大忙しのヒル研でした(第29-30回ヒル研) | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

いろいろなことが、リミットを迎えていて、とても慌ただしい二日間になりました。

前日の金曜の夜から、T研究員は参加してくれて、藤原のシカの写真を撮るのに監視カメラを仕掛けに行きました。

「今、藤原は奈良公園状態」という知人からの連絡で、しばらく前から写真を撮りに出かけているのですが、なかなか民家の間に遊びに来ているシカは写りません。それで、許可をもらって監視カメラを仕掛けに行きました。神社付近がシカの通り道になっていることつかんでいるので、仕掛けてみましたが、

 

キツネやネコ、イタチが写っただけで、シカは来ませんでした。

2日間仕掛けましたが、全く写りません。もう、シカの群れは別の所に移動したようです。

 

土曜日の午前中は、藤原岳自然科学館の科学作品展示を見に行きました。

力作ぞろいの展示下で、それぞれに審査員のコメントが添えられていて、とても参考になります。研究員の作品も展示してもらっていますが、他の学校の作品を見ながら、いろいろ刺激を受けたようです。

 

昼食後は、中日新聞で紹介された愛知県の某役場の職員さんが、屋久島で仕事をしておられる方と一緒に、子どもヤマビル研究会を訪ねてくださいました。

そして、子どもたちとヒルの話で盛り上がりました。

子どもたちも、きちんとヒルの話に対応して下さるので、アドレナリンが沸騰し始め

資料を提示しながら、説明をしていました。

やがて、自分たちの研究のまとめもパワーポイントで提示しながら、ヒル研の活動の説明をしていました。

特に、Y研究員は今年で4年目になることもあって、過去の話からヤマビルの研究の系統も理解して説明していました。すごい。

お客さまも大変興味を持たれ、時間の経つのもすっかり忘れて、長時間子どもたちと熱心に話し合っておられました。

愛知の方から、吸血したヒルが死んでいくという情報がもたらされて、その写真を見せてくださいました。子どもたちは、それを見て、いろいろ自分の考えを述べていました。吸血したから死んだのではない。何か、外側から傷がついたようだ、というような説明をしていました。

私たちのヒルの卵塊を見ながら、是非来年は愛知や屋久島でヒルの卵を産ませてみたいと、意気込んでおられました。

いろいろ情報交換をしながら、お互いに頑張りましょう。

 

日曜日、ニワトリから吸血させて産卵をさせる予定で、朝からいろいろ準備をしました。そして、鶏をもらいに行っていざ吸血という段階になり、固定装置に取り付けてあった鶏が、ぐったりしていました。どうも昇天されたようで、実験は中止になりました。固定の仕方というより苦しくて暴れたので、その時何かが起こったようです。残念です、これで、二度目の吸血実験失敗で、見直さないといけなくなりました。

 

時間が出来てしまったので、発表会用のパワーポイントの作成にかかりました。もう、何度も作っているので、上手に作っていきます。時どき、こんな写真が欲しいとか、この説明でわかるかなというような話が舞い込むくらいで、黙々とやっています。

 

午後になり、昨日屋久島のヒルを持ってきてもらったので、以前の半谷先生からいただいたものとを併せて、石灰岩と花崗岩のどちらが好きかという選挙の実験装置にいれました。

数日後から集計を開始します。

一昨年、藤原で採取したヒルを使って、この実験をして、石灰岩が好きだという結論を発表しました。2月に、ヒル研を訪ねてくださった京大のヤクザル調査隊の先生から、それは、藤原のヒルが藤原が好きということかもしれないという話をされ、今度屋久島のヒルを送ってあげるので、再度チェックしてという課題をもらっての、実験です。

ちょっと慎重に気合を入れて、観察します。

 

今回は、時間の合間を縫ってパワーポイントの作成をしていたので、なかなか進みませんでしたが、一番乗りはR研究員でした。

全体を流しながら細かい調整をして、ほぼできあがりました。それで、試しに、お父さんのお迎えの時に発表してみました。早口なので7分で終わってしまいましたが、原稿も見ずにやってのけました。お父さんは、その出来栄えにびっくりしておられました。

 

16時30分。慌ただしい二日間が終りました。疲れました。ボランティアのG君、お疲れさまでした。研究員も、いろいろ経験出来て良かったですね。