競争の番人 内偵の王子:新川帆立 | 図書館司書の読書日記

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こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。

 テレビドラマのイメージで読んでしまいますがなかなか痛快です。

 小勝負くんと白熊さんの関係はどうなるのか気になった前作ですが、今作も進展しそうでしない恋に奥手な2人がモヤモヤしていますが、仕事はバリバリです。

 着物業界が賑わうといいと思うし、商流通の流れは闇でもあり希望でもあるような気がします。

 どんなに素敵なものを作っても売れなくては仕方ないし、適正な値段でなければ生活していくこともできない。

 暴対法の狭間で地方議員の暗躍が今も続いている現実。

 必要悪とカチコチの正義。

 育ちの良い旧財閥の御曹司が掲げる正義がどうなっていくのか…。

 権力側の力の使い道。

 それもある意味「競争」だとしたら、このテーマはものすごく奥が深いのかもしれません。