ドラえもんよりも頼もしく、大好きになる「日本国憲法」(0) |   「生きる権利、生きる自由、いのち」が危ない!

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徳冨蘆花「謀叛論」を再発見してたら、
「ソクラテスの弁明」が、なぜ好きなのか、最近になって納得し始めた今日この頃です。


そらを自由には飛べないけれど、
学問・言論・集会・結社・表現・良心・思想・・・・
の自由を保障してくれる1946年制定の日本国憲法。

宿題に当番、試験におつかい
あんなこと こんなこと 大変だけど、
科学技術や風潮・社会の変化が激しい現代にあっては
雇用の機会を確保するのに不可欠な教育(≒生涯学習)を保障してくれている(はずの)憲法。

あんなとこいいな 行けたらいいなこの国 あの島 たくさんあるけどみんなみんなみんな 行かせてくれる
「どこでもドア」は保障してくれないけど、
学問の自由を保障し、男女差別など差別のない雇用機会を目指し、
はたらく権利や生存権などの保障で、
延いては、旅客チケット代は、もたらしてくれる
理念の現行憲法。


ジャイアンを監禁拘留できる国家権力の行使を縛り
スネ夫の家を、一瞬にして路頭に迷わせるような
巨大資本から個々人の暮らしや自由や権利を
保障してくれる理念の現行憲法。


じつは、以上のことを言いたくて、
このタイトルにしたわけではありません。


当初は、
”誰もが大好きになり、誰かに話したくなる憲法の物語”
みたいなタイトルを思い浮かべていまして、
「大好き」というフレーズから
「ドラえもんのうた」を思い浮かべることになり、
「日本国憲法」も「ドラえもんのうた」も、
冒涜してしまい兼ねないような上の記述に
なってしまいました。

そもそも
「誰もが大好きになり、
誰かに話したくなる憲法の物語」というのは、
渡辺治『憲法9条と25条・その力と可能性』や
二宮厚美『憲法25条+9条の新福祉国家』を、
いったん読みはじめれば、
ほとんどの人が、
「日本国憲法」のことを大好きになるのではないか
とボクは思うからです。


現行の日本国憲法が制定されるまでの背景ばかりか

戦後の日本国民が、
憲法の保障や憲法理念に基づいて、
じぶんたちの権利を、ひとつひとつ獲得してきて
その恩恵を知らずして、その恩恵を、
今日の私たちが浴しているのは、
憲法が保障しているだけではなく、
「憲法が保障している権利」を、
実際に、この日本社会に実現化すべく、
多くの弁護士さんと支援者の後援をもって
「憲法訴訟」の奮闘をつづけてきたからであります。
 そうしたドラマや歴史を知らされていないから、
なんとなく「憲法改正賛成
」をしてしまっている人が
ほとんどなのではないか、
と個人的には思っています。

それらの書籍に、個人的には、
かなりハマっていまして、
中学校や高校の教材にならないかな、
とさえ思っています。

宇都宮健児さんが、動画などで、
高校や中学校の授業の一環として、
もしもの時の、
「(ひとり)労働組合の結成の仕方」や
「生活保護の保護を受け方」も
ちゃんと教えるべきだ、みたいな提言を、
目耳することがありますが、
しっかりと、そうした権利を行使するのに、
「日本国憲法」を、自分のものにするためにも、
そうした本で、憲法に親しんでもらったり、
大好きになってもらうのはどうか、
と思われるからです。

それら書籍は、経済の勉強になり、
歴史の勉強にもなります。


すくなくとも、それらを読めば、
たぶん誰か友達や知り合いなど誰かに、
戦後憲法の歴史/物語を、
話したくなるのではないか、
と思うほど、個人的には面白い本です。


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<東日本大震災>
3度目の憲法記念日 改憲より復興を

毎日新聞 5月3日(金)15時22分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130503-00000015-mai-soci

 3日は憲法記念日。2011年の東日本大震災以降では3度目の記念日となり、被災地からは「憲法改正論議より、復興に政治のエネルギーを注いでほしい」との声も上がる。東京電力福島第1原発事故で「居住移転の自由など憲法で定める人権を奪われた被災者は「現行憲法さえ守られていない」と憤る
【避難生活の男性、「国家緊急権」に反対】「国は守ってくれず」
 
