大和路の謎を解く 古代史巡礼の旅:関裕二 | 図書館司書の読書日記

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こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 いきなりですが、先日読んでいた「天智と天武 新説・日本書紀」というマンガとかぶるストーリーで驚きました。

 フェノロサが無理やり開けたという救世観音の厨子。

 子供の頃読んだ聖徳太子と物部守屋の戦いなど忘れていた記憶が蘇りました。

 著者は若い頃から大和路を旅しており、修学旅行生を避けて旅するもどかしさを語っています。10年ほど前の本なので、今ならインバウンドにうんざりしているかもしれません。

 京都に比べればまだ落ち着いているかとも思うのですが、最近鈴木亮平さんが「いざいざ奈良」なんてCMをしているので混雑しているのでしょうか?
 訪れる予定がありますが、体験の旅なのでこの本で紹介されているところへ行くのは難しいです。

 ですが、その次の旅に備えてリサーチしたいと目論んでいます。

 とにかく歴史で習ったことの裏側が盛りだくさんの一冊。

 最近この国がどうなるのか不安になることが多いですが、古代にもあった激動を感じることで、悠久の中では人間なんてちっぽけだと達観したいと思っています。