夏休み最後の研究会は、宿泊で大事な研究する日になっていましたが、数日前から三重県もコロナのパンデミックとなり、四日市の感染拡大は、恐怖すら覚えるものになりました。感染者が出たという話が、身近に聞こえてくるようになり、これは感染予防に協力しないといけないと思い、宿泊プログラムの二日間は、研究会中止としました。
予定が狂ってしまい、この日に合わせて準備していた実験結果が出るものもあり、とても悔しい思いになりました。
仕方ないので、Y研究員だけ来てもらうことにしました。一人なら三密にはならないし、彼は、藤原岳自然科学館の展示会に作品を出す予定でほぼ完成状態までできているので、その仕上げを手伝うことにしました。
先ず、ヒルは御在所か藤原のどちらの地質をより好むかを調べる実験で、丹沢ビルが今入っています。それを、どちらに棲んでいるかを調べ乍ら入れ替えをします。
飼育ケースをきれいに洗って、先日送ってもらったヤクシマビると入れ替えます。
丹沢のヒルは実験疲れなのが、動きも鈍く、息を吹きかけてもなかなか動こうとしません。しかし、ヤクビルは、めっちゃ元気で、長旅をしてきたとはとても思えません。
27匹実験水槽に入れました。もしものために、残りのヒルは、そのまま送ってもらった飼育ケースで,ストックしておくことにしました。
この実験は、2年前ヤクザル調査隊の方が研究所を訪ねてくださったとき、T研究員がまとめて発表していた「御在所より藤原にヒルが多いわけ」という発表を聞いてくださって、それは、ヒルの帰巣本能ではないかという指摘をいただきました。それで、来年ヤクビルを送ってあげるので、それで実験してみて、という課題をいただいたのです。そのヒルが、先日研究所に届き、いつまでも飼育箱に入れておくのでは意味がないので、Y研究員に代表して装置に入れてもらいました。
これから、毎日の点呼は私が代わってやることになりました。
果たして、ヤクビルは花崗岩の入れてある御在所側に集まるでしょうか。今までのヒルと同じように、石灰岩質の藤原側に集まるでしょうか。
研究員たちの予想は、藤原側に行くというものです。この結果は、1週間くらいするとはっきりしてきます。来週も日帰りで何とか研究会を開きたいと思っています。研究員みんなでそれを確認して感動したいと思います。その気持ちを、ヤクザル調査隊に伝えたいです。
コロナよ、早く消えよ!!