アメコミのような装丁なので、コメディかと思いましたが、なかなかシリアスなお話です。
家庭を顧みない副署長。
そんな家庭より仕事の警察官の娘として育ち、警察官とだけは結婚しないつもりだった娘の相手は警察官。
父親と同じ行動をする夫との諍いから、夜中に実家に戻った娘が目にしたのは、伸び切ったカップラーメンが残された無人の実家。
母親と弟がいるはずが、携帯に応答をない異常事態に、副署長である父親に電話するものの「仕事優先」の姿勢を崩さない父親に呆れ果てる娘。
なんとなくカタブツで家庭を顧みない人の話かと思いましたが、本当は深い情のある人のお話でした。