
終
※ この話を考える過程で、三種類のメニューを想像してました。それを紹介します。
「ウナギのたれ風味、スパゲッティ」
「ウナギのたれ風味、ピラフ」
「ウナギのたれ風味、シラス丼」 味は保証しません。遊んでみて下さい。