残心:鏑木蓮 | 図書館司書の読書日記

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こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 看取り医という存在。

 老老介護。

 終の住処。

 老朽化するアパートの建替問題。

 全国のどこで起きてもおかしくない事件が始まりです。

 問題の提起。

 立場が変われば視点が変わる。

 軋轢を生まないための処世術。

 心がギュッと苦しくなるようなお話です。

 タイトルの「残心」は、武道において次の準備をしておく心構えのこと。

 立ち止まらないで次に動いていくことだけが、前を向いて生きていくということなのかな。