新年会に…呼ばれたので…
唄を…歌うことにした…
ベーシストとして…
バンド活動は…40年近くやっていたから…
人前で歌う経験は…それなりに…多い…
でも…
ベースを…ギターに持ちかえ…
たったひとりで弾き語りをするのは…
中学生以来か…
極度の小心者のクセに…
知らない人も多い…こんな場で…
なんで弾き語りをする…と言ったのか…
酔っ払っていて…覚えていないけれど…
たぶん…
僕は…こんな歌詞に…涙を流します…
僕は…こんなメロディが…好きなんです…
僕は…こんな声で…歌います…
僕は…こんな…人間です…
ただ…
僕を…知ってもらいたかった…
それだけ…
本番は…
失敗することもなく…
それなりには…
うまく歌えた…弾けた…
でもね…
反応は…薄かった…
ギターを片づけ…テーブルに戻っても…
その場のひとたちが…
大きな拍手で出迎えてくれて…
ニコニコ…僕を見るわけでもなく…
わぁわぁ話しかけてくれるひとも…いなかった…
おざなりの言葉が…ぼんやり…いくつか彷徨っているだけ…
なにか…この場を…とまどい…の空気が支配していた…
失敗…したんだ…
なにも…刺さらなかったんだ…
でも…
なぜ…失敗だったのだろう…
ステージのあるカラオケに行けば…歌い終わった後…
他のテーブルの人から…握手を求められることも多いし…
アコギバンドでライブを演ったとき…客席の反応がよくて…
めちゃくちゃ嬉しかったこともある…(※)
ライブハウスの店長に「唄…よかったよ…今度うちでどう?」と
誘われたこともあった…
僕の唄は…聴くに耐えないものではない…という自負はあった…
ほんとうに…なにが…いけなかったのかわからない…
歌詞が…理解できなかったのかもしれない…
でも…理解できない英語の歌を聴いても…
涙が流れることだってある…
演奏が…下手すぎたのかもしれない…
でも…コードをかき鳴らすストロークの曲ばかりだから…
下手でも…それなりに…聞こえているはず…
う〜ん…わからない…
その後も…
新年会で…僕の唄を聴いたひとたちと…何度も飲んでいるけれど…
相変わらず…
誰も…僕の唄の話はしてくれない…
もちろん…僕も…
怖くて…怖くて…何も聞けない…
(※)ライブハウスでの…成功体験…
以上のような話を…
ネガティブなテーマを超えて…なお…
先日…事務所での勉強会のあと…お友だちに話したら…
彼はひと言…
「選曲が悪すぎる…」と言った…
ほう!!なるほど…
自殺の歌…なんて…
確かに…誰も聴きたくないよね…
でも…いい曲なの…
いい曲であることを…伝えることのできなかった…
僕の…力不足ってことかぁ…
くやしいな…