ヒルの生息域の確認とヒルの誕生を見た研究日。 (第22回) | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

熱中症危険情報が出ているのと、コロナが私たちの周りにじわりじわりと寄ってきている中の研究会。慌ただしい中、集合と同時に山に向かって出発しました。理由は、暑くなるまでに登ってしまおうという作戦です。

朝、山を見ると霞んでいて、これなら熱中症は大丈夫と、狗留尊登山口に向かいました。

今日は、何時ものヒル捕り場のヒルの拡がりを地図上にプロットする大事な登山です。延びに延びていました。

幸い、昨晩夕立があったので、適度に地面も湿り、絶好の調査日和になりました。

何時ものヒル捕り場を簡単にチェックして、上に向いました。

この辺りは、乾燥していて、昨夜の雨くらいでは、流れてくることはありません。10匹くらい見掛けただけでした。

登山道に入ると、途端に足元でヒルダンスをしているヒルを何匹も見掛けます。今日は、ヒル捕りが目的ではないので、見逃していますが、あっという間に50匹くらいは捕れる多さです。

ヒルの多い所を通り過ぎ、尾根に上がります。道の選択を誤ったので、険しい所を少し登りました。

登山口ほどはいないけれど、尾根道に出ても、ヒルはいます。

石灰石が露出している所は乾燥しているけれど、ヒルは出てきます。

篠立の分岐まであと200mくらいの所でも、ヒルはいます。

乾いた落ち葉を踏みしめて歩いているときも、クツに上がって来ます。だから、葉の裏などにいるということです。

今日は、ヒル下がりのジョニーでガードしているので、私たち大丈夫です。

篠立分岐に付くと、そこはもうヒルはいません。息を吹きかけても出できません。

そのことを下りで確認しながら、下山しました。

余り暑くなく、4時間ばかりの調査でした。成果がありました。

帰って地図に分布の色を付けて、私たちの考え方の整理をしました。

狗留尊登山を考えている人は、ヒル対策はしっかりしていきましょう。ほぼ頂上付近まで、ヒルはいます。

 

しばらく休憩して、先日卵から小さいヒルが生れてる、とみんなに連絡がしてあったので、早速調べてみました。

私は、1匹見つけたのが、8/4です。今日見ると、7匹も産まれていました。8/8です。

よく見たら、何と生まれる瞬間のたまごがありました。ほかのコアからはもう出て行ったようですが、最後の1匹が頑張っているのを見つけました。

他のたまごを見ていたら、そこにも生まれたてのヒルが出たり入ったりしていまた。

まだ、今成熟中と思われるのを発見しました。

この卵は7/17に、産卵確認したものです、20日間くらいかかったことになります。

研究室は、大騒ぎになり、動画に収めたり写メをとったりと大変でした。お迎えの保護者も巻込んで、みんなで実体顕微鏡のテレビ画面を覗き込みました。

こんな場面に出くわすことができて、幸せです。  やったー。