天武天皇隠された正体:関裕二 | 図書館司書の読書日記

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こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 歴史の教科書では、兄天智天皇、弟天武天皇と習いましたが、成人した頃には、天武天皇の方が天智天皇より年上であるという学説?の本を目にしていました。

 この本はどうしてそういう解釈が生まれたのかを解きほぐしています。

 日本史上クーデターとして名高い「壬申の乱」

 叔父による甥の追い落としであり、甥の出自(母親の身分が低い)問題もあったのだと思っていたのですが、それ以上に叔父の出自が謎だらけじゃないか、と目から鱗。

 ただ歴史は勝者のものであるので、何が真実か…。

 昔の人はおおらかだったので一夫一婦制ではないですし…。

 ですが、「万世一系」であることだけは覆さない姿勢が、この国の根幹でもあるのですよね。

 だからこそ皇族確保についての審議がなされているわけで…。

 ちょいちょい「壬申の乱」に例えられたりしていますが、男系はそろそろ無理がきているし、むしろ歴史的には女系で繋いでいる部分も多いんじゃなかろうか、とも思えてきました。