探偵ナイトスクープで研究成果を発表 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

先々週からお知らせしていました「探偵ナイトスクープ」に、ジョニーさんが出演して、首筋に付いたヤマビルは上から来るのではなく、下から上がって来るという実験を紹介してくれました。

 

この収録に、子どもヤマビル研究会が出るように調整してもらっていましたが、武漢コロナの感染予防対策で、報道機関の規制が硬く、大人2名という条件が付いて、子どもたちの出演は実現しませんでした。

ちょうど、その時期は、期末テストの時期で、あまり気を逸らさない方が良いというコーディネータの判断もあり、ジョニーさんが代表して登場ということになりました。

 

ご覧いただいた方も多かったと思いますが、テレビ局も私達と同様の実験をして、下から首に来るのを実証してくれました。

さすが、番組作りのプロで、とても分かりやすく親しみやすく構成されて、日本中の方が、納得していただけたと思います。

 

依頼者の水野さんが、居酒屋で首筋のヒルは上から落ちて来るか下から上って来るかで口論になった。その決着をカメラの前でつける、という依頼内容で始まりました。

私たちもよく行く四日市市内の渓谷でその収録は行われました。私たちが落下実験をブルーシートを敷いて3年前にやった場所です。木の実や小枝しか落ちて来ないと結論付けた場所です。

藤原町内で、曇りの日と雨の日と、3時間もブルーシートの上で待って、ヒルは落ちて来ないことを確信しました。その後、ここの場所に来て、3度目の実験をして、同じ結果を得た所です。

 

私たちは、木から落ちて来ないということを直接検証したのに対して、今回のテレビ放送は、実際首まで上がてくるというのを直接実証してくれました。

貴重な実験映像として、活用させていただきます。

 

昨年、「ヤマビルは木から落ちて来ない」をヤマケイオンラインのコラムて紹介していただいたら、世の中が大騒ぎになったことがありました。

今回はどのような反響があったのかは分かりませんが、今までの首筋で吸血するヒルは、樹の上から落ちてきたものである、と言う俗説は間違いであると実証してくださいました。ありがとうございました。

この落ちて来ないという考えは、かなり前から持っていたのですが、なかなか世の中の壁は厚く、俗説を覆すのに大変な労力を使いました、おかげで、研究も深まり、私たちの力に厚みが増した瞬間でもありました。

 

ヤマケイさんのホームページは全国区ではあるが、どちらかと言えば山登りの人が多く閲覧されるページです。

今回は、パラエティーというジャンルですから、全国多くの方に視聴いただいたことになると思います。そういう意味で、私たちの研究結果が、広まったのは大変ありがたいことだし、嬉しいことです。

 

この研究を、三重生物研究会で発表して三重県総合博物館長賞を受けたI研究員は、今は高校3年生になり受験勉強に励んでいます。

これからも、子どもヤマビル研究会は頑張って本当のヒルの生態を解明していきます。どうぞ、ご支援いただきますようお願いします。