U研究員の徹夜をしての観察も・・・・・ | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

7/15日夕方から、U研究員は徹夜して昼の産卵の様子を見ると、意気込んでやってきました。

どうしても自分の目でその瞬間が見たいと熱望しています。

全部で、24ケースに2〜3匹ずつ鶏から吸血させたヒルが入れてあります。

観察対象は、50~60匹になります。

しかし、一度に鶏に吸血させることは不可能なので、毎回9匹をめどに吸血させていました。途中行方不明になるのも数匹いて、計算通り 3匹×24ケースにはなっていません。

その一番最初に吸血させたのは、6/11です。今までの実験から、鶏の血の場合5週間くらいで産まれています。それから推測すると7/18日前後は、産卵予定日になります。

U研究員は、ヒルが吸血したあとしばらくすると、いわゆる首から前の部分に白というか黄色の色がついてくる。これは、卵を持っているからに違いないという仮説を持っています。

前回、1匹産卵前のヒルを解剖しました。その時に膣を切って中を確認しようとた時に泡状のものが出て来ました。それで、ますます強い確信を持っています。

私は、深夜12時まで付き合いましたが、彼はその後も30分おきに確認して、何か兆候があれば起こすように伝えました。

一晩中30分おきに、ずっとメモを残して頑張っていました。

でも、産みそうなのはいるのですが、その瞬間に立ち会うことは出来ませんでした。とうとう、朝になり、5時半に私が起きて選手交代となりました。

引継ぎを済ませて彼は横になったとたん、爆睡状態になりました。

 

こんな体験なかなかできないので、彼にとっては貴重な時間だったと思います。

でも、ヒルさん。交尾の機会も十分あげたし、沢山血を吸わせてあげたのだから、お願いだから卵を産んで。Uの夢を努力をかなえてあげて・・・。