降 参 | 新宿 鼠通り

新宿 鼠通り

逃れよ…強壮な風の吹くところへ…



離れよう…離れようと…




どれだけ自分を納得させても…




どうして…どうして…繋がってしまう…




「もう…終わりにしよう…降参です…赦してください…」




追いつめられた…




挑んだ僕が…愚かだった…




「いつだって…自分が正しいと思っているの?」




「……」




「もっと言って…もっと…吐き出しちゃってよ!」




「…友だちに……友だちになりたいんだよ…」




どうしようもなく…時が過ぎてゆく…




いいのだか…悪いのだか…




なにもわからないまま…




一年が暮れてゆく…






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わかろうとしてしまう…



わかるわけないのに…



押し付けようとしてしまう…



僕だって…押し付けられるイヤなのに…



導こうとしてしまう…



立派になんて…生きていないというのに…



逃げようとしてしまう…



好きな気持ちを…否定できないというのに…



僕は…僕から逃げることができないというのに…