第9回屋久島ミニ研「屋久島ヒル談義」に参加しました | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今回は、屋久島ソサエティーのミニ研に参加しました。

金曜日の夕刻の開催となり、研究員に授業終了後に集まれる子は参加しよう、と呼びかけました。

三人ともうまく電車に乗れることができて、開会30分前に到着出来ました。

 

半谷会長様からのご案内に

「屋久島で新種のヒルを発見・記載したこともある分類学者の京都大学中野隆文さんと、
屋久島でヤマビルに出会い、以来「ヒル伝道師」を名乗って活動されている平川瑠菜さんによる対談です。
屋久島ミニ研史上、最もマニアックな会になる予感がします!」

とありました。

 

どんな会になるのか、ワクワクしながら開始を待ちました。予定時刻に今日の司会の半谷先生の言葉から始まりました。

中野先生の分類学の話から始まりました。

私たちの知らないヒルの仲間が次々紹介されて、みんな食い入るように画面を見ていました。

なかでも、シナノビルという動物の鼻の穴や目の中に寄生する小さなヒルがいるということを聞きました。

川の中の水たまりなどに発生して、動物がその水を飲みに口を付けると素早く鼻などに取りつくのだそうです。

F研究員の感想に

++++> 吻から管を出して吸血するヒルや捕食性のヒルなどヒルにもいろいろなものがあるんだなと知りました。また、鼻や粘膜に入って吸血するシナノビルというヒルもいることを知りました。ヒルの仲間はしたたかな生き方をしているのだと驚きました。

T研究員は

+++++> チスイビルやヤマビル以外の種類で人間の血を吸うヒルがいることを聞きとても驚きました。そのヒルは目や鼻に寄生して吸血すると聞きました。名前はシナノビルといいお腹いっぱいになっても離れないヒルだと聞き怖くなりました。そして血を吸うのは子供の個体だけで大人になるとサワガニなどに寄生し血を吸ってサワガニは最終的に死んでしまうと聞きました。足と甲羅の間の柔らかい皮膚が出ている場所について血を吸うと聞き本能的なのか知能があるのか自分が調べている研究のようにとても夢中になりました。ほかのヒルがサワガニの血を吸える場所から血を吸っているなら血を一晩かけても吸えなかったヤマビルには知能とかがないのかなと思いました。

 

平川さんの話になり、特に印象に残ったのが、ヒルを近づけない植物を探しているという話に興味が湧きました。

とげがある植物などから調べて、臭いや刺激臭のあるものを探していったそうです。そして、今見つかっているものの中でドクダミとかヨウシュヤマゴボウが候補に挙がっているそうです。

これは、その植物を植えておけばヒルが近づかないエリアができるわけで、今までの忌避剤とは少し発想で忌避で切るのではと思いました。私は、とても興味が湧きました。

マリーゴールドを畑の周囲に植えておくと、野菜に近付く害虫が少なくなるそうです。「土壌中のセンチュウ(線虫)を駆除する効果と、特有の香りでアブラムシやコナジラミなどの害虫を遠ざける効果があります」これらの効果から、野菜のそばに植える「コンパニオンプランツ」として利用されています。<Google より>

これと同じ発想なんですね。

 

E研究員は、自分が今関心を持っている魚との関係の話をしたかったのですが、ちょっと時間がなくて言い出せませんでした。

 

いろいろ新しいことが分かり、終了後夕食を食べながら続きの話で盛り上がりました。

 

研究員はそれぞれ興味関心を持つことができたと思います。このようなハイレベルの刺激をうけることにより、研究員はさらに雁木る力が湧いてくることでしょう。

私の力では、このような刺激を与えることは出来ません。屋久島学ソサエティーの皆様ありがとうございました。

とても有意義な時間でした。これからもよろしくお願いします。