雨でもヒル研は休みません | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

第2回のヒル研でしたが、前回以上に強い雨。おまけに、冷たい雨なので、条件はすこぶる悪いです。

少し、研究所で座学をしてから藤原に出かけました。今日は、ジョニーさんも来てくれて、明るい一日になりました。

武漢発のコロナウイルスも、非常事態宣言が解除になり、十分注意を払って対策を講じれば、少し出かけやすくなりました。

8時半定刻に、全員集合。実験計画の方法を共通理解しました。

 

9時30分、藤原に向けで出発しましたが、結構強い雨。時間当たり6mmという予報です。

何時もの駐車場に着くと、少し気合を入れないと外に出にくいくらいの雨と冷たさです。

カッパに着替えて、今日の最初にする仕事は、駐車場の草むらのヒルをたくさん捕って、上のヒルスポットに移住させる計画です。早速、ヒル捕りをしました。

気温15℃、地表面14℃、ヒルの出現限界温度です。

それなりにヒルは多いのですが、今日は、みんな小さいものばかりです。

生まれたてと思われるチビビルが、少し見つかりました。

これが見つかるということは、この場所で繁殖が始まっているということです。つまり、新しいヒルスポットになるということです。

でも、やがて草はしっかりと刈り取られて、ヒルの生息環境にはならないので、これからずっここで繁殖するかどうかはわかりません。

捕まえたヒルをもって、中腹ヒルスポットに向かいました。

ここの石で一応囲いをしたところにヒルを放し、ここのヒル密度を上げてやろう。そうすることにより、ここで産卵する可能性が高いと考えられる。

今日は、大小合わせて20匹ほどのヒルを放した。

12時になり、どこか自然の中のいいところで昼食を食べようとしましたが、この雨では行くところもないので、仕方なく車中弁当になりました。

この後、前回お邪魔した高台の民家を訪ねて、再度ヒル調査をしました。寒さの影響もあるかもしれないが、ヒルは全く見つかりませんでした。来週再度調べさせてもらいます。

研究所に戻り、途中で山に棲む茶色のカエルを3匹捕まえてきたので、それとヒルを一緒の飼育ビンに入れました。

これは、東京農工大の院生だった森嶋さんの論文で、吸血したヒルの血から、カエルのDNAが検出されたという報告があり、カエルにヒルがつくというのをこの目で見たく、セットする事にしました。2時間くらいでは、吸血シーンはなかったですが、時々、カエルが飛び跳ねるときがあり、その時にヒルが襲っているのではないかと話しあっています、が、その現場は抑えられていません。ワクワクドキドキです。