8月13日に「ヒルは木から落ちてこない」を出版して以来、多方面からインタビューや取材、講演依頼などたくさんいただきました。ありがたいことです。その度にヒル研が世の中に知れ渡るのですから、頑張らないといけないことは分かっているのですが、それにしても忙しかったです。
受けた依頼の最後は、この「みちのく潮風トレイルフォーラム」への出演でした。
しかも、オンラインということで、世の中も随分変わったものだと思います。子どもたちが、東北の人たちにネットを通じて語り掛けるのですから、私のような終戦直後に生まれた者にとっては、想像すらできなかった世界です。そこに、子どもたちと一緒出られるのですから、こんな幸せなことはあません。しばらく前から、主催者といろいろオンラインで打ち合わせをしながら、感動の高まりを感じていました。
練習を重ねていると、気になるところが減るどころか逆に増えていきます。
ここのところは、どのように写るのかな。You Tubeを見ている人は、これでわかるかな。いろいろな場面を想定しながら、調整をしていきました。
本番2時間半前に、最終の機械チェックも含めて、テスト通信がありました。緊張感が一度に上がりました。
11時半にテストは終わり、急いで昼食を作りました。今日のメニューはペペロンチーノです。U研究員が作ってくれます。ボランティアのG君と一緒に作ってくれました。頭がさえるように、唐辛子を多めに入れて刺激感絶妙。
おなかも満たされ、本番を待ちます。13時15分にはズームの部屋に入ってください、といわれていたのでそれに従いしました。
これから、全国にへ僕たちの声や考えが伝わっていくと思うと、背筋が伸びます。びりびりしたものを感じます。
名司会者H氏
<写真みちのくトレイルクラブ提供>
U研究員の、ヤマビルの話から始まりました。声は少々こわばっていましたが、無事6分ほどの分担を終えました。
つづいて、T研究員の、ヒルはどんなところに多く棲んでいるかの話になりました。彼の小4から5年にかけての発表をおさらいして行きました。
かなり、専門的な話になっていました。
そのあと、ヒル研OBのY君の話になりました。この本の中心的な実験を推し進めた本人の話なので、みなさんも、興味深く聞いてくださったようです。時どき会場で笑いが起こっているのが聞こえていました。
最後は、私がヒル研裏話と題してこのような素敵な子を、どのように育てたかという話をしました。本人たちを横に置いて話しにくいものです。わたしは、講演会形式は慣れているのですが、どうもこのオンラインというやつは、変なところに力が入って、緊張しているのがよく分かりました。話の最後の方は、自分で何を言っているのか分からなくなっていました。
まあ、何とか意図するところは伝わったかなと思います。
そして、第3部になり、エコトレードの会社から参加してくれているジョニーさんも加わってのフォーラムになりました。
<みちのくトレイルクラブ提供>
いろいろヒル研に質問が出て来るので、みんな真剣答えていました。
Q1 :ヒルが手に付いてから、どのくらいで血を吸うか?
まず手のひらは皮が厚いので吸いません。腕のほうの皮膚の薄い所に行って、吸いやすい所を探してから吸い始めるので、直ぐ吸われることはありません。
これは、実際やったことがある子でないと、答えられない回答です。ヒル研の子は、こんな場面にしょっちゅう遭っているので、みなさんにお知らせできるのです。
Q2: 寿命はどのくらい?
これは、まだよく分かっていません。飼育中に死んでしまうことがあり、寒さで死んだり乾燥で死んだりするので、中々寿命を確かめるのは難しいです。でも、大体6年くらいと言われています。
この答え方も、さすがです。実際私たちがやっていることを事実に基づいて答えているからです。
この様な質問も頂き、子どもたちの研究姿勢を伝えることが出来たと思います。
私も含めて、初めての経験をさせていただきました。この経験は財産になりました。ありがとうございました。このような機会を与えて下さったみちのくトレイルの関係者の皆様、本当にありがとうございました。これをご縁に、これからもよろしくお願いします。
夏には、みんなでヒル研修学旅行にいきたいなあ、と言っています。その時は、またお世話になります。よろしくお願いします。