生存権 
 進まぬ街の復興を見つめながら岩手県釜石市の中川淳さん(79)は憲法改正のハードルを下げようとする動きを憂慮する。
 大震災で死者・行方不明者1000人以上を出した釜石市は
1945年7月と8月、太平洋戦争で艦砲射撃を受け、この時も1000人以上が犠牲になった。当時国内で2番目に大きい製鉄所が狙われ、街は焦土と化した。
 中川さんは爆音にうろたえた少年時代の経験も踏まえ
戦争放棄を定める9条や、生存権を保障する25条の大切さを訴える
自らは中学校で38年間、教師として憲法を社会科の授業で取り上げ、生徒が9条などについて書いた作文は大切に保管してきた作文は自宅もろとも津波に流されたが
憲法の価値観は社会の中堅世代となった教え子たちに
根付いている
と自負する
 いまだに避難生活を送る中川さん
被災者の生存権は十分に守られているだろうか」との疑問を持つ。
憲法16条損害の救済などを求める請願権を保障する
遠慮やあきらめで口をつぐんでいる被災者も多い憲法には被災地復興や被災者支援のための権利が詰まっている
国会議員は憲法改正論議の前に、住民は保護されるべき存在だ
ということを再度、自覚する必要がある
」と話した。【高尾具成】

 ◇米軍支援
 岩手県大船渡市の赤崎地区公民館の前館長、吉田忠雄さん(72)は「あまりのうれしさに涙が出た」と「あの時」を振り返る。
 大震災直後、公民館には約340人が押し寄せた。交通網が遮断され、水が尽きた4日目の昼過ぎ、ごう音が聞こえてきた。米軍の「トモダチ作戦」の空母艦載ヘリだ。
 「窮地で救ってもらうありがたさ」が身に染みた(※)。地区内ではそれ以来、自衛隊の他国での米軍支援を容認する若者が増えたと感じている。戸田公明市長も「時代の変化に応じた憲法は必要だ」と改憲論を容認する。
 「だが」と吉田さんは立ち止まる。日本は自衛目的以外で銃を構えて良いのだろうか。「トモダチ」に恩義は感じるが、米軍に対して自衛隊は医官派遣などの後方救護活動に専念する策もあるはずだ。
そもそも違憲判決が出た衆院選の当選者に
改憲への1票を国会で投じる資格があるのだろうか
」。
改憲論議よりも「政治のエネルギーを復興に」と願う。【根本太一】

 ◇財産権 
 東京電力福島第1原発事故で、福島県大熊町から会津若松市に避難している農業、渡部隆繁さん(63)、栄子さん(60)夫妻は、職業選択の自由や財産権など、憲法の保障する権利が侵害されていると憤る
 大熊町の自宅は原発から約3キロ。昨年12月に帰還困難区域(年50ミリシーベルト超)に再編され、除染は当面始まらない。自宅と田畑は、政府が示した中間貯蔵施設の調査候補地内に入る可能性がある。このため埼玉や茨城などの農地を見に行き、移住の構想を練ってきた。
 しかし、移住の前提になる財物賠償基準は生活再建にほど遠い。所有していたトラクターや田植え機などは買い直せば約5000万円かかるが「減価償却に応じた価値」という基準では1500万円にしかならない。納得できる賠償を得るには訴訟しかないと考え始めているが「奪われた財産生活を元に戻せない基準おかしい」と思う。
 隆繁さんは大熊町で40年以上、農業を続けてきた。土作りには時間がかかる。一刻も早い再開を目指すが、借り上げ住宅で細々と暮らす日々が続き「働けないことがつらい」(栄子さん)。職業や財産が奪われたままの中ぶらりんの人生を余儀なくされ、夫妻にとって憲法改正論議は空疎に響く。
今の憲法が認める権利さえ守られない中
どんな新しい憲法を作るというのか。順番が逆ではないか

【深津誠】

※強調は引用者。

※「トモダチ作戦」には後日、アメリカから請求が来た。
散々カツアゲしてきて、ショックドクトリンも仕掛けておいて
トモダチ